カテゴリー: LIVE


キセル「ライブ」(23日)

キセルを紹介する文章を書かせていただくことになったとき、もみじ市事務局のスタッフから、「私、キセルさんがすごく好きなんです。文章頑張ってね!」、「期待していますよ!」という言葉をたくさんもらいました。ちょっとプレシャーですが……、でもその気持ちが、痛いほどよく分かるのです。それほど僕たちは、キセルの音楽が好きで好きでたまらないのです。

初めてキセルの音楽を聴いたとき、心の中に「灯り」がともったような気がしました。その灯りはあたたかく、どこか懐かしく、ずっと大切にしまっていたあの頃の風景が心の中に浮かんでは消え、気づけば、穏やか気持ちに包まれていました。それまで悩んでいたことがちっぽけなことに思えて、少し前に進んでみようと感じられる……。そう、彼らの音楽は、未来をやさしく照らす灯りでもあると思うのです。

キセルは、京都で生まれ育った辻村豪文さん(兄)と、辻村友晴さん(弟)により、1999年に結成された兄弟ユニットです。2001年にアルバム『夢』にてメジャーデビューを果たした後、『近未来』『窓に地球』『タワー』『旅』『magic hour』と数々のアルバムを発表。そして今年の6月2日には、前作から2年5ヵ月ぶりとなるニューアルバム『凪』をリリースされました。 

『凪』に収録された11曲を聴いてみて改めて思うのは、二人の歌声は、まるでひとつの楽器のようだということ。ゆるやかに紡ぎ出されるメロディーの上を、まるで散歩でもするように漂う彼らの歌声は、どこか懐かしいようで、でも新しい。いつも初めて聴くような新鮮さや、驚きを併せ持っているから、何度でも聴きたくなってしまうのです。

実は、キセルの二人は、2008年のもみじ市にも出演してくれました。その時の感想をたずねると、友晴さんが次のように話してくれました。

「会場の雰囲気や川べりの風景が、あまりにも気持ちよくて、演奏しながらボーッとしてしまいました。今回、またもみじ市に誘っていただいて、とても嬉しいです。多摩川の風景に似合うような、ピクニック気分な、そんな雰囲気でできればと思います。あっ、でも分かんないです。全然違っていたらすみません(笑)」

今回、キセルの二人は、10月21日(木)からスタートした『キセルツアー “凪” 2010 秋』の合間をぬって、盛岡から舞い戻り、もみじ市のステージに登場してくれます。はたして、どんなライブになるのか? 想像するだけでワクワクして寝られなくなりそうなので、今はもみじ市の準備に集中したいと思います。

10月23日(土)は、多摩川の河原をやさしく漂う、キセルの音楽に耳を傾けてみてください。そのとき、あなたの心には、どんな灯りがともるのでしょう?

<キセル ライブ>
日時:10月23日(土) 14:30~
場所:川を背にした草原にて

*辻村豪文さん、辻村友晴さんに聞きました
 
Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?

「明るめの服で行きます!」(豪文さん)
「キセルはとにかく地味でして……、それを売りに素な感じで参加させていただこうかなと思っています。ですが演奏はもちろんフルスイングでやらせて頂くので、ノリが悪い訳ではないです。地味なんです」(友晴さん)
 
Q2.もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
「川辺りでやることはもみじ市くらいでしかないので、演奏を楽しみたいです!」(豪文さん)
「今回、会場が今住んでいる所に近いので、ちょっとそこまで気分で、色んなご飯を見て食べ回りたいなと思っています。食の秋ですし」(友晴さん)
 
Q3.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
「川辺りに似合うように頑張ります!!」(豪文さん)
「ありがとうございます!! キセルもあるよ~(笑)」(友晴さん)

さあ、あと2組! お待たせしました。最終ランナーにタスキをつなぐのは、多摩川の河原に夢の木の国をつくってしまう、あの方の登場です!
 
