カテゴリー: PHOTO, ILLUST & TEXT


辻恵子「ワークショップと絵本等の販売」(23日)

普段、何気なく目にしている印刷物の中に、「人」が住んでいたなんて知らなかった。新聞紙、ポスター、包装紙、写真などあらゆる印刷物の中には人や動物が隠れていて、「ここにいるよー」とずっとささやいていたのだということ。それを教えてくれたのは、切り絵作家・イラストレーターの辻恵子さんだった。

例えば、日頃よく見かける駐車場の「P」のマークからは、交通整理をするお兄さんが。不思議な植物の写真からは、これまた不思議な魔女が。辻さんの手にかかれば、見事にその存在が切り出されていく。紙の上にぽっかりと瓜二つのシルエットを残し、表の世界に飛び出してきたその姿は、どれもすごく生き生きとしていて。実は、紙の中には私たちが知らない別の世界が存在していて、彼らはそこでそれぞれの生活を営んでいたのではないかと思うほどに。

下書きもなく、紙を手に取った次の瞬間には、もうはさみが動き出している。辻さんの目に、世界はどう見えているのだろう? 思わずのぞいてみたくなるほど、その動きには迷いがない。

「頭で考えなくても、はさみが勝手に動くんです。作者のこう作りたいという意思ではなく、素材の声を聴くように、素材がどうなりたいかを読み取って創ることを大切にしています」

辻さんの切り絵は、何度見ても飽きることがない。見るたびに切り出された形に驚かされて、面白いなあと感心する。そこで表現されていることは、アートだという捉え方もできるかもしれない。でも、言葉でくくって理解するのではなく、自分の目で見て感じて想像することで、込められたメッセージを受け取ってほしい。

「世界をまっさらな目で見たら、そこに色んな驚きを発見できると思うんです。捨てられるはずの新聞紙も、こうやってはさみを入れることで、面白いものが隠れていたことに気がつけます。日常の中で見慣れているものを、少し違った視点から見ることで生まれる面白さ。私がこの切り絵を通して伝えたいのは、そういうことなんです」

もみじ市初登場となる辻さん。ぜひ、その作品作りに触れてほしいと思い、今回、ワークショップをお願いしました。もみじ市のために辻さんが考えてくれたのは、「パレード」をテーマにしたカード作り。カードの中から、パレードを行う楽しそうな人々が飛び出してきます!

ワークショップ以外の時間には、絵本や絵葉書などの雑貨や、辻さんのお気に入りのギャラリー&カフェ CORB(コルブ)のパンとスコーンに、辻さんがオリジナルパッケージを施したものを販売します。

ぜひ辻さんと一緒に、手を動かしてみませんか? 一体、紙の中からどんな形が飛び出してくるのか。あなたが紙とはさみを手にした瞬間から。さあ、楽しいパレードの始まりです!

〈辻恵子・ワークショップ 「パレード」のカードをつくる〉
日時:10月23日(土)
時間:11時~(~12時くらいまで)
定員:6名(中学生以上/予約制 先着順)
参加費:2000円 ※材料費、おみやげ(CORB「はさみパン」等)込み。当日のお支払いになります。
持ち物:はさみ

〈辻恵子・ワークショップ申込方法〉
申込フォームからご予約→「ワークショップ申込
◆件名「辻恵子 パレードのカードをつくる」を選択していただき、以下の内容を明記のうえ、ご予約ください。
◆参加者全員のお名前
◆メールアドレス
◆当日連絡のつく電話番号

*辻恵子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?     
2010年「もみじ市」のテーマと同じ「パレード」カードを作るワークショップを開催します。ワークショップは1回のみなので、それ以外の時間は、自作の絵本や、便箋、絵葉書やカレンダー、豆ノートなどの雑貨類を販売する予定です。また、11月に個展を開催するギャラリー&カフェ CORB(コルブ)とコラボものなどを販売する予定です。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?   
お客さんとしても「もみじ市」に行ったことがなくて、まったくの「もみじ」初心者の私ですが、「もみじ市」にいつも出店している山田亜衣さんと同じテントで出店するので、”大先輩” に色々教わりながら、いろいろな人との出会いを楽しめたらと思います。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
ゆったり、楽しみましょう。

さて続いては、色とりどりの陶のおうちを持って…そう、あの方の登場です!

