出店者紹介,ジャンル:ENTERTAINMENTetc.

HammockRefle Kikuya

【HammockRefle Kikuyaプロフィール】
マッサージが好きで、今までさまざまなマッサージに癒されてきた。しかし、生まれてこの方、ハンモックというものに乗ったことのない私にとっては、ハンモックに乗ってマッサージされることがいかに気持ちの良いかを知らなかった。2019年7月、HammockRefle Kikuyaに足を運び、初めて施術を受けた。代表である菊川太さんの指の動きに合わせて沈むハンモック。予想以上に乗りごごちが良い。気を抜けば目が閉じてしまいそうな、その心地よさにすっかり虜になってしまった。日常の疲れを癒してくれる非日常な空間。ぜひ一度体験してみてください。
http://www.hammockrefle.com/
Instagram:@hammockrefle

【HammockRefle Kikuyuの年表・YEARS】

ハンモックに乗って施術される。イメージできない人も多いのではないだろうか。ひとたび体験すれば、天にも昇る心地。疲れた体だけでなく、心までも溶かし、ふわふわした感覚を体感することができる。今やもみじ市や東京蚤の市でも人気のリラクゼーションとなった「ハンモックリフレ」が誕生するまでには、多くの出会いと苦労があった。まだこの世にない新しいジャンルを生み出し、確固たる形にした菊川太さん、真琴さんご夫妻にお話を伺った。

HammockRefle Kikuya 始動!
ーーーハンモックリフレを考案してから、10周年ということですが、菊川さんはもともとリラクゼーションサロンで働いていたんですよね。そのときから独立は考えていたんですか?

:そうですね。入社したときから独立はしたいと思っていました。ただ独立したからといってリフレクソロジー1本で食べていくのは大変だとわかっていました。いろんなサロンがある中で、何かに特化したことをしないと、とは考えてはいたのですが、なかなか踏ん切りがつかず…..。そんなときに真琴(奥さん)が「独立したいんでしょ。いつするの?」と。その一言に背中を押され退職を決意しました。
真琴:どうせいつか辞めるなら今辞めてもいいのでは、と思って言ったんです。当時はまだ結婚していなかったので、ある意味他人だったからこそ言えた一言でした(笑)。

ーーー鶴の一声!? その時にはすでにハンモックリフレを考案していたんですか?
:勤めていたサロンは地下だったので、窮屈に感じていたところがありました。いつか屋外のひらけた空間で“青空リフレ”みたいなことがしたい、と思っていた矢先、ハンモックに乗って「あ!」と。元々ハンモックに興味があったので、ハンモック×リフレという形はどうだろうか、と思いつきました。
真琴:本人は2008年からずっと心の中で温めていたみたい。私に言うと完全否定されるんで水面下で動いていました。最初聞いた時は、揺れるハンモックに乗った状態で指圧ができるのかとか、果たしてそれで気持ちいいのかだとか、問題点ばかりに目がいってしまい、反対していたんです。なので、実際にハンモックリフレが実現可能かを研究してこい! と言いました。

ーーー2010年には独立とのことですが、その時にはハンモックリフレを確立したと言うことですよね?
:そうですね。ハンモックカフェの方にご協力いただき、揺れながらもしっかりと刺激があり、気持ちいい施術を研究しました。そのうち、ハンモックカフェさんの場所を借りて施術させていただけるようになり、ハンモックリフレとして本格的に始動しました。

ーーー最初はサロンを設けず、活動していたんですね。
真琴:そうですね。最初はカフェや美容室、レンタルスペースなど店舗の一画や場所をお借りして施術していました。あとは知ってもらうためにイベントにも積極的に申し込んでいました。
:海の家とかでもやったよね。あれは気持ちよかったな。
真琴:きくやは、誰にでもフラットなんです。だから誰とでも緊張せずに話せる。見ているこっちは、ヒヤヒヤする場面も多いですが、行く場所いく場所で色んな人と話して、施術する機会を作るのがうまかったんです。
:フラットに見ている訳ではないんですけど、逆にそういう対応しかできないんです(笑)。

始めた当初は、さまざまな店舗の一画や場所をお借りして施術していた

ーーーどんなイベントに出店されていたんですか?
:リラクゼーション系のイベントや、アウトドア系のイベントなどに出店していました。ただ、出店していて自分たちが知ってもらいたい客層ではないな、と思ったんです。癒し系のイベントには、当たり前のようにリラクゼーションに興味がある人が来ているので、そういう人ではなく、別の世界に住む人を癒したかったんです。
真琴:本当はクラフト系のイベントに出たくて……。でもなかなか選考を通過できず、出店は叶いませんでした。そんななか、2012年に雑司が谷の手創り市に出店できることになり……。

ーーー実際に憧れのクラフト系のイベントに出てみていかがでしたか?
真琴:癒し系のイベントだとリラクゼーションに興味のある人たちなので、施術を受けてくれる人も多かったのですが、クラフト系は全然で。まず、ハンモックリフレというものが浸透していないので、ハンモックに乗れるスペースだと思われていて……。「ハンモックに乗るのにお金かかるの?」という顔で遠巻きに見られている印象でした。なので、まずは知ってもらうことが一番だ、と思い、施術を、というよりとりあえず乗ってもらってハンモックの心地よさをしってもらおうと。
:だいたい女の人は興味を持ってくれるのですが、一緒に来ている彼氏や旦那さんは怪訝そうな顔をしているんです。でもハンモックに乗ったら、一瞬で表情が変わって……。渋い顔が、一気に子供のような表情に変わるのが面白くて。
真琴:当時は、FUJI ROCKなどの大きな音楽系のイベントにはリラクゼーションエリアがあったのですが、その他のイベントにはなかったんです。なので、私たちは、癒し系のイベントや大型の音楽ではないイベントに出て、リラクゼーションに興味のない人に知ってもらいたかったんです。

野外イベント出店の様子
自然の中のハンモックリフレは癒されそう……!

