カテゴリー: FOODS&DRINK


たべごと屋のらぼう「おじゃが屋のらぼう」

「その時に採れる野菜を使って、畑の景色を料理で表現したいんです」

東京都杉並区、西荻窪駅から徒歩10分あまりの場所にある「たべごと屋のらぼう」。ここは野菜を中心としたメニューが人気のごはん屋さんで、連日多くのお客様が詰めかけ、予約だけで席がうまってしまうことも多い人気店です。店内はこじんまりとしたなかに賑やかな活気があふれていて、おいしい料理やお酒はもちろん、スタッフの笑顔とさりげない気遣いが心地よく、いつまでも長居してしてしまいたくなる居心地のいい空間なのです。

店主の明峯牧夫さんは、ご両親とその仲間たちが雑木林を切り開いてつくった農場で生まれました。いつも目の前には畑があり、田んぼがあり、鶏や豚がいた自然あふれる環境。5歳のころに東京に移ってからも、専業農家ではないけれどご両親は畑を続け、ほぼ自給自足の生活を送ってきました。だから、野菜を“買う”ことなんてなかったのです。

「高校生のときに一人暮らしをして、そのときに初めてスーパーで野菜を買うという生活が始まったんです。畑があれば、耕せばいいんだけど、ないから野菜を買わなければいけない。野菜を買うためにはお金が必要で、そのために働いて、という暮らし。それにとても違和感を感じて、今まで自然に囲まれた贅沢な暮らしをしていたんだということ、両親のつくる野菜のおいしさと安全性の大切さに気づいたんです。そして、人の基本的な暮らしの根っこには、そういうものが必要なんだと感じたんです」

皮を剥いたり、包丁仕事が好きだったと言う明峯さんは、高校を卒業して料理の道へ。その料理の主役はやっぱり「野菜」でした。

「多摩の伝統野菜であるのらぼう菜を店名に使わせてもらったのは、僕自身が多摩で育ったのでシンパシーを感じたという面もあります。それ自体はわりと地味な野菜なんだけど、寒さに強いから冬を越えて甘みをのせて、春に採れるのです。その雑草のようなたくましさ、そういうものをこのお店も持てたらいいな、という思いもこめて名付けました」

八王子の料理店で料理と接客を学び、お姉さんから現在の店舗を譲り受けて「たべごと屋のらぼう」を開いたのが9年ほど前のこと。以来、営業日の朝は明峰さん自身が 必ず農家や直売所に仕入れに行っています。

「生産者の方が大事に育てた野菜をお預かりして、お客様に出している橋渡しみたいな役割だと僕は思っています。いつなにを聞かれても答えられるように、お店の責任として、こういう人が作った野菜ですよという話ができるのはすごく大切なことだと思うんですよ。その日の朝に自分が見た畑の風景を料理に込めて出したいと思っているので、それは自分で足を運ばないと、なかなかできないと思うんですよね。仕入れに行く先はその日に決めます。どうしてもこれが欲しい、という野菜があれば、それがあるところに伺うし、最近会っていないなっていう農家さんがいたら、顔を見たいな、話をしたいな、と思い出して仕入れに伺うこともあります」

そうやって仕入れた野菜を、明峯さんは丁寧に料理していきます。

「僕がいろいろこねくり回して料理する必要はないんです。収穫してきてそのまま出しておいしいものもあるということをわかっているんですよ。だから、素材の力を信じてそっと手を貸す、というようなイメージで料理をしています」

例えばある秋の日のメニューはこんな感じ。

もぎたての茄子と豚バラ、青じそを交互に挟んで酒蒸しにした「茄子と豚バラの挟み蒸し」、絶品「出汁巻き卵」、「苦瓜と新玉葱の土佐和え」、「地野菜とお豆腐のサラダ」、そして人気の土鍋メニューは「秋刀魚の土鍋ごはん」、三鷹産の茄子と香川産の地鶏ひき肉、芽ひじきの混ぜごはん「茄子と鶏そぼろの土鍋ごはん」などなど。メニューを聞いているだけでもおなかがすいてきてしまう料理の数々。「畑にいるときが一番インスピレーションがわきますね」というメニューは、当然仕入れた材料で毎日かわります。それはどれも、シンプルなレシピだけど野菜や素材の味がしっかりと味わえる、力強くてやさしい料理。

「そのときの畑の状況というか、景色みたいなものをそのまま料理に持っていく。それが自分の中にある料理のイメージなんです。なんでもある、いつでもあるというふうに食材に恵まれていて、どんな料理でもできるということではなくて、いま畑にある野菜を使うことで、料理としてそのときの景色を表現したいんです」

口の中に入れるとフワーっと広がる畑の風景。季節があり、自然のエネルギーを得て、生産者の思いが野菜を育み、料理へと形を変えて、たくさんの人のもとへと届けられる。そうやってつながったたくさんの思いが「おいしい」という一言へ向かって集約されていくさまを、このお店で目の当たりにしたような気がしました。「たべごと屋のらぼう」は、そんな風にして、生産者、料理人など携わってきたすべてのひとの思いが報われる場所なのだと思いました。だからこそ、このお店はあたたく、やさしい雰囲気に満ちているのです。

さぁ、野外イベントへの出店が初めてという「たべごと屋のらぼう」がもみじ市にやってきます! カリっとあがったなかにもちっとしたジャガイモの食感、そして若布の芳ばしい香り。今回はチーム「のらぼう」が、人気メニューから「じゃがいもと若布のかき揚げ」を中心とした「おじゃが」メニューを提供してくれます。そのおいしさ、ぜひ体験してください!

*明峯牧夫さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
初もみじ市! お客さんと一緒にワクワク気分で参加したいと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
来てくださるお客さんや、 出店する方との出会いを楽しみにしてます。

Q3. もみじ市の宣伝部長になった つもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
楽しく美味しい秋をみんなでパレードしましょう♪

さあいよいよ残り3組! 続いては、ニューアルバムのツアー中のあの兄弟が、もみじ市のためにスケジュールをぬって多摩川へやってきてくれます!