文●藤川茜

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寺澤太郎「肖像写真館」

「こっちが土曜日で、こっちが日曜日の分です」

そう言って持ってきていただいた2冊のアルバムのページを、1ページ1ページゆっくりとめくっていく。笑顔の恋人たち、凛とした佇まいの姉妹、そして、やわらかな雰囲気に包まれた家族の肖像。そこにはたくさんの物語があった。

雑誌や書籍で活躍する写真家の寺澤太郎さんが、「肖像写真館」としてもみじ市に参加してくれるようになって、もう5回を数える。ハリウッドで活躍する俳優や、メジャー雑誌の写真を撮影している第一線の写真家さんに撮影してもらえるのは、あらためて貴重な機会だと思う。だからもみじ市ではいつも、休む間もなく寺澤さんはシャッターを切りつづけている。

でも、そんな理由だけでこの肖像写真館に人がやってくるのではない、と僕は思う。寺澤さんは撮影時、無駄な演出をしない。無理に笑わせようとしないし、不自然なポーズをとらせようともしない。ただ、被写体となる人に、自然体でそこにいてもらおうとするだけ。だからこそ寺澤さんの写真の中には、その時のありのままの自分の姿が写されている。「そのときの、ありのままの自分」を残せることが、どれだけ貴重で、どれだけステキなことか、そしてどれだけ大切なことか、もみじ市を訪れるたくさんの人が、知っているのだ。

翻って、寺澤さんはなぜ僕たちの写真を撮ってくれるのだろう。

「人のために何かをしたい、と思ったとき、写真家の僕にできるのは、やはり写真を撮ることなんです」

1年前、大きなお腹をしていた女性が小さな赤ちゃんと一緒にやってくる。1年前、都合が合わなかった兄弟が揃い、改めて家族全員で撮影する。この「肖像写真館」にはリピーターも多い。1年と言う時間が与えた変化を携えて、お客さんと寺澤さんは、もみじ市で再会するのだ。

「うれしいと思うのは、僕の撮った写真が“なにかの終わりの記念”として撮るものではなくて、1年後に再会したときに赤ちゃんが生まれていたり、恋人ができていたり、その写真からその人の新しい人生がスタートしたんだな、と感じられることなんです」

見せてもらった昨年のもみじ市で撮影された70組あまりのモノクロ写真が収められたアルバム。そのページをめくり写真を眺めるたび、寺澤さんは目を細めながら、それぞれの物語を語ってくれた。それは、眺めているだけで自然と笑顔になる、本当にステキな写真集だった。

「僕は『この人に写真を撮ってもらいたい』と思ってもらえる写真家になりたいんです。そしていつか山の中とかに小さな写真館を作りたい。そこには日本中からお客さんがやってきて、そこで1日中写真を撮る。いまはいつかできるその写真館へとむかう旅の途中なんだと思います。だからこうして、“移動”写真館としてもみじ市にやってくるのです」

いままでの1年間を振り返り、そしてこれからはじまる1年への期待を込めて、またこの写真館を訪ねよう。寺澤さん、今年も写真を、撮ってくれませんか?

〈肖像写真館のご案内〉
撮影料金:1カット¥10,000-  2カット目以降 ¥8,000-
六つ切り(203mm×254mm)プリント、ブックマット付 送料別
出来上がりの写真はモノクロです。ブローニーサイズという通常よりも大きなフィルムで撮影します。撮影されたフィルムは今では数少なくなってしまったモノクロ専門のラボで現像され、プリントは私の暗室で私がすべて行います。仕上げは、そのまま額装にもできる白のブックマットを付けてご自宅にお送りします。※お届けには1ヵ月ほどお時間をいただいています。

*寺澤太郎さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
寺澤太郎肖像写真館とは、店舗のない写真館です。使い古された何脚かの椅子と、帆布で作ったバック布、それを支える大きなスタンドや三脚、何台ものカメラを車いっぱい積み込んで、どこえでも行く移動写真館なのです。朝早く、助手とともに簡素なスタジオを作り上げ「さて、今日はどんな人たちが来てくれるのだろうか?」と想像します。今回もスナップ写真を撮りに出かけるような軽やかな気持ちと、モノクロフィルムをたくさん持って多摩川へ向かいます。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
1日中写真ばかり撮っていても怒られない日。こんなしあわせな時間は滅多にない。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
迷わず行けよ、行けば分かるさ!

