カテゴリー: CRAFT


工房イサド「家具と木工品」

工房イサド
本田淳さま・直子さま

拝啓

秋も深まり、朝の空気が気持ちよい季節になりました。もみじ市はいよいよ今週末。準備は整いましたか?

今年もまたあの大きなワンボックスカーにみんなで乗ってくるのでしょうか。青空のもとで会えることをとても楽しみにしています!

じつは私は、毎回誰よりも朝早くやってくるイサド号の到着がとても楽しみなんですよ。イサド号にはテーブルやイス、棚、板、テントなどの大きなものから、カットボードや木のお皿、古材の額、木のおうち、などの小さなものたちまでお宝がわんさか積んであって、次から次へと出てくるそれらを、「それーっ」とみんなで運び出すあの高揚感がたまらないのです。

その時が、いよいよ迫ってきました。

今回は7回目のもみじ市。何度も経験してきたはずなのにやっぱりこの時期は仕事も家のことも手につかず、私は落ち着かない日々を送っています。おふたりはいかがですか? 今回は“パレード”というキャッ チコピーに合わせて、何やら楽しげなあるものが登場するとかしないとか…?!

先日は新しく移転した工房を見学させて頂いてありがとうございました。壁にずらりと立て掛けてある、長さの違うたくさんの板。箱の上にいくつも積み重ねられていたカットボード。ぶら下がっているのは、丸くカットされ、オイルを塗られて乾燥中の取っ手付きプレート。昭和の香り漂う掛け時計や、昔懐かしい学習ノート。思わずクスッと微笑んでしまいそうなオブジェ。

大きな機械もたくさんありましたね。「これは木の長さや幅を切る機械」「こっちは木にヤスリをかける機械」「決められた厚さに板を削るこんな機械もあるよ」と、ひとつひとつ説明してくださいましたが私にはどれも新鮮で、まるで社会科見学に訪れた小学生のように「わー!」「ひぇーっ」「ほぅー…」という言葉ばかり発していたような気がします。

この場所で、工房イサドの木の国の住人たちが形作られ、命を吹き込まれ、飛び立っていくのですよね。工房にお邪魔して思いました。やっぱり工房イサドは、愛すべきヘンテコ(!)でかわいいものの製造工場!

イサドさんは先日こう話していましたね。

「作りたいものの形を考えているわけではなくて、この素材のこの雰囲気を活かすとしたら、どんな家具が作れるか? どんな物が作れるか?
というところから入っていくんです。普通はデザインを決めてからそれに合う素材を見つけると思うんですが、僕の場合は“そろばん”や“糸巻き”などがあって、それをどうにか使えないかな?
というところから始めるんです。古いものが好きなんですね」

工房イサドの素材たちはなんて幸せなんでしょう。「君は何になりたい?」「この風合いを活かすためには、こんな椅子の座面になってみるのなんてどう?」「それともやっぱり、テーブルかな?」「額縁なんていうのもあるよ?」。こんなふうにイサドさんと対話をして、自分が最も輝く場所に配置してもらえるのですから。ちょっとうらやましいです。

我が家には、イサドさんの工房からやってきたものがいくつもあります。「ちょこっとスツール」は、スツールの足がまあるく加工されていて、小さな子が座っても、転がしてもひっくり返しても怪我をしないようになっています。そして、実は大人が座っても心地がいいように、とっても贅沢なつくりになっているのです。ひとつひとつ表情が違うカットボードは、使いやすいように設計されていて、その風合いといい佇まいといいとても魅力的。キッチンに下がっているのがとても絵になるのです。これらに囲まれて暮らしていると、まるでイサドさんがそこにいるよう。イサドさんの優しさに包まれているようで、とても温かい気持ちになるのです。

どうかこれからも、工房イサドからたくさんの方のもとへ、優しいおふたりのつくるものを届けてくださいね。私のひそかな夢は、いつか家族で暮らすことになったとき、ダイニングテーブルを工房イサド特注の丸いテーブルにしてもらって、毎日その丸いテーブルを囲んで、家族揃って朝ごはんを食べること。もちろん、古材を使ったちょっと雰囲気のあるテーブルですよ。イスはもちろん、そろばんイスで!

敬具

*工房イサドさんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
毎回家族で楽しく参加させてもらってますが、今年はちっちゃいのがひとり増えてますので、笑いあり涙ありオムツありのにぎやかなパレードになりそうです。モノとしては、定番の食器や道具類、小家具を中心に、工房イサドが世界に誇る地味な人気アイテム「どうぶつ」や「おうち」シリーズのパレードもお見せしたいと思っています。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
お客さん、出店者を含めて、もみじ市でしか会えない人がたくさんいるので、会話のひとつひとつがとても楽しみです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
秋空、飛行機雲、多摩川の河原、もみじ市。
気持ちのいい空気を吸いに来てください。

さあいよいよ、2010年もみじ市の最終走者が登場です。やっぱりもみじ市には、これがないとね。

文●増田千夏

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青空洋品店「青空洋品店の冬支度」

「青空洋品店」。なんて清々しく、美しい名前なんだろう。

彼女をはじめてお会いしたときのことを、いまでもよく覚えている。きゅっと髪の毛をひとつに束ね、くるりと大きな目でこちらを見ながら、きれいに透き通った声で、よく話す。よく笑う。明るく温かく周囲に光を注ぐ、太陽のような人だと思った。そのときは、近々出店するイベントのために作っている、ゆかた生地で作ったスカートを見せてくれた。ふたりめのお子さんの子育てが一息ついて、縫い物の仕事を少しずつ再開し始めたというお話を、嬉しそうに話してくれた。ストンとしたAラインのスカートはすっきりと、きれいなラインを描いていた。

その彼女とは、「青空洋品店」のあづさん。お店の名前を聞いたときから、ずっと気になっていたけれど、会ってますます魅力を感じ、お話をきいていくうちに、ぐっとを心を奪われた。