文・セソコマサユキ

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アンリロ「秋野菜の生パスタ」

多摩川の河原から、美しいハーモニーが聞こえてきます。とびきり美味しい料理の数々によって奏でられるきれいなメロディーは、ゆっくりと、じっくりと身体の中に沁み渡り、そこに訪れる人たちは、たちまち幸せな気分になってしまいます。さあ、みなさん、お待たせしました! 今年もアンリロの登場です。秋の空の下、2日間限りのレストランが多摩川にオープンします。

栃木県鹿沼市。ネコヤド路地と呼ばれる小さな路地を進んでいくと、アンリロに辿り着きます。オーナーは上村真巳さん。地元の野菜をふんだんに使った、独創的できわめて美味しい“フレンチベジタリアン”を求めて、全国から食いしん坊たちがこの路地にやってきます。私はアンリロの大ファンです。ほんとうに、ほんとうに、大好きです。アンリロの料理の美味しさはもちろんのこと、上村さんのつくることに対するまっすぐな姿勢、スタッフの皆さんのあたたかい笑顔、あまりにも居心地のよい空間。アンリロで過ごす時間は、自分にとって最高のご褒美。料理のあまりの美味しさに肩の力がすっと抜けて、なんだか魔法にかけられてしまったようになります。そのどれもが、野菜だけでつくられたとは思えないほど、深い味なのです。それをいただくと、明日も頑張ろうと、そっと心に元気が芽生えるのです。

アンリロと言えば、真っ先に思い出すのは、にんじんフライ。初めてにんじんフライを食べた時の感動は、今でも忘れることができません。思い出すたびに、恋しくなります。ご覧になった方もいるでしょう。にんじんフライをつくる様子を、(特別に!)もみじ市CMでご覧いただくことができますので、どうぞお見逃しなく。ただのにんじんのフライでしょ? と思っているそこのあなた! そんなあなたにこそ、ぜひ食べてほしいのです。それは、驚きの味だから。にんじんを揚げただけとは思えない、例えるならば、かぼちゃのようにほくほくとして甘い、何とも言えない美味しさ。初めて食べた時、あまりの感動に私は言葉を失ってしまいました。

わたしにとって、アンリロとの出会いは、もみじ市でした。初めて遊びに行ったもみじ市で、にんじんフライを食べた時の感動が忘れられなくて、鹿沼のお店にも足を運びました。今、こうやって事務局としてお手伝いをしていますが、アンリロがなかったら、やっていなかったかもしれません。だから、自分が今、アンリロの担当をさせていただいているのが、時々信じられない時もあります。事務局のスタッフは、本業の仕事をしている人や主婦の方、さまざまな立場の人たちが集まって結成されていて、私自身も、普段は別の仕事をしているので、今年のもみじ市のお手伝いをすることになった時、実はとても悩みました。それでも、やりたいと思ったのは、アンリロを始めとする出店者の方たちをとても尊敬していて、この人たちのために自分が力になれたら、どんなに幸せだろうと思ったからです。だから、事務局に2回目の参加となる今回は、私が担当している出店者さんすべての方に、どんなに遠くても直接会いに行こうと決めました。それはもう、毎回、ご褒美のような時間でした。もみじ市に出てくださるすべての方のブログを読んでいただいてもわかるように、出店者さんそれぞれの、つくることに対する姿勢が、本当に素晴らしいのです。例えば、上村さんはこう言いました。

「つくるとき、大切にしているのは、食べる方の気持ちを想像すること。驚きや、食べやすさ、食べる時の温度、見た目などを想像するのです。想像しながら、考えて、悩んで、解決するのです」

上村さんをはじめ、出店者の方々にお会いするたびに、泣いてしまいそうな感動を覚えました。この場を借りて、こんな素敵な時間をわたしに与えてくれて、ありがとうと言いたいのです。

アンリロは、もみじ市6回目の参加となります。アンリロのパフォーマンスは、そのどれもが、本当に素晴らしく、毎回惚れ惚れしてしまいます。昨年は、その日の朝に作ったとは思えないほど大きなレストランが河原に出現しました。きっと何日も前から準備を重ねてきたんだろうなと思うと、胸が熱くなりました。スタッフのみなさんが、とても楽しそうなのが印象的でした。

さあ、今年のアンリロは、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょう。にんじんフライを始め、秋の旬の野菜をたっぷりと使った生パスタ、前菜3種、秋の空にふさわしいワインをご用意して、みなさまをお待ちしています。1日目は、かぼちゃたっぷりのクリームパスタ、2日目は、ナスやトマト、サツマイモの入った秋のトマトソースパスタが登場しますよ。秋の空の下、絶品の料理の数々を、どうぞお召し上がりください。

*上村真巳さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加して いただけるのでしょう?
今回も多摩川の河川敷に2日限りの青空レストランがオープンします。
白衣の料理人たちがお送りする饗宴をお楽しみに。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
もみじ市は勉強の場です。全国のクリエイティブな仕事をされている方と一緒にできることはとても刺激になりますし、学ぶところが多いです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
爽やかな秋空の下、2日限りのレストラン。料理人達の作る美味しいパスタを食べに来てくださいね!

さて続いては、まさか! 彼女の歌声がもみじ市で聴けるなんて…

● 一島純子

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麦小舎「森のクラシックバーガー屋」(23日)

僕たちは日常を生きている。望むとも望まずとも日常を生きなければいけない運命にある。朝を迎えるためには夜が必要なように、月が輝くためには太陽が必要なように、「日常」を生きるために必要なものがある。それは「物語」にほかならない。物語を求めて僕たちは、本を読む。旅に出る。そして、カフェへと向かう。

「ここに来ること自体が物語なんだよね」

ある人はこう言う。都会の喧騒を離れ、軽井沢というきわめて物語性の高い場所を抜けて、国道146号線を北へと走る。国道を上るに連れ、人気が少なくなる。木々が車を覆い出す。空気が澄んでゆく。やがて車は国道を離れ、森の中に”迷い込む”。何度か訪れたことがある人でも、その場所にたどり着くのは容易ではない。森のラビリンスをさまよいながらコーヒーの香りがする方へと向かえば、「よく見つけたね」とばかりに、目の前に一軒の小舎が現れる。ようやくそこで、物語が僕たちを招き入れてくれたことを知るのだ。

ここは、藤野由貴男さん・麻子さん夫妻が営むカフェ「麦小舎」。北軽井沢の静かな森の中に佇む建物は、もともと、麻子さんの両親が別荘として使用していたもの。東京で暮らしていたふたりは、この場所を訪れる度に惹かれ、「いつかここで人が集まれる場所を作れたらいいね」と願うようになる。その願いがかなったのは、2006年の夏のこと。

