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古道具あきすけ「古家具と古雑貨」


 
とても暑かったことしの夏。クーラーのない手紙舎では、4台の扇風機が活躍していました。薄いモスグリーンや、あせた水色をしたレトロでかわいい扇風機たち。空間にしっくりとなじんだそれらは、歴史的な猛暑の中、手紙舎やヒバリに訪れる人々に心地よい風を送り続けていました。
 
小田急よみうりランド駅の線路沿いにたたずむ古道具屋「古道具あきすけ」から、その素敵な扇風機たちはやってきました。こじんまりとした店内には、店主の安藤大輔さんが買い付けてきた棚やイスなどの古家具、木箱や食器、さまざまな道具などの古雑貨が並びます。店中に所狭しと積み上げられたそれらは、まるで誰かに使われるときを待ちながら、ひっそりと息をひそめているかのようです。
 
「もともと、物が好きなんです」と語る安藤さん。
以前の勤め先を辞めたあと、2カ月という早さで現在のお店を開いたそう。“物”の中でも、なぜ古道具を? という問いに、しばらく考えたあと、そういえば、と教えてくれました。
「宮沢賢治の世界が好きなんです。古い家具や道具には、そのイメージに近いものがあるんです」

店内を眺めていると、棚ひとつとっても同じものはなく、ひとつひとつじっくりと眺めれば眺めるほど、それぞれの魅力がにじみ出てくるように感じます。生まれたての新品ではない、それぞれ歴史を背負った古道具だからこそ、心に染みるような魅力があるように思います。

「店を続けて行いくうちに、だんだん今の感じになってきました。今は、自分がいいと思ったものしか置いていないですね」

日々、物と向き合いながら、自分が本当にいいと思うものを探し続けている安藤さん。店内には、修理の手をあまり入れずに、使われていたころの状態を残したままの物たちも。
「きれいに直していた頃もあったんですが、その方が値段も張ってしまうので。
もちろん、頼まれれば修理もしますが、今は必要な所だけを直して置いています」

かつて、どこかで誰かに使われていた物たちの歴史に気持ちを寄り添わせ、程よいバランスと距離感をとりながら、彼らにまた新たなスタートを歩ませるお手伝いをしている。安藤さんの仕事ぶりからは、決して押し付けがましくない、物への自然な愛情が伝わってきます。

今年も安藤さんは、とびきりの古道具や古家具たちをかき集め、もみじ市へと運んできてくれます。どんなものが登場するのかは、当日までわかりません。きっと今も、安藤さんは訪れるお客さんに素敵な“物”との出会いを届けるため、飛び回っていることでしょう。

安藤さんがこの日のために、愛を持って集めてきたものたちにぜひ会いに来て下さい。そして、ひとつひとつじっくりと眺めながら、物たちの声に、耳をすませてみて下さいね。

*安藤大輔さんに聞きました

Q1. 今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?   
現在進行形で古家具と古雑貨を集めて奔走しています。ギリギリまで何を持っていけるのかわかりませんが、パレードが賑わうように頑張ります。
 
Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか? 
去年は素敵な人たちとの出会いがありました。今年も新しい出会いがあるといいなと思います。今から楽しみにしています。    
                 
Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
とにかく元気になれます。新しい発見があります。あっという間の2日間です。思う存分楽しみましょう!

さて続いては、今年も本場の台湾食堂がやってくる。本当に美味しいんですから。
 
文●藤川茜

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フォトノスタルジア「旅するカメラ屋」

最近、写真撮っていますか? ブラブラ街を歩いていて、たまたま出くわした素敵なシーンや決定的瞬間をパチリ。デジタルカメラなら、すぐにその場で画像を確認できますが、銀塩カメラはそうはいきません。フィルムにちゃんとその光景を焼き付けることができたかどうか、現像してみるまでわかりません。

「失敗したっていいんですよ。失敗するのもフィルムカメラの楽しみのひとつ」
フォトノスタルジア代表の金子洋一さんは、笑いながらそう話してくれました。もみじ市ではもうすっかりおなじみのフォトノス金子さん。ライカ、ローライからマミヤ、オリンパス、ペンタックスまで、国内外いろいろなメーカーの中古カメラ(写真機といったほうがぴったりかな?)を専門に扱っています。

「カミサンの実家にヤシカの古いカメラがあって、たまたまそれで自分の子供を撮ったら、結構いい感じの写真が撮れたんです。それがきっかけで中古カメラに興味をもったんですよ」
最初は趣味で集めはじめたのが、いつの間にか販売もするようになったとか。フォトノスタルジアはネット通販がメインですが、千葉県のJR津田沼駅のそばにお店も構えています。雑居ビル4階の小さなお店(失礼)は、金子さんの趣味の部屋といった雰囲気。棚にはいろいろなカメラがところ狭しと並べられています。

「山梨の自宅から土・日だけ出てきて、このお店を開けています。もともと僕の実家はこの津田沼で八百屋をやっていたんですよ。そのDNAですかねえ、お客さんといろんな話をしながら、実際にカメラに触ってもらうというスタイルが大好きなんです」
ですから、もみじ市では「気軽になんでも聞いてくださいね」とのこと。

「なんとなく銀塩のカメラで写真を撮ってみたいなあと思っているんだけど、フィルムの入れ方もよくわからない。そういう初めての方、大歓迎です。もみじ市では、1万円前後で買える手ごろな中古カメラを30台くらい用意するつもりです。使い方はきちんとご説明しますから、ぜひこの機会に手にとって試してみてください」

英語で古本のことを「Second Hand Book」というそうです。昔は中古品のことを「セコハン」と呼んでいましたが、そこから来ているんですね(これ、豆知識)。Second Hand Camera――人の手から、人の手へ。レンズを通していろんな人生のいろんなシーンをフィルムに焼き付けてきたカメラで、あなたも「決定的瞬間」を残してみませんか。

*フォトノスタルジア・金子洋一さんに聞きました

Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
いつもの青空カメラ店で参加します。ちょっとノスタルジックなカメラをたくさん連れていきますので、お楽しみに。

Q2.もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
毎回カメラを持っている方を多く見かけますので、そんな皆さんと気軽に写真のことをお話出来ればと思います。

Q3.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
今年もゆっくりと風が流れる河原にパレードがやってきます。
あなたもパレードのメンバーです。
年に一度のカーニバルを一緒に盛り上げましょう!

