出店者紹介,ジャンル:CRAFT

IRIIRI

【IRIIRI プロフィール】
まるで絵本の中から飛び出してきたかのような、ロマンチックでいてミステリアス、さらにはユーモアを兼ね備えた人形たちが今年ももみじ市へやってきます! 人形作家・IRIIRIの手にかかれば、一見奇抜に見える布も、あら不思議。この人形の一部になることが必然だったかのように、しっくりと馴染むのです。どこか上の空な子に、こちらを見据え何かを訴えかける子、一人ひとりしっかりと目を合わせてみてください。きっとあなたの気持ちに応えてくれる運命の子がここにいます。
http://iriiri.petit.cc/

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出店者紹介,ライブ

コトリンゴ

空を覆う歌声と降り注ぐ音階。コトリンゴさんのライブで幕を開けるもみじ市の幸せは、きっと何年経っても忘れない。ピアノも歌い出すようなエモーショナルなステージで、みなさんも一緒にコーラスしましょう!

コトリンゴライブ:中止

【コトリンゴさんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

もみじ市に一番最初に出演させていただいた年です。多摩川河川敷でお天気も良く、幸せな雰囲気イベントだなあ、と感激しました。

来場するみなさんへ一言お願いします!

思いっきり楽しんで、心の中までほくほくになりましょう♡

【コトリンゴ kotringo】
http://kotringo.net/ktrng/index.html

音楽家。ボストン・バークリー音楽大学に留学し、学位を取得後、ニューヨークにて演奏活動を開始。坂本龍一に見い出され、2006年日本デビューを飾る。現在までに10枚のソロアルバムと、7枚のサウンド・トラックアルバムを発表。

劇場アニメーション映画「この世界の片隅に」のサウンド・トラックを手がけ、日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、ほかを受賞。

クリエイターからの評価も高く、映画、TVアニメーション、CM音楽などを多数、手がけている。2018年にはアルゼンチン国内ツアーで6本のライブを行い、話題となる。2019年10月劇場公開の映画「駅までの道をおしえて」の主題歌、挿入歌を担当。

卓越したピアノ演奏と柔らかな歌声で浮遊感に満ちたポップ・ワールドを描くアーティストとして、注目を浴びている。

もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ライブ

Dear Scots!

John John Festivalのjohn*さんとトシバウロンさんに強力な助っ人が加わって、今年のもみじ市のために誕生した特別ユニット! 弦楽器と打楽器で奏でるトラッドミュージック。もしかしたら、歴史的な瞬間に立ち会えるのかもしれません。

Dear Scots! ライブ 10月14日(月・祝)12:40〜/神代団地ステージにて

【Dear Scots!・トシバウロンさんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

思い出すのは2011年でしょうか。震災のあった年でしたね。快晴の日でした。

来場するみなさんへ一言お願いします!

お財布パンパンにして遊びに来てください。

【Dear Scots!】
http://tokyoirishcompany.com/

アイリッシュだけじゃない! 美しい旋律、そして独特のうねりとノリのスコティッシュミュージック。そしてスコットランドの移民が伝え発展させたカナディアンミュージックを中心にお届けする、もみじ市のために特別編成されたグループ。

もみじ市でお馴染みのJohn John Festivalからは、john*(fiddle)とトシバウロン(bodhran)が参加。弾いて踊れるムードメーカー奥貫史子(fiddle)。多彩なコードワークとアレンジに定評がある梅田千晶(harp)。以上4名がスコティッシュ愛いっぱいに演奏します。

john* : fiddle, vocal
奥貫史子 : fiddle, dance
梅田千晶 : harp
トシバウロン : bodhran

出店者紹介,ライブ

高野寛

伸びやかな歌声とすっと体に染み込んでくるメロディー。シンガーソングライター・高野寛の手にかかれば、河川敷の日常にストーリーが現れてきます。夕暮れ前の河川敷で、“ささやかな素敵”を感じてください!

高野寛ライブ:中止

【高野寛さんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

初めてのもみじ市、2008年かな? まだ今よりは規模も小さめでしたが、歌っている後ろを子供が走り回っていたり、今まで出たイベントとは違う開放的なステージと、盛り上がりをよく覚えています。

来場するみなさんへ一言お願いします!

晴れることを願いつつ、デビュー30周年の最後に今年もお邪魔します。
一緒に楽しみましょう!

