ジャンル:CRAFT

中村かりん

【中村かりんプロフィール】
益子を拠点に活動する陶芸家・中村かりんさん。彼女の手から生まれくる作品は、世の乙女たちのハートをつかんでやまない。少しずつ配合を変えた幾種類にも及ぶサンプルの中から、選び抜かれた釉薬の“淡くやわらかな色合い”。泥を使い少し盛り上がるように文様を描く、イッチンという技法で表現された“繊細で美しい絵付け”。この2つが見事なハーモニーを奏で、愛らしさ抜群の世界が誕生するのだ。初出店の今回のもみじ市では、彼女の代表作のひとつでもある「ふたもの」をお届け。ずらりと並ぶ可憐な作品たちに、あなたもきっと魅了されることだろう。
https://www.instagram.com/kkarinnnnn/?hl=ja

【月刊 中村かりん 7月号】
特集「中村かりんの世界観ができるまで」

Point.1 イッチン
中村さんの作品を語る上で絶対に欠かせないもの。それは、“イッチン描き”という技法。今回は、実際にイッチンで絵を描いていく様子を見せていただきました!


こちらは、泥を2回ふるいにかけたもの。スポイトで吸い取って、中に入れていきます。


イッチンの先金は真鍮製。磨り減っていくと、どんどん短くなってしまうそう。


真ん中のモチーフはあらかじめ鉛筆で下書きをしますが、周りの模様は細かく決めずに描いていきます。


「おおらかなものを作りたい」と語る中村さん。傍から見ると繊細な作業ですが、流れに身を任せてイッチンを走らせていく様子は、確かに悠然としています。


「実は、絵を専門的に勉強したことはないんです。だからなのか、『下手だけど線に迷いがない』と、よく知り合いに言われていました。思い切りよく描いていけるので、スピードが命のイッチンと相性がいいいんだと思います」

お会いする前は、「作品のように本人も繊細な方なのかな?」と思っていましたが、意外や意外。自然体で和やかな雰囲気に、すっかり虜になってしまいました。そんな中村さんの手から生まれた作品だからこそ、可愛らしさの中にも芯の強さのようなものを感じるのかもしれません。

(編集・藤枝梢)

《次号予告》
Point.2 釉薬