文●杉山正博

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湯川潮音「ライブ」(24日)

長い長い片思いが実ったような気分でいる。彼女がもみじ市に出演してくださることが決まってから、ずっと。事務局のみんなで、いつか出演してもらいたいねと夢に描いていたことが、今年ついに実現する。彼女、湯川潮音さんがもみじ市へやってきてくれることになったのだ。

わたしが初めて湯川潮音さんを知ったのは、今から5年くらい前のこと。なにげなく聞いていた、とあるラジオ番組でのことだった。番組の中で紹介されていた「世界でいちばん美しいブログ」、これを作っていたひとりが湯川さんだったのだ。色合いがとても綺麗な写真に、まるで命を吹き込むかのような繊細な言葉を綴っていたのが、湯川さんだった。そのブログを開いてみると、心をぎゅっとつかまれる言葉がぽつりぽつりと書かれていて、それを読んでいたら、わたしは湯川さんのことがとても知りたくなった。その直後、ラジオから流れてきたのが、湯川さんが歌う『蝋燭を灯して』。初めて聴いた彼女の歌声は、とても優しく激しく、そしてとても美しかった。初めて聴いた歌声に、あれだけ心を揺さぶられたことはなかった。

湯川さんは、小学校時代から東京少年少女合唱隊に所属し、多くの海外公演などを経験。メジャーデビューをしてからは、ライブ活動を様々な場所で行い、野外フェスにも多数参加している。また、多くのミュージシャンとの共作が話題になったり、NHK「みんなのうた」では、楽曲を提供したりと、幅広い活動は周知の通りだ。

その清らかで美しい透明な歌声は「天使の歌声」と呼ばれ、幅広い人々を魅了し続けている。『緑のアーチ』では、囁くように優しく歌うし、『ツバメの唄』では、悲しい思いをテンポよいリズムで、軽やかに歌い上げる。『おしゃべり婦人』は、ちょっとお茶目な印象。湯川さんの歌声が持つ表現力は、ギターやピアノと言った楽器に負けない、圧倒的なパワーを持つ。晴れの日も雨の日も、夏の日も冬の日も、いつだって湯川さんの歌声を聞くと、心がほろっと解き放たれてゆくのだ。

彼女の魅力は歌声だけにとどまらない。作詞や作曲も自身で手がけることがほとんどだし、ライブでは小さな体にギターを抱えて高らかに歌う。その姿はとてもかっこよく見える。かと思えば、PVではぴょんぴょん跳ねて、キュートなダンスを見せてくれたりする。湯川潮音というアーティストを知れば知るほど、彼女の底知れぬ才能をもっともっと見たいと、心の底から期待してしまうのだ。

来月、湯川さんの新しいアルバム『クレッシェンド』が発売される。このアルバムでは、キセルの辻村豪文さんをはじめとした、ミュージシャンとの豪華な組み合わせが話題となっている。発売日が今から待ち遠しい。

さて、もみじ市当日はどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろう。湯川さんがギターを持って、川を背にすくっと立っているシーンを想像するだけで、もう涙が出てきそうだ。気持ちのよい青空のもと、ゆるやかに吹く風と、高らかに舞い上がる湯川さんの歌声が幸せな響きとなって、みなさんの心の深い部分に届きますように。

<湯川潮音 ライブ>
日時:10月24日(日) 12:00~
場所:川を背にしたステージにて

*湯川潮音さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
まだ決めていないので、当日の朝の気分で決めようと思います!

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
周りの人から面白い市だよーと前々から聞いていたので、いろいろ見てまわりたいです。 

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
だいぶ涼しくなってきたので、ぜひお誘い合わせのうえ遊びにきてください!

さて続いては、今年のもみじ市のフィナーレ、パレードを先導してくれる楽団が登場!

文●早川絵梨

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高野 寛「ライブ」(24日)

あの人がやってくる。大好きなあの人が。ギターを抱えて私たちのもとへ。

ずっと前から、この人の歌声が大好きだった。だから、ライブだって何度も行ったし、CDを買っては車の中で何度も何度も繰り返し聴いていたし、CDにサインをしてもらえるときはドキドキ緊張した。

その人とは、ミュージシャンの高野寛さん。ソロで活動するほか、高橋幸宏さん、原田知世さんなどとともに「pupa」としてバンド活動を行ったり、さらにはギタリストやプロデューサーとしても、幅広く活動している。

そんな高野さんが、3年前、初めてもみじ市に出演してくれたときのことを、この時期になると思い出す。大好きな高野さんが、自分たちが作ったこの舞台で歌ってくれた。嬉しさと感動で、心がじわーと温かくなって、それまでのたくさんの苦労や、準備で眠れなかった日々がすべて吹き飛んだ。空は澄み渡っていたし、みんなの目はキラキラしていた。

