ジャンル:CRAFT,出店者紹介

charan 山田亜衣(14日)

【charan 山田亜衣プロフィール】
東京生まれ。2000年より、charan(ちゃらん)という屋号で銅・真鍮雑貨と真鍮アクセサリーの製作を開始。現在は個展・企画展や、イベント出店などを中心に活動中。もみじ市には第1回から欠かさず参加されている山田亜衣さん。毎回テーマ毎に、柔軟な想像力とアイディアで絵本の中にいるようなファンタジーの世界を届けてくれる作品は、いつもそばにおいておきたい魅力に溢れています。
http://charan-ai.cocolog-nifty.com/


『月刊 charan 山田亜衣』記事一覧

7月号「charan 山田亜衣のもみじ市までの歴史」
8月号「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.1」
9月号「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.2」
10月号「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.3」


【月刊 charan 山田亜衣 7月号】

特集「charan 山田亜衣のもみじ市までの歴史」

2006年に開催された第一回もみじ市から毎回参加されている山田亜衣さん。今回は子供時代の話からプロになるまでの道のりや活動、苦労話までたっぷりと伺ってきました!

アトリエ名「charan」の由来とは・・・

山田さんご自身の作った「茶欒」という造語からきており、自分が作った作品を部屋に飾ることで、“ひとりでお茶を飲む時間や、お茶の間で団欒するようなあたたかい空間を作りたい”という想いが込められています。また、父親がもともと茶道指物(木工)という伝統工芸品を作る職人だったこともあり、父から子へ受け継がれた魂が「茶」の名前にもひっそりと込められているそうです。

目標達成までの道のり

父親の影響で、小学生の頃から将来ものづくりをしていきたい、という想いをずっと持っていたという山田さん。何かのきっかけになればと高校3年の夏休みに行った学校見学で、真っ赤な鉄を火花散らして叩いている女性たちを見て、「楽しそう!」と思い、高校卒業後、職業技術専門校に入学。金属の道に進むことを決めて、「25歳までに個展を開催する」と、自分自身に誓ったのだそう。

初期の頃の作品

専門学校の半年間という短い時間の中で学べることは限られており、基礎的なことは身についたものの、実際はわからないことだらけ。卒業後、鍛冶屋で溶接のアルバイトや、金属の作家さんのもとについて修行をしているうちに、時間と共に変化する美しさに惹かれ、素材を銅・真鍮に決めました。その後はホームセンターの店員さんやデパートの催事コーナーに来ている職人さんのもとに足を何度も運んで話を聞き、そのアドバイスをもとに、その後の技術は独学で学んでいったのだとか。

初めて作品を販売した日

絶対に25歳までに個展をやらなければ、という決死の思いで色々なところへ顔を出して人脈を広げ、野外イベントなどにも意欲的に参加。そんなある日、イベントに来たお客様に声をかけられ、ついに24歳の時に渋谷のギャラリーで個展の開催が決定しました。目標達成のために惜しまない努力と行動力、その揺るぎない決意の強さに、山田亜衣さんのエネルギーと輝き続ける魅力を感じました。

今月のもみじ市作品

『月刊 charan 山田亜衣』では、これまでのもみじ市を振り返ってそのとき印象に残ったものをイメージして形にしていきます。それはまさに、山田亜衣さんの心に灯る小さなもみじ市の風景。1回目は2006年に仙川にある「森のテラス」で開催されたもみじ市の作品。

当日は作品を会場でお披露目予定なのでお楽しみに。

「森のテラス 手紙の木」
山田:今回は、第一回目のもみじ市の会場だった森のテラスと手紙の木。初めましての方々と、畳の部屋で肩を寄せ合って出店したのを思い出します。charanブースのお隣は初々しいkata kataさんでした。

(編集・伊藤祐貴子)

《次号予告》
charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.1


【月刊 charan 山田亜衣 8月号】

特集「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.1」

今年で12年目の開催となるもみじ市。2006年の第1回目から出店されている山田亜衣さんに、これまでのもみじ市の思い出や、印象に残っている出来事を伺ってきました。

2006年もみじ市(仙川 森のテラス)
第1回目の開催場所は、住宅街にひっそりとたたずむ木々に囲まれた一軒家のギャラリー「仙川 森のテラス」。2006年というと、まだ「手紙社」の誕生前で、出店者は全部で20人ほどのこじんまりとした開催だったそう。