お話を伺いうために会いに行ったのは、栃木県にあるあづさんのご自宅。緑が生い茂る庭がある、古い平屋の一軒家。懐かしい佇まい。「おはようございます!」と、初めて会ったときと同じように、透き通った、はつらつとした声で迎えてくれた。「誰か来たぞ」と、まどから覗いているのは、4歳になる長女の野子ちゃん。前髪がパツンと揃えられ、にこにこしながらこっちを見ている。2歳になる弟の道樹くんは、一生懸命おねえちゃんの後をおいかける。賑やかで、温かくて、小さな幸せに包まれた家庭がそこにあることが、すぐに伝わって来た。

あづさんのアトリエは、この自宅の一画にある。古い足踏みミシン、山積みにされた生地、カラフルな糸、何体ものトルソー。たくさんの「もの」と「色」に溢れたその空間は、窓から降り注ぐ優しい光と密度の濃さのせいか、どこか落ち着く。家事と子育ての合間をみては、あづさんはここで「大好きな」洋裁仕事にとりかかる。

以前は、東京・谷中に小さなお店を構えていたという。そこは、自ら作った洋服を自らの手で販売する、小さなお店。
「でも、私は広島で生まれ育ったので、玄関をあけるとすぐに車や人が大勢通るような都会での子育ては、イメージできなかったんです。子どもは自然の多い田舎で育てたい。だからふたり目が生まれたときに、ここに引っ越して来たんです。その間、お店はお休みしたけれど、いま少しずつ再開し始めています。子どもの成長に合わせて、仕事のスタイルも変えて行けばいいと思って」

そんなあづさん自身も、洋裁師だった母の傍らで、2歳のときからボタン付けをやっていたという。小学生のときは、マスコット人形を作った。そのころから、チクチクと縫い仕事をするのが好きだった。学生時代に立体裁断を学び、あとはすべて独学で制作している。

アトリエにある1体のトルソーがポンチョを着ていた。これが、今回のもみじ市で販売するという作品だ。青空洋品店は、春はワンピース、冬はポンチョというのが定番品になっている。
「ポンチョが好きなんですよ。以前のお店でもポンチョ祭りをやったこともあったり(笑)。ポンチョは毎年つくっていますが、今年は新しい型を起こした新作です。女性らいしいラインの美しさにこだわってつくりました。ベースは1つのデザインですが、ネックの色やチラリと見える裏地の柄などは、お客様に選んでいただき、注文を受けて後日お送りさせていただく、セミオーダー方式にしようと思います」

実際にあづさんがまとってくれたそのポンチョは、毛糸のネックがとてもあたたかそう。ふわりと広がるラインに、ポケットや襟元にチラリと裏地が見える。自身も「実は毒々しい柄が好きなんです(笑)」という通り、少しのアクセントを加えるだけで、さりげなく「自分らしさ」が加えられそうだ。

「無心でミシンを踏んだりチクチクしたりするのが大好き」というあづさん。「こんな楽しいこを私がぜんぶやっていいのかなー?」と思ってしまうほど、このセミオーダー会で受けたポンチョを制作するのを楽しみにしている。その気持ちが、デザインの隅々に散りばめられていているからだろう。遊び心があって、仕上がりも美しい。

そして、あづさんがもみじ市に出るのを何よりも楽しみにしている理由が、じつはもうひとつあった。それは、この素敵な屋号「青空洋品店」に隠されていた。

「洋裁師だった母は病気になったとき、ずっと私が看病していました。余命1年といわれながらも頑張って生き続けた母。そんな母と『元気になったら、私がデザインしてお母さんが作って、外でゴザでもしきながら洋服を売って歩こうよ』と話していたんです。そのときに2人でつけた名前が『青空洋品店』でした。実際は、その夢は叶わなかったけど、母が亡くなって1年後に、私は一人で活動を始めました。それが青空洋品店の始まりでした。その後、お店を始めたのですが、本当に青空の下で販売をするのは、このもみじ市が初めて。母と私の夢の形が、初めて実現できるんです」

そんな意味があったなんて。この名前が輝いていた理由が、いま、わかった気がした。あづさん、あづさんのお母さん。どうか2人で、もみじ市を楽しんでくださいね。当日はきっと青空になるはず。その楽しそうな様子がお客様に届いたとき、みなさんが纏うポンチョが、もっと温かく感じるはずだから。

*青空洋品店・あづさんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
ポンチョの受注会とネックウォーマーの販売

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
青空洋品店らしく青空の下で一人一人との出会いを楽しみながら素敵な時間を過ごしたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
量はさほど多く準備出来ないかもしれませんが、一つ一つ丁寧に、大切に作った作品を持って行きます。少しでも青空洋品店の心が伝わると嬉しく想います。お会い出来るのを楽しみにしています。

さて続いては、河辺に2日間だけ出現する幻のレストランのご紹介。鹿沼からやってくる最高においしいフレンチベジタリアン。さて、今回のもみじ市でいただけるものは…?

文●わたなべようこ

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西本良太「木工+」

西本良太さんのブースを見に行くのは、もみじ市での僕のひそかな楽しみのひとつ。今年は、いったい何を作ってくるのだろう? 何をたくらんでいるのだろう? 朝の準備の時間、ワクワクしながら挨拶に行くと、たいてい作品がまだ並んでいない。お手製のテーブルなどを組み立てている。まずは西本さんの”縄張り”をつくっていく。その縄張りの中は、誰も入ることができない、西本良太の世界。誰も真似することができない世界。

西本さんの作品は、スマートな印象を受けるものが多い。シャープに切り出された角皿、立方体のマグネット、極めて薄い木を繊細に積み重ねた指輪。シャープで、静かで、だけれど、感性がむき出しになっている作品。作品から漂う気配と、彼の背筋の伸びた凛々しいたたずまいから、僕たちは彼のことを敬意を込めてこう呼ぶ。「サムライ」と。

