tico moon「ライブ」(24日)

単刀直入にお伝えしたい。私はtico moonが好きだ。とても大好きだ。どれくらい好きかというと、初めて買ったtico moonのCD『Christmas album』を、街から緑と赤の色がなくなって、ピンクの桜が咲き乱れ、真っ赤な太陽がかんかん照りになる季節に入ってからもずっと、聴き続けていたくらい好きだ(それもほぼ毎日)。

そんな私が彼らの虜になったのは、やはりあの映画がきっかけだった。インターネット上で偶然「電信柱エレミの恋」の予告編を見つけた私は、流れてきた音楽に時が一瞬止まってしまったかのように動けなくなった。“美しい”なんて言葉では言い表せない音の響きの心地よさ。「もっと聴きたい!」。それが始まりで、気がつくと私は映画館にいて涙を流していた。映画そのものが素晴らしかったこともあるけれど、劇中で流れていた音楽に感動し、彼らの音楽に出会えたことが嬉しかった。

それから一年。思い返すといつもtico moonの音楽が傍にあった。仕事場やインターン先の手紙舎でも毎日のように流れていたし、雑貨屋さんやカフェで出会うこともあった。出会ったどの場所にも、とてもよくなじんでいて、その場の雰囲気に気持ち良く溶け込んでいた。初めて訪れたお店で彼らの曲に出会えると、とても嬉しくて、お店の人に話しかけたくなる衝動に駆られたことも一度や二度ではない。

まだ彼らのことを知らないという方にご紹介させていただこうと思う。tico moonは、アイリッシュハープ奏者である吉野友加さんと、ギター奏者である影山敏彦さんによるデュオユニットだ。もみじ市には第一回目から毎回出演してくれている。今年、はじめてもみじ市の事務局スタッフとして参加する私に、先輩たちが口を揃えて教えてくれた。tico moonはもみじ市の象徴なんだと。tico moonの音楽が流れてくると「もみじ市が終わるんだな」と、みんな思うのだと。

たしかに、もみじ市にはtico moonの音楽がよく似合う。もみじ市のためにtico moonがいてくれているのか、もみじ市が彼らのためにあるのか、と錯覚してしまうほど。もしかしたら、tico moonともみじ市は、出会うべきして出会ったのかもしれない。影山さんが教えてくれたtico moonの名前の由来を聞いて、そう思った。

「特に意味は無いのですが、” ティコムーン ” という音の響きが好きでつけました。それと、どちらかと言うと太陽よりも月というイメージがあったので」

柔らかい光で、暗闇でも足元を優しく照らしてくれる月。一方、もみじ市は情熱的な太陽の下で行われるもの(絶対!)。月と太陽、それぞれがそれぞれの光で照らしてくれることによって、私たちはここに在る。そして、月と太陽は、大きな空を通して、いつもつながっているのだ。

ふたりに聞いてみたいことがあった。演奏をしていて、幸福を感じる瞬間はありますか?

「自分達が演奏している音楽と、聴いている方の気持ちと、会場全体が、すべてひとつになったように感じる時があるのですが、その時は本当に幸せな気持ちになります」

tico moonの音楽が、今年も多摩川の空に響き渡る。その時、会場全体が幸福感に包まれていることを願う。ふたりが紡ぎ出す音楽と、そこに集ってくれた人々と、会場全体がひとつになった時、私は泣いてしまうと思う。だから、どこにいたって絶対聴いてみせる。

ほらみなさん、目を閉じて、耳を澄ませば、聴こえてくるでしょ? 優しく、切なく、あたたかく響く、ハープとギターの音色が。

<tico moon ライブ>
日時:10月24日(日) 14:00~
場所:川を背にしたステージにて

*tico moon 影山敏彦さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
川原の風と戯れながら演奏できればと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
年に一回のもみじ市ならではの ” 一期一会 ” を楽しみにしています。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
リラックス&スマイルでのんびり楽しんでください!

さて続いては、もみじ市の子ども担当と言えば、この人!

文●大野知美

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