ーーーそんななか、2012年にサロンをオープンしたんですよね。サロンができて変わったことは?
真琴:今までは色々な場所で施術していたため、活動を説明するときも「月曜はここで、火曜はここで……。」という感じでなかなか伝えるのが難しかったんですが、それが一括化されるのは嬉しかったですね。あとは、サロンができて始められることが多かったです。講座も始めることができたので。
:最初は講座の価格をいくらに設定すればいいか分からず、すごい安く設定してたよね。
真琴:そうしたらある時知人に「自分たちの技術を安売りするな」と怒られて(笑)。今は技術なども考えた価格設定にしています。

東京蚤の市の出店からもみじ市の出店まで

ーーーkikuyaさんのビジュアルは、イラストレーターの福田利之さんのものですよね?
真琴:そうです! もみじ市が雨でお休みになった時に吉祥寺のhibiさんで開かれた、プチもみじ市で初めて福田さんとお会いしました。こんなすごい方とは知らず、今後になって考えなさすぎだったな、と申し訳なく思いました(笑)。ビジュアルをお願いした後に、福田さんが手紙社さんで個展を開くことになり、個展期間中にハンモックリフレの施術をお願いしたいというお話があったんです。そこが、手紙社さんに知ってもらえるきっかけでしたね。

ーーーその後、もみじ市ではなく、まずは東京蚤の市に出店したんですよね?
真琴:ポストカード社(福田さんの個展)で知ってもらい、第2回東京蚤の市にお声がけいただきました。リラクゼーションなので、気を使ってくださって静かな場所に配置いただいたんですが、気づかれず2-3人しかお客さんが来ず……(笑)。そのあと当時の担当の方と話して、人目につくところに出店させていただくようになりました。

ーーー真琴さんは元々もみじ市を知っていて、いつか出店したいと思っていたんですよね?
真琴:はい、花市の時から足を運んでおり、大好きなイベントでした。ハンモックリフレを始めたときに、絶対にこのイベントに出たいと思って。ずっと憧れのイベントだったんです。

ーーー太さんはもみじ市を知っていたんですか?
:真琴から聞いて知ってはいたんですが、行ったことはなくて……。きっと真琴が好きそうなクラフト系の作家さんが出るイベントでしょ? と思っていたんです。その後、実際にもみじ市に足を運んでみて、「このイベントは違う!」と思いました。まず人の数もそうですが、イベントの空気感というんでしょうか……本当に興味のある人がたくさん来ていると思いました。
真琴:私が仕事で行けないときとかに、お遣いを頼んだりしていて何度か足を運ぶうちに、お互いの夢の場に変わっていました。

ーーーそして、ついに2013年のもみじ市に出店!
真琴:その年のテーマが「カラフル」で、河川敷にカラフルなハンモックが並んだら面白いかも、ということで、当時の蚤の市の担当の方にお声がけいただきました。今までも何人かの作家さんが、手紙社さんに私たちのことを推してくれていたのですが、なかなかもみじ市にはお声がかからず……。やはりもみじ市の壁は高いなと思っていたんです。でも、ついに出店できるということになって。本当に嬉しかったです! 長年の夢が叶いました。

次の10年に繋ぐ、ハンモックリフレの未来

ーーー2015年には、施術用のハンモックを開発されたんですよね?
:はい。それまでは、施術できるのは足のみだったんです。でもこのハンモックを開発したことで、施術できる範囲が広がりました。

ーーーこれからもハンモックの開発は考えていますか?
:作りたいとは思っています。今までにない新しいハンモックを作りたいと構想を練っていますが、まだ出来るかわからないので、今はまだ秘密にしておきます。

ーーーハンモックリフレを考案してから10年、確固たるものにするために奮起してきたと思いますが、これからの10年の夢はありますか?
:ハンモックの開発もそうですが、ハンモックリフレの施術が出来る人材を育成していって、体験してもらえる場を増やしたいと思っています。それから現在、ハンモックリフレの施術出来るセラピストさんは7人いるのですが、活躍の場を作れれば、とも思っています。リラクゼーションだけでは生きていくのが難しい世界。だけど仕事として活動したい、そんな人たちにも、活躍できる場を増やすことも自分たちの役目だな、と勝手に思っています。
真琴:ハンモックリフレが出来るセラピストさんの中には個人で活動されている方もいて、週末は自身でイベントに出店していたりするんですが、例えば平日はに私たちがブッキングした福利厚生の仕事に派遣する、という形ができれば、平日は福利厚生、土日はイベント、という型を作ることもできるかなと。
:他にも、ハンモックを使った企画も考えています。それはリフレクソロジーだけでなく、ハンモックと組み合わせたら面白いと思うものがたくさんあるんです。いつか実現できたらいいな、と思っています。

《HammockRefle Kikuyaの“YEARS”とは》
0から始まったハンモックリフレの道。この世に存在しないものを生み出し、生業にすることへの不安は計り知れないものだろう。しかし、「これも人の縁、運が良かった」と語るお二人からは、その苦労を感じさせるものはなかった。きっとこのお二人の人柄が、人の縁・運を引き寄せているのだろうと。ハンモックリフレの道はまだ始まったばかり。もっとたくさんの人に、体験してもらいたい。そのお二人の思いが次の10年にどんな形で繋がっていくのか楽しみである。

(手紙社・鈴木麻葉)