さて、続いては最近大活躍の料理研究家。アウトドアの料理といえばこの人!

文・セソコマサユキ

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すげさわ かよと木下綾乃+chip the paint 「紙と木のこまもの店」(23日)

仲良しイラストレーターコンビのすげさわかよさんと木下綾乃さんに、木下さんのご友人、chip the paintのしみずまゆこさんが加わった最強トリオが、今年ももみじ市に登場です。

すげさわさんのイラストは、柔らかく短い線とカラフルな色使いで魅せる、とっても愛らしい世界。木下さんのイラストは、インクの味わい豊かなすっとした線と、綺麗な余白の残る色使いが印象的なもの。しみずさんの木工作品は、手になじむ木肌の温かさに、ミルキーカラーでおしゃれにお化粧された顔をして、素敵な雑貨屋さんの雰囲気。そんな「可愛い!」の代名詞みたいなお三方ですが、実はすごくアクティブ。3人の共通の趣味は山登りですし、バトミントンをしたらすげさわさんの運動神経がすごくてびっくりしただとか、木下さんは気づいたらキャンプや海外に行っているだとか、しみずさんは今年カヤック旅と登山で真っ黒だとか、思いもよらない逸話は数知れず。そんな3人ですから、もみじ市でも色々と挑戦をしてくれるのです!

まずはすげさわさん。書籍などの販売に加え、カードに手描きのイラストやコラージュ、紙のオブジェを施した、一点ものの手作りグリーティングカード。レースペーパーや花柄がポイントで、ちょっと乙女な雰囲気。それに今年はご自宅をリフォームした際に出た廃材を使ったキューブ作品をご提供下さいます。色々な木片に、アルファベットやイラストで味付けをしたキューブ。例えば自分の名前のアルファベットを全部並べて表札にしたら、どんな家でも入口だけは素敵になっちゃいますね。でも自分のアルファベットはすぐ売り切れちゃうんだろうなぁとご心配される方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、今回すげさわさんは、「その場で」絵付けをして下さるとのこと! なんとまぁ、楽しい企画。しかも、何個も購入頂けるような価格設定をして下さいますので、どうぞお楽しみに。

次に木下綾乃さん。色々とやっちゃいます。例えば、もみじ市が初お披露目となります、限定100部のゲームブック。タヒチに出発する主人公、その当日に飼い猫が産気づいた! あなたの選択で猫の運命が決まります! というロールプレイング方式。それからご自身が使っていた文房具を、蚤の市のように提供してしまうようです。ファンにはたまらない。そして極めつけはエコバックです。限定10枚で、その場でイラストを書いてくださるとのこと。先着順ですよ~。お隣ではすげさわさんがキューブを作成していて、木下さんのエコバックですからね、殺到する様子が目に見えて今から恐ろしいです、スタッフとしては。

それからchip the paintのしみずさん。最もアクティブな彼女が予定しておりますのは、表紙が木で出来ているノートブックに、小さなお家のオブジェ。木の表紙のノート、味があっていいねぇ、でも小さな家のオブジェとは・・・? と思われる方も多いでしょう。実は2010年もみじ市では、入口に素敵な会場マップを用意しております(詳細についてはまた後日)。そこに、しみずさんのユーモアのつまったお家が1軒、建っています。そのお家を店舗で売っちゃおうという企画。会場マップを見た方は、きっと笑ってしまうことでしょう。マップを見た上で、探してくださいね、 chip the paintの小さなおうち!

そして極めつけは3人の共同作品たち! 盛りだくさんすぎて書ききれないほど。ひとつ、パレード占い、ひとつ、イラストの原画、ひとつ、ブローチ、ひとつ、キーホルダー、ひとつ、その他諸々。簡単に説明しますと、パレード占いはですね、すげさわさんと木下さんが以前からやっておられる、行き当たりばったりのくじみたいな占いなんです。それから原画はですね、 chip the paintの額に木下さんのイラストを入れた、いわゆるお宝。そしてアクセサリーたちはですね、 chip the paintの木工作品に、2人のイラストレーターが絵付けをした、全て1点ものの装飾品。もー、本当に盛りだくさん。それに駄菓子屋みたいに、くじは100円だしアクセサリーもお手頃になるみたいだし・・・。どうして覗かずにいられましょう。

なんと言いますか、3人の感性が溢れ出すぎて、収集がつかないブースですね。本当に面白そうです。是非、みなさまいらっしゃって、声を掛けてみてください。意外な話題にも事欠きませんし、うっかり帰れなくなってしまうかもしれませんよ。

* すげさわ かよと木下綾乃+chip the paint さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?