【高野寛】
http://www.haas.jp/

シンガー・ソングライター/ギタリスト/プロデューサー

1988年ソロデビュー(高橋幸宏プロデュース)。代表曲は「虹の都へ」「ベステンダンク」(共にトッド・ラングレンプロデュース)、「夢の中で会えるでしょう」(坂本龍一プロデュース)など。

世代、国籍、ジャンルを超えたアーティストとのコラボレーションも多数。
ギタリストとしてもYMO、TEI TOWA、宮沢和史など、様々なアーティストのライブ・レコーディングに参加し、延べ20カ国での演奏経験を持つ
。

昨秋、デビュー30周年を迎え、記念したベスト盤「Spectra 〜30th All time & Collaboration Best〜」(3枚組)を発売。30曲のソロ作品に加え、田島貴男との大ヒットシングル『Winter’ tale ~冬物語』や忌野清志郎との共作による未発表曲『大切な君のもの』含む、充実のコラボ作品16曲を収録。

2019年1月と5月には日本橋三井ホールにて、豪華ゲストをお迎えして行われた周年記念ライブを大成功させ、話題を呼んだ。

出店者紹介,ライブ

山崎ゆかり(空気公団)

「空気公団」の第3期としてソロを中心とした活動がはじまりました。芯が強くて表情豊かな山崎さんのヴォーカルに、しぜんと肩を揺らしてしまうはず。アーティスティックなステージをぜひ目の当たりにしてください!

山崎ゆかり(空気公団)ライブ:中止〜 

【山崎ゆかりさんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

何年か前に京王閣でのもみじ市でライブした時のこと。雨がすごく降って、音楽と一緒になっていました。どしゃ降りという感じ。音楽を聴いてくれていたみなさんと、音楽と雨が一体になっていた様な気がしました。

来場するみなさんへ一言お願いします!

今年も参加できてとてもうれしいです。楽しいイベントなので、全部忘れて楽しんで、心を休ませる様にのんびり過ごしてくださいね。

【山崎ゆかり】
http://www.office-fuwari.jp/

青森県出身。日本の音楽グループ『空気公団』代表。作詞曲、歌を担当。

空気公団のアルバムには『僕の心に街ができて』『ダブル』『こんにちは、はじまり』など。絵本には、絵本作家・荒井良二との共作「トントンドア」がある。ささやかな日常語、アレンジを細やかにおりこんだ演奏、それらを重ねあわせた音源制作を中心に据えながらも、映像を大胆に取り入れたライヴや、様々な芸術家とのコラボレーションを軸にしたイベント、制作物等、枠にとらわれないアート志向の活動を独自の方法論で続けている。 また、近年は他アーティストへの楽曲提供や音楽プロデュース、CM音楽制作、ナレーションなどでも活躍している。

もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ライブ

栗コーダーカルテット

河川敷にリコーダーの音が聞こえてきたら、もうあなたはステージに吸い寄せられているはず。ユーモアたっぷりのステージは、大人も子どもも虜にしてしまいます。“あの”フレーズをお聴き逃しなく!

栗コーダーカルテットライブ 10月14日(月・祝)11:30〜/神代団地ステージにて

【栗コーダーカルテットのみなさんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

1969年
Once Upon a Time in Hollywoodの頃。今年50周年のイベントの数々にびっくり。(川口)

2014年
娘の生まれた年なので。バンドの結成20周年の年でもありました。(栗原)

2001年
21世紀になった時、こんなものですかいと思った。(関島)

来場するみなさんへ一言お願いします!

栗コーダーカルテットは結成以来いろいろな場所で演奏していますが、中でも多摩川河川敷はベストマッチかと思います。秋の空の下、おいしいフードなど食べながらのんびり聴いてください!

【栗コーダーカルテット】
http://www.kuricorder.com/

栗原正己:リコーダー、ピアニカ、アンデス他
川口義之:リコーダー、パーカッション、サックス、ウクレレ他
関島岳郎:リコーダー、テューバ、口琴他

タバティ(予定):ギター、ウクレレ、リコーダー

1994年結成。NHK Eテレ「ピタゴラスイッチ」や、通称「やる気のないダースベイダーのテーマ」などでもお馴染みのインストゥルメンタル・バンド。映画、テレビ、舞台、CMへの楽曲提供を含め、参加CDは100を超える。2014年に20周年コンサートを渋谷公会堂にて開催。2015年より3人編成に移行。ギターやリコーダーに多彩なゲストミュージシャンを迎え、またボーカリストとの共演を行うなど、よりフレキシブルに活動中。近年は国内外で多くの公演を行い、2015年から3年間にわたって「栗コーダー&フレンズ」として東南アジア5カ国との文化交流プロジェクトを展開。0歳からシルバー世代までが集うファミリーコンサートやロックフェスティバル、クラシックイベントなど多方面に出演し、あらゆる層から歓迎されている。最近の仕事としては舞台「江戸は燃えているか」(作・演出 三谷幸喜)の音楽、NHKみんなのうた「花さかニャンコ」(谷山浩子)の編曲・演奏などがある。9月25日にはNHKで録音した楽曲を集めたカバーアルバム「ON AIR NHK RECORDINGS」を発売。

