アノダッテ「お芋とりんごの恋するパレード!」

この人がいなかったらもみじ市は成立しないのではないか、と思っている人が何人かいます。こんなことを書いていいかどうかわからないけれど、最後だから許して下さい。そう、2ヵ月にわたりみなさまにお届けしてきた出店者紹介も、この方のご紹介でフィナーレを迎えます。2010年もみじ市出店者の最終ランナーを務めて下さるのは、アノダッテのふじもとようこさんです。

今週の月曜日、玉川上水に程近いところにある、アノダッテの工房を訪れました。もみじ市を直前に控えたこの時期、出店者の方の工房を訪れることはまずありません。なぜなら、この時期は出店者の方も僕たち事務局も、本番の準備で大わらわ。でも今回は、このブログの記事と同時に公開されたもみじ市CMの撮影があり、ようこちゃん(失礼ながらいつもの呼び方で行きます)に無理を言って、玉川上水近くにある工房を訪れたのです。

訪れてみてわかったことがあります。こんなにも時間をかけて準備をしてくれているんだ、ということ。もみじ市が近づくと毎晩、ようこちゃんはノートを持ってお風呂に入るのだそうです。一日中もみじ市のために仕込みをして、やっと一息つけるお風呂の中でようこちゃんがすることは、次の日にやるべきこと、もみじ市本番までにやるべきことを洗い出す作業。それをしないと、不安でしょうがないのだそうです。

「あまりにもやることが多すぎて、本当に当日までにやりとげることができるんだろうかって、ドキドキします」

訪れた日、アノダッテの工房には20種類ものジャムがありました(20個じゃないですよ)。これらはすべて、もみじ市で初お目見えするもの。「ジャムのパレード」になるべく、全国から選び抜いた旬の果物や野菜を使い、ようこちゃんが作ったもの。あとはラベルを貼るだけ、という状態だと聞き、「今年は少し余裕があるの?」と言ってしまった僕が大間違い。「今日までにジャムの仕込みを終えておかないと、おやつの準備にとりかかれないから」とようこちゃん。もみじ市ではいつも、テーマに合ったジャムとおやつを作ってくれるようこちゃんは、今年も「パレード」というテーマに合った、これまでにないおやつを考えてくれていました。もみじ市直前まで試作を何度も何度も繰り返し、納得のいったところで、怒涛の仕込み作業に入るのだそう。だからもみじ市の直前は毎回、3日間は徹夜で作業をすることになるのだと言います。

僕は思わず聞きました。
「ジャムだけにするとか、おやつだけにするとか、考えたことはない?」
「ありますよ。でも、気づくと、やっちゃってるんです」
「なんで? なんで、そんなに頑張れるの?」
「だって、もみじ市だから」
もみじ市を主催する者としては、こんなに嬉しい台詞はありません。もみじ市にはなくてはならない、色とりどりのジャムが並ぶ風景も、その隣で作りたてのおやつを振る舞う風景も、こんなに、こんなに頑張って準備をしてくれているからこそ、僕たちは見ることができるんだね。

「私だけじゃないと思いますよ。もみじ市に出る人は、みんなそうだと思う」

そうなんだよね、ようこちゃん。もみじ市に出てくれる人たちはみな、雨が降ったら中止になってしまうかもしれない、たった2日間のために、ものすごい時間と情熱をかけて、準備をしてくれているんだ。そんなみんなの心意気こそがきっと、もみじ市のあの、幸福な空気感をつくっているに違いないんだ。

第1回のもみじ市から毎回参加してくれるアノダッテは、もみじ市にとってかけがえのない存在。アノダッテなくしては、もみじ市は成立しないと思っています。本当に。7回も参加していればもっと余裕が出てきて、“流して”しまっても不思議じゃないのに、ようこちゃんはいつも、考えに考えて、もみじ市のお客さまたちが喜ぶであろう、おやつとジャムを準備してくれるのです。今年だってほら…(下のようこちゃんの文章を読んで下さいね)。

アノダッテの工房を離れる直前、ようこちゃんに言いました。
「ようこちゃんは、本当にお客さまを楽しませたい人なんだね」
ちょっと考えてから、ようこちゃんは言いました。
「楽しませたいというよりも、一緒に楽しみたいんです」

出店者、スタッフ、お客さま、みんなで一緒につくり上げるのが、もみじ市。みんなが、パレードの一員なのです。2日後に迫ったもみじ市、この日のために考えられたアノダッテのスペシャルなおやつを片手に、パレードに参加しませんか? ようこそ、アノダッテへ! ようこそ、もみじ市へ!

*ふじもとようこさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
今年のもみじ市にはエプロンにおおきなポッケをみっつ縫い付けていこう。
右のポッケはジャム入れに。
桃からはじまりプルーン・いちじく・りんごにぶどう・バナナ・パイン、
芋・栗・南瓜にレモンカードも!
左のポッケはもみじ市でのお楽しみ、ライブなおやつをたっぷりつめて。
今年のアノダッテのテーマは「おいもとりんごの恋するパレード!」
おいもとりんごが恋してるのか
おいもとりんごがパレードに恋してるのか
はたまた
アノダッテがおいもとりんごに恋してるのか・・・
そんな恋の予感のする(?!)おやつの裏には
もうひとつのテーマがあって
名づけて「とけないアイスクリーム・ム・ム?!」
溶けちゃいそうな恋だって、ほんとは溶けて欲しくない!!
もうすでに恋してる人も、まだ恋の準備中の人も
このおやつを片手に持てば、だれもが恋するパレードの仲間入り!
そして最後、
みっつめのポッケの中身は・・・
胸には愛を!

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
たくさんのひとのしあわせな笑顔を見たい!
だから
もしもパレードの準備をうっかり忘れてきちゃっても大丈夫なように、
これを手に持っていれば一安心なにこにこワクワクおやつを作りたい!

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
となりあったひとと手をつなぐように、肩を組むように、円を描くように
もみじの国のパレードにどんどん加わって楽しんじゃおう!

文●北島勲

出店者の方の紹介はこれでおしまい。明日はこのブログで、今年のもみじ市の耳より情報などをお知らせします!

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