東京アイリッシュカンパニー「パレード」

彼らの音楽は、ノンストップ。一度始まると、まるできりがないのです。ただひたすらに音楽をやるその姿は、この上なく楽しく明るく、そして気持ちがいい。聴いているうちにどんどんグルーブ感が高まっていき、演奏と聴衆が一体になって、盛り上がっていきます。聴くたびに思うのは、どこまでも広がっていくようなイメージ。どこかの草原にいて、空がずぅっと広がっていくような、景色と一体になってしまいそうな、そんなイメージ。曲が盛り上がっていくと、途端に景色は街のお祭りへ。みんなが仲良く踊って騒いで、ジョッキ片手にワイワイやっているような。とことん盛り上がって気持ち良くなったところで、急速に曲調は落ち着き、すぅっと終わっていきます。聴き終わった後の余韻も心地よく、いい時間を過ごせたな、という満足感に浸れます。

こんな楽しい音楽は久しぶり! 高校の頃やっていたギターアンサンブルを思い出して、ちょっと体がウズウズします。なるほど、つまりは参加している感覚になれる音楽ということなのかも。ぜひ一緒に混じってなにかやってやろう、という気にさせられるのです。手を叩こう。ステップを踏もう。なんなら合わせて歌っちゃおう。僕の友人は結婚式に彼らを呼び、ウェディングドレスとタキシードのまま飛び跳ねて踊っていました。それくらい、彼らの音楽はワクワクするのです。

東京アイリッシュカンパニーは、アイリッシュミュージックを奏でるプレーヤーたち。各々、普段から色々なチームのプレーヤーとしても活躍している彼らをまとめているのが、バウロン奏者のトシバウロンさん。トシさんはアイルランドに旅行で行ったとき、アイリッシュミュージックを生で聴けることに魅力を感じ、パブ巡りをしたそうです。その後、1年間アイルランドに留学をしている間に、聴いているだけでなく自分も参加してみたいと思い始めたそうです。

「パブのセッションに毎日通うようになったんですけど、毎日通えば通うほど、聴くだけでは満足いかないっていうか。むしろ、演奏者としてやってみたいというよりも、その輪の中に興味があったんですよ。輪の中にいると見える風景が違うのかな、とか。見ているだけでは近いようで遠い感じだった。それで、とにかく入りたい一心で楽器を探して、安いのがホイッスルかバウロンだった(笑)。で、バウロンをやってみようと思いました」

バウロンは音域のある不思議なタイコ。横向きに持ち、バチをクルクル回しながら演奏をする、ちょっと珍しい打楽器です。
「バウロンはとても歴史の浅い楽器です。というのも、アイリッシュの音楽はそもそも、旋律の中にリズムがあるんです。打楽器はリズムをとるために鳴らすものだから、トラッドなアイリッシュではほとんど使っていませんでした。最近はバンドのように演奏するスタイルが生まれてきたので、活躍の場が増えています」

旋律の中にリズムがあるというのは、ちょっとびっくり。独特のあの曲調にはそんな秘密があったんですね。他にも、違う楽器で同じ音のメロディを演奏するのもアイリッシュの音楽の特徴。どこかへ旅に来たような、それでいて懐かしいような、音の重なりあい。いつまでも聞いていたくなってしまうのです。

もみじ市では流しの楽団として、日曜日の会場のどこかで心地よいひと時を作りだしてくれます。さらには、パレードを盛り上げる演奏をしてくれる「もみじパレード楽団」にもなってくれるのです! もみじ市のグランドフィナーレは、彼らの演奏に身を任せ、歌って踊って、楽しんでくださいね!

*東京アイリッシュカンパニー トシバウロンさんに聞きました

Q1. 今回はどんな”いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
パレードの盛り上げ役を仰せつかっているので、皆さんを盛り上げて、陽気に踊らせたいです!

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
お買い物をしているみなさんに混じって演奏し、色々な人と接点をもちたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
アイリッシュもそうですが、関わっていくと楽しめるので、受け身ではなく積極的に関わって楽しんでほしいと思います。僕たちも初参加なので、思いっきり楽しみたいと思います。

いよいよ、残すところあと5組!さて続いては、もみじ市のシンボルを作ってくれるあの人たちが、今年も会場を華やかに彩ります。

文●八木章

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