○三人三様、それぞれの好みをだした“いでたち”で!(すげさわ)
○オリジナルのバッグや、ゲームブックを作る予定です。3人のコラボ商品も登場します。お楽しみに!(木下)
○?なオブジェや小さな本をわさわさと持って。(しみず)

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

○一年に一度っきりの市、たくさんの出会いがあるといいですね★(すげさわ)
○お客さんとたくさんお話しできたら嬉しいです。(木下)
○ビールでも飲みながらのんびりと。(しみず)

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!

○野外での秋の休日をご一緒に!ぜひ私たちのお店にも立ち寄ってくださいね。(すげさわ)
○年に一度の特別なお祭りです。一緒に楽しみましょう!(木下)
○大きな空の下、気持ちよい時間を過ごしましょう。(しみず)

さて続いては、自ら石臼でひいた粉を使い、とっても美味しいパンを焼き続けるあの人が登場!

文●清水香里

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ユルリナブックス「小冊子といろいろ」

わたしの部屋の本棚には、雑誌やファイルに混ざって、ちょっとだけ背丈の低い冊子が並んでいる。それは、他の本に比べたら小さい本なのだけれど、存在感があって、そこだけ何か特別なものが宿っているような気がする。今日もそんなことを考えながら、ふと本棚を見ていたら、その辺りを小さな花がくるくると回っているように見えた。ああそうか、今年もまたあの花がやってきたんだ、わたしの元に。可憐に咲く「ユルリナ」の花が今年もやってきたんだ、そう思った。
 
「ユルリナの花と一緒に踊りませんか?」
そんな思いを込めて作られているのが、小冊子『ユルリナ』。shachiさんが2004年から作り続けている小さな小さな冊子だ。喫茶店やパン、スプーン、北欧旅行など、女の子だったら誰もが夢中になってしまうものをテーマに、心躍るたくさんの情報をわたしたち読者に届けてくれている。読んでいると、日々の暮らしの中にある「おいしい」とか「楽しい」とか、そういった当たり前の気持ちが、「とてもいとおしいものなのだ」と思えてくる。ユルリナの花は、そんなあたたかい気持ちを運んできてくれる花なのだ。
 
『ユルリナ』は小冊子と言えど、その完成度はとても高い。初めて見た人は、きっと「おっ」と思うであろう珍しい縦開きの形、かわいいけれどスパイスが効いたデザイン、リズムよく流れてゆく文章、キャッチーなイラスト、さらにshachiさん独自の“乙女”な視点。毎回毎回、ページをめくるのが本当に楽しみで、読み終わった後も、ずっとずっと手元に置いておきたくなる本なのである。
 
もともとは、編集者だったshachiさん。「自分がそのとき興味があるものを、好きな形で表現したい」と思ったことが、小冊子を作り始めるきっかけになったのだそうだ。驚く方も多いと思うのだが、shachiさんは本づくりに関わるすべてのことをひとりで行っている。
 

 
「今、興味があるものは何だろう? そこから、ひとり脳内会議が始まります。」
と語るshachiさん。常にアイデアメモを持ち歩き、興味のあることはとことん調べて、企画を考える。愛用のフィルムカメラをぶら下げて、取材に歩き回る。たくさんの写真の中から、どれが良いかを選ぶ。自宅のパソコンに向かって、原稿を書き、デザイン作業に没頭する。こうやって、たくさんの時間とパワーを注いだ結果、出来上がるのが『ユルリナ』だ。さらには、形になった後の販売、発送までも、とにかくすべてをひとりで行っている。そうしてわたしたちに届けられる本には、企画段階からぶれることのない、shachiさんの「好き」が詰まった世界が存分に広がっている。
 
ご本人にお会いすると、その小さな体に、どれだけのパワーが詰まっているのだろう、と思う。少女のようにかわいらしい外見だけれど、ひとたび本づくりの話を始めると、とても力強い表情になる。悩みながらも前向きに、そして真摯に本づくりに向かう彼女の姿勢は、見ていて、とても憧れてしまう。
 