ふたりには、2006年のオープンの時から今に至るまで、決めていることがある。それは、週末しかお店をオープンしないこと。このあたりは日本でも有数な観光地。週末に比べると平日はお客さんが少ないから、という理由もないことはない。でも本当の理由は違う。そこには、自分たちのお店に対する、ふたりの確かなる意思が現れている。

「お客さまには、なるべくゆっくり過ごして欲しい。コーヒーを飲みながら本を読んでもらってもいいし、庭のハンモックで休んでもらってもいい。半日でも、一日でもいいから、のんびり過ごして欲しいんです」

毎日お店を開けたなら、こうも言っていられなくなる。”商売”として考えたら、お客様の数を確保しなければいけない。回転率みたいなものも考える必要がある。そうなったら、余裕がなくなってキリキリしてくるかもしれない。「のんびり過ごして欲しい」と願っている自分たち自身が、そうなっては意味がない。そういうことをやりたいために店をやっているわけではない。

これがふたりの意思だ。この意思を全うするためにふたりは、平日はそれぞれ別の仕事をしている。そうすることによって、週末だけ開く麦小舎の、あの奇跡のような空気感が保たれると、ふたりは信じている。そして、そのおかげで麦小舎を訪れる僕たちは、心置きなく物語の世界に浸ることができるのだ。

ちょうど2年前、tico moonのライブが麦小舎で行われた。あまりにも美しいハープとギターの旋律が、あまりにも澄んだ北軽井沢の森の空気に溶け込んでいったときの、心地良さを忘れることはできない。

いつか、麻子さんが言っていたことがある。
「麦小舎ほど、tico moonの音楽が似合う空間はないと思うんですよ。おこがましいですけど(笑)」

ちょっと待った、麻子さん。tico moonの音楽が似合うということなら、もみじ市も負けているつもりはないですよ。ん? 待てよ。麦小舎にtico moonの音楽が合って、tico moonの音楽がもみじ市に合うのだとすれば、それはつまり、麦小舎ともみじ市は合うということではないですか? ならば麦小舎のおふたり、ぜひ、もみじ市へ! 僕たちと一緒に、tico moonと一緒に、みんなで一緒に、多摩川で素敵な物語を紡ごうではありませんか。

*藤野麻子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
10月も後半となれば、麦小舎のあるお山のふもとの森では、もうそろそろ冬じたく。リスやクマなど森の動物たちがせっせと木の実をたくわえて暖かなねぐらに篭る頃。私たちも冬眠前の思い出づくり(!)に、カフェの定番、ハンバーガーにアレンジを加えたものと、あったかスープを携えて、賑やかなパレードの列の後ろにこっそり忍び込もうと思います。

ハンバーガーは、牛100%のパティを炭火で焼き上げ、北軽井沢産の自分たちで収穫したレタスをはさみます。お肉の旨味をシンプルに味わってもらうよう、味付けもひときわシンプルに(隠し味は加えます)。

そして、なぜかなぜか、の「型抜きコーナー」が登場します! 見事成功した方には、オリジナルキーホルダー(すべて手づくり)などをプレゼント。外れの方にも参加賞があります。順番待ちをされている時とか、お子さんの退屈しのぎにお薦めです。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
初めての参加で、きっとふわふわと夢のなかの出来事のように過ぎてしまいそう。
なるべくたくさんのお客様や出店者の方々と直接お話ができたらいいなと思います。
             
Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
この市の素晴らしいところは、出店側だけでなく、お客様ひとりひとりが「参加者」になれることだと思います。ぜひみなさんのたくさんの笑顔で、パレードに花を咲かせましょう!当日お会いできることを楽しみにしています。

さて続いては、美しい馬頭琴の音色が、多摩川の草原に響き渡ります!

文●北島勲

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日光珈琲「多摩川焙煎所」

「日光にはね、本当に、何かがあると思うんです」

日光をこんなに愛している人は、他にいるだろうか?
これが、日光珈琲の風間教司さんと初めて会った時の印象。風間さんに日光のことを語らせたら、きっと1週間くらい話し続ける。決して大げさに言っているわけではない。「いい場所があってね」「おもしろい人がいるんだよ」。日光に関係することなら、目をキラキラ輝かせて、いつまでも話している。日光の良さを伝えるべく歩き回り、見つけては発信し、私たちに届けてくれる。その行動力には本当に驚かされる。

日光市今市。かつては賑わったであろう繁華街から一本入った路地裏に、日光珈琲はある。風間さんが古民家を自らの手で改装したという店内は、入口からは想像ができないほど広く、そこに一歩足を踏み入れただけで穏やかな空気がまとわりつく。明治時代に建築され、一時は遊郭として使用されたこともあるという空間は、独特の妖しい魅力を放っていて、天井や欄間の意匠からは、かつての面影が忍ばれる。

日光珈琲には、飲み物はもちろん、食事のメニューもある。そこで使われる食材は、米や肉、野菜にいたるまで、栃木産のものを使用している。例えば、ドレッシング。ほんのりと甘酸っぱいいちごのドレッシングは、やみつきになる味。栃木の名産であるいちごは、通常、熟す少し前に摘み取られ、市場に出回る。収穫の時期を過ぎたいちごは、捨てられてしまう運命に(実は完熟のいちご)。そんないちごを集め、ドレッシングにする。言って見れば、風間さんはいちごを救っているのである。

氷のことも語らなければならない。アイス珈琲など冷たいドリンクに使われる氷は、地元日光の天然氷。20日間かけてじっくりと凍らせ、カッターで切り、積み合わせる伝統の技によって、手間暇かけて作られる天然の氷は、現在ではなかなかお目にかかれない(国内で作っているところは数軒しかない)。今年の夏、かき氷を特別メニューとして提供した。天然の氷で作られたかき氷は、驚くほどにふわふわで、口のなかでふわっと溶けて、何より氷そのものが甘い。きーんとする感じがまったくない。シロップも、果物をそのまま搾ったものや甘酒など特製のもの。風間さんのかき氷を求めてやってくる人が後を絶えなかったのも頷ける。

