ジャンル:ANTIQUE

houti

【houtiプロフィール】
2008年に東京都狛江市の小さな一軒家ではじまった「houti(おうち)」。現在は千葉県に拠点を移し、イベント出店などを中心に活動中。多摩川河川敷を彩るのは、石倉真司さん・まきこさんご夫妻が日本各地を回って出会ったアンティークの品々。いつでも前向きな真司さんと笑顔の素敵なまきこさんのコンビネーションは抜群で、ビビッとくるものがいつも一緒なんだとか。もみじ市では、毎年真司さんがデザインしたオリジナルのポスターが登場し、ブースの目印になっています。今年はROUNDをテーマにしたどんなポスターが出来上がるのか、ぜひご注目ください!
http://www.houti-8.com

【商品カタログ予習帳】

直火にかけられる耐熱性のポット!


大好きな動物モチーフのもの♪


毎日の生活が楽しくなるアイテム!


houtiセレクトのかわいいホーロー鍋!


目があうとクスッと笑顔になるコ!


小物いろいろ


stoneware


素敵なガラス


かわいい布

【スペシャルインタビュー「今が、いちばん幸せ。」】
可愛らしい古道具を全国から集めるご夫婦、石倉真司さん・まきこさんに、担当の富永琴美(手紙社)がお話を伺いました。

二人の出会いはカフェ

ーーーお二人はいつから今のような形で活動されているんですか?
まきこ:結婚する前は、お互い別々のカフェで働いていたんです。
真司:僕は洋服屋さんのカフェみたいなところの責任者をしていました。
まきこ:お互いがお互いの常連さんみたいなね。真司くん、毎日来てたよね!

ーーーへええ! それはまきこさんに会いに?
真司:そのへんは、モニョモニョ……。ということで(笑)。

ーーー飲食店で働いていたお二人が、古道具を扱うお店を始めたのは……?
真司:最初から、自分たちの好きなことをやろう! という感じで始まったんです。
まきこ:彼は学生時代から外国の蚤の市に行った経験があって。私はなかったけれど、彼に出会って古道具が好きになりました。
真司:そこから色々集めはじめて、お店もやりたいねって話になってね。東京都狛江市の住宅街の中、誰も来ないようなところで急に始めちゃいました(笑)。
まきこ:面白いね(笑)。2008年に狛江でスタートして、2012年に千葉に引っ越したんです。

ーーー古道具と一口に言ってもいろいろありますが、どんなものを扱っているのですか?
真司:基本的に扱うのは自分たちの好きなもの、気に入ったものをということでやっています。
まきこ:日本のいろんなところを二人で回って仕入れています。
真司:古道具の魅力は味のあるデザイン。冒険しているものが多いんですよね。
まきこ:仕入れてくるものは日本のものが多いんですけど、すごく可愛くて、誇らしく思います。昔から日本にこんな可愛いものがあったんだって!

はじまりは、「なんとかなっぺ」
ーーーお二人でお店をゼロから始めるという決断には勇気がいりましたか?
真司:決めた時は軽い気持ちで(笑)
まきこ:うまくいかなかったらまた考えればいいねって感じだったね。
真司:なんとかなっぺって思いながらね。
まきこ:第一に、楽しそうだねっていうのがすごく大きくあって、あんまり不安がなかったんです。

ーーーその感覚をご夫婦で共有できるって、素敵ですね〜!
まきこ:やってみなきゃわからないですよね。
真司:中途半端な気持ちでいるのが一番うまく行かないからね。
まきこ:自分がやりたいことなら努力できるし考えられるんですよね。続けていくにはどうすればいいかって。
真司:チャレンジすることは絶対無駄にはならないよね。物事は全てがうまく行くわけじゃないから、そこでいかに前向きに考えられるかだと思います。

