ジャンル:CRAFT

安達知江

【安達知江プロフィール】
ガラス作家。岡山県の山の中、自然に囲まれた小さな工房でガラスのオブジェや器を制作。主にキルンワークという技法を使い、身の回りのささやかな出来事を作品にしています。豊かな想像力を武器に作品に投影する技術力には圧巻。安達さんのまっすぐな黒い瞳を通し自然の豊かさや美しさを表現している作品たちに誰もが心惹かれるはず。その中でも「横たわる闇」という大きな黒い狼が横たわっている作品。背中から尻尾までの毛並の一本一本の中に誰しも心の奥底に抱えている闇が入り込んでいるのです。そんな姿を見て安心する私がいます。なぜなら、そんな闇を抱えていても瞳の奥は優しいから、安達さんの表現力にいつもいつも驚いてばかり、今度はどんな驚きがあるのか楽しみでなりません。

 

【月刊 安達知江 7月号】
特集「絵本の世界へ」

安達知江さんの制作する作品には私たちの心の中に湧き上がる様々な気持ちが投影されています。特に、実物を見るとまるで生きているのかのように錯覚してしまうほど! そんな安達さんと送る月刊企画は「絵本」。それも安達さんの作品で作り出す世界。毎月毎月、安達さんの世界を立体に起こしていく過程をお届けできればと思っております。

さて今回絵本の企画を考えた時にすぐに思い浮かんだのがレオ・レオニーの「スイミー」。今回その中の一場面を制作していただけるそう。

「スイミーのお話の1シーンというよりはスイミーが赤い魚たちに外の世界へ出てみようと説得するキッカケとなった……スイミー自身が一匹となり心細さと悲しさ、寂しさの中、逃げている時目にして感動し、負の感情を癒してくれたものたちを作る方が良いのかなと思いました。」(安達)

水中ブルドーザーのようないせえび、風に揺れるもも色のやしの木みたいないそぎんちゃく、色とりどりのドロップみたいなキラキラとした岩、etc…今から安達知江さんのフィルターを通した作品を早く見て見たい! と待ち望んでしまうのは無理もありません。

今月の1枚

安達知江さんの作り出すスイミーの世界のラフ

(編集・並木裕子)

《次号予告》

いよいよ制作へ!