山田:のんびり音楽を聴きながらおいしいもの食べて……と想像していましたが、実際は建物の中パンパンに出店者とお客さんが詰まっていて、びっくりしている間に2日間が終わってしまって、楽しかったです!主催の北島さん(手紙社代表)からお誘いのご連絡を頂いた時、初めてのイベントをこの場所(調布)で開催するという想いの中に、「東京もたくさんある地方の中の1つ」というような事が書いてあって、それが、なんかいいなぁーと思いました。

2007年花市(泉龍寺)
翌年春の「花市」は、狛江駅近くの泉龍寺というお寺での開催。開催日がちょうどお釈迦さまの誕生日の「花まつり」と言って、お釈迦さまに甘茶をかけてお祝いをするのが恒例だそうで、そちらを目当てにお参りに来る人も多かったのだとか。

山田:初めての花市がお寺の花まつりと重なり、なんとも素敵な光景でした。会場が決まった時、みんなで泉龍寺に下見に行って、当日桜が満開だったら最高だね~と話していたら、見事に桜舞い散る中での開催となり、その会場の風景が印象的でした。

花市に合わせて制作された花かんざし(2007年)

2007年もみじ市(泉龍寺) テーマ「旅」
この回からテーマが設けられるようになりました。2007年秋のテーマは「旅」。初日が台風で中止となり、1日のみの開催となったことで参加者とお客さんのエネルギーがぎゅっと詰まったもみじ市だったそう。


山田:テーマの「旅」に合わせて、出店者それぞれが作ったスタンプを各ブースに置き、お客さんに押してもらう「旅するスタンプ」というのをやって、インクで手を汚しながらスタンプを押している子供たちが楽しそうでした。

テーマに沿って作られた、手のひらサイズの斜めがけバックと旅の思い出切手モチーフの作品(2007年)

2008年花市(泉龍寺) テーマ「4」
4回目ということもあり、テーマは「4」。今までに無い難しいテーマの作品制作にずいぶん悩まされたと山田さん。そんな中で苦し紛れに作ったという、「4時のバングル」と四角い壁掛け「どこでもマド」は、物語を想像させる素敵な作品です。

4時のバングル(2008年)
どこでもマド(2008年)

山田:この時もやっぱり途中で雨が降ってきてしまい、どしゃぶりの中での撤収。まだその時はテントはなく、スタッフのみんながずぶ濡れになりながら、片付けの最中も作品が濡れないようにシートでずっと覆ってくれていて、ほんとうに頭が下がる思いでした。手紙社のイベントはスタッフがすごいんです。

※こちらの記事に掲載されている作品は、過去のもみじ市で出品されたものとなります。当日の販売はございませんのでご了承下さい。

(編集・伊藤祐貴子)

《次号予告》
charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.2


【月刊 charan 山田亜衣 9月号】

特集「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.2」

今やもみじ市といえば定番となっている、多摩川河川敷での開催。河川敷で初めての開催となった2008年秋以降のもみじ市のお話をお届けします。

2008年もみじ市(多摩川河川敷・狛江) テーマ「旅と音楽」
もみじ市に合わせて制作されたイメージアルバム「旅と音楽と、」のコトリンゴさんが歌うひこうき雲に惹かれ、この年はひこうきと雲の時計や、空をモチーフにした作品を作ったという。kata kataさんとのコラボレーション企画で作ったブックカバーに付けるしおりは、今でも山田さんのお気に入りだそう。

kata kataさんコラボレーション企画で制作したしおり(2008年)

山田:uzuraさんが革でキノコをつくるワークショップをやっていて、カラフルにペイントした大きなキノコを手に持って歩いている大人や子供がたくさんいて、その姿がかわいかったです。あと、会場装飾担当DOM.F..のでっかい丸い装飾を思い出します。

2009年もみじ市(多摩川河川敷・狛江) テーマ「宝さがし」
プライベートでも、海外へ現地の踊りを習いに行くほどダンス好きの山田さん。珍しいキノコ舞踊団のダンスがとても印象的だったとか。人のモチーフを作る時も、踊っている人の体の動きを思い浮かべて制作しているのだそう。

山田:この年は、もみじ市開催の後日に来られる参加者が集まって、会場だった河川敷のごみ拾いをする会をした気がします。当日は、なかなか参加者同士ゆっくりお話しもできないので、ごみ拾いした後シートを広げて、みんなでゴハンを囲みながらお疲れさま~とワイワイやってたのを思い出しました。

2010年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「パレード」
この年から、作品を購入されたお客様に、もみじ市のテーマに合わせて作ったカードを渡す「サンキューカード」というものを始める。2010年のカードは当たりくじ付きで、当たりが出た人にはプレゼントがもらえるという嬉しい企画も。

