美大卒業後、印刷会社の企画、子ども服のテキスタイルデザイナーを経て、世界の原毛と紡ぎ車の店<アナンダ>スタッフとして羊毛に親しむ。現在は、羊毛のある暮らしや愉しみ、作品を、雑誌やTVなどで紹介している。手紙社などで行ってきたWORK SHOPでは、絶滅危惧種をテーマに動物たちを製作。11月に新刊発売予定。著書に『羊毛のしごと』(主婦の友社)、『羊毛フェルトの教科書』(誠文堂新光社)など。
Q1. 今回のテーマに込めた思いを教えてください。
白組:出店テーマ「テノリラッコ・糸屋」
ナマケモノやパンダ、コウテイペンギン、シロクマ、うさぎなど、毎年、もみじ市のワークショップでは、手のひらにのる小さないきものたちをつくってきました。
羊毛から、ふんわりとした立体的ないきものが生まれる楽しさを体感してほしい。それとともに、手のひらの中のいきものたちが暮らす地球環境に目を向けるきっかけにしてもらえたらうれしいです。
これまでもみじ市でつくってきたいきものには、絶滅危惧種も多く含まれています。
手のひらの小さないきものたちが、これからもこの地球で自然と寄り添って暮らせますように――。今年は多摩川の青空のもと、みなさんと「ラッコ」をつくりたいと思います。
現在、11月の発刊に向けて、「羊毛でつくる絶滅危惧種の動物」をテーマに書籍を制作しています。この本の発売に先がけて、本の中にも登場するシロクマやペンギン、パンダ、マレーバクなど、白組にふさわしい動物たちも展示したいと思います。ぜひご覧になってくださいね。
Q2. 当日はどのようなディスプレイで楽しませてくれますか?
水で濡らし振動を与えればフェルトになり、ニードルパンチでチクチク刺せば、立体的な動物が作れ、紡げば糸に生まれ変わる。自由自在に形を変える羊毛で、手のひらサイズの絶滅危惧種「ラッコ」を作りませんか?
当日は「ラッコ」づくりのワークショップを開催するほか、今までに制作した動物たちや毛糸、キットなども展示します。ぜひご覧になってください。