変わらない日々の小さな幸せを歌った「相変わらずさ」では、即興で歌詞の一部を変えて、この日のことを歌ってくれた。代表曲ともいえる「ベステンダンク」では、お客さんたちも一緒になってリズムを取っていた。演奏が終わったあと、鳴り止まない拍手に応えるように再び登場してアンコールを熱唱してくれた。まるで、この会場の中で、自分が一番楽しんでいるかのような笑顔をたたえながら。

そして昨年は、デビュー20周年を迎え、新しいアルバムがでたばかりという多忙な中、もみじ市に出演してくれた。そのアルバムの「LOV」という曲が好きになり、何度も何度も聴いていたから、もみじ市で歌ってくれたときは、うわーっと胸がこみ上げて来た。そのときも高野さんは、昨年と同じように、楽しそうに歌っていた。

これまでのもみじ市での思い出を、高野さんはこう語ってくれた。
「自分が演奏している後ろを子どもが走り回っていました。文字通りステージと客席がひとつになっていました(笑)」

もみじ市の、全体に流れるゆるやかな空気を感じ、高野さんはそれを楽しんでくれている。そして今年、三度目の出演が決まった。今年はどんな曲を演奏してくれるのですか? 高野さん。
「最近はその日、その場の気分で曲を選ぶのにはまっているので、当日のお楽しみです!」

では勝手に、もみじ市関係者にアンケートを実施。「高野さん曲のなかで、好きな曲は何ですか?」
初めてもみじ市に出て下さったととがきっかけで、高野さんのファンになったという女の子は、絵本とともに作られた曲、「おさるのナターシャ」を、かつてNHKの番組を見ていた時のこを思い出すという男性は「虹の都へ」を、何度もライブに足を運んだことがあるという男性は「kaori」を選んでくれた。そして、17歳のときからファンだというデザイナーの男性は、こんな思い出を話してくれた。
「『ある日、駅で』という曲が好きです。17歳の時。MTVか何かで最初に観たのが、すごく印象に残って。その当時(世はイカ天ブームな頃ですが)、曲の内容というより、瑞々しく、めくるめく。でも閉じた水の中のような音像が、新鮮で。ヘッドフォンで何度も何度も聞くのが心地よかったのを記憶しています。当時は意識してなかったですが、駅・線路、孤独とか迷い。『それでもたぶん』曖昧な感じ。17歳の頃の自分には、いろいろ響いていたのかもしれません」

それぞれの心の中にあるとっておきの一曲を心に秘めながら、みんなこの日を待っている。

もうすぐあの人がやってくる。みんなが大好きなあの人が。ギターと笑顔を携えて、みなさんの元へ。

<高野寛ライブ>
日時:10月24日(日) 13:00~
場所:川を背にしたステージにて

*高野寛さんに聞きました。

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
秋のよそおいかと。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
あの雰囲気を味わって、ぶらぶらするだけで和みます。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
ことしも天気に恵まれるように、みなさん祈ってください。天気がよければ、最高です。

続いてご紹介するのは、北軽井沢の森に佇む、静かなるカフェが、もみじ市へ。

文●わたなべようこ

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ゴロコト[伊藤ゴロー&コトリンゴ](23日)

初めて伊藤ゴローさんの音楽を聴いたときの感覚を、今でもよく覚えている。ゆっくりと目覚めた休日の朝のように気だるくて心地よいのに、小さな胸騒ぎが心の中に生まれる感覚。今日何かすてきなことが起こる予感のようでもあり、昨日ついた小さな嘘への後悔のようでもあり…。ゴローさんの音楽には、穏やかだけれど心の奥をトントンとノックするような力がある。

コトリンゴさんは、また少し違った魅力だ。風や、木漏れ日や、小鳥たちの羽音のように、柔らかく降り注ぐ。手を伸ばし、心を空っぽにし、音楽のシャワーで満たされたいと思う。胸がいっぱいになり、ささやかな勇気が生まれるような気がする。

音楽の力を、言葉にするのはとても難しい。言葉にできないからこそ音楽が生まれたのだと思うけれど、それでもこうして二人の音楽がくれた気持ちを書き表してみると、「ゴロコト」がどんなライブを聴かせてくれるのか、ワクワクせずにはいられない。

伊藤ゴローさん&コトリンゴさんがユニットを組む「ゴロコト」。もみじ市を訪れたことのある人なら、それぞれソロでのライブを楽しんだことがある人もいるだろう。しかし、今回はそれが一度に味わえる。なんという贅沢!