今年のもみじ市では、現在制作中の最新号をいち早くお披露目してくれるほかに、最新号のテーマにまつわる“いろいろ”を詰め込んだ、ある素敵なセットを用意してきてくれるそうだ。 当日の目印は、くるくると楽しそうに回る小さな花。さぁ、みなさん自身の目で、それを探してみてください。

*ユルリナブックス・shachiさんに聞きました
 
Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
年1回のペースで制作している小冊子『ユルリナ』の最新号を、いち早くお披露目したいと思っています。
また、「petit a petit」の中西麻由美さん、西本良太さん、小谷田潤さんの3人にご協力いただいて、 次号の特集テーマにあわせて“いろいろ”作っていただき、『ユルリナ』と一緒にオリジナルエコバッグに入れて販売する予定です。 バックナンバーも持っていくので、お手に取って気軽にご覧いただけるとうれしいです。

Q2.もみじ市をどんな風に楽しみたいですか?
たくさんの方とお話ししたり、おいしいごはんを食べたり、心地よい音楽を聴いたり…。「パレード」というキャッチコピーの通り、お祭り気分で楽しみたいです。
 
Q3.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
多摩川の青空の下、一緒に楽しみましょう!

さて続いては、那須の風、再び、多摩川を吹き抜ける。

文●早川絵梨

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江沢香織「チョコレートにまつわるもの」(23日)

「江沢香織双子説」というのを唱えている。いや、正確には「江沢香織がふたりいる説」。どういうことかというと、この人は“ここぞ”というときにはいつも、“いる”のだ。例えば、「これは行かねば」というお店のオープニングパーティ、「これは見ておかなければ」という陶芸家の個展、「これは聞きたい」という専門ジャンルの講座…そういうところに行くと必ずいるのだ、江沢さんが。

移動も激しい。昨日、山陰にいたかと思えば、今日は東京、明日は九州だという…。これはきっと、江沢香織はふたりいるに違いない。

江沢さんと言えば、オールアバウトの雑貨ガイドとして活躍されているのをみなさんご存知だろう。でも、誤解を恐れずに言ってしまおう。この人は決して雑貨だけが専門ではないのだ。

あるときはライター、あるときはスタイリスト、またあるときはイベントなどのコーディネーターとして活躍する江沢さんは、「興味のかたまり」のような人だ。雑貨はもちろんのこと、現在江沢さんが情熱を注いで向き合っているテーマは、山陰、民藝、日本酒、発酵など、いくつもある。江沢さんがすごいと思うのは、それぞれのテーマに対して、とことん好きになり、突き詰めて行こうとする姿勢だ。

「たとえば、素敵だな、と思う雑貨に出合ったとき、それを欲しいと思うよりも、それをどんな人がつくっているのか、というところに興味が行く」

興味を持ったら即行動。江沢さんは日本全国のつくり手を訪ね、取材をし、書いた記事をWebで発表したり、著書として発表したり(『山陰旅行 クラフト+食めぐり』など)、時にはイベントを企画し たりして、型にとらわれないアウトプットを実現している。

そんな江沢さん自身が、僕たちから見たときには「つくり手」としてとても魅力的で、さまざまなジャンルで活躍するつくり手が集うもみじ市としては、「ぜひパレードに参加して欲しい!」と、ラブレターを送ったのだ。同時に、江沢さんらしいテーマでもみじ市に参加して欲しい、とお願いしたところ、江沢さんが提案してくれたテーマが、そう、「チョコレート」なのだ !

実は、チョコレートは、現在江沢さんが最も興味を持っているテーマ。きっかけは、昨年発売された『ショコラの時間』(共著)という本に関わったこと。チョコレートのことを調べ、取材を進めているうちに、「こんなに世界中で愛されている食べ物はないな」「身近なお菓子がこんなに歴史があるものだったなんて」と、どんどんひきこまれていったそう。そして、ついには昨年の秋、フランス、スペイン、ベルギーへの「チョコレート旅行」を敢行。念願の、世界的なチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」へも行ってきた。

「フランスのチョコレートは研ぎ澄まされていて味に対する執着が断トツ…」「スペインはヨーロッパで初めてチョコレートが渡った場所で、昔からの素朴なものとアートなもの両方あって…」「ベルギーのチョコはカジュアルで見た目に可愛らしいのものが多く…」など、チョコレートの話になると止まらなくなる江沢さん。「最終的にはカカオ農家に取材に行くしかないと思っている」と言うのがなんとも江沢さんらしい!

