ジャンル:CRAFT

charan 山田亜衣(15日)

【charan 山田亜衣プロフィール】
2000年より、charan(ちゃらん)という屋号で銅・真鍮雑貨と真鍮アクセサリーの製作を開始。 以後、個展・企画展や、イベント出店などを中心に活動しています。私(担当:梶)は、2年前に「おうち」のブローチを購入以来のファン。小さめのサイズで重ね付けが楽しいブローチ。次はどんな仲間を加わらせようか思案中です。
http://charan-ai.cocolog-nifty.com/

【商品カタログ予習帳】
壁飾り 花

壁飾り 月

壁飾り トリ

壁飾り 電車と雲

モビール

モビール

カゴ時計

ピアス

ブローチ

【スペシャルインタビュー「金属の曲線、なめらかな『ROUND』」】
charan 山田亜衣さんに、梶みのり(手紙社)がお話を伺いました。

変わらない「もみじ市」

——山田さんは第一回目の「もみじ市」から参加されていますが、初めの頃と現在とで変わったことはありますか?

山田:「もみじ市」自体にはすごく変わってきた部分と、変わっていない部分があるかな。どんどん大きくなって、イベントの姿はずいぶん進化してきたと思いますが、毎回何か新しい事に挑戦しようと思う気持ちや、1人1人が全力で挑んでいる熱量みたいなものは、変わっていないんじゃないかなと思います。

——「もみじ市」への意気込みも、第一回目から変わらないものでしょうか。

山田:気持ち的には、もみじ市はやっぱり違いますね。イベントの規模とかには関係なく、気合いが入ります。それは第一回目から変わっていないです。

——山田さん自身の変化はありましたか?

山田:私は、周りが変わってもあまり影響されないタイプかな(笑)。制作活動を始めた頃は手づくり市やイベント出店がベースだったので、お客さんひとりひとりとお話ししてコミュニケーションをとりたいという気持ちは今でも変わっていないですね。

道具と切り出し中のお花

手作業から生まれる金属の風合い
——作品の制作工程を教えてください。

山田:ブローチも大きなモビールも、まずは真鍮や銅板を糸ノコで手で切り出しています。

——切り出しから手作業なのですね。透かし絵のような、窓の空いているものも同じような工程でしょうか?

山田:そうですね。窓は、小さな穴を開けてからノコギリの刃を通して、上下に動かし少しずつ切っています。切り出した部分は手が切れるくらい鋭いので、ヤスリをかけて叩きます。刻印で柄をつけていく方法もありますが、私は「タガネ」という工具で線と点の模様を打ち、柄をつけています。

糸ノコでひとつひとつ穴を開けています

——お花や葉のモチーフも……

山田:はい。すべてひとつずつ、線と点の組み合わせで模様をつけています。

——金工の技術は、どこかで習ったり勉強されたのでしょうか?

山田:少し習った事はありますが、半分くらい独学なので、昔は「こんなの金工じゃない」と言われたこともありました。最初は自信が持てない部分もありましたが、今はこの作り方が私の強みだと思えるようになりました。工作のように自由な発想と作り方で……。今でも実際に工作用紙を切って試作をしているんです。

——意外です。

山田:「四角」とかがフリーハンドで描けないので、紙を切って型紙がわりにするんです。モビールやオブジェといった大きな作品も、一回実際のサイズで紙に描いてから作っています。

1日の過ごし方は?

——制作をする時間帯は決まっていますか?

山田:金属を叩いたり大きな音が出る作業なので、昼に制作をして、夜は構想を練ったりしています。でも毎日ルーティンのようにやるのは苦手なので、集中して一気に作ることが多いですね。

——構想やアイディアは、夜の方が浮かびやすいですか?

山田:そんなことはなくて、常に考えていますね。電車に乗ったりぼーっと座っていたり、散歩したりしながら、次の個展やイベントに向けて構想を練っています。

——制作中のリフレッシュ方法などありましたら教えてください。

山田:散歩かな。お部屋が半地下なので、外に出てたくさん歩いたり、大きな公園に行くのが楽しみです。

絵と出来上がり

山田亜衣さんにとっての「ROUND」

——「ROUND」というテーマにはどんなイメージを持たれましたか?

山田:テーマを最初に聞いた時はすぐにイメージが湧いたわけではありませんでした。でも、自分の作品を見返したらどこかしら丸くなっていたり曲線が入っていたので、これから広げていけそうです。

——最後になりますが、新作の構想がありましたら教えてください。

山田:アクセサリー以外でも、テーマに沿ったなにかが出せたらいいな。考え中です!!

——山田さん、ありがとうございました!

〜取材を終えて〜
私にとって「もみじ市」大先輩の山田亜衣さん。制作の工程を直接伺うことができたこの日は、家に帰ってから私物のブローチをまじまじと眺めました。繊細な点と線、手仕事のなめらかなカーブ……。改めてこのブローチが大好きになった瞬間でした。今年も亜衣さんの満面の笑顔と、美しくも遊び心に溢れた作品たちがもみじ市にやってきます!

【もみじ市当日の、charan 山田亜衣さんのブースイメージはこちら!】

どきどき、夢のようなcharan 山田亜衣さんの世界をぜひお楽しみくださいね!