そして、珈琲。珈琲豆は、栃木県鹿沼市の「カフェ饗茶庵」の隣の「根古屋珈琲研究所」にて風間さん自身が毎日焙煎している農園指定のスペシャリティーコーヒーを使用している。そう、風間さんは日光珈琲のオーナーであると同時に、カフェ響茶庵のオーナーでもあるのだ。風間さんは毎日、語りかけるように、珈琲豆と向き合っている。「ほんの1分で味が変わってしまうから」と。

さて、初参加のもみじ市。風間さんは、多摩川に焙煎所をオープンする。はじめ、「珈琲豆の焙煎の実演と販売をします」と言っていたところを、私たちの強い要望で、ホット珈琲とアイス珈琲も振る舞っていただくことになった(やった!)。アイス珈琲は、自家焙煎珈琲をアイス専用にブレンドし、水で一滴、一滴、約8時間をかけて抽出した水出し珈琲。日光珈琲の入口で、その様子をみることができる。じっくりと時間をかけて珈琲が生み出されていく様子を見ていると、一滴、一滴がとても愛おしく感じられ、その姿がとても美しいのだ。低温でゆっくりと落とすことで、雑味が少なくなり、豆本来の味が楽しめるのだそう。コーヒーのひと口、ひと口がとても貴重なものに思えてくる。

珈琲を飲みながら、思わず風間さんに聞いた。「なんでこんなに、美味しいんですか?」。風間さんはひとこと。「愛だから」。あまりにも、さらりと言ったひとこと。直球。でもこれは本当だな。珈琲への愛、お客様への愛、そして日光への愛が、風間さんと話していると、これでもかというほどに伝わってくる。

風間さんは、日光を変える人だと思う。その挑戦は、これからも続くだろう。風間さんが日光のヒーローとなるその日まで、私は応援していきます。

さあ、みなさん。もみじ市にお越しになったら、風間さんの珈琲を飲んで下さい。風間さんと珈琲の話をして下さい。日光の話をして下さい。多摩川の河原、珈琲が焼ける匂いのする方へ。

*風間教司さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加して いただけるのでしょう?
日光の素材を使ったコーヒーと焼き菓子を持って、焙煎職人が上京いたしますよ。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
祝!初参加!!より多くの方々との出会いを楽しみに。個人的に今回の会場は学生時代バイトに通った河川敷なので、淡い青春の思い出に浸ってドリップしたいですね。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
年に1度のおまつりです。たくさんの出会いと思い出つくりましょう。

さて続いては、手紙舍&ヒバリを設計してくれたあの人が、もみじ市に登場します!

文●一島純子

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かわしまよう子+南風「雑草酵素ジュースと雑草茶葉」

かわいらしくてたくましい。
かわしまよう子さんをひとことで言い表すと、この言葉こそが相応しい。小さくて華奢なその体は、風が吹けば倒れてしまいそうだけれど、強風が吹いても、台風が来ても、彼女は倒れないと思う。その体からは想像できない、強くて太い根っこが、彼女には生えているから。

いま、彼女が根を下ろしているのは、沖縄。東京で暮らしていたかわしまさんが沖縄に移り住んだのは、いまから2年前のこと。「沖縄の開発がどんどん進んでいるから、それが決定的になる前に、行きたい」。これが移り住んだ理由だ。

いま、日本のどの場所に行っても、どんな田舎に行っても、アスファルトの道路がない地域なんて、どこにもない。草や花や木が咲き誇る大地がアスファルトの道路になることがあっても、その逆は、まずない。かわしまさんは、それが悲しい。土があって、植物がある。植物があって、人間がいる。そんな当たり前のことが、忘れられているような気がする。

しかし、“そういう話”は、いつでも受け入れられるわけではない。当たり前だからといって、正面から正論を語っても、誰もが受け入れてくれるわけではない。心の問題なのだ。「それ、ちょっと動かしてくれませんか?」と言ったところで、人の心は動くものではない。それをかわしまさんはよく知っている。美しい、楽しい、おいしい、悲しい…、そう感じた時にこそ、人の心は揺れ動く。

いま、かわしまさんは、自身5冊目となる著書の執筆に勤しんでいる。テーマは、かわしまさんが愛して止まないもの、「道端に咲く草」だ。道端に咲く草、つまりそれは雑草のこと。道端に咲く草を写真に納め、”雑”草にも名があることを教え、どんな草にも生命と物語が宿っていることを伝える作業。アスファルトの裂け目から、元気よく空に向かって伸びゆく雑草の姿をかわしまさんの写真のなかに見つけた時、僕たちはそれを「美しい」と思う。そして、アスファルトの下に”大地”があることに、ようやく気づくのだ。

半年前、かわしまさんに運命の出会いがあった。出会った相手は「雑草酵素ジュース」。初めて飲んだ時、「おいしい」と思った。身体中から元気が湧き上がって来るような気がした。飲んだ瞬間に、「もみじ市で出したい」と思ったという。

雑草の新芽の部分だけをていねいに摘む。山に生える雑草、海の近くに生える雑草、たくさんの雑草があった方がいい。複雑なる人間の細胞が吸収するわけだから、雑草の種類も複雑な方がいい。沖縄に住んでいるかわしまさんは、雑草だけでなく、がじゅまるのひげ根も加える。雑草の新芽も、がじゅまるのひげ根も、エネルギーが凝縮している部分だ。それらを切ったものとグラニュー糖を混ぜあわせてしばらくおいて置くと、やがて浸透圧で雑草の酵素が押し出される。酵素は、我々が食べたものを栄養分にするために必要不可欠なものだ。どんな場所でもたくましく生きる雑草のエネルギーの凝縮されたものを、我々はいただくことになる。

確かに、運命の出会いだったのかもしれない。雑草を愛するかわしまさんが、雑草を愛でるだけでなく、”いただく”ことで、命をつなげて行こうとする行為。かわしまさんは言う。

「東京で暮らしていた時は、草花を切るとき、『かわいそう』という想いがどこかにありました。東京では、人と自然を比べたら、人の方が圧倒的に強いんですよね。でも、沖縄では人と自然は対等な気がします。いただいたら返す、 というのをお互いが理解できているような」

この感覚が根付くといいな、と、かわしまさんは最後、ポツリと言った。

静かに、メッセージを発信し続けるかわしまよう子さん。そのしなやかさは雑草のようであり、その強さは大木のようであり、その可憐さは花のようだ。今年もまた、多摩川の河原に小さな花が一輪。

