栗コーダーカルテット「ライブ」(23日)

2009年10月11日、クライマックスを迎えようとするもみじ市会場では、抜けるような青空に白い雲がぽっかりと浮かび、川面がきらきらと輝いておりました。その時、不思議な出来事が起こります。野うさぎがピクッと耳を動かして立ちすくむように、会場にいた子供たちが皆、動きを止めて一斉に、耳をそばだてたのです。

「ピポッポポッパポッポッ ピポッポポッパポッポッ」

それは、美しい笛の音色でした。栗コーダーカルテットの吹く、「ピタゴラスイッチ オープニングテーマ」でした!
NHKの教育番組でおなじみのこのテーマ曲、知らない子供はいないのではないでしょうか。このほかにも、ちょっと間の抜けた「帝国のマーチ(ダースベイダーのテーマ)」、危機感の無い「スリラー」、ほっこりしたオリジナル曲「おじいさんの11ヶ月」など、子どもも大人も思わずにっこりしてしまう数々の楽曲を、リコーダーやピアニカ、ウクレレ、そのほかもろもろの多彩な楽器で演奏するグループ、それが栗コーダーカルテットなのです。

このカルテット、ただ者ではございませんよ。それぞれが作編曲家、そして演奏家として第一線で活動しているのです。栗コーダーカルテットは、そんな4人が、何故かリコーダーを携えてお気楽に始めた活動なのだそう。プロ中のプロの4人が、遊び心いっぱいに奏でる音楽の素晴らしさ、演奏の素晴らしさは私が説明するまでもありません。

それだけでなく、このカルテットは、皆さんユーモアのセンスも素晴らしい。人を楽しませることに情熱を傾ける熟練演奏家の皆様、私が何を書くよりも、まずはインタビュー時の以下、一問一答をご覧あれ。

Q.4人それぞれの性格・特徴を、ひとことで説明して下さい。
A.
・道にりんごが落ちていました。/栗原→デザイン的に正しい配置に置きなおす/川口→りんご笛を作って吹き始める/近藤→ギターを取り出してりんご賛歌を作曲/関島→発酵させてりんご酒を作り二日酔い。(関島)
・↑これって、ひと言ではないのでは。(栗原)
・↑ぼくは、そんなに器用じゃないです。ん~栗原、関島は長男らしい性格、近藤、川口は末っ子らしい性格ではなかろうか。(三男川口)
・「OBOO」、立ち位置向かって左からの血液型ですが、ある側面は表しているような気がします。(近藤)
・ぼくだけコーヒーよりお茶が好きなのはそのせいかなあ。(B型川口)

Q.今年は「パレード」がテーマですが、栗コーダーカルテットさんが仮装するとしたら何になりますか。
A.
・譜面台とかマイクスタンドってどうでしょ。(栗原)
・それって見た目に大きすぎませんか?
ぼくは西部劇に出てくる、イヤミのシェーみたいな形をしたサボテン。お、その形ではリコーダーが吹けないではないか…とノリ突っ込みしてみたりして。(川口)
・舞台で森の妖精っぽい格好や、PVではスターウォーズ風の黒マント、白マント、映画では落ち武者やゾンビ、さらにアニメのキャラとして愉快な旅芸人っぽい格好をバーチャルにしたことはあるけど、どれか見たいものあります?(近藤)
・河原の石になって竹中直人さんに売ってもらうのなんてどうでしょう。(関島)

あ~、もう、堪らなくニヤニヤしてしまいます。皆さんのかぶせることかぶせること。それに森の妖精に河原の石って…、見たいですね、是非。彼らのブログもこんな感じで進んでいくので、笑いたいときにはもって来い。本当に、栗コーダーカルテット、大好きです。

昨年お会いした際、彼らは皆、風格のある大人の演奏家という雰囲気で、私はお話するのに緊張していました。でも、気がついたら栗原さんは会場で遊んでいらっしゃるし、川口さんは優しく楽器についてご説明してくださるし、近藤さんはイケメンですし、関島さんはガレットがお気に召したようですし、私はたちまち幸せな気持ちになったのです。来場していたお客様もみなそうだったのではないかと思います。演奏が始まるとすぐ、会場全体に幸福な空気が流れ始め、子供たちの動きも止まってしまったのでした。

本来リコーダーは、風や湿度の関係で、屋外での演奏には向かない楽器です。関島さん曰く、昨年もやはり、風が吹くと低い音域のリコーダーの音が出なくなったとのことですが、それでもメンバーの皆様は楽しんでくださり、今年もご参加いただけることとなった次第です。あの演奏をまた河原で聴けるとは、一同今からワクワクして止みません。天高く響き渡るあの音色、今年も快晴の空の下で、晴れ晴れとした気持ちで聴けますように!

<栗コーダーカルテットライブ>
日時:10月23日(土) 13:30~
場所:川を背にしたステージにて

*栗コーダーカルテットさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
演奏しやすくて、音楽に色味をつけなくて、しかも自分らしい服…、すみません、要するに普段着です。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
あの良い雰囲気の場に溶け込んだ演奏をしたいですね。自分達も気持ちよくなれそうです。
演奏している以外の時間は、いたって普通に秋の空気を味わいつつイベントを満喫できれば。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
何の予備知識も無くふらりと来ていただけたら、会場のそこかしこでいろいろな出会いや発見があるはず!僕等の演奏も楽しんで下さいねー。

さて続いては、あの女子大工さんが今年も多摩川へ。なんとまあ、すごいものをつくってくれちゃいます!

文●清水香里

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