以前は、西本さんのことを「サムライ木工家」と呼んでいた。しかし、彼の最近の活動を見ていると、「木工家」という肩書でくくるのは、少々無理があるような気がしている。西本さんがつくるのは木の作品だけではない。セメントを使ったオブジェや箸置き。アクリルを使った指輪。9月に手紙舎で行われた個展「paint」では床を緑一色にし、映像作品を流すなど、独自の世界観で空間全体を塗り替えてしまった。

語弊があるかもしれない。西本さんを見ていると、「作りたい」というよりは「表現したい」というエネルギーを感じるのだ。ジャンルにとらわれることなく、さまざまな方法で独自の表現を実現する、そのインスピレーションはどこから湧いてくるのか。

「出歩くときは、常にノートとカメラを持ち歩いています。カメラは、景色の中で”なんとなく気になったもの”を記録するため。なんで気になったのかは、その時はわからないこともあります。でも自分の気が惹かれた、ということは何かあるんだなと思って。ノートはひらめいたことをすぐ書けるように。家から工房への電車の中ではたいていノートを広げています。そういうことを続けているので、やりたいことが次々とストックされています。まだまだ手をつけられていないものが多いですね」

表現したいことがありすぎるのだ。アイデアが湧いてきたら、まずは手を動かしてみる。うまく形にならない時もある。しかし、自分でも予期せぬ方向に転び、面白い作品になる時もある。”偶然”は、西本さんにとって欠かすことのできない”素材”だ。型にとらわれないアイデアと素材を用いて、西本さんにしか作れない世界観が出来上がる。

「ひとつのものでも、色々な角度からのアプローチがあると思うんです。僕はこんな事を思いついたんだ! どう? 面白いでしょ? という事をいろんな人に見てもらい、楽しんでもらいたいんです」

今年のもみじ市でも、多摩川の河原に西本良太の縄張りが出現する。どうか、西本さんのブースに立ち寄ったら、西本さんを質問攻めにして欲しい。その作品が、どんなアイデアを元に作られた作品なのか? どんなことを表現したくて作られた作品なのか? 聞いてみて欲しい。彼の作品を見て、「これなあに?」と思ったなら、あなたはすでに西本良太の世界の住人になる可能性を秘めている。それは、誰もが持っている豊かなる感性を刺激する素晴らしい世界。西本良太の世界は、あなたの日常に、素晴らしい何かを”プラス”してくれる可能性を秘めているのだ。

*西本良太さんに聞きました

Q1. 今回はどんな”いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?     
歩き疲れたら休めるよう、大きいベンチを用意したいと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
たくさんの方に出会える貴重な機会、とても楽しみにしています。 
                 
Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
食べたり、音楽聴いたり、いろいろ見て回ったり、ゆっくりとした時間を過ごしてもらえたらと思います。

さて続いては、みんなの大好きなあの人が、ギターをかかえて多摩川へやってくる!

文●八木章

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charan 山田亜衣「銅・真鍮雑貨」

4年前に始まった第一回のもみじ市から今回のもみじ市まで、毎回参加してくれている銅・真鍮雑貨作家のcharan山田亜衣さん。真摯にものづくりをされている、こんな方が身近にいることをあらためて誇りに思う。

「毎回、いろんなお客さんとの会話が楽しみなんですよ。」
いつも亜衣さんはこう言う。お客さんに近いところでものづくりをしていたいと言う。
「なるべく日常の生活のなかで使ってもらえるようなものを作りたい。手作りのものを使ったことがない人にも気軽に使ってもらえるようなものを作っていきたい。手が動き続けるまで、年をとっても作り続けていたい。」

亜衣さんがつくる作品は、かんざし、バングル、ピアス、ブローチ、花器、時計、フォトフレーム、モビール等々。日常の風景にとけ込むようなものや、毎日でも身につけたくなるものが多い。とくに、ここ数年の間に、アクセサリーが増えているように思う。ご本人を取り囲む環境に変化があったり、もみじ市に来て下さる方にも刺激を受けて増えていったそう。それらの作品は自然のなかのものをモチーフにしたものが多く、そのどれもに、亜衣さんの繊細でかわいいデザインが施されている。

銅・真鍮の独特の色合いよりももっとカラフルなものに惹かれた時期もあったという。でも私は亜衣さんが作る銅と真鍮の作品が好き。この独特の色と風合い、デザインがとても好き。それに、亜衣さんの作ったアクセサリーを身につけていると、いつも朗らかで明るい亜衣さんのエネルギーをもらっているような気がする。朝、胸にブローチをつけるときは「よし、今日も一日がんばるぞ!」というパリッとした気持ちになる。

先日、どうやって亜衣さんの作品が作られているのか、その様子を少しだけ見せていただいた。ゴリゴリゴリ…と、硬い真鍮の板を切っていくその手もとは、いとも簡単に糸鋸を扱っているように見えた。

「糸ぐらいの細さの刃の部分が小さなギザギザになっていて、これで切っていくんですよ。葉っぱの形に切り抜きたいときは、まず真鍮の板に小さな穴をあけて、糸鋸の刃の片方を外して穴に通してからもう一度刃を鋸に装着して、それからゴリゴリと、ひとつひとつ切っていくんです。」
説明をしながらキラキラと輝く真鍮の板を目の前で切っていく亜衣さん。あっという間に小さな葉っぱ型に切りとってしまった。

毎回亜衣さんにお話を伺うたびに驚かされることが多い私は、今回も実際の作業を目にして驚いてしまった。何度も話に聞いていたはずなのに、実際にこの目で見ると違う。思わず亜衣さんの今までの作品をひとつひとつ取り出してじっくり見てしまった。

じつは糸鋸でスムーズに銅や真鍮を切れるようになるのには、かなりの時間を要したのだとか。亜衣さんが作品を作り始めたばかりの頃、この作業を試みてはみたものの、1mmも切り進めなかったそう。糸鋸の刃が何度やっても折れてしまって、まったく仕事にならなかったのだ。一度はあきらめて、3年間は糸鋸を使わないでハサミを使ったり、金づちで叩いたりして、作品を作っていた。

