ジャンル:CRAFT

長谷川風子

【長谷川風子プロフィール】
武蔵野美術大学、陶磁専攻卒業後、窯元で働きながらロクロや釉薬を学び独立。現在は、栃木県益子町にて作陶活動を行なっている長谷川風子さん。「絵本が好き」と語る彼女の作品は、まるで器の中に物語が閉じ込められているよう。動物や人、自然が互いに寄り添いながら、楽しく暮らしている様子が表現されています。存在自体はさりげなくても、そこに置いてあるだけで場の空気が華やかになったり、心がほぐれて穏やかな気持ちになったり……、そんな不思議で温かな魅力が溢れています。陶磁器をキャンバスに長谷川さんが描くおとぎの世界を、あなたも覗いてみませんか?
http://f-ouo.tumblr.com/

【月刊 長谷川風子 7月号】
特集「長谷川風子の作品を彩る4つの技法」

定番の器をはじめ、マグカップや箸置き、花器に時計など、様々なアイテムを手がけている長谷川さん。その豊富なラインナップもさることながら、アイテムなどによって技法を使い分けているところも驚くべきポイント。「月刊 長谷川風子」では長谷川さんの製作に欠かせない、4つの異なる技法を紹介していきます。

キリエシリーズ

こちらは、“掻き落とし”という技法を使ったキリエシリーズ。切り絵のような出来上がりになることから、この名前が付けられました。今回は、時計を作っていく様子をお見せします!

まずは下書きからスタート。泥を薄く溶いたものを使っているので、焼いたら消えて見えなくなるそう。モチーフの配置をおおまかに、さらさらっと描いていきます。


続いて、下書きで描いた線の上に色を塗る作業へ。まずはメインとなるモチーフを描いてから、細かいモチーフを付け加えていきます。鮮やかすぎないようにわざと少し鈍らせたり、絵の具は混ぜ合わせて色味のテストをしています。


色塗りが終わったら、要となる“掻き落とし”へ。絵の輪郭に沿って表面を削っていきます。色を塗り分ける作業も2度目の下描きになっていて、描こうとしていた絵を磨き出していくように彫っていきます。


ぼやっとした形をしていた絵が、周りを削ることでシャープに! すべて削り終えたら、素焼きして釉薬をかけて完成です!


表面を触ると、ちょっとした凹凸が感じられるキリエシリーズ。ぜひ、もみじ市で実際に触れてみてくださいね!

(編集・藤枝梢)

《次号予告》
sketchシリーズ