オンライン古書店の古書モダン・クラシックと申します。店主は男性向け、相棒のカヨは女性向けの古本をセレクトして販売しております。男性も女性も楽しめる古本屋、それが古書モダン・クラシックでございます。手紙舎つつじヶ丘本店・手紙舎 2nd STORY・本とコーヒー tegamishaでも古本を販売しております。もみじ市には、テーマに合わせてセレクトした古本、ふたりが選んだ絵本・暮らしにまつわる本・料理や手仕事などの実用書・文学・哲学・経済・小説・エッセイなど、幅広い分野の古本を持って行きます。お気に入りの一冊が見つかりますように。
東京都調布市染地(事務所のみ)
042-444-8461
http://www.mc-books.jp/
Q1. 今回のテーマに込めた思いを教えてください。
白組:出店テーマ「色と文字」
2015年もみじ市「白組」の古書モダン・クラシックのテーマは、色と文字です。白い装幀の古本、タイトルに“白”という文字が入っている古本など、白をキーワードにいろいろな古本を集めています。広い多摩川河川敷の青空の下、白い古本をたくさん並べてみたいと思います。テーマに合わせた古本の中から何冊かご紹介いたします。なかなか手にする機会の少ない古い時代のものをメインに“白”を表した古本を並べます。ぜひお手にとってご覧ください。
ずいひつ 白 / 岡部伊都子 / 昭和34年 / 新潮社
『色であって色でなく、平凡でしかも非凡、豊かでつつましく、純粋で複雑、雪の冷たさも綿のあたたかさも共にそなえたふしぎな白。』(本文より抜粋)
白い花、白い器、白い布など、少女の頃より白を愛し続けた著者のエッセイ。どのページを開いても、温かく心に沁み入る言葉があります。
薔薇の小筐 / 城 夏子 / 昭和47年 / 読売新聞社
白背景に薔薇など色とりどりのお花でフラワーリングが施された美しい装幀(装幀=洋画家・二名ノリコ)の本書。 http://futana-noriko.com
明治生まれの著者が、晩年、老人施設に入居してから綴った、老年における日々の暮らし向きを描いたエッセイです。
日常茶飯 / 中里恒子 / 昭和61年 / 日本経済新聞社
金色文字のシンプルで真白な函からは、品の良い青い布貼りの本書が現れます。
『奇をてらわず、目立ちもせず、心のこもった気配りで、日日のなんでもないやうな平凡なことを、なんでもやり通せれば、もって瞑すべし、平穏の一事に盡きる。』(まえがきより抜粋)
昭和59年から1年間ほど日本経済新聞社誌上に掲載されていた、著者自身の身近な食べものをメインに描かれた食のエッセイです。
Q2. 当日はどのようなディスプレイで楽しませてくれますか?
写真は、昨年のもみじ市にて撮影したものです。
今年も、大工の山口佳子さんに作っていただいた大型の本棚に、テーマに合わせた〝白い古本たち〟や、写真集などをきれいに並べていきます。
Q3. もみじ市へお越しくださる皆さまへメッセージをお願いします。
当店は古本屋ですので、正確には数えられないぐらいの量のいろいろな分野の本を持って行きますが、その中から2冊ピックアップしてみました。
どちらも世界の民芸品やおもちゃなどを紹介した本です。
『世界のおもちゃ』
伊藤隆一 著
<北海道新聞社>発行
昭和52年4月初版
世界各国(おもに北欧や西ドイツ)の玩具や子供の生活用品などが多数の写真とともに紹介された本です。
子供たちの手にやさしい手づくりの温かみのある木のおもちゃや食器など、大人でもほしくなる作品ばかり。
著者サイン入り(車のイラスト付き!)、序文は黒柳徹子さんです。
『形と文様 ロシアの民芸』
長谷川七郎 著
<光村推古書院>発行
昭和39年10月初版
マトリョーシカをはじめ、熊や馬など動物の木彫玩具、卵や塩を入れる木製の生活用品、白カバ樹皮製のかご、〝ロシア的モチーフ〟ボログダレースのカーテンやテーブルクロスなど、ロシアの美しい作品の数々がおさめられています。
今年も絵本をたくさん持って行きます。また、写真集・暮らしまわりの本・料理の本・雑誌などいろいろ並べます。
お気に入りの一冊が見つかりますように。