サンキューカード(2010年)

2011年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「末広がり」
マエガミマールコさんとのコラボレーションでお子様用の髪飾りを制作。ひとつひとつ表情が違った愛らしい作品にこちらまで笑顔になります。

コドモ用末広がり髪飾り(2011年)

山田:いろんな思いを持って挑むこの年のもみじ市。私はいつも通り、来てくれたお客さんと喋りまくり。毎年ここで会える方達と変わらず会えてうれしかったです。

今月のもみじ市作品
2006〜2011年の、もみじ市作品制作中の下書きの様子。これまで色々な作家さんとのコラボレーションがあったり、テーマに沿って様々な作品作りに挑戦している山田さん。もみじ市を改めて振り返った時に、思い起こされる出来事がどのようにかたちになっていくのか、当日をお楽しみに。

※こちらの記事に掲載されている作品は、過去のもみじ市で出品されたものとなります。当日の販売はございませんのでご了承下さい。

(編集・伊藤祐貴子)

《次号予告》
charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.3


【月刊 charan 山田亜衣 10月号】

特集「charan 山田亜衣とこれまでのもみじ市vol.3」

最終号では、2012年〜2017年までのもみじ市のお話をお届けします。また、これまで11年分のもみじ市を振り返ってみての感想と、今年のもみじ市に向けて、山田さんよりご来場されるみなさまへメッセージをいただきました。

2013年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「カラフル」
出店者それぞれでお面を制作。山田さんは、「カラフル」のテーマに沿った楽しいお面です。

山田さん制作のお面(2013年)

山田:カラフルなかわいい服で来てくれた子供や大人たちがいっぱいで、くもり&雨模様の会場がパッと明るくなりました。

2014年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「100人の個展」
出店者100人、それぞれが100通りのテーマを持って挑んだというこの年のもみじ市。陶芸家小谷田潤さんの、一列にずらーっと作品を並べた「20m展」という展示が、山田さんの中で最も印象的だったそう。

山田:こんな風にいろんな事に挑戦できるのは、もみじ市ならではだなーと思いました。

2015年もみじ市(京王閣) テーマ「紅白」
出店者が紅組と白組とに分かれて展示を行った2015年。山田さんは赤を選び、いろいろな種類の紅葉の葉っぱを制作。使用している素材の銅は、“あかがね”という呼び方もあり、加工の仕方で真っ赤な色に仕上げる事ができるのだとか。グラデーションがかった微妙な色合いが、本物の落ち葉そっくりです。

赤く染まった紅葉の葉っぱ(2015年)

2016年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「FLOWER」
普段からモチーフに選ぶことも多く、山田さんも大好きだという「花」がテーマとなったもみじ市。

「FLOWER」の作品(2016年)

山田:こういう時、いろんな色を使えたらいいのになぁと思ったりもしますが、限られた色の中でいろんな花を想像する時、やっぱり私は銅と真鍮で表現するのが好きなんだなーと改めて思います。

2017年もみじ市(多摩川河川敷・調布) テーマ「ROUND」
「ROUND」のテーマに沿って、月と光の輪っか、輪っかの中の風景、モビールなど、丸モチーフのものをたくさん作ったそう。

「ROUND」の作品(2017年)

山田:日曜日、雨が降り続いていて、何もかもずぶ濡れになり、みんながいっぱい助けてくれました。感謝!

※こちらの記事に掲載されている作品は、過去のもみじ市で出品されたものとなります。当日の販売はございませんのでご了承下さい。

今月のもみじ市作品
2006〜2017年までに開催された、全13回のもみじ市を振り返って制作された思い出作品が、ついに完成しました。山田さんの心に灯る今までのもみじ市の風景と、笑顔いっぱいの思い出をのぞきに、ぜひブースまで足をお運びください。

山田亜衣さんよりメッセージ
今回、改めてもみじ市を振り返って浮かんできたのは、私のブースの中から見えた、超個人的なもみじ市の思い出でした。私はなるべくお客さんと会いたいので、自分の場所からあまり動きません。最初から参加してるのに、今までほとんどもみじ市を見た事がないのですが、私は出店者としてこの場所にいるのが好きなので、いつもここの空気を満喫しています! 会場に来て下さるみなさんも、それぞれの楽しみ方で味わって頂けたらうれしいなと思います。今年も日曜のみの1日参加ですが、いつも通り楽しくやりたいです。お時間ありましたら、ふらりと寄ってください~。

(編集・伊藤祐貴子)