作曲家、編曲家、ギタリスト、naomi & goro、ソロ・アーティストとして、幅広く活動を続ける伊藤ゴローさん。初のロックアルバム「Cloud Hapiness」では、ボーカルを披露。甘く穏やかなメロディの中に、ドキッとするような重厚なサウンドを織り交ぜた世界観を奏でている。「ロックはアティチュードやアンチテーゼといった、信念のようなもの」と語る言葉通り、ボサ・ノヴァのイメージの強いゴローさんの別の側面を垣間見ることができる。

そんなゴローさんが、その音楽性を強くリスペクトするコトリンゴさん。繊細で美しいピアノの音色に、柔らかく伸びやかな歌声は、2008年のもみじ市でのライブやイメージアルバム「旅と音楽と、」でも多くの人を魅了した。

「ゴローさんの優しくてお洒落な音楽にじっと耳を澄ませて、自分の役割を見つけています。でもそれが、私自身の自由気ままな音楽とはまた違って、とても刺激的で楽しい」

コトリンゴさんは言う。ジャンルを超え、新しいイメージを紡ぎだすゴローさんは、コトリンゴさんにとって新鮮なパートナーのようだ。ゴローさんの方はというと「いまだに人前で演奏するのは苦手です」と言いつつも、特別ユニット「ゴロコト」が楽しみでたまらない様子。今回のもみじ市では、どんな曲を演奏してくれるのだろう。

「コトリンゴさんのオリジナルや、僕のオリジナルも演奏できたらいいなと思ってます」とゴローさん。
「ライブはお客さんからパワーをもらえる場所。みんなで歌えるものなんかもできたらいいなあ」とコトリンゴさん。

奏でる人、歌う人、聴く人、いつの間にか踊りだす人、そこに居る人々が一体になって共鳴し合うから、音楽はこんなにも人を勇気づける力があるんだ。

ああ、やっぱり、音楽の素晴らしさを言葉にするのは難しい。これはもう、生で聴くしかありません。

<ゴロコト[伊藤ゴロー&コトリンゴ] ライブ>

日時:10月23日(土) 12:30~
場所:川を背にしたステージにて

*ゴロコトさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
普段着ですが、少しおしゃれしましょう。(ゴローさん)
本当は、小太鼓とかをしょって出演したいところですが、わたしなりのパレードな格好を考えます!(コトリンゴさん)

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
多摩川はいるだけで楽しいので満喫します。(ゴローさん)
お店を見て回ったり、ライブを見たり、みなさんと一緒に楽しみたいです。お土産も買って帰れれば良いなあ。(コトリンゴさん)

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
絶対楽しいイベントなので、ご家族、お友達と一緒にお越し下さい。(ゴローさん)
大好きな季節の、とっても素敵な市場です。素敵なお店も音楽も。ぜひのぞきにいらしてください。早起き必須ですよ~!(コトリンゴ)

さて続いては、なんとも素敵なイラストレーターのユニットが、初登場!

文●増田知沙

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tico moon「ライブ」(24日)

単刀直入にお伝えしたい。私はtico moonが好きだ。とても大好きだ。どれくらい好きかというと、初めて買ったtico moonのCD『Christmas album』を、街から緑と赤の色がなくなって、ピンクの桜が咲き乱れ、真っ赤な太陽がかんかん照りになる季節に入ってからもずっと、聴き続けていたくらい好きだ(それもほぼ毎日)。

そんな私が彼らの虜になったのは、やはりあの映画がきっかけだった。インターネット上で偶然「電信柱エレミの恋」の予告編を見つけた私は、流れてきた音楽に時が一瞬止まってしまったかのように動けなくなった。“美しい”なんて言葉では言い表せない音の響きの心地よさ。「もっと聴きたい!」。それが始まりで、気がつくと私は映画館にいて涙を流していた。映画そのものが素晴らしかったこともあるけれど、劇中で流れていた音楽に感動し、彼らの音楽に出会えたことが嬉しかった。