今回はビューティフルハミングバードのギタリストのタバティを迎えた4人で演奏する予定。

もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ライブ

tico moon

この2人の奏でる音に乗って現れるのは、もみじ市のありとあらゆる情景。tico moonの演奏でフィナーレを迎えること、それは何にも代え難い幸せな時間。最後までたっぷりとtico moonの世界に浸ってください!

tico moonライブ 10月14日(月・祝)13:40〜/神代団地ステージにて

【tico moon・影山敏彦さんに聞きました】
今年のもみじ市のテーマは「YEARS」ですが、これまでで印象に残っている年は?

何と言っても2006年、森のテラスで開催された第1回もみじ市の印象は忘れられません!

会場に到着して、とても素敵な作家の皆様が集まっているのはわかったのですが、この様なイベントに参加するのは初めてで、最初はどんな感じになるのか全然想像できませんでした。でも会場の周りにみるみるうちにお客様が溢れて、作家さん達がつくる物に目を輝かせているのを間近にして、何か凄い事が起こっている! と感じたことを今でも覚えています。

来場するみなさんへ一言お願いします!

毎年この時期、もみじ市に出店される方、そしてもみじ市にいらっしゃる皆様と会えることが本当に楽しみです。ぜひ気持ちの良い時間をご一緒に!

【tico moon(ティコムーン)】
http://www.ticomoon.com/

吉野 友加 ハープ
影山 敏彦 ギター

2001年7月、ハープ奏者/吉野友加と、ギター奏者/影山敏彦によって結成されたデュオユニット。ハープとアコースティックギターという、他ではあまり聴く事の出来ない温かく透明感のある演奏や楽曲には定評があり、全国各地のカフェやギャラリー等でコンスタントに演奏活動を行っている。

2003年10月、333DISCSからファーストアルバム「lento」をリリース。その後、オリジナルアルバム、クリスマスアルバム、ライブアルバム等の作品を発表し続けている。

2009年には映像制作チームSOVAT THEATERによるストップモーションアニメーション『電信柱エレミの恋』(第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞、第64回毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞)の音楽を全編担当。また他のミュージシャンからの信頼も厚く、遊佐未森、空気公団、おおはた雄一、湯川潮音、アン・サリー、谷山浩子、新居昭乃等、数多くのレコーディングやコンサートに参加している。

2017年9月、初めてのベストアルバム「Beautiful Days」をリリース。
2018年11月、吉野友加のハープアルバム「Love’s Young Dream」をリリース。

Discography
tico moon
「lento」(333DISCS) 2003年10月
「silent sea」(333DISCS) 2004年10月
「Christmas album」(333DISCS) 2005年11月
「Live at くるみの木」(333DISCS) 2006年3月
「Raspberry」(333DISCS) 2008年7月
「電信柱エレミの恋オリジナルサウンドトラック」(333DISCS) 2009年11月(iTunes配信限定)
「Daydream Garden」(333DISCS) 2011年5月
「はじまりの鐘」(333DISCS) 2013年11月
「Arietta」(333DISCS) 2016年9月
「Beautiful Days」(333DISCS) 2017年9月
吉野友加
「Love’s Young Dream」(333DISCS) 2018年11月

もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ジャンル:FOOD

成城・城田工房

【成城・城田工房プロフィール】
もみじ市当日、初秋の河川敷に咲き乱れる花と見紛うばかりにそこかしこにあふれる渦巻き状のソーセージ、その名も“うずまきちゃん”。狛江が誇る自家製パストラミの名店「成城・城田工房」が確かな技術と最高の素材でていねいに創り上げたそれは、見た目の華やかさとは裏腹に、じつに寡黙で誠実で、だからこそギミックなしにおいしくて。「おいしいは正義」とは誰が嘯いたか、だがこの圧倒的なまでのおいしさへの勤勉さの前に、どこか真を射抜いているようにすら思える。そしてそれは決してどこにでもあるおいしさ、ではない。あたりまえに咲く花などないように。
http://seijohamu.com

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もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ジャンル:OYATSU