*かわしまよう子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
恥ずかしがりやなのでどこまでできるかわかりませんが「南」を意識したいと思っています。
南=癒し=光=雑草=健康 がキーワード。
南の島の山と海に生きている生命力抜群の雑草たちで酵素ジュース(写真の容器入り)をつくってお届けにまいります!本気で健康になりたい方にいらしていだたけるような空間になるといいなぁ。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
場所に限定はしていませんが、じつは内地に引越しを考えているので道場チックなスペースのある広くて安くて味のある物件情報の出会いを求む!!…というのは(引越しは本気だけど)冗談で、普段体験できないこころの部分を動かせたらいいなぁと思っています。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
昨年と同じですけど、マイバック、マイ箸、マイカップ、など、ご自身の使いそうなものはぜひお持ちください。割れ物を買いそうな予感のするひとは、マイエアパッキンもあると最高です。あとは、ただの“お買い物”ではないので、じゃんじゃん知らない人に話しかけましょう。恥ずかしがりやなのでどこまでできるかわかりませんが、わたしも勝手気ままに話しかけたいと思います(笑)

さて続いては、いよいよもみじ市の象徴が登場!

文●北島勲

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田中ハンナ「あみものとのみもの」(23日)

みなさんは編み物をしたことがありますか?
私が初めて編み物をしたのは小学生の頃。見よう見まねで編んだマフラーは、板みたいにカチコチに固くて、首に巻きつけることができないという代物。父親にプレゼントするために作ったのですが、彼がそれを身につけている姿を見たことはありません。私にとって編み物の記憶とは、そんな、切ないもの。

目の数を途中で間違えないように…とか、編み図を読むのが難しそう…とか、大人になった私にとっても、やっぱり編み物は大変そうなイメージ。ところが先日、それは軽やかに覆されてしまいました。田中ハンナさんとお会いした時、ハンナさんがスイスイと楽しそうに編んでいる様子を見たら、なんだかとても感動して、むくむくと乙女心が刺激を受けてしまったのです。

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田中ハンナさんは「知識や技術がなくてもかわいいものは作れる」「女の子に生まれたら女の子にしかできないことを楽しまなきゃ!」をコンセプトに、お裁縫・手芸を提案するアーティスト。『ガーリー・リメイクブック』『お休みの日は、お裁縫―easy
sewing for beginners』『フェルトつけるだけ』などの著書をご覧になった方も多いのではないでしょうか。私は、ハンナさんの本がとっても好き。ページを開くたびにキラキラと輝く素敵なセンスに触れて、自分もこんなふうにできるのかな?
やってみたい! という気持ちになれるのです。

例えば、しばらく着ていなかったシンプルなワンピース。リボン付きのつけ襟を作って合わせてみたら素敵に変身。ハンナさんの本を参考にしたら、アイデア次第で自分にもかわいいものが作れるかもしれないと思えてくるのです。

「この本と同じものを作らなくてもいいのです。材料も、まったく同じものを探す必要はありません。リメイクで大切なことは、クローゼットに眠っている服たちと相談してから始めることです」

と著書で語っているハンナさん。先日お会いした時もこんな話をしてくれました。

「正確に作ることだけが、正しいわけじゃないと思っているんです。技術や知識を追求せずに、まずは楽しむことが大事。そうすることで自然ともっと作りたくなってくると思うんです。それを繰り返しているうちに、このやり方で合っているかな?
とか、技術的なことも徐々に知りたくなってくるはず。だから、最初はみんなで一緒に楽しむことから始めるのが大事」

2008年のもみじ市では、アンティークレースやリボンがあしらわれた、それはそれは素敵なアクセサリーのお店を開いてくださったハンナさん。見ているだけでうっとりしてしまうようなシュシュやコサージュは、もみじ市の出店者さんをはじめ、関係者の間でも話題になりました。昨年は、「ニットで作るリボンのワークショップ」を開いてくださり、みんなでチクチク、編み物教室が登場しました。

さて今年は? なんと、ふたつのお楽しみがありますよ。
まずは、ワークショップ。かぎ針を使って作るコースターのワークショップを開いてくださいます。もみじ市のために、ハンナさんが初めて作った「編み図」を準備してきてくださるそう!
編み図は、編み物をするための設計図。これは貴重です。完成品も見せて頂いたのですが、とってもかわいくて素敵なデザイン。ちょっと小ぶりなサイズ感といい、魅力的なコースターなのです。

今回のワークショップは、「小さな頃にやったことがあるけれど忘れてしまった」「自分で何度かやってみたことがあるけれどうまくできなかった」という、初心者の方を対象とした内容になっています(ただし、くさり編み、こま編み、長編みが編める方)。失敗しても気にせずに。ハンナさんと一緒に、ゆっくりおしゃべりしながらコースターを作ってみませんか?

そして、もうひとつ。ジンジャー好きのハンナさんがジンジャーにまつわるお店を開いてくださいますよ。自家製のジンジャーシロップを使った、ジンジャーエールとホットジンジャー屋さんをもみじ市限定(23日の14:00頃まで)でオープン。ショウガときび糖を使って作られたジンジャーシロップだそうで、とっても美味しそう!

昨年に続き、今年もまた言ってしまいますが、はっきり言ってハンナさんに編み物を教えていただける機会も、ハンナさんの自家製ジンジャーエールが飲める機会も、とっても貴重。一年に一度のもみじ市だけではないでしょうか?
私自身、ワークショップに参加してジンジャーエールを買いにいきたいくらい(本気です!)。このご案内をご覧になった方は、早めのご予約をおすすめいたしますよ。

〈ワークショップのご案内〉
「のみものを可愛く 飾るコースターをつくりましょ。」
日時:10月23日(土)[14:30-16:00]
定員:6名
※くさり編み、こま編み、長編みが編める方

*所要時間:90分
*参加費:2,000円(ワークショップ+材料費込み)
*持ち物:かぎ針 5号/毛糸用針/ノートと筆記用具

〈田中ハンナ ワークショップ お申込方法〉
申込フォームからご予約→「ワークショップ申込」
◆件名「田中ハンナのコースターワークショップ」を選択していただき、以下の内容を明記のうえ、ご予約ください。
◆参加者全員のお名前
◆参加希望日時 23日(土)14:30~
◆メールアドレス
◆当日連絡のつく電話番号

*田中ハンナさんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
いつも、部屋の中で1人で作業をしているので多くのかたに接することが、出来る機会にとてもわくわくしています。心の中は“パレード”が、はじまっています。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
おいしいモノを食べ、クラフトをみて創作意欲を刺激されて、音楽でリラックス。。。そんな感じにゆっくりと楽しみたいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
年に一度の秋のお祭りなので楽しんでくださいね!