そんな亜衣さんが、再び糸鋸を使って作り始めることになったきっかけ。
「どうしても作りたいものがあったんです。それからはもう必死で糸鋸を扱えるようになるために、ひたすらひたすら頑張りました(笑)」
亜衣さんが作りたかったものとは、両開きの扉がついているオブジェ。この技術をマスターしたことによって、亜衣さんはバリエーションに富んだ作品を作れるようになった。例えばこんなものも。

今回で、花市と合わせて7回目の参加となる亜衣さん。どんな作品を発表してくれるのかを伺った。まずは、今回のキャッチコピー「パレード」にちなんでトランペットの楽器をモチーフにしたブローチや、シンプルなループタイ風ネックレス。そして、これから冬のクリスマスシーズンに身につけたら楽しいようなキラッとしたアイテム。また、今回は7回目のもみじ市ということで、なんと“7”をモチーフにしたオマケを作っているそう!
こちらは、亜衣さんのお店でご購入いただいた方のなかから抽選でプレゼントしてくださる予定とのこと!

亜衣さんのつくる手作りの作品を、もみじ市に訪れるたくさんの人たちが手にとってくださることを願っている。青空のもとで、ご本人とのお話を楽しんで頂けることを願っている。亜衣さんのお店でお気に入りのものを見つけたら、持ち帰ってもらって、日々の生活のなかで銅と真鍮で作られた作品の魅力を知ってもらえたら、私は自分のことのように幸せ。亜衣さんの作品がたくさんの方のもとへ羽ばたき、各々の日常に溶けこみ、なじんでくれたら…。

*charan 山田亜衣さんに聞きました

Q1. 今回はどんな”いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
ジミハデアクセサリーを持っていきます。パレードやパーティーに使えるデカくてキラっとしたもから、普段アクセサリーをしない人でも使いやすい控えめなものまで。もちろん銅・真鍮雑貨もあります。ダンゴはいつもよりデカめで。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
やっぱりコレ。お客さんとのおしゃべりです!

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
歩きやすい(走りやすい?!)クツで来てね♪ 一緒に楽しい思い出つくりましょー。

さて続いては、独自の表現が見る者に刺激を与える、「サムライ」が登場!

文●増田千夏

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木下宝「硝子」

2年前、木下宝さんに初めて出会ってから、硝子の持つ魅力をひとつずつ教えてもらっているような気がする。1年に数回参加される企画展や、宝さんご自身の個展へ足を運ぶ度に、新鮮な発見と驚きがあって、毎回嬉しい気持ちでいっぱいになる。そして、その時感じた嬉しい気持ちを大切な人たちにも教えてあげたい、いつもそう思う。

もみじ市には、今年で3回目の参加になる木下宝さん。シンプルな硝子の器を作る作家さんだ。「凛」という言葉は、わたしが大好きな言葉なのだけれど、宝さんの作品にはその言葉が本当に似合うと思う。天に向かってすっと伸びているかのように気持ちよいグラスや、ぽてっとしたフォルムの花器など、あるようでない、独特な存在感を放つ作品が多い。そして、どれも透明感があって、とても美しいのだ。

今年の初夏に開かれた個展で、わたしはひとつの花器を手に入れた。それは、鮮やかな花を飾ってももちろんいいのだけれど、ささやかに一輪、一枝を飾るほうがわたしには心地よくて、そんな使い方をしている。宝さんの硝子は、日々の生活の中で気を張らずに、自分らしい使い方を受け止めてくれる、そんな器でもあると思う。

作品の種類は、個展の度に毎回どんどん増えている。今年お邪魔した夏の個展では、梅干し入れや麦茶入れが並んでいた。

「ふだんの生活からでしょうか。たとえば、ご飯をつくりながら、こんな器があるといいかもと思ったのがきっかけで生まれることもあります」

新しい作品を作る際に、どういったところからインスピレーションを受けるのですか? との問いに、宝さんはこう答えてくれた。ご本人は「すごく楽観的でしょう?」と言っていたけれど、普通の、当たり前の生活を大事にしている宝さんの姿が目に浮かんで、微笑ましい気持ちになった。そして、すとんとすべてが納得できたような気がした。宝さんの器は美しいけれど、ただ飾っておくだけじゃもったいない。生活のあらゆる場面で使ってこそ、輝きが増すのだと思った。飲み物を注いだ時の表情、食べ物を盛った時の表情、花を飾った時の表情…。あらゆる表情が、宝さんの硝子だとぐっと豊かになる気がしたのは、作っているご本人の生活がそのまま表れているから。そのせいだったんだ、そう思った。

「いくつも硝子を吹いていると、自分の意識を超えて、すっと気持ちよく伸びることがあるんです。まるで誰かがそのように吹かせてくれたかのように」

いつだったか、宝さんはこんなことを言っていた。きっと今日も遠く富山の工房で、宝さんは熱心に硝子を吹いているのだろう。もみじ市に来られるみなさんとの楽しい時間を思い浮かべながら。もみじ市当日は、気持ちよく伸びた、美しい硝子をひとつひとつ手に取って、是非、宝さんとゆっくりお話してみてくださいね。

*木下宝さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?     
青空パレードのもと、ビールが美味しくなるグラスたちをいっぱい持ってゆきます!

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
みなさんとともに青空もみじの空気をたっぷりとわかちあいたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
今年さらにパワーアップのもみじ市!ゆったりとした時間をお過ごしください。

さて続いては、鹿沼と日光の親分がもみじ市に初見参!

文●早川絵梨

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丸林佐和子「こども工作&こども音楽隊」(23日)

おいしいものを食べること、ぐっすり眠ること、家族を愛すること……。それと同じくらい、造形作家の丸林佐和子さんにとって「つくること」は、人生を豊かに生きるために欠かせないことなのかもしれません。

ぼくが初めて丸林さんにお会いしたのは、約3年前のこと。「丸林さんの小屋づくり日記」という、雑誌『自休自足』の連載がきっかけでした。それから3年間、何度となく丸林さんのお宅を訪れるうちに気が付いたのは、丸林さんは、とにかく何かをつくり続けているということ。庭の小屋だけでなく、その横に建つ家までも10年をかけ、セルフビルドで建築中です(建築中というのは、まだ息子さんの部屋の工事が残っているから!)。農家の後継ぎでもある丸林さんは、お米や野菜もつくり、もちろん仕事でも、NHK教育テレビ『つくってあそぼ』の造形スタッフをはじめ、数々の雑誌で工作を提案したり、全国各地で子どもたちのための工作のワークショップを開催したり、つくることにドップリつかった日々を過ごしています。

こんなふうに、体中から「つくるパワー」が溢れ出ている丸林さん。小さな頃は、どんな子どもだったのでしょう?

