出店者紹介,ジャンル:VEGETABLE

鈴木農園 カラフル野菜(14日)

【鈴木農園 カラフル野菜プロフィール】
立川市西砂町で鈴木さん一家が営む鈴木農園。化学肥料や農薬を使わず、誰もが安心して食べられる有機野菜を育てています。毎週、火曜日と土曜日に開かれる鈴木農園の直売所には、「野菜にはこんなにも色が溢れているのか」と驚くほどの、色とりどりに輝くような野菜がずらり。そして、その野菜を求める人たちで大賑わい。週末はここに野菜を買いに来ることに決めている、という常連さんの笑顔を見れば、鈴木農園が作る野菜の特別さは言わずもがなです。
https://ja-jp.facebook.com/pg/suzukinouen.anshinyasai/about/

【月刊 鈴木農園 7月号】
特集「鈴木農園の土づくり」

有機栽培への転換
かつて鈴木農園は化学肥料や農薬を使い、たくさんの、そして大きさの揃った野菜を作る農家でした。転機が訪れたのは約20年前。鈴木農園のお母さん、美智子さんが一念発起し、天然酵母の身体にも心にもやさしいパン屋を始めたことがきっかけです。そのパン屋が多くの人に愛される店に成長した頃、お父さんである英次郎さんは、食べる人の身体を思いやるパンを作っているすぐ裏の畑で、当たり前のように薬品を使い、野菜作りをすることに違和感を感じるようになります。「大量でなくとも、思うようにコントロールができなくとも、環境(地球)にも作る側にも食べる側にも本当に喜ばれるもの、安心して口にしてもらえるものを作りたい」という想いが、鈴木農園の一大転機となりました。
栄養価が高く、安全な野菜を作る源は畑の土の質。しかし、化学肥料を使っていた土を、切り替えるのは一朝一夕にはゆきません。周囲の農家からも「そんなの無茶だ」、「できるわけがない」と言われたそう。その度に英次郎さんは、ぐっと言葉を飲み込み、「結果を出せば伝わるはず」と、ひたむきに畑と向き合いました。

良い土に欠かせない要素は、元気な微生物が豊富にいるかどうか。微生物が活発に活動する土で育つ野菜は、しっかりと根を張り養分を自力で取り込むので、栄養価が高く味のしっかりしたものになるそうです。農薬漬けの、微生物がほとんど活動していない畑の土を生まれ変わらせるべく取り入れたのは、“ぼかし肥料”。これは、油かすや米ぬかなどに、土やもみがらを混ぜて発酵させて作る肥料のこと。微生物の栄養となるぼかし肥料の力で土が変わり、徐々に野菜にも、それに応えるように変化が生まれました。例えば、外側の葉が虫に食われても、新たな葉をしっかりと出すようになったこと。地中の水分をしっかり吸い上げようと根を伸ばすため、強い風が来ても倒れないようになったこと。
少しずつ、でも着実に土作りは進み、10年経った頃、思い描いていた土壌ができたそう。その畑で取れた野菜が並ぶ直売所に、お客さんが毎週足を運んでくれる様子を目の当たりにしたお父さんは、当初抱いていた「環境(地球)にも作る側にも食べる側にも本当に喜ばれるものを作る」という決意に対し、胸を張れたそうです。

この看板に描かれている地下足袋は、お父さんの畑仕事のスタイル。土の感触を足裏で感じるには、地下足袋が一番! とおっしゃいます。実際に畑の土に触れると、しっとりと温かく、そして柔らかい手触り。雨の降り始めのときに漂うような、深呼吸したくなる香りがしました。

鈴木農園の旬をお届け

今が旬のミニトマト。「ぷちぷよ」という銘柄。その名のとおり、皮が薄さから“ぷよ”っとした歯ごたえ、つややかな表面、高い糖度。まるでサクランボの親戚かと思えるようなミニトマトです。皮が薄く非常にデリケートな野菜のため、なかなか一般の流通には乗りにくいのだそう。

色も形も違いますが、どれもズッキーニ。鈴木農園の直売所では、おすすめの調理法も教えてくれます。

赤にピンクに黄色にと、まさにカラフル野菜のスイスチャード。直売所併設のジューススタンドでは、旬の葉もの野菜のフレッシュジュースを楽しむこともできます。

(編集・柴田真帆)

《次号予告》
鈴木農園の苗作り