つづいては、身に付けているだけで元気になれそうな、鮮やかで魅力的な作品を作り続けるハンドメイド・フェルト作家さんの登場です。

文●増田千夏

CRAFT, FOODS&DRINK, WORKSHOP   twitterでつぶやく

料理教室森田「おむすび家」(23日)

「つながる」「むすぶ」という言葉を、森田さんは何度も口にした。とても尊く、忘れてはならないことのように何度も。話を聞き終えた後、それまでのわたしの人生の中で食べた、本当に心の込もった料理の味が思い出され、その喜びを誰かにつなげ、結びたいと思った。

料理教室森田。京都西陣の古い町家で開かれ、予約は一年先まで満員御礼。日本全国から集まる生徒たちは、プロの料理家、主婦、気功やアロマの先生、お医者さんなどさまざま。それが、森田久美さんが主宰する「表向きは」菜食の料理教室だ。

「表向きは」と付けるには理由がある。ひとつは、森田さん自身が、ベジタリアンでありながら自ら築き上げた菜食という枠を超えようと、懸命に努力している人だからということ。もうひとつは、ここで習うのはいわゆる「健康に良くて環境に優しい菜食料理」ではなく、生産者、食材、作る人と食べる人をつないでいく料理だからだ。

「今の考えかたに辿りつくまでは、厳格な菜食主義やったんです。でも、菜食の素晴らしさを知ると同時に、怖さも知った。優越感が育ったり、意識が過剰になったり。食べ物の本質を見逃すところでした。だから今は、納得のいく動物性タンパク質の食べかたを少しずつだけど模索しています」

教室に来る生徒さんは、そんな森田さんの考えかたに驚くという。でも、やがて主義や既成観念にとらわれずに、自分自身の声に自然と耳が傾くようになる。

「あなたはここをどんな場所だと感じた? 楽しかったなら『楽しい場所』で充分」
「体に悪いかどうかより、おいしくて好きやったらそれでいい」

正解を決めず、ただその人がどう感じたかを引き出す質問をしていく。森田さんは、問い続けることをやめない。それは、人の思いや自然の力といった目に見えない存在への敬意であり、つながろうとする強い意志だ。

一方で、食材の扱い方、料理の作法には徹底的にこだわる。
「トマトの色は何色? 本当に赤? 包丁の角度は?」
野菜に流れるエネルギーの話、光のプリズムが生み出す色の話、包丁の持ち方、姿勢、角度…。ここでも森田さんは、どんな些細なことでも生徒さんに質問し、考えてもらう。

「意識することで変わるんです。『本当の色って何だろう』『野菜ってこんなにきれいだっけ』。感じ方を意識すると、今まで自分がどうしてきたかをかえりみることができる」

そうして切られたトマトは見とれるほど色鮮やかで、余分な汁が少しも出ない。五感を研ぎすまし素材に向き合うことは、野菜の生命力や生産者の努力を断ち切ることなく、食べる人へと「むすぶ」行為なのだ。

光や水や空気があり、生産者があり、作られた野菜が料理となって、大切な人が食べてくれる。食べることを通してつながる円環の中に私たちはいる。母親や恋人、親友が作ってくれた料理を思い出してほしい。丁寧に、心を込めて作ってくれたものをいただいたとき、そこに訪れる幸福感を。

「おいしいもの食べて、みんながわーって胸が開いてく姿を見るのがすごい好き。人って感動すると誰かに伝えたくなる。私は感動してきたから、それを次に誰かに伝えて、むすんでいけたらいいな」

森田さんにとって「おむすび」がどんなに大切で特別な食べものか。きっともう、伝わっていることでしょう。もみじ市では、おむすびの他に揚げたてのサモサ、午後からは瓶詰めのおかずも並びます。秋空の下一口ほおばれば、あたたかな結び目が心の中に生まれるはず。

*料理教室森田・森田久美さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?  
今年の新米のおむすびと会場で揚げたてあつあつサモサを会場で作っていますので、小腹が空いたら、おむすびとサモサをどうぞ。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?  
今回『もみじ市』に始めて参加させていただきますので、『もみじ市』が、どんな感じなのか分からないのですが、企画者さん、参加者さん、スタッフさん、お越しいただきましたみなさまと『もみじ市』の空気を味わい、楽しめたらいいな~と思っています。よろしくお願いします。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
是非ともみなさま パレード『もみじ市』ですので、いろいろ参加して、体感してくださいね。
『もみじ市』の二日間をみなさん一緒に楽しみましょう。
たくさんの笑顔に出逢いますように。

さて続いては、女の子に手芸の楽しさを伝え続ける、あの人が登場です!

文●増田知沙

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cha.na「cha.naサンド(山戸ユカのオリジナルサンドイッチのランチボックス)」(24日)

秋といえば、アウトドアシーズン。登山、キャンプ、バーベキュー、ハイキング、日帰りのトレッキングやフェス!

本日ご紹介するのは、今まさに大忙しの料理研究家、山戸ユカさん。山戸さんはご自宅で「自分を思いやる気持ちを大切にしながら地球になるべく負担をかけないような暮らし方と食」を提案する「cha.na料理教室」を主催する料理研究家。著書には『山戸家の野菜ごはん』『山戸家の野菜べんとう』があり、この『山戸家の野菜~』シリーズは11月に第3弾の発売を控えています。

また、「自然好きなおんな4人のキャンプ、登山、外ごはん」がテーマのアウトドアユニット「noyama」としても活動中で、ユニット初となる料理本『つながる外ごはん』も出版され、ますます活躍のフィールドを広げている山戸さん。

そんな山戸さん率いる「チームcha.na」は、もみじ市には今回で4回目の参加となります。これまでのcha.naといえば、“旅”のイメージ。サモサやモロッコシチューやチャイなどの旅感あふれるメニューで颯爽と登場し、私たちをどこか異国へ連れていってくれるようなお料理を提供してくださいました。ですが、どうやら今年は今までと少し違うようです。今回はどんな料理が登場するのでしょう?