WOLD PASTRIES


【WOLD PASTRIESプロフィール】
甘いものは好きだけど、甘すぎるものは苦手な私。そんな私が共感できる焼き菓子屋と出逢った。WOLD PASTRIESの主宰・鰤岡和子さんは、なんと甘いものが苦手なのだとか! 最初聞いた時は信じられなかったが、鰤岡さんの焼いたお菓子を食べると納得する。口に入れた瞬間広がる甘みにクドさはなく、なんとも自然な味わい。紅茶? いいえ、ぜひワインに合わせて食べてほしい。焼菓子の概念を覆すWOLD PASTRIESの焼き菓子をご賞味あれ。
Instagram:@wold pastries

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もみじ市 in 神代団地,出店者紹介,ジャンル:ILLUST&DESIGN

イシイリョウコ

【イシイリョウコ プロフィール】
どこかミステリアスな雰囲気を持つ作品を手掛けるのは、人形作家でありイラストレーターのイシイリョウコさん。物語の中から飛び出してきたような手縫の人形は、何かを語りかけてくるように私たちのことを見つめています。一つひとつ手で彩られた鮮やかな色の作品に出会えば、きっとその世界に吸い込まれるように惹かれてしまうはず。イシイさんしか生み出すことができない一点ものの作品を迎えて、あなたと相棒の新しい物語を紡いでみてはいかがでしょうか?
https://hibi-no-rakugaki.blogspot.com

【イシイリョウコの年表・YEARS】

【イシイリョウコさんインタビュー】
イラストレーター・人形作家として活躍する、イシイリョウコさん。独特の雰囲気を持つ作品たちは、どのように生み出されているのでしょうか。担当の富永琴美がお話を伺いました。

人形制作のはじまり

ーーー人形の制作は、いつ頃からはじめたのでしょうか?
イシイ:人形は大学を卒業してから作りはじめました。卒業のタイミングで展示をやることが決まっていて、そこで絵だけではなく、手に持てるものや立体ができたらいいなあと考えていたんです。その時たまたま目についたのが布で、「布に絵を描いて立体にしてみよう!」と思いついたのがきっかけですね。

ーーーいきなり人形を作るのは、とてもハードルが高そうですね。
イシイ:作り方もよくわからないまま、手縫いでなんとなくチクチク作って、カーブのところに切り込みを入れることも知らなかったので、「なんでこんなところにシワがあるんだろう」と思っていました。最終的に、かなりギュッとした人形ができて面白かったです(笑)。でも「とても良いものができた!」と感じて、ギャラリーの人に恐る恐る展示しても良いか聞いてみたら気に入っていただけて、とても勇気が出たんです。そこからずっと作り続けています。そのあとの転機といえば、もみじ市に出店したことくらいかなと思います。

ーーーもみじ市には2007年に初めて出店されたんですね。
イシイ:初めて参加したのは、2日間開催のうち台風で1日が潰れてしまったときのもみじ市でした。

ーーーはじめてのもみじ市は、いかがでしたか?
イシイ:はじめはやっぱり、人の多さに驚きましたね。「こんなにすごいイベントがあるんだ」って。大げさかもしれませんが、駅から会場まで数百メートルもお客さんが並んでいたような気がします。もみじ市は、私の作品を初めて見るという方がとても多いので、いろんな反応を感じられて嬉しいです。最近のもみじ市は、外国の方が多いですね。

ーーー年表には、2003年ごろから雑誌に取り上げてもらうようになったとありますが、何かきっかけはあったのでしょうか。
イシイ:イベント出店をちょっとずつ重ねていくうちに、わたしの作品を面白がってくれる人が増えていきました。雑誌に紹介されて少しずつ知られるようになってからは、展示会に来てくださる方も増えてきて、今につながっていると思います。

ーーー昔から積極的にイベント出店をされていたのですね!
イシイ:インターネットもそこまで普及していない時代で、自分で積極的に売り込みに行かなければいけなかったのですが、怖くてできなかったんです。何か作品に対してマイナスなことを言われたら、絶対に心が折れてしまうなと思って(笑)。なるべくたくさんの人に見ていただける機会を持つようにしていました。

ーーー今年のもみじ市は、“YEARS”というテーマですが、出店に向けてなにか考えていることはありますか?
イシイ:そうですね、何かはやりたいなと思っているのですが結構難しいテーマですよね。私の作品は基本全部1点ものなんですけど、過去に作って面白かったものを振り返って作ってみるのも良いかもしれませんね。今あんまり作ってないもの、なんだろう……。

ーーー人形の形は作り始めた当初から変わっていないのでしょうか。
イシイ:やっぱり少しずつですが上達はしてくるので、どんどん複雑な形が作れるようにはなっています(笑)。昔は本当にシンプルでした。全部ズトーンって直線で。当時の作品をもう一度作ってみても良いかもしれませんね! 例えば、年を重ねて作れるようになった複雑な形状の人形と、昔のシンプルな形のものを組み合わせても面白いかも。