「もちろん、子どものころからつくっていましたよ! ダンボールでおうちをつくったり、丸い箱や色紙でフライパンや目玉焼きをつくったり、お母さんごっこやお姫さまごっこをするための“小道具”を自分でつくって遊んでいるような子どもでした」

そんな子ども時代の丸林さんを、つくる喜びの虜にしたのは、NHK教育テレビの『できるかな』に出演していた、のっぽさんでした。

「のっぽさんが、一枚の紙をハサミで切れば、それが一瞬で遊びの道具に変身してしまう。まるで魔法のようで、工作に夢中になってしまいました。『大きくなったら、ぜったいのっぽさんになる!』って、本気で思っていた。その想いは、今も変わることなく胸の中に大切に持ち続けています」

すべての時間を、油絵に注ぎ込んだ大学時代を経て、丸林さんは再び工作の楽しさに出会います。それは大学を卒業し、都内の児童館で、工作の先生として働き始めたときのこと。

「例えば、私がお菓子の箱を使って、おもちゃのつくり方を教えてあげると、子どもたちの表情がだんだん変わっていって、楽しい! うれしい! って顔をしてくれるんです。そのキラキラとした表情を見たとき、のっぽさんのつくる姿に感動していた頃の自分と重なって、胸が熱くなりました。私も子どもたちに、つくる楽しさを伝えていきたい。のっぽさんになりたいという夢が、私の中で再び熱く燃えだしたのです」

丸林さんはつくることだけでなく、「つくって遊べること」を大切にしています。それは遊ぶことが、つくる楽しさを何倍にも広げてくれるから。

今回のもみじ市でも、丸林さんは工作のワークショップを開催してくれます。みなさんと一緒につくるのは、ひもを引っぱると手足がぴょこりと動く「タップドール」。木と粘土でつくった人形に、ビーズやモール、布、スパンコールなど、ふわふわ・ぴかぴかしたものを自由に貼って、世界にひとつだけのかわいい人形をつくりましょう! タップドールは首から下げることができるので、そのまま「パレード」に参加したり、おうちまで遊びながら帰ったり、たくさんたくさん楽しんでくださいね!

えっ? パレード? と思われた方のためにご説明を。23日(土)には15時30分から、もみじ市の会場をみんなで行進するパレードが開催されます。丸林さんは、そのパレードのために、14時から「楽器づくり」の特別ワークショップも開催してくれます! 紙の箱やペットボトルがまるで魔法のように、太鼓やウクレレ、マラカスに生まれ変わります。

さぁ、みんなでタップドールや楽器をつくって、いざパレードへ!

<楽器づくりワークショップのご案内>
日時:10月23日(土)[14:00~]
定員:太鼓10名、ウクレレ15名、マラカス10名(予約制 先着順)
所要時間:60分
参加費:300円~600円

<楽器づくりワークショップ お申込方法>
申込フォームからご予約→「ワークショップ申込
◆件名「楽器づくりワークショップ」を選択していただき、以下の内容を明記のうえ、ご予約ください。
◆参加者全員のお名前
◆メールアドレス
◆当日連絡のつく電話番号
◆ひとこと欄に「つくりたい楽器名」を必ずご記入ください。

<タップドールワークショップのご案内>
日時:10月23日(土)終日
所要時間:30分〜
参加費:900円
*予約は必要ありません。当日、参加できます。

*丸林佐和子さんに聞きました

Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
今回は、タップドールを持っての参加です。さらに、子供達を集めて楽器をつくり、音楽隊になって参加しようと思っています。また、9月24日に発売となりました書籍「丸林さんちの手づくり家具帖」も携えていきます。この本で紹介している家具は、初心者でも気軽に挑戦できるものが中心。つくり方は簡単なのに、おしゃれに仕上げることができるコツをご紹介しています。10年にわたって、家や小屋をつくり続けてきた、私たち夫婦の想いもたくさん詰まっています。ぜひ、手にとってご覧いただけたらうれしいです。

Q2.もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
子どもたちと楽しい時間を過ごしたいと思います。

Q3.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
もみじ市は、大人だけでなく。子どもも楽しめるイベントです。ぜひ、家族で楽しんでください。益々、人数も内容もパワーアップしたもみじ市、私も楽しみにしています。

さて続いてはどこまでも透きとおった美しいガラスをつくる、あの方の登場です!

文●杉山正博

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feltico 麻生順子「ハンドメイド・フェルト」

ぽってりとした数枚の花弁が、自然なカーブを描いて一つの花を形づくっている。それは、フェルトの花。身につければ凛と背筋が伸びそうな。そして、いつもより優しい自分になれそうな。力強さとあたたかさ両方を持っている花。そんな”羊毛の花”を作り出しているのは、ハンドメイド・フェルト作家のfeltico 麻生順子さん

レコード会社のデザイン部に勤務していた麻生さんは、あるときヨーロッパのハンドメイド・フェルトに出会い、そこから独学でフェルトを学び始めました。
そして、ミュージシャンが身につけるコサージュやアクセサリーを手掛けるようになり、フェルト作家としての本格的な活動を始めます。

「ミュージシャンに作品を提供するときには、「音の世界」に浸りながら『この人には、こういう花や色が似合うだろうな』っていうのを想像するのが大好きで、作ることがとても楽しいんです」

麻生さんが作るのは、愛情がたっぷりと詰まった作品の数々。コサージュ、ブローチなどのアクセサリー、ストールや丸いコインケースなど、そのモチーフになるのはすべて麻生さんが好きなものたち。