さあ、みなさん。もみじ市では、江沢さんがもみじ市のためにつくる(しかも生涯で初めてつくる)リトルプレスが登場しますよ。テーマはもちろん、チョコレート! フランス、スペインー、ベルギーへの旅の様子を中心に、チョコレートに関するお話が盛りだくさん。江沢さんのチョコレートへの愛を、是非、ご覧下さいね。もみじ市でしか手に入らない、甘くてほろ苦い、江沢香織さんのチョコレートリトルプレスをお見逃しなく!

*江沢香織さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
今回初めての参加なので、実は・・・自分でもまだよく分かりません(笑)。ただ、カカオは元々南米から宣教師などを通してヨーロッパに伝わり、昔チョコレートを扱っていたのは主に教会や修道院だった、という歴史を踏まえて、ヨーロッパの田舎の教会のようなイメージでできたらいいなと思います。なので、修道院や教会にまつわるアンティークもちょこっと販売する予定です。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
今までは、取材だったり、誰かのブースの裏方としてもみじ市に潜り込んでいたのですが、今回は自分が出店ということで、正直ちょっとまだ信じられない気分です。なかなかない機会なので、いろんな人とお会いして、のんびりお話できたら嬉しいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
作り手と直接会って交流できる機会は案外少ないものなので、みなさん遠慮せずに話しかけてください。みんなで楽しい時間を作りましょう!

続いては、彩り豊かな西洋野菜を携えて、あの農家が登場です。

文●北島勲

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柴田ケイコ「柴田ケイコ 紙商店」(23日)

夏のある日、吉祥寺で個展があると聞いて、いそいそと出かけていった。編集の仕事をしているので雑誌などのお仕事で何度がお世話になっていたし、いろいろな場面で彼女の名前を目にしていたいので、それが東京での初めての個展と聞いて、ちょっと意外な気がした。それくらい、彼女のイラストは自分の中で強く印象に残っていたのだ。

オープンしたばかりの会場は、これから迎える喧噪に備えて、まだ静かに眠っているかのようだった。壁沿いにひとつひとつ額装された作品をゆっくりと眺める。もともと画を描くことが大好きな子どもだったという柴田ケイコさんは、グラフィックデザインの仕事を経て、イラストレーターとして独立。現在、雑誌や広告、書籍などの世界で活躍する彼女の作品は、どれもが、とてもカラフル。たくさんの色を使って描かれているだけでなく、空が緑だったり、川が黄色だったりと色使いも個性的だ。さらに、多くの作品でイラストの中に英字の新聞のような紙がコラージュされていたりと、そのイラストの世界はとても現実の風景ではあり得ないのだけれど、愛嬌のあるキャラクターやどこか懐かしい風景は、すーっと見ている人の心に染みわたってくる。

「伝えたい内容(題材)によって、たとえばそれが料理ならよりおいしく味わえるようにしたり、またはおいしそうに見えるようにしたり、みなさんに気持ちよく伝わるようにするのがイラストレーターだと思っています。そういう風に、なにか人に感動をあたえる作品に、ひとつひとつつくりあげたいと思っています」

そうやって描かれたイラストをゆっくり、ゆっくりと、一枚ずつ眺めながら時間を過ごしていたら、それだけで心がじんわりとあたたかくなってきた。

もみじ市では、柴田さんのイラストがモチーフになった便せんや封筒、カレンダー、ポストカードなどの紙もの雑貨を販売してくれるとのこと。かわいらしいイラストの紙ものたちは、どれもここだけでしか買えないもの。使っているだけでも、なんだか気持ちが軽くなってきそう。

そして、個展の会場であまりのかわいさに目を奪われ、ぜひもみじ市に! と声をかけたのが、柴田さんの立体作品の数々。かわいいキャラクターや乗り物が、文字通りイラストから「飛び出して」きたもの。これ、“土佐和紙”で作られているのだとか。