それから一年。思い返すといつもtico moonの音楽が傍にあった。仕事場やインターン先の手紙舎でも毎日のように流れていたし、雑貨屋さんやカフェで出会うこともあった。出会ったどの場所にも、とてもよくなじんでいて、その場の雰囲気に気持ち良く溶け込んでいた。初めて訪れたお店で彼らの曲に出会えると、とても嬉しくて、お店の人に話しかけたくなる衝動に駆られたことも一度や二度ではない。

まだ彼らのことを知らないという方にご紹介させていただこうと思う。tico moonは、アイリッシュハープ奏者である吉野友加さんと、ギター奏者である影山敏彦さんによるデュオユニットだ。もみじ市には第一回目から毎回出演してくれている。今年、はじめてもみじ市の事務局スタッフとして参加する私に、先輩たちが口を揃えて教えてくれた。tico moonはもみじ市の象徴なんだと。tico moonの音楽が流れてくると「もみじ市が終わるんだな」と、みんな思うのだと。

たしかに、もみじ市にはtico moonの音楽がよく似合う。もみじ市のためにtico moonがいてくれているのか、もみじ市が彼らのためにあるのか、と錯覚してしまうほど。もしかしたら、tico moonともみじ市は、出会うべきして出会ったのかもしれない。影山さんが教えてくれたtico moonの名前の由来を聞いて、そう思った。

「特に意味は無いのですが、” ティコムーン ” という音の響きが好きでつけました。それと、どちらかと言うと太陽よりも月というイメージがあったので」

柔らかい光で、暗闇でも足元を優しく照らしてくれる月。一方、もみじ市は情熱的な太陽の下で行われるもの(絶対!)。月と太陽、それぞれがそれぞれの光で照らしてくれることによって、私たちはここに在る。そして、月と太陽は、大きな空を通して、いつもつながっているのだ。

ふたりに聞いてみたいことがあった。演奏をしていて、幸福を感じる瞬間はありますか?

「自分達が演奏している音楽と、聴いている方の気持ちと、会場全体が、すべてひとつになったように感じる時があるのですが、その時は本当に幸せな気持ちになります」

tico moonの音楽が、今年も多摩川の空に響き渡る。その時、会場全体が幸福感に包まれていることを願う。ふたりが紡ぎ出す音楽と、そこに集ってくれた人々と、会場全体がひとつになった時、私は泣いてしまうと思う。だから、どこにいたって絶対聴いてみせる。

ほらみなさん、目を閉じて、耳を澄ませば、聴こえてくるでしょ? 優しく、切なく、あたたかく響く、ハープとギターの音色が。

<tico moon ライブ>
日時:10月24日(日) 14:00~
場所:川を背にしたステージにて

*tico moon 影山敏彦さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
川原の風と戯れながら演奏できればと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
年に一回のもみじ市ならではの ” 一期一会 ” を楽しみにしています。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
リラックス&スマイルでのんびり楽しんでください!

さて続いては、もみじ市の子ども担当と言えば、この人!

文●大野知美

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栗コーダーカルテット「ライブ」(23日)

2009年10月11日、クライマックスを迎えようとするもみじ市会場では、抜けるような青空に白い雲がぽっかりと浮かび、川面がきらきらと輝いておりました。その時、不思議な出来事が起こります。野うさぎがピクッと耳を動かして立ちすくむように、会場にいた子供たちが皆、動きを止めて一斉に、耳をそばだてたのです。

「ピポッポポッパポッポッ ピポッポポッパポッポッ」

それは、美しい笛の音色でした。栗コーダーカルテットの吹く、「ピタゴラスイッチ オープニングテーマ」でした!
NHKの教育番組でおなじみのこのテーマ曲、知らない子供はいないのではないでしょうか。このほかにも、ちょっと間の抜けた「帝国のマーチ(ダースベイダーのテーマ)」、危機感の無い「スリラー」、ほっこりしたオリジナル曲「おじいさんの11ヶ月」など、子どもも大人も思わずにっこりしてしまう数々の楽曲を、リコーダーやピアニカ、ウクレレ、そのほかもろもろの多彩な楽器で演奏するグループ、それが栗コーダーカルテットなのです。