「人や、花やちょう、古いものなど、色々なものをつなぎたいんです。自分が好きなものを伝えたくて。それを、羊毛がつないでくれるんです」

冒頭の、花をモチーフにしたシリーズは、麻生さんの定番。ころっとしたかわいいフォルムに対し、白や紫を使った配色からは大人っぽさを感じます。また、ちょうちょのブローチは、何色かの羊毛をからめ合わせることで、水彩画のような淡くてあたたかみのある色合いに。

一方、カラフルなコインケースには、鮮やかな紫と緑の、チシャネコやカエルをモチーフにしたバージョンもあります。がま口がちょうどチシャネコとカエルの口の部分にあたり、ニヒルでキュートな表情が魅力的。もみじ市ではおなじみの人気者、とってもポップな作品です。

近年、麻生さんが作り始めたのは、骨董市で少しずつ買い求めてきた古いパーツや、旅先の海辺で拾い集めた貝殻やサンゴなどを取り入れたコサージュ。白を基調に、うすいフェルトの花びらや珊瑚、布などが幾重にも重なりあい、古いモチーフやサンゴが絶妙に絡まり合っています。「人魚姫」から発想を得ているそうで、まさに 繊細ではかなく美しい。大切なときに身に つけたい、とても素敵な作品です。

さまざまな表情を持つ麻生さんの作品たち。「feltico=フェルトのこども」という名の通り、子どもを愛するように愛情を注いで、一つ一つていねいに作られています。

今年で4回目の参加となる麻生さん。毎回、もみじ市をとっても楽しみにしてくれています。今年はどんな出会いがあるのだろう? そんな期待に胸を膨らませながら、個展のオーダーなどが重なっている嵐のような忙しさの中でも、日々手を休めることなく、もみじ市の準備をすすめています。

麻生さんの“好き”が詰まった作品に会いにきてください。麻生さんも、みなさんに会えるのを楽しみにしています! 作品からも麻生さんからもみなぎるパワーを、ぜひ、感じてみて下さいね。

*麻生順子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
年に1度のお祭りです。ふだんよりトクベツな心持ちと”羊のワクワク”をまといながら、もみじパレードの一員になりきりたいと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
たくさんの方といろいろお話ししたいです。ことしも、川原の2日間をずっと笑ったまんまで過ごしたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
一緒にパレードしましょう。笑顔と笑顔に囲まれた、ステキな出会いがありますように!

さて続いては紹介するのは、福島から登場のこの方々。「おいしい旬のやつ」をどどっと持って来てくれますよ!

文●藤川茜

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田中ハンナ「あみものとのみもの」(23日)

みなさんは編み物をしたことがありますか?
私が初めて編み物をしたのは小学生の頃。見よう見まねで編んだマフラーは、板みたいにカチコチに固くて、首に巻きつけることができないという代物。父親にプレゼントするために作ったのですが、彼がそれを身につけている姿を見たことはありません。私にとって編み物の記憶とは、そんな、切ないもの。

目の数を途中で間違えないように…とか、編み図を読むのが難しそう…とか、大人になった私にとっても、やっぱり編み物は大変そうなイメージ。ところが先日、それは軽やかに覆されてしまいました。田中ハンナさんとお会いした時、ハンナさんがスイスイと楽しそうに編んでいる様子を見たら、なんだかとても感動して、むくむくと乙女心が刺激を受けてしまったのです。

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田中ハンナさんは「知識や技術がなくてもかわいいものは作れる」「女の子に生まれたら女の子にしかできないことを楽しまなきゃ!」をコンセプトに、お裁縫・手芸を提案するアーティスト。『ガーリー・リメイクブック』『お休みの日は、お裁縫―easy
sewing for beginners』『フェルトつけるだけ』などの著書をご覧になった方も多いのではないでしょうか。私は、ハンナさんの本がとっても好き。ページを開くたびにキラキラと輝く素敵なセンスに触れて、自分もこんなふうにできるのかな?
やってみたい! という気持ちになれるのです。

例えば、しばらく着ていなかったシンプルなワンピース。リボン付きのつけ襟を作って合わせてみたら素敵に変身。ハンナさんの本を参考にしたら、アイデア次第で自分にもかわいいものが作れるかもしれないと思えてくるのです。

「この本と同じものを作らなくてもいいのです。材料も、まったく同じものを探す必要はありません。リメイクで大切なことは、クローゼットに眠っている服たちと相談してから始めることです」

と著書で語っているハンナさん。先日お会いした時もこんな話をしてくれました。

「正確に作ることだけが、正しいわけじゃないと思っているんです。技術や知識を追求せずに、まずは楽しむことが大事。そうすることで自然ともっと作りたくなってくると思うんです。それを繰り返しているうちに、このやり方で合っているかな?
とか、技術的なことも徐々に知りたくなってくるはず。だから、最初はみんなで一緒に楽しむことから始めるのが大事」

2008年のもみじ市では、アンティークレースやリボンがあしらわれた、それはそれは素敵なアクセサリーのお店を開いてくださったハンナさん。見ているだけでうっとりしてしまうようなシュシュやコサージュは、もみじ市の出店者さんをはじめ、関係者の間でも話題になりました。昨年は、「ニットで作るリボンのワークショップ」を開いてくださり、みんなでチクチク、編み物教室が登場しました。

さて今年は? なんと、ふたつのお楽しみがありますよ。
まずは、ワークショップ。かぎ針を使って作るコースターのワークショップを開いてくださいます。もみじ市のために、ハンナさんが初めて作った「編み図」を準備してきてくださるそう!
編み図は、編み物をするための設計図。これは貴重です。完成品も見せて頂いたのですが、とってもかわいくて素敵なデザイン。ちょっと小ぶりなサイズ感といい、魅力的なコースターなのです。

今回のワークショップは、「小さな頃にやったことがあるけれど忘れてしまった」「自分で何度かやってみたことがあるけれどうまくできなかった」という、初心者の方を対象とした内容になっています(ただし、くさり編み、こま編み、長編みが編める方)。失敗しても気にせずに。ハンナさんと一緒に、ゆっくりおしゃべりしながらコースターを作ってみませんか?