さあ、続いては、あの刺繍王子が再びもみじ市に!!

文●秋月 康

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古書モダン・クラシック「秋の青空ふるほん屋」

器屋さんにごはん屋さん、パン屋さんにお菓子屋さん、洋服屋さんに靴屋さん、野菜と果物の直売所、そして写真館まで…。

さまざまなお店が一同に集うもみじ市は、ひとつの小さな街と言えるかもしれません。そうそう、街にかかせないお店といえば? そうです、本屋さんです。今回はもみじ市が誇る本屋さん「古書モダン・クラシック」をご紹介いたします。

「手紙舎」にいらしたことがある方なら、ご存知かもしれません。入口から向かって左手の棚を埋めるのが、オンライン古書店・古書モダン・クラシックがセレクトした本たちです。お店の雰囲気をぐっと引き締める、料理やデザイン、実用書やエッセイなど、麗しい古書の数々。

本のセレクトを行っているのは、もともと本が好きで、あるときインターネットでオンライン古書店の存在を知り、「自分も古本屋さんを開きたい」と思うほどのめり込んだという、古賀加代さん。そして、20歳のときに古本屋を訪れたのをきっかけに、本の魅力に取り付かれたという、店主の古賀大郎さん。2人が出会い、古書モダン・クラシックは2007年、インターネットの海の中で産声をあげました。

「人生で大事なことは、全て本からもらった」
なぜ古書店を? という問いに対して、大郎さんはそう言い切りました。
「一冊の本との出会いが、人生を変える」

古書モダン・クラシックが扱う本は、年代物の本から最近発売された本まで、幅広いのが特徴。
「古いものを新しく、新しいものを古く。本の発売日が新しいか古いかは関係ない。自分が知らないことは、自分にとっては全て新しいことだから」
そんな考えのもと、モダン=近代と、クラシック=古典の枠を取り払い、全ての本を並列にとらえています。

「古書モダン・クラシック」のwebデザインは、大郎さんの手によるものです。一冊、一冊に丁寧な紹介文が書き添えられ、中身を試し読みすることもできます。全ての本をそのやり方で紹介するのは、作業としてはとても大変なことです。だからその分、本当に売りたい本を並べているのだという自信と信念が、見る側にも伝わってくるような気がします。“一冊の本”に出会える喜び。それを与えてもらっている気がするのです。

さて、そんな「古書モダン・クラシック」が今年も、もみじ市で素敵な本屋さんを開きます。今年はレイアウトを一新し、子ども向け、女性向け、男性向けとわかりやすくコーナー分けを試みるそう。

さらに、今年はなんと、「本の魅力を引き出すのは読み手の力」と語る大郎さんが、自ら本の魅力を語り尽くす、初のトークショーの開催も決定しました。題して、
『古本好き集まれ!モダン・クラシックの読書のススメ』(仮)
Webサイトの紹介文にも書かれている、「本はインターネットを超えた情報メディアである」などをテーマに、熱く深く、本を掘り下げます。

今回の取材文からも漂っているかとは思いますが、とにかく熱のこもったトークを繰り広げる大郎さん。本の好き嫌いに関わらず、どんな方でも聞いた後には心に熱いものが残るような、そんなお話が聞けそうな予感がしています。

みなさん。10月の終わり、多摩川の河原に2日間だけ出現する小さな街に迷い込んだら、ぜひ小さな本屋さんを探して下さいね。そこには、麗しき“モダン”な本と、“クラシック”な本がたくさん並んでいるはずですから。そしてその隣には、本を愛し、本のことを熱く語る大郎さんと加代さんがいるはですから。

*古書モダン・クラシックさんに聞きました

Q1.今回はどんな“いでたち”で、もみじ市のパレードに参加していただけるのでしょう?
やはりもみじ市は、お子さま連れのお客様が多いので、今年も絵本に力を入れます。その他、手芸本、お料理の本といった女性向けの古本。渋めの文芸書、アート・デザイン、写真集など、去年より数を多めに、厳選した古本を幅広く持って行きます!また今回で3度目のもみじ市ですので、ディスプレイも大幅にチェンジ!(できたらいいなー)

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
毎年お客さまだけでなく、出店者も楽しませてくれるのがもみじ市。とくにみなさん準備を終え、お客様を迎えるまでの緊張感と、イベントが終わった後のあのホッと感を、今年も楽しみたいです!

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまに メッセージをお願いします!
場所は? 出店者は? 参加するアーティストは? そして、当日は晴れるのか!? 始まる一ヶ月前からがもみじ市。みんなでドキドキ、ハラハラ、ワクワクしながら楽しいもみじ市を迎えましょう!

さて続いては、研ぎすまされた美しいカタチを作り出す、あの作家さんの登場です!

文●藤川 茜

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