このカルテット、ただ者ではございませんよ。それぞれが作編曲家、そして演奏家として第一線で活動しているのです。栗コーダーカルテットは、そんな4人が、何故かリコーダーを携えてお気楽に始めた活動なのだそう。プロ中のプロの4人が、遊び心いっぱいに奏でる音楽の素晴らしさ、演奏の素晴らしさは私が説明するまでもありません。

それだけでなく、このカルテットは、皆さんユーモアのセンスも素晴らしい。人を楽しませることに情熱を傾ける熟練演奏家の皆様、私が何を書くよりも、まずはインタビュー時の以下、一問一答をご覧あれ。

Q.4人それぞれの性格・特徴を、ひとことで説明して下さい。
A.
・道にりんごが落ちていました。/栗原→デザイン的に正しい配置に置きなおす/川口→りんご笛を作って吹き始める/近藤→ギターを取り出してりんご賛歌を作曲/関島→発酵させてりんご酒を作り二日酔い。(関島)
・↑これって、ひと言ではないのでは。(栗原)
・↑ぼくは、そんなに器用じゃないです。ん~栗原、関島は長男らしい性格、近藤、川口は末っ子らしい性格ではなかろうか。(三男川口)
・「OBOO」、立ち位置向かって左からの血液型ですが、ある側面は表しているような気がします。(近藤)
・ぼくだけコーヒーよりお茶が好きなのはそのせいかなあ。(B型川口)

Q.今年は「パレード」がテーマですが、栗コーダーカルテットさんが仮装するとしたら何になりますか。
A.
・譜面台とかマイクスタンドってどうでしょ。(栗原)
・それって見た目に大きすぎませんか?
ぼくは西部劇に出てくる、イヤミのシェーみたいな形をしたサボテン。お、その形ではリコーダーが吹けないではないか…とノリ突っ込みしてみたりして。(川口)
・舞台で森の妖精っぽい格好や、PVではスターウォーズ風の黒マント、白マント、映画では落ち武者やゾンビ、さらにアニメのキャラとして愉快な旅芸人っぽい格好をバーチャルにしたことはあるけど、どれか見たいものあります?(近藤)
・河原の石になって竹中直人さんに売ってもらうのなんてどうでしょう。(関島)

あ~、もう、堪らなくニヤニヤしてしまいます。皆さんのかぶせることかぶせること。それに森の妖精に河原の石って…、見たいですね、是非。彼らのブログもこんな感じで進んでいくので、笑いたいときにはもって来い。本当に、栗コーダーカルテット、大好きです。

昨年お会いした際、彼らは皆、風格のある大人の演奏家という雰囲気で、私はお話するのに緊張していました。でも、気がついたら栗原さんは会場で遊んでいらっしゃるし、川口さんは優しく楽器についてご説明してくださるし、近藤さんはイケメンですし、関島さんはガレットがお気に召したようですし、私はたちまち幸せな気持ちになったのです。来場していたお客様もみなそうだったのではないかと思います。演奏が始まるとすぐ、会場全体に幸福な空気が流れ始め、子供たちの動きも止まってしまったのでした。

本来リコーダーは、風や湿度の関係で、屋外での演奏には向かない楽器です。関島さん曰く、昨年もやはり、風が吹くと低い音域のリコーダーの音が出なくなったとのことですが、それでもメンバーの皆様は楽しんでくださり、今年もご参加いただけることとなった次第です。あの演奏をまた河原で聴けるとは、一同今からワクワクして止みません。天高く響き渡るあの音色、今年も快晴の空の下で、晴れ晴れとした気持ちで聴けますように!

<栗コーダーカルテットライブ>
日時:10月23日(土) 13:30~
場所:川を背にしたステージにて

*栗コーダーカルテットさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
演奏しやすくて、音楽に色味をつけなくて、しかも自分らしい服…、すみません、要するに普段着です。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
あの良い雰囲気の場に溶け込んだ演奏をしたいですね。自分達も気持ちよくなれそうです。
演奏している以外の時間は、いたって普通に秋の空気を味わいつつイベントを満喫できれば。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
何の予備知識も無くふらりと来ていただけたら、会場のそこかしこでいろいろな出会いや発見があるはず!僕等の演奏も楽しんで下さいねー。

さて続いては、あの女子大工さんが今年も多摩川へ。なんとまあ、すごいものをつくってくれちゃいます!

文●清水香里

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