「いろんな物や人がいて刺激のある都会も大好きなのですが、やっぱりおいしい食べ物ときれいな海や川や山を離れることができなかったですね」

と語る柴田さんは現在も地元の高知県に在住。高知県は平安時代から紙を漉いてきた地域なのだそう。その立体作品は、カラフルな色使いのイラストと英字のコラージュに、和紙の自然な風合いと、ふにゃりとしたカタチ”のユニークさが加わって、それを持てば子どももおとなも自然と笑顔が溢れてしまうかわいらしさ。

高知県からはるばる、もみじ市に初出店してくれる柴田さん。この機会にぜひ、柴田さんの作品を見に来てください。そのかわいらしさに、誰もが癒されること間違いなし、ですよ。

*柴田ケイコさんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
こじんまりとした感じですが、来ていただいた人が作品をみて、ほっこり、にんまりしてくれるような形にしようかと思っています。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
今回初めての参加ですので自分のブースだけで満足せず、いろんな方の作品を見てモチベーションをあげたり、次の作品につながるように楽しみをもらってきたいと思っています。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
日常にはかくれたいろんな楽しみ方があると思います。それは食べ物だったり、アートだったり。ものをつくったり。音楽だったり。その引き出しを教えてくれるのがこのもみじ市ではないでしょうか。ぜひぜひ見て聞いて食べて楽しんでいってください。

さぁさぁ、続いては竪琴を弾くあの女性。今年もかわいらしい鳥たちがもみじ市にやってきますよ!

文●セソコマサユキ

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椿野恵里子「カレンダーとポストカード」

壁にかかったカレンダーが、風に吹かれて、はらりと揺れる。そして、静かに元の位置に戻る。それは、日々の暮らしの中で見かける、ありふれた光景。でも、そのカレンダーが、この人のカレンダーだったら、それは、“とても素晴らしい”ありふれた光景になる。

「カレンダーが私の手から離れた後は、使う人それぞれの使い方で生活に馴染んでいってくれたら嬉しい。使う人の風景のどこかに、このカレンダーがある。気がつくと、毎年このカレンダーを使っているなぁと思ってもらえるような、そんな使われ方がいいな」

こう語るのは、フォトエッセイストの椿野恵里子さん。椿野さんが作るカレンダーを見ていると、背筋をしゃんと伸ばしたくなる。その写真を見ていると、暮らしの中の風景というものはこんなにも美に溢れていたのか、と思うのだ。

椿野さんは兵庫県に生まれ、大自然の中で育った。家族みんなでお茶を摘み、花を愛で、古い物を大切にし、季節を体で感じながら生きてきた。そのことは、椿野さんの感性にとって大きな財産になったのだと思う。やがて大人になり、日々の暮らしの風景を慈しむように、そして惜しむように撮り始めた写真は、まさに彼女の感性にとって、格好の住処となったのではないか。椿野さんが子どものころから育んできた感性や美に対する意識が、「ここだ!」とばかりに、写真の中に凝縮されようとしたのではないか。

椿野さんと話をしていると、美に関してこれだけ意思がはっきりしている人は、そういないのではないかと思う。例えば、カレンダーを作るまでの作業で発生する様々な工程… 対象を選び、写真を撮り、現像をし、写真を選び、レイアウトをし、紙を選び、印刷する。その、どの工程の場面でも、椿野さんは決して妥協をしない。それは、全ての場面において「こうしたほうが美しい」という確固たる美学があるからなのだと思う。

昨年、椿野さんは、長年暮らした大阪を離れ、島根県へと移り住んだ。新しい家族を作り、それまでに住んだことのない土地で暮らして、1年半になる。そう、椿野さんにとって「暮らしの風景」が変わったのだ。

今年、もみじ市で発表されるカレンダーの写真は、ほとんどが、島根で撮影された写真になるという。いまや永遠の定番といってもいい、「花と果実」「器と骨董」をテーマにした2冊のカレンダー。新しい“風景”の中で切りとられた写真が、どんな光を放つのか、それを見るのが心から待ち遠しい。

今年のもみじ市はもうすぐ。多摩川の心地よい風に吹かれて、ひらひらと揺れるカレンダーを、椿野さんの作り出す世界を、どうぞみなさん自身の目で見つめてください。そして、季節と共に生きていることを、そして、その尊さを多くの人に感じてもらえますように。

