ジャンル:TEXTILE,出店者紹介

admi

【admiプロフィール】
デザイナー・堀千春主宰のテキスタイルブランド。多摩美術大学卒業後、訪れたインドで「木版プリント」の技法と出会う。まさに“職人技”とも言えるほど繊細で力強い手仕事に胸を打たれ、2008年に木版プリントのブランドを立ち上げる。堀さんの生み出した素朴で愛嬌のあるモチーフが、職人たちによって形取られ色付く工程は圧巻としか言いようがない。ブランド発足10周年を迎える今年のもみじ市では、admiの集大成ともいえるほどたくさんの花々が河川敷に咲き誇る。
http://admi.jp/index.html


『月刊 admi』記事一覧

7月号 『Dance』
8月号    『Nobana』
9月号 『Hanauta』


【月刊 admi 7月号】

特集「admiの柄が出来るまで」

“admi”とはヒンドゥー語で「人」という意味。インドにいる間に感じた「人」とのつながり、人種が違えど想ってくれる「人」のあたたかさ、「人」の手で作ること、「人」があってのadmiという意味が込められている。ロゴは、漢字の「人」、そしてインドと日本とのつながりを表現。

▼一番最初に作った『Dance』

admiを知っている者ならば、必ず見たことのある柄「DANCE」。堀さんがブランドを立ち上げたばかりの2009年、admiとして初めて作った柄だ。もともとは、1枚の落書きから生まれたという。

大小さまざまな花が描かれたこの模様は、堀さんがテキスタイルを作る上での原点となった柄だ。描いているうちに、この花が四角形のなかにおさまるものだと気がついた堀さんは、色々な向きで模様をレイアウトしてみたという。花を内側にしてみたり、葉を内側にしてみたりと、さまざなまパターンを作成。そして今の法則が出来上がった。

初めてできた柄。やはりタイトルは、Happyなイメージの言葉を使いたい。そんななか完成した柄は、まるで踊っているように生き生きとしており、すぐに「Dance」という名前に決まった。初めて作ったこの模様は、パターンを作るには“リズム感が大事”だと堀さんに教えてくれた大切な作品である。

現地の職人が目検で色を配合するため、パントーン色見本で色を決めていても意味がないのだとか

 

現在は5色展開で制作。初期に作った01と02の色は現在制作していないが、初期にはなかった色味で常に新しいものとして生まれ変わっている。


【月刊 admi 8月号】

▼4種の花が織りなす『Nobana』

「Nobana」はブランドを立ち上げて3年後の2012年に生まれた柄である。道端に咲いている花を描いたモチーフは、素朴で気取らない姿で幅広い世代の人から愛されている。

現在は、4種類の花が向かい合った模様だが、元々はもっとたくさんの花の候補が! そのなかから選ばれし4種類の花で現在の模様が出来上がった。色は花びらごとに分けられているが、葉っぱには色がない。ここには、あえて色をつけないことで、一見“ドット”柄にも見えるという、堀さんの遊び心が隠れている。

現在は2色展開で制作。他の柄に比べ、模様が小さく、なおかつシンプルで落ち着いた色遣いなので、持っていて“可愛すぎる”ということはない。もう少し華やかさがほしい! というときにはぴったりな柄だ。

堀さんの描く花にはモデルはなく、頭のなかにパッと浮かんだ形を落とし込んでいるのだとか。なので、「これは何の花がモチーフなんですか?」と聞かれると困ってしまうという。ぼーっと眺めていると、クッキーのようにもボタンのようにも見える。自分で何の花なのか想像してみても楽しいかもしれない。


【月刊 admi 9月号】

▼2018年新作『Hanauta』

2018年より発売を開始した新柄『Hanauta』。小花が舞い踊るハンカチはいままでのものに比べ、色遣いがシック。そこには、admiとして活動してきた10年の月日を体現するものが隠されていた。

花びらが一方向に向いたこの模様は、「新柄をつくろう!」と思い立ちつくった柄だ。過去のスケッチを元に製作した柄もあるが、これは“こうなる”べくして出来上がった柄だという。色々な種類の花を散らしたパターンも考えたが、シンプルな1柄が選ばれた。

色は5色で展開している。admiのハンカチといえば、パステル調で明るいカラーが多いが、このハンカチは他のものとは違う。アースカラーを採用したことで、大人の女性にも手にとってもらいやすいテキスタイルが完成した。

この5色は10色ほどあった候補の中から選ばれた精鋭たち。「柄を見るとその時の好みが反映されているんです。自分の好きな色が最優先!」。今年で活動を初めて10年を迎える堀さんの変化を感じることができる“新しい”admiに触れてみては?

(編集・鈴木麻葉)