辻恵子「ワークショップと絵本等の販売」(23日)

普段、何気なく目にしている印刷物の中に、「人」が住んでいたなんて知らなかった。新聞紙、ポスター、包装紙、写真などあらゆる印刷物の中には人や動物が隠れていて、「ここにいるよー」とずっとささやいていたのだということ。それを教えてくれたのは、切り絵作家・イラストレーターの辻恵子さんだった。

例えば、日頃よく見かける駐車場の「P」のマークからは、交通整理をするお兄さんが。不思議な植物の写真からは、これまた不思議な魔女が。辻さんの手にかかれば、見事にその存在が切り出されていく。紙の上にぽっかりと瓜二つのシルエットを残し、表の世界に飛び出してきたその姿は、どれもすごく生き生きとしていて。実は、紙の中には私たちが知らない別の世界が存在していて、彼らはそこでそれぞれの生活を営んでいたのではないかと思うほどに。

下書きもなく、紙を手に取った次の瞬間には、もうはさみが動き出している。辻さんの目に、世界はどう見えているのだろう? 思わずのぞいてみたくなるほど、その動きには迷いがない。

「頭で考えなくても、はさみが勝手に動くんです。作者のこう作りたいという意思ではなく、素材の声を聴くように、素材がどうなりたいかを読み取って創ることを大切にしています」

辻さんの切り絵は、何度見ても飽きることがない。見るたびに切り出された形に驚かされて、面白いなあと感心する。そこで表現されていることは、アートだという捉え方もできるかもしれない。でも、言葉でくくって理解するのではなく、自分の目で見て感じて想像することで、込められたメッセージを受け取ってほしい。

「世界をまっさらな目で見たら、そこに色んな驚きを発見できると思うんです。捨てられるはずの新聞紙も、こうやってはさみを入れることで、面白いものが隠れていたことに気がつけます。日常の中で見慣れているものを、少し違った視点から見ることで生まれる面白さ。私がこの切り絵を通して伝えたいのは、そういうことなんです」

もみじ市初登場となる辻さん。ぜひ、その作品作りに触れてほしいと思い、今回、ワークショップをお願いしました。もみじ市のために辻さんが考えてくれたのは、「パレード」をテーマにしたカード作り。カードの中から、パレードを行う楽しそうな人々が飛び出してきます!

ワークショップ以外の時間には、絵本や絵葉書などの雑貨や、辻さんのお気に入りのギャラリー&カフェ CORB(コルブ)のパンとスコーンに、辻さんがオリジナルパッケージを施したものを販売します。

ぜひ辻さんと一緒に、手を動かしてみませんか? 一体、紙の中からどんな形が飛び出してくるのか。あなたが紙とはさみを手にした瞬間から。さあ、楽しいパレードの始まりです!

〈辻恵子・ワークショップ 「パレード」のカードをつくる〉
日時:10月23日(土)
時間:11時~(~12時くらいまで)
定員:6名(中学生以上/予約制 先着順)
参加費:2000円 ※材料費、おみやげ(CORB「はさみパン」等)込み。当日のお支払いになります。
持ち物:はさみ

〈辻恵子・ワークショップ申込方法〉
申込フォームからご予約→「ワークショップ申込
◆件名「辻恵子 パレードのカードをつくる」を選択していただき、以下の内容を明記のうえ、ご予約ください。
◆参加者全員のお名前
◆メールアドレス
◆当日連絡のつく電話番号

*辻恵子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?     
2010年「もみじ市」のテーマと同じ「パレード」カードを作るワークショップを開催します。ワークショップは1回のみなので、それ以外の時間は、自作の絵本や、便箋、絵葉書やカレンダー、豆ノートなどの雑貨類を販売する予定です。また、11月に個展を開催するギャラリー&カフェ CORB(コルブ)とコラボものなどを販売する予定です。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?   
お客さんとしても「もみじ市」に行ったことがなくて、まったくの「もみじ」初心者の私ですが、「もみじ市」にいつも出店している山田亜衣さんと同じテントで出店するので、”大先輩” に色々教わりながら、いろいろな人との出会いを楽しめたらと思います。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
ゆったり、楽しみましょう。

さて続いては、色とりどりの陶のおうちを持って…そう、あの方の登場です!

文●藤川茜

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