誰にも真似されないものを作りたい

ーーーイシイさんの作品は、どれもどこかミステリアスな雰囲気があるように感じます。無類のホラー映画好きと伺ったのですが、何かその影響はあるのでしょうか。
イシイ:要素としては混じっていると思うんですけど、前面には出さないようにしています。可愛過ぎず、怖過ぎずの間ぐらいが好きなんです。それは最初から変わりません。

ーーー人形のアンニュイな表情が、どの作品もとても印象的ですよね。
イシイ:自分の中ではそんなにアンニュイだと思っていないんです。イメージとしては「強さ」。女の子の表情を強い感じに見せたい。あとは、手にした人が見るときの気持ちによって、ちょっと違う表情に見えるものにしたいと思っています。

ーーー表情を描くときに気をつけていることがあれば、ぜひ教えてください。
イシイ:例えば、すごい笑顔とか泣き顔にしてしまうと、その感情しか見えない気がするんです。わかりやすい表情にならないように気をつけています。

ーーーイシイさんの作品は、どちらかというと夜のイメージがありますが、どんな環境で作品を作られているのでしょうか。
イシイ:制作するのは夜がほとんどで、朝まで絵を描いてることもよくあります。そこから寝て朝の11時くらいに起きて。昼夜逆転しちゃっています。そろそろ改めたいと思っています。

ーーーこれまでに、絵や人形以外の作品を作ろうと思ったことはありますか?
イシイ:カバンを作ってみようと思ったことがあるんですけど、うちにミシンがないので本を読みながら手縫いでやってみたら、すごく長〜い取手のついたランチョンマットができてしまいました(笑)。人には向き不向きがあることがよくわかりました(笑)。

ーーー作品制作にあたり、どのようなことを大切にしているのでしょうか。
イシイ:「自分にしか作れないものを作ろう」っていつも思っています。全て1点ものにしているのも、そういった気持ちからかもしれません。自分が持っているのが“世界にひとつしかない”と思える喜びって大きいと思うので、そういうのを大事にしたいです。売れるからといって、同じものをたくさん作るのはやめようと思っています。作っていて飽きるというのもあるんですけどね(笑)。

ーーー全て1点ものということは、常に新作を作り続けるということですよね。本当にすごいと思います。
イシイ:やっぱり新しいものを生み出すのは難しいです。だから、いつも何か良いモチーフはないかと考えています。目についたもので面白そうなものを、「これは人形になりそうだな」って。職業病ですね(笑)。常に新しいものを見つけなきゃって考えています。作ろうと思ったその場でアイディアを出そうとしても浮かぶものではなくて、常日頃から考えているからこそなのかなって。実際に作る作業は、やりきるだけの根性さえあれば良いので、そんなに難しくはないんです。

時には陶器の作品を作ることも

一対一の仕事を大切にしたい

ーーー年表の最後に「一周回って絵を描く楽しさに気がつく」とありますが、こちらについてお話を聞かせてください。
イシイ:20代後半からわりと間延びするというか「このままじゃいけない気がする」という感じで、もやもやとした気持ちが生まれたんですね。そのもやもやを抱えながら日々を過ごしていたら、何かをしたわけではありませんが、急に「あ、絵が楽しい」って気づいたんです(笑)。今までも好きだったけれど、本当の意味での楽しさには達してなかったんだなって改めて思いました。そこから絵を描くのが楽しくなって。

イシイさんの世界観が凝縮された作品の数々

ーーー印象に残っている絵のお仕事はありますか?
イシイ:ある理由があってご依頼をいただいて描いた作品があったのですが、出来上がった絵をお届けしたら、とても喜んでいただいて。そのときに絵を描いてきてよかったなと幸せを感じたんです。だれかのことを、一生懸命に考えながら絵を描く時間も幸せで。「こういう制作を大切にしたい」と思いました。

《インタビューを終えて》
「手にした人のその時の気持ちによって、違う表情をみせる作品にしたい」そんな思いが込められた人形たち。その瞳に見つめられると、自分の心の奥にしまい込んでいた気持ちを見透かされているような、不思議な感覚に包まれます。イシイさんが作り上げる特別な空間に足を踏み入れれば、きっとあなたも、世界でたったひとつしかない自分だけの“友達”に出会えるはず。河川敷に並ぶ唯一無二の作品たちを、どうぞ間近でご覧ください。

(手紙社 富永琴美)

【もみじ市当日の、イシイリョウコさんのブースイメージはこちら!】

テントにさげて看板(目印)にしようと思っている出来立てほやほやの大きな三日月の人形作品です。