ーーーお店を始めると決めたとき、周囲の反対などはありましたか?
真司:誰にも言わなかったんです(笑)。お店が出来てから周囲に報告をしました。
まきこ:全部事後報告です(笑)。
まきこ:こんな辺鄙な場所でお店をして、お客さんが来るのかとかあんまり考えなかったよねえ。今考えれば、お店を始めた頃は誰も来なくて、三年くらいはすごく大変だったのかもしれません。でも当時は大変とも思ってなくて!
真司:まだ起きてないことを不安がるよりも、なんとかしていけばいいねって。

作戦会議をしながら食事をする、二人の大事な机

無駄に思えるものも大切に

ーーー「houti」という名前の由来を教えてください。
まきこ:扱っているものが実際に使うものが多いので、お家の暮らしが楽しくなるようなお店にっていう意識が最初からありました。あとはお店が平屋のお家だったこともあって「houti」という名前にしました
真司:うんうん。基本二人とも家が好きなんです。家は好きなものにあふれているからね。
まきこ:雑貨って、なくても暮らしていけるじゃないですか。だけどあった方が楽しいよねっていうのがすごく大事だと感じていて。暮しの中にはいろんな無駄なこともあるけれど全部大事って思っています。

ーーーいつもお二人で意見を出し合って作業をするのですか?
まきこ:そうでもないんですよね〜。
真司:基本的にお互いがお互いに好きなことをやっているね(笑)。でも、それに対して特にお互い口出しはしません。
まきこ:結構夫婦でやるのって難しいと思うんです。私も真司くんじゃなかったら難しかったと思います。自然と役割分担ができていて、あんまり衝突しなかったんですよね。私がこれをやるからあなたはこれをやって! みたいなことはなくて。
真司:打ち合わせをするのが得意じゃないんだよね。お店をするにも、やってみよう! という気持ちだけではじめて。細かい計画とかは考えなかった。
まきこ:お互い得意なことがあるから、それがうまく働いているんだろうね。

ーーー今までお二人で生きてきた中で、一番幸せだった瞬間をあげるとしたらいつですか?
まきこ:今まで生きてきた中で……。
真司・まきこ:(二人目を合わせて)今だねえ。
真司:過去に戻りたいってよく言うけど、考えたことないなあ。過去を思い出すとなんとなく嫌なことばかり思い出します。後から気がつくタイプだから(笑)。やっぱり今が一番楽しい!

お客さんに喜んでもらえるように

ーーー1日の流れを教えてください。
まきこ:朝起きて、彼が午前中にメールとか発送とかバーっとやって私は家事をしています。お昼を食べた後は、私も商品を綺麗にしたり値段つけしたりとか。夜中の2時とか3時くらいまで仕事をすることもあります。“自営業あるある”で、自分の気がすむまでずっと仕事です。

ーーー定時がないですもんね。
まきこ:でもそんなに苦痛じゃないです。自分のペースでやれるから。
真司:冗談言いながら、「これ可愛い」とか言いながらやってるもんね。

ーーーお仕事をしていて一番嬉しい瞬間はどんなときですか?
まきこ:もみじ市とかでお客さんが手にとって、買ってくれる時です。
真司:自分たちが選んできた商品全部に愛情があるから。「これとこれ選ぶんだ! いい組み合わせだ〜!」とか思ったりね(笑)。
まきこ:「なかなかマニアックなもの選びますねえ」とか(笑)。それを楽しみに値段付けしたりとか。お客さんに喜んでもらえるようにってやっています。

左:真司さんがデザインしたオリジナルシール。houtiの紙袋には欠かせません 右:まきこさんの愛情がたっぷりこもった手書きの値札

憧れのもみじ市

ーーーお二人にとってもみじ市はどんな存在ですか?
まきこ:もみじ市はずっと出たかったんだよね。出たいね~って。お友達も出ていたりしたから。
真司:声かけてもらって嬉しかったね。
まきこ:毎年すごく楽しみです。
真司:いろんな業種の人がいて楽しいよね。準備しながら周りの人のディスプレイを見ながら感動しています。こんな人たちと一緒にやっているんだっ! って嬉しくなったり。ピースの一つになれるのが嬉しいです。