そして、もうひとつ。ジンジャー好きのハンナさんがジンジャーにまつわるお店を開いてくださいますよ。自家製のジンジャーシロップを使った、ジンジャーエールとホットジンジャー屋さんをもみじ市限定(23日の14:00頃まで)でオープン。ショウガときび糖を使って作られたジンジャーシロップだそうで、とっても美味しそう!

昨年に続き、今年もまた言ってしまいますが、はっきり言ってハンナさんに編み物を教えていただける機会も、ハンナさんの自家製ジンジャーエールが飲める機会も、とっても貴重。一年に一度のもみじ市だけではないでしょうか?
私自身、ワークショップに参加してジンジャーエールを買いにいきたいくらい(本気です!)。このご案内をご覧になった方は、早めのご予約をおすすめいたしますよ。

〈ワークショップのご案内〉
「のみものを可愛く 飾るコースターをつくりましょ。」
日時:10月23日(土)[14:30-16:00]
定員:6名
※くさり編み、こま編み、長編みが編める方

*所要時間:90分
*参加費:2,000円(ワークショップ+材料費込み)
*持ち物:かぎ針 5号/毛糸用針/ノートと筆記用具

〈田中ハンナ ワークショップ お申込方法〉
申込フォームからご予約→「ワークショップ申込」
◆件名「田中ハンナのコースターワークショップ」を選択していただき、以下の内容を明記のうえ、ご予約ください。
◆参加者全員のお名前
◆参加希望日時 23日(土)14:30~
◆メールアドレス
◆当日連絡のつく電話番号

*田中ハンナさんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
いつも、部屋の中で1人で作業をしているので多くのかたに接することが、出来る機会にとてもわくわくしています。心の中は“パレード”が、はじまっています。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
おいしいモノを食べ、クラフトをみて創作意欲を刺激されて、音楽でリラックス。。。そんな感じにゆっくりと楽しみたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
年に一度の秋のお祭りなので楽しんでくださいね!

つづいては、身に付けているだけで元気になれそうな、鮮やかで魅力的な作品を作り続けるハンドメイド・フェルト作家さんの登場です。

文●増田千夏

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UZURA「サボと小物屋」

扉を開けて、その工房に入ると、ふわりと革の匂いがした。おろしたての鞄や靴のような、どこかなつかしい革の匂い。そして、そこにあるのは、くるくる巻かれた素材のままの革、棚に収められた木型、古い足踏みミシン、たくさんの糸、金槌、ナイフ、名前も使い方もわからない、さまざまな道具。どれも使い古されていて、きちんと手入れが行き届いている。けして広いとはいえないけれど、とても密度の濃いこの工房で、2人はもくもくと作業をしている。そして、初めて見たその繊細な作業にため息が出た。「そこまで、細やかな仕事をしているんだ…」と。

今回ご紹介するのは、靴職人のUZURA・高橋収さんと宏美さんのおふたり。彼ら2人は、もみじ市には第二回目から登場してくれている常連さん。でも、私が事務局として2人の担当をするのは、今年が初めてだった。だから、当初のことを思い出していた。この2人と出会ったきっかけを。

確かその時は、靴作家さんは何人かの候補が上がっていた。ホームページを見てみんなで悩み、その結果UZURAのおふたりに声をかけてみよう、ということになったのだが、その大きな理由は、形のかわいらしさと、よそ行き過ぎない普段靴であること、そしてなんといっても、その価格だった。オーダーメイドなのに、リーズナブル。ちょっといい、既成の革靴を買うのと大差なく、自分の足にぴったり合った、自分好みのデザインのものを、自分のためだけに作ってもらえるなんて。いつかこの人たちに、靴を作ってもらいたいと思った。

それから2年後、私は彼らに一足の靴を作ってもらった。ぽっくりしたワンストラップのオリジナルの靴をベースに選び、甲が高くて幅広な私の足の形に合わせてもらった。さらにデザインは、かわいいけど大人っぽくてしてほしい、というわがままをなお願いをプラスして。そして、それが届いたとき、まず最初に思ったのは「なんて美しいんだろう」ということだった。きちっと整ったつなぎ目、一定のリズムが刻まれた縫い目、愛らしいつま先のカーブ。そして履いてみると、まるでシンデレラのように、足がすっぽりと収まる。これまで抱き続けていた足のコンプレックスが、一気に解決された気持ちになった。

それには、靴づくりに対する2人の思いがあった。
「自分たちが作った靴を『作品』とは思っていないんです。買ってくれた人が履いてくれて、完成するもの。だから、なるべくたくさん履いてもらいたい。そのために、足にあった履きやすいものを作りたいんです。もちろん、手間はすごくかかるし、工程も多いから、値段との兼ね合いを考えると『ちょっとやりすぎかな』って思うこともあります。でも、これが自分たちのスタイル。我ながらよくやるな、って思いますね(笑)」

今回工房に伺って、靴作りの工程を見せていただきながら、普段は隠れている裏側の部分も見ることができた。靴にはたくさんのカーブや凹凸がある。その材料は平らな革だから、それを立体に組み立てるには、小さな切り込みをたくさん入れたり、しわを寄せたりする。そのしわのリズムさえ、一定に刻まれて美しいのだ。

2人は、2004年にUZURAとして活動を始めてから、基本のスタイルは「お客様と直接会って、自分たちで作って、直接渡す」ということ。それは、6年経った今でも変えていない。実際に、足を測り、足を触って、骨張っているか、肉付きはどうかなどを感じる。その人のための靴を作るために。

「以前は会社勤めをしていました。そのときは、お店には別の人が立っていて、紙で渡された注文に従って靴を作っていました。でも、それでは細かいニュアンスがわからない。でも本当は、そこが一番響くところじゃないかって思ったんです。それに、大量生産されている現場にいると、いったい誰のために作っているんだろう、この靴が似合う人がいるんだろうか?と疑問を感じるようになって。それなら、たった一人のためにその人に合う靴を作りたいと思ったんです」

