あんざい果樹園「旬のやつ持ってくから」

福島県福島市の西側、吾妻連峰のふもとを走るフルーツライン。その名の通り14kmにも渡って、約50軒もの果樹園や果物の直売所が点在しています。夏から冬にかけて、さまざまな果物で賑わうその街道沿いに、ひときわ素敵な果樹園を見つけたら、そこはきっと、あんざい果樹園に違いありません。

素敵な果樹園のひみつ。ひとつめは、安斎伸也さんとお父さまが大切に育てている、旬の美味しい果物に出合うことができるから。ふたつめ。その隣には、伸也さんの奥さん、明子さんが営むカフェ「café in CAVE」があるから(果樹園の果物を使ったお菓子や飲み物を味わうことができます)。みっつめ。さらにその奥には、伸也さんのお母さんが営むお店「utsuwa.garalleyあんざい」があるから(もみじ市でもおなじみの作家さんの作品もあります)。よっつめ。伸也さんをはじめとする安斎家の人々が、いつも気さくに迎えてくれるから。どうです、素敵でしょう? 福島県出身の私にとっては、あんざい果樹園は福島の自慢の場所なのです。

それではこのあたりで、あんざい果樹園で出合うことのできる果物をずらっとご紹介しましょう!l
もも:暁星、あかつき、川中島、黄金桃、黄貴妃
なし:幸水、豊水、二十世紀、南水、
洋なし:マルゲットマリーラ、ラ・フランス、ル・レクチェ
りんご:さんさ、紅玉、陽光、サンふじ

ちょうど、私が訪ねたときは、ももとなしのシーズン。「なし狩りなう」の大きな垂れ幕に誘われるがまま、いざ出陣! 燦々と降り注ぐ太陽の下、ぷりぷりっと育ったなしをその場でぱくり。「わ! あったかい!」。そうです、その日は炎天下で、もぎたてのなしは、あたたかかったのです。あたたかいのにこんなに甘くてみずみずしいなんて! と私がつぶやくと、何を言ってるの? という表情で私の顔をみる伸也さん。私がふだん、東京で食べている果物は、元気がないものなんだな、ということがよくわかります。「大切に育てられたものって、こんなに美味しいんだよ」と、大地と空が教えてくれたようでした。

こんな美味しい果物たちを育てている伸也さんに、私は聞きたいことがありました。伸也さん、あんざい果樹園で育つ果物たちに、どんな想いで接しているんですか?

「いつも本当にありがとう。まだまだ分かってあげられなくてごめんね。でもがんばるからね。無農薬無肥料栽培しようね。これからも色々おしえて下さい。あなたとよりそって生きられることがとても幸せです」

なんだか、私が果物になりたいくらい…。伸也さんは今年、果樹園の一部で新しい試みを始めます。それは、無農薬無肥料栽培。それは、収穫を10分の1にさせてしまうかもしれない、リスクのある試み。頑張って欲しいと思います。心から応援したいと思います。きっと大丈夫。福島の大地や大きな空、きれいな水、人のあたたかさが伸也さんとあんざい果樹園を守ってくれるから、きっと大丈夫…。

さて、今年のもみじ市、あんざい果樹園は4回目の参加です。今回はいつにも増してわくわくするようなことを考えてくれていますよ! 例えば、手搾りジュースには、無農薬パッションフルーツと豊水(なし)の夢の共演が実現。特製の小冊子と旬の果物、ジャムなどを詰め合わせた「もみじ箱(Momiji Box?)」も登場するかもしれません。

そして、初お目見えなのは、布にまつわるもの。ヒントは、着ているものに注目してほしいとのこと! 他にも、たくさんの果物とともに、あんざい果樹園が、HAPPY ISLAND福島から多摩川へやってきます。まずは、乾いた喉を潤しに、旬の果物からつくったジュースを一杯、いかがですか?

*あんざい果樹園さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加して いただけるのでしょう?
コンテンポラリー農家の“いでたち”で。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
去年と同様にankajuでとれた旬の果物とそれを絞ったジュースを携えていきます。秋空の下でみんなで乾杯しましょう。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
今年もきたきたまみむめもみじいち
あっちでワクワク
こっちでウフフッ
実りの季節だもんね!

まぁそんなかんじだよ。
遊びにおいで〜♨。

さて、続きましては、沖縄から草と花を愛するあの方が。

文●一島純子

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