ーーーもみじ市の魅力はどんなところだと思いますか?
まきこ:あの空気感とかすごく素敵ですよね。
真司:もみじ市みたいにみんなが一つの方角に向かうイベントってそうそうないよね。
まきこ:お客さんもいっぱいだしね。しかも、感度の高い人が多い。
真司:出店者もお客さんもなんとなく同じ方角を向いていて、みんなが目的を持っていて。すごく心地いい空間です。

欠かせないもの、それは……

ーーーお二人が活動するうえで、欠かせないものを教えてください。
まきこ:しんじくん……(笑)?
真司:そうだね(笑)。
まきこ:それくらいしか思いつかない(笑)。

ーーーなるほど(笑)。それではせっかくなので、お互いのことをどう思っているか教えてください!
まきこ:聞いたことがないそんなの~(笑)。
真司:発想が豊かだよね。料理とかも、レシピを見なくても美味しく作れる。ルールに縛られないというか、思いきりがいいんです。そこがすごいなあって。他の人がやらないことをやるよね!
まきこ:勘で生きてきました。直感で(笑)。

ーーーまきこさんはどうですか?
まきこ:しんじくんは頭が良くて、前向きで人間力があるところが素晴らしい。くよくよしないし悩まないし迷わないし、そういうところが本当に羨ましいなと思って見ています。普通だったら「こっちも可愛いあっちも可愛い」ってなったらどっちか一つを選ぶじゃないですか。彼は「どっちも気になるなら両方買っちゃえば?」って人なんです。そういうのが衝撃的だった。今までずっと選ぶ人生だったから。両方っていう選択があるんだって!
真司:悩んでどっちかにすると、次に同じ場所に行っても、もうなかったりするんだよね。それで絶対に後悔するから。
まきこ:出会った時から変わらず素晴らしいなって思っています。

抜群のコンビネーションのお二人。きらきらと輝く笑顔で訪れた人をお出迎えします

ーーーお二人が大事にしていることを教えてください。
まきこ:幸せに暮らすっていうこと。楽しく!
真司:結局二人でやっているから。二人が楽しく過ごせることが一番だと考えています。
まきこ:普段の生活も楽しんで、仕事も楽しんで。
真司:それが二人の幸せになるもんね。
まきこ:それが一番だよね。好きなようにできていて、ありがたいです。

ーーーポジティブで素晴らしいですね!
まきこ:なにごとにも感謝。その方がきっと自分も苦しく無くなりますよね。
真司:笑っていた方が自分も元気になるしね!
まきこ:仕入れて来たものたちに対しても「うちに来てくれてありがとう~!」っていつも思っています。

ーーーそれでは、最後にもみじ市に向けた意気込みをお願いします!
まきこ:出し惜しみせず全力で! 楽しんでもらえるもの、植物とドライフラワーなども持っていきたいと思います!
可愛いものをがっつりお持ちします!

ーーーありがとうございました! お二人がセレクトした愛らしい古道具が、秋の日差しに輝く日を楽しみにしています!

〜取材を終えて〜
石倉さんご夫婦の間に流れているポジティブな空気がとても心地よく、お話を伺っているだけで、私まで前向きな気持ちにるような感覚になりました。インタビューのなかで、これまでで一番幸せだった時間をあげるとしたら? という質問をしましたが、声を揃えて「今だね」と言われたときの衝撃は忘れられません。何の迷いもなく今が一番幸せだと思えるのは、きっと心の中に自分たちを取り巻くものへの“ありがとう”が溢れているからなのだと思います。そんなお二人がビビッときたものが、魅力的でないはずがありません! 生活をもっともっと楽しく豊かにしてくれる古道具との出会いをたくさんの人に感じていただきたいと、心の底から思います。
(手紙社 富永琴美)

【もみじ市当日の、houtiさんのブースイメージはこちら!】

広々とした空間に広がるhoutiのブースで、宝探しを楽しんでみてくださいね。