私の中で、なにかがぐっとこみ上げて来た。あれは、私のためだけに作ってくれた、私の靴。だからなんだね。我が家の下駄箱では、あの靴だけがなにか特別な光を持っているのは。それを履いていると、誇らしい気持ちになるのは。ほら、こんなにかわいくて履きやすいくつを、私のために作ってくれたんだよ、って。

そんな2人が、今回のもみじ市に用意してくれるのは、サボ。これは、オーダーメイドでは、いまや完成まで1年近く待たせてしまうということを懸念して、「その場で持ち帰れるものを」と考えてくれたものだった。そのサボは、ぽっこりとかわいくて、丈夫で、サンダルのようなデザインなので、足の形をそれほど選ばない。すべて異なるステッチや、左右異なるアクセントが添えられているところは、ひとり一人に違うものを届けたいという、UZURAらしい想いからなのだろう。今回は、サイズやデザイン違いでたくさんのサボを用意してくれるという。

柄もサイズも、あなたの好みにぴったりのものが見つかったなら、それは、ほんとうは、UZURAの2人が、あなたのために作った一足なのかもしれない。

*UZURAの高橋収さん、宏美さんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
うずらは 今回サボ屋&小物屋です。サイズがあうお客様を求めて、多摩川をパレード。昨年から小さなテントを導入したうずらですが、今回はそのテントを改造しようかな〜なんて思っています。多摩川に、ちっぽけだけど、ちょっと気になるテントが出現?!

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
ライブがとても楽しみです♪去年はブタクサ(?)のアレルギー(?)で鼻水ずーずー、見かねたお客様がくれたお薬に救われました。。。今年は対策万全で挑みたいと思います。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
年に一度のおまつりです。今年はどんなおまつりになるのかな? 参加する側もとても楽しみにしています。いっしょにたのしみましょ〜!

つづいてご紹介するのは、京都から初登場のこの方。この方がむすぶごはんには、何かが宿っている気がします。

文●わたなべようこ

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五月女寛「陶のオブジェ」

豊島区雑司が谷。昔ながらの街並みが、いまも残る場所。ゆるやかな時間が流れていて、歩いていると、なんだかタイムスリップしてしまった気分。レトロな風景にワクワクしながらいくつかの路地を曲がると、こちらを見て手を振る人の姿が。いつもの、人懐っこい笑顔の五月女寛さんが、僕を迎えてくれました。

五月女さんのご自宅は、昔、下宿をしていた物件を大改装したおうち(改装前の間取りは9Kだったとか!)。リビングとダイニングは吹き抜けになっていて、板張りの壁や床が気持ちのいい空間をつくっています。

2階へ上がると、そこは、”おうちのおうち”でした! 目に飛び込んできたのは、五月女さんの代名詞といってもいい、陶でできた小さなおうちたち。純粋無垢なその姿は、色づけされ、焼かれる前のもの。完成したものは、奥の壁に設置された棚にありました。一面、おうち、おうち、おうち! 屋根の部分が色づけされたもの、入口や窓の付いているもの、おちびさんからせいたかのっぽのものまで、さまざまなおうちが並んでします。まるで、おとぎの国に迷い込んでしまったよう。
もう少し、おとぎの国の住人でいたいところでしたが、五月女さんに案内され、奥の部屋へ。そこが、五月女さんのアトリエでした。作品を作るための道具や材料があるのはもちろん、壁の棚にはたくさんの本が並び、デスクの上にはパソコンが置いてあります。アトリエのような書斎のような、なんとも楽しい”男の空間”。ふと見回すと、作業机の上に、小さな手まわしろくろがあるのを見つけました。

「おうちばかりじゃなくて、器なども作っていますよ。そこのろくろを使ったり、手びねりだったり。手びねりのものは、焼成すると少し形が変わって、味が出るのが面白いです。今年のもみじ市にもいくつか持っていく予定です」

そういえば先ほどリビングでお茶をいただいた器も、五月女さんの作品。白っぽい柔らかい印象の、普段使いしたくなるような親しみやすさ。均一な形ではなくて、それが五月女さんの人柄のようなあたたかみを出しているように思えます。そう、五月女さんの作品はかわいくてかっこいい作品であると同時に、どの作品も、とってもあたたかいのです。それは、「おうち」という作品に凝縮されているような気がします。家族を何よりも大切にし、仲良く暮らしている五月女さんだからこそつくりだせる、あたたかいおうち。

昨年のもみじ市では、たくさんのおうちを多摩川の河原に並べてくれた五月女さん。それらを見ていると、あのおうちも、このおうちも…、たくさん買いたくなってしまって困ります!
「先日、都内のあるイベントで展示をした際に、たくさんの家のオブジェを購入された方がいらっしゃいました。後日メールで写真をいただいたのですが、自分の住んでいる街を家のオブジェで再現してくれていて、とても嬉しかったです!」
やっぱりいましたか! 街を作っちゃう人。その気持ち、わかります。

さあみなさん、今年も、もみじ市に、かわいい陶器の街がやって来ますよ。 あたたかく、どこかなつかしい雰囲気は、五月女さんの住む街にも似ています。今年はさらにスペースが広がり、スケールアップする模様。2日間限りの素敵な街並みを、みなさんどうぞ訪れてみてくださいね。

*五月女寛さんにききました

Q1. 今回はどんな”いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
今年も家のオブジェをたくさんつくります!そして「パレードがやってくる町」つくっちゃいます。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
心地よい音楽を聴きながら美味しい物を食べつつ、ゆったりとした時間を楽しみたいです!

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
もみじ市は、一年に二日間だけ姿をあらわす愉快な町。きっと良い出会いがありますよ!

さて続いては、見たら思わず’ウズウズ’しちゃう!とびきりキュートな作品と、素敵なこの2人に今年も会いに来て!
文●八木章

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