「今回はサンドイッチを準備していきますよ。チキン、ベジタブル(こちらは大根を使ったメニュー)のcha.naサンドを2種類持っていきます。サンドイッチは外で食べるお昼ごはんとしてとても良いんです。日帰りで行くトレッキングの時なんかは持ち運びがしやすくて、作っているときもとても楽しいんです。パンを50枚ぐらいテーブルの上にずらーっと並べて、みんなで次々といろんな食材をのせていくのですが、その光景はサンドイッチ工場みたいで(笑)。それがまた楽しくって。どんな食材をはさもうか、ってみんなで考えるのも楽しいんですよね」

今回は、キャンプスタイルをイメージした「アウトドアで楽しむcha.naの料理」を準備してきてくださるようですよ。青空のもとで食べるcha.naサンドは格別なこと間違いなし。アウトドア料理を得意とする山戸さんならではのメニューを引っさげての登場です!

最近は“いいかげん”をモットーにしているという山戸さん。いいかげんといっても、“良い、加減”です。あれは食べてはいけないとかこれを食べたらダメなのではないか…と心配するよりも、肩肘張らずに、気楽に構えていたほうが体にも良いということ。

「いくら体に気を使って食事をとっていても、それが知らず知らずのあいだにストレスになっていたのでは良くないのではないか、と思うようになったんです。ちょっとくらい油を使った料理やおやつなんかも楽しんで食べて、美味しいと感じられればそれでいいんです。実際、あまり気を使わずに好きなものを食べてばっかりいても元気に長生きをしているおじいちゃん、いますよね(笑)それってきっと、心が健康な証拠。それが体に一番いいからなんですよね」

料理教室やご自身の著書で、玄米菜食やマクロビオティックの考え方を伝えている山戸さん。そんな山戸さんが言うからこそ、この言葉はとても説得力があるように思えます。山戸さんはとっても大らかで温かい雰囲気に満ちていて、お話しているだけでなんだか包み込まれているようにホッとしたのでした。

年内には、今までご自宅で開催していたcha.na料理教室を新たなスペースでオープンする予定だそう。今はそれに向けて、改装準備に明け暮れているのだとか。年末まではほんとうに大忙しとなりそうな山戸さんです。

今回のもみじ市では、cha.naの「心にも体にもやさしいごはん」をキャンプスタイルで! オリジナルサンドイッチのランチボックスをもって、ライブにワークショップにお買い物。もみじ市をたっぷりと楽しんでくださいね。

*cha.na 山戸ユカさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
ちょっと肌寒くなってきました。これからはピクニックやキャンプに最適な季節なので、外に出たくなるようなキャンプスタイルをイメージしたいと思っています。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
今年で4回目のもみじ市。今まで出来なかったことにも挑戦しつつ、少しでも多くの皆様に喜んでいただけるようなご飯を一生懸命作ります!!!

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
素晴らしい出展者の方々と一緒に参加させてもらっていることをとても光栄に思っています。
でもそれもこれも来てくださる皆さんがいるからこそ! 来る人がいて迎える人がいる。もみじ市に関わる人みんなにとって素晴らしい時間になることを願っています。

さて続きましては、まるで太陽のような“つくるひと”が今年もまたもみじ市へ!

文●増田千夏

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サルボ恭子「サルボフランス惣菜店」

「家庭料理こそ贅沢だと思うんです」

彼女はそう言った。そんなこと、考えてもみなかったから、驚いた。「目からうろこ」ってこういうことを言うのかもしれない。

彼女は、世田谷にある自宅で、フランスの家庭料理を教えている。住まいのリビングとキッチンで開催されるということもあり、それは少人数の小さな教室で、まるで親しい友人の家に招かれたような温かさに包まれる。食器棚にきちんと並べられたお皿、お掃除が行き届いたキッチン、ナチュラルな庭に植えられたさまざまなハーブ。「ちょっと摘んできますね」と言って、月桂樹のつやつやとした葉を摘んできて、鍋に入れる。彼女の実際の暮らしの端々を感じながら、教えてもらうのは、調味料の使い方、野菜の扱い方そして、難しそうな「フランス料理」のイメージを覆す、シンプルなレシピ。初めての人が集まるお教室でも、最後には、以前からのお友達のように、会話を楽しみながら、おいしいテーブルを囲んでごはんをいただく。その小さな幸せに、心が温かくなる。

高級なイメージが強いフランス料理だって、毎日お母さんがつくるのは、シンプルで手軽でおおらかな「家庭料理」だ。料理家のサルボ恭子さんは、そんな料理こそ、大事にしている。

「その道を進むなら一流を経験し、極めたいと思い、フランスへ行きました。そして、フランスへ行って気がついたことがありました。仕事仲間とプライベートで集まって飲んだり食べたりしていたころ、どんな高名なシェフも見習いの子も、みんなママンやマミー(おばあさん)の料理がどんなにおいしいかや、出身地方のすばらしさについて語り出すのです。つまりおらが村自慢。で、気がついたのはやっぱり家庭料理が一番なのだということ」

食べること、もてなすことが好きな祖母や母、そして料理家であり、フランス料理と出合うきっかけをくれた叔母。「自分もそうだ」と、確信できたという。2年間、フランスで一流のレストランでその技術や一流の素材に接し、学び、そしてお金が尽きるまで食べ歩いた恭子さんにとって、心に残ったのは、地方のビストロや、招かれた家でいただいた食事だった。

「その土地の野菜と、地のワインで食べるものこそ最高ですよね。そして、食べ手の体調によって、その日の気候によって、作るものを変えることもできる。その贅沢ができるのが、家庭料理なんです。フランス料理は高級料理で『晴れの日の料理』というイメージが強いけれど、フランスでだって、家庭では冷蔵庫にあるものを使い、手間を省けるよう保存食を作りながら、日々の料理を作っている。私がこれまで学んで来たノウハウをお伝えすることで、みなさんの家庭料理でのお役に立つことができたら、と思っています」

フランス人の夫と二人の子供と暮らし、彼らのために料理を作りながら、みんなでそれを囲んで食べる。それこそが、彼女にとって大事にしていることであり、大事にしている時間であり、料理を教えること、料理をもてなすことで、多くの人に伝えたいと思っていることなのだ。