*椿野恵里子さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
今年も出来上がったばかりの2011年のカレンダーとポストカードセットを持って参加します。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
いつもカレンダーを使って下さる方たちと直接お話が出来る貴重な機会なので、少しでもお話をしながら楽しみたいと思います。 初めての方にもどんなカレンダーか見に来て頂けたら嬉しいです。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
多摩川の風景と美味しい食べ物と音楽、そして、手作りのものたちとの出会いをピクニック気分で楽しんでください。

さぁ、続いてはパン屋さんが登場。今年も福島からあのお店が、おいしくて、やさしいパンとお菓子を届けてくれますよ。

文●早川絵梨

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岡崎直哉 「ニュースタイルなおみやげ屋さん」

最初に惹かれたのはその写真だった。淡く、青味がかった色合い。うまく説明できないのだけれど、フレームの中での被写体のおさまりがとても良い、と思う。特別なものを写しているわけではないのに、なんだかとても“かわいい”写真なのだ。

岡崎直哉さんはCDのジャケットや映画のパンフレットなどを中心に活躍するグラフィックデザイナーだ。彼が捉えるのは、富士山だったり、ちょっと古びた街の商店街だったり、“日本”的なものや、ちょっと懐かしさのある風景。

「シャッターを押したくなる瞬間は、たくさんあります。毎日通いなれた道でも、時間によって、季節によって、全く違って見えることがあるから」

そんな写真を使って、岡崎さんが作りつづけているのが「カラートラベルガイド」。これは岡崎さんが好きな場所だったり、気になった地域を紹介する小冊子。撮影も、もちろんデザインも、すべて岡崎さんの手づくり。第一号は「奈良」、そのほか少年時代を過ごした「足利」や、「沖縄」、「土浦と石岡」、「鎌倉」など紹介される地域はさまざま。現在は7号目の「富士」が最新号だ。風光明媚な観光名所や有名店は紹介されていないけど、まるで自分が、その街に行ってきたかの様に、街の空気感がこぼれだすようにして伝わってくる。

「手づくりや、手仕事というものにこだわりがあるんです。いま、デザインの仕事をしていると、ほとんどの作業がパソコンですんでしまうので、マウスとキーボードで作れちゃう。でも、それだと“作ってる”という実感がないんですよ。だからカラートラベルガイドにしても封筒にしても、折るとか、切るとか、貼るとか、どこかに手作業の部分を残しておくんです。パソコンを使うのは便利でいいんですけど、自分でなく、コンピュータが作っているような気持ちになっちゃうので、自分でイメージして、手を動かして、ものを作りたいんです」

レターセットや封筒、オリジナルの紙ものを作るときは、必ず「折る」、「貼る」、「切る」などの手作業を、どこかに残しておくのだとか。そういえば、岡崎さんから届いた年賀状も、手づくりの封筒で送られてきた。センスがいい、というだけではない、“手”で作られたことで伝わってくる岡崎さんのものづくりへの思いが、彼の作品の本当の魅力なのではないか、と思う。

さて、そんな岡崎さん、もみじ市ではどんなものを販売してくれるのだろう。カラートラベルガイド? はい、もちろん。でも、それだけじゃないですよ。

「いままで旅先で、自分が買いたくなるようなおみやげグッズが意外と少なかったんです。だから、自分が欲しくなるようなおみやげを、作ってみたいな、と前から思っていました。カラートラベルガイドや小物などで、全国のいろいろな場所のおみやげセットを作っていきたいんです」

今回のもみじ市では東京や、富士山など、日本のシンボル的なものをモチーフにしてつくるポストカードや荷物のタグ、ペナントにレターセットなどを考えているのだとか。でも、セットの中身は当日までのお楽しみ。

「今までありそうでなかった。レトロだけど新しい。そんなおみやげ屋さんにしたいと思います」

デザイナーの岡崎さんによる「おみやげ屋さん」は、もみじ市はもちろん、イベント初出店。自分で撮影した写真を使ったおみやげは、旅の思い出づくりの参考にもなるかも。たった2日間しか出合えないおみやげを、ぜひ、もみじ市会場で手に取ってみてください!

*岡崎直哉さんに聞きました 

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
ニュースタイルな、おみやげ屋さんです。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
初参加のもみじ市。たくさんの人との出会いを楽しみにしています。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
さぁ! もみじ市がはじまるよ!

さて続いては、「世界各国のお母さんの手料理と保存食」がテーマのちいさなお店が登場。もみじ市初出店です!

文●セソコマサユキ

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