そんな恭子さんが、もみじ市のお客様のために用意してくれるのは、フランスのお惣菜をどっしりとしたパンに挟み込んだサンドイッチ。パテドカンパーニュはフランスではおなじみの料理だが、恭子さんがつくるパテは、豚と牛の合い挽きに鶏のレバーでこくを出し、さらに、イタリアンパセリ、玉ねぎなどの香味野菜をまぜたもの。スタンダードなレシピに、日本で手に入りやすい食材を使って作りつつ、油分を減らして食べやすく仕上げている。

また、スモークした鶏に、下ごしらえをした副菜を挟んでいただくものも。
こちらのCMを観ていただければ、そのおいしさと、ボリューム、そして、恭子さんのもてなしの心が伝わってくるにちがいない。

たくさんの人に食べていただけるように、そして、お腹を満たしてから、たっぷりともみじ市を楽しんでいただけるようにと、恭子さんはたくさんの量を仕込んで当日に望んでくれるという。そんな、恭子さんの温かな想いのこもった「サルボフランス惣菜店」。フランスの家庭料理を、どうぞ召し上がれ。

*サルボ恭子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
いつもと代わらぬエプロン姿で、スタッフと共に河原へ立ちます。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今年は頃合を見計らってお客様にまぎれさせていただこうかなと思います。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
年々内容が濃くなって、パワーアップしていくもみじ市。各地から駆けつけるすばらしい出展者の皆様のことはもちろんのこと、当日まで様々な努力を積んでいらしたはずのスタッフの皆さんが生き生きと輝いていらっしゃる姿もきっと心に残るのではないでしょうか。

さぁ、続いてご紹介するのは写真家さんです。もみじ市で写真といえば、そう、あの人しかいませんよね。

文・わたなべようこ

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料理家Da-2(ダーダ/山田英季)「ダーダ食堂 もみじ市店」

あなたの目の前においしそうな真っ赤ないちごがあります。さて、あなたはこのいちご、どうやって食べますか?

わたしはきっと、そのままひとつパクッ。甘くておいしい! もひとつパクッ。あとひとつ、あとひとつ…、全部ぺろり。あーおいしかった。と、こんな感じ。そんなわたしに“ある人”が、半分は素材そのままの味をじんわりたのしみ、もう半分は「対話」をすること。そんなたのしさと奥深さを教えてくれました。

「対話」と言っても声を出して話をするわけではありません。まずいちごを手の平にのせます。なぜこんなに甘くておいしいの? いちごの旬はいつ? へたが青々と元気だね。あたまよりお尻の方が赤いな。どんなところで育って来たんだい? 正面からだけではなくて、右や左や上や下、いろんな方向から観察してみます。そして次に、もっとおいしく食べる方法がないかを聞いてみるのです。

たとえば、パンに入れるとしたら? 「フレッシュないちごの甘みや酸味をもっとぎゅっとしてみたら」といちごが言います。君がそういうなら、セミドライいちごにしようか? オーブンで焼こうか? それとも、干し柿みたいにお日様にまかせてみようか?

こんな風に野菜・果物・米・肉など、素材との対話がとても上手なある人とは、料理家Da-2・山田英季さんです。現在は、『オレンジページ』などの雑誌でレシピを掲載したり、お店のレシピ開発などを中心に活躍されている若き料理家。

だれもが知っている定番の料理を、食べてくれるひとたちを想って、そのシーンぴったりの料理に変えてしまう山田さん。例えば、「肉じゃが」。山田流の肉じゃがは、「ワンプレート肉じゃが」。お皿の真ん中にはこんがりおいしそうな焼き色の豚ロースの厚切り。そしてその脇に炊きたてごはんと、じゃがいも、にんじん、いんげんが並んでいます。

「男子って、おいしい肉じゃがを作れる女の子に惹かれてしまうんですよね。その肉じゃがの肉がステーキみたいだったら? 一皿で胃袋も男心もわしづかみにされてしまうかも」と山田さん。

山田さんの料理は、新しくて斬新なのに、なぜだか食べるとホッとするのです。それはきっと、山田さんが作る料理の芯が、「家庭料理」だから。

「料理の世界で一番、楽しくておいしいのは家庭料理だと思う。どんな有名な三ツ星シェフの料理も、原点は母の味。どの地方の家庭料理も食べるとほっとするし、外国の家庭料理だってそう。それって、愛があるからだと思う。食材を育てる愛、その食材を届けたいと思う愛、大切な人にその食材を美味しく料理して食べさせたいと思う愛、美味しいものを食べて作ってくれた人にありがとうという愛、それは全て家庭からはじまる愛の物語だと思います」

今回、はじめてもみじ市に参加して下さる山田さん。秋のおいしい食材と「対話」して、メニューを考えて下さいました。メインは、佐渡島産のいかを使った「いかの甘辛煮とおいなりロール」と「いかつみれの煮込み」。懐かしさを感じる、ごはんにぴったりの味です。お酒が好きな方は、晴れた秋空の下、ビールが飲みたくなってしまうかも。

そして、「食べ終えた後、ホッとしあわせになる秋にぴったりの味を考えました」という「玄米粉のケーキ」。こちらはおみやげ用。パッケージには、ものつくり作家・小田聖子さん作の菓子切(かしきり)のおたのしみ付き。

夕方、町を歩くと、どこかの家からごはんの香り。そんなしあわせな香りが多摩川でふとあなたの鼻をくすぐったら、ほら、それはもみじ市に現れた「Da-2食堂・もみじ市店」の目印ですよ。今年のもみじ市の物語の中に、愛にあふれた2日間だけのDa-2食堂・もみじ市店が登場します。

*料理家Da-2(ダーダ)山田英季さんに聞きました

Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょうか?
コックコート+ストライプエプロン+黒いハット。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
いろいろな方とお話をして楽しみたいです。僕を見つけたら、話しかけてくださいね。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
勝手ながら、僕の今回のテーマが『もみじ市を家に持ち帰ろう!』なので会場にある、たくさんの物や雰囲気を家に持ち帰って恋人や家族と共有してもらいたいです。みなさん、家に帰るまでがもみじ市ですよ!!

さて続いては、思わず手に取ってみたくなる、昔ながらのガラスの器をつくるあの人が、もみじ市に初登場!

文●西本奈七子

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