1978年 東京生まれ
1997年 陶芸をはじめる
2001年 立命館大学卒業
2002年 信楽窯業技術試験場大物ろくろ科修了
2003年 常滑市立陶芸研究所修了
2004年 八王子にムササビ窯を作る
おもにKOHORO、手紙舎、kitone、フランジパニで個展。
日々の器を作り、個展を中心に全国で活動中。
2015年6月、グラフィックデザイナーの岡崎直哉さんと出力手作業ユニット「ロクロク」を結成。
今回のもみじ市がデビューとなる。
【特別編】
陶芸家・小谷田 潤さんの新たな挑戦(後編)
文●藤枝大裕
もみじ市に出店すること11回、つまり初回からの皆勤賞! 陶芸家・小谷田 潤さんは、その出店のたびに新しい挑戦を続けています。
羊毛作家やイラストレーター、キャンドル作家、デザイナーなど異なるジャンルの作家との合同作品。また、今までに作ったことのない新作やテーマに合わせた作品の発表。もみじ市だからこそできること、もみじ市ならではのコンテンツをともに作ってくれている作家のおひとりなのです。
そんな小谷田さんの今年の挑戦は2つ。今回は後編をお届けします。
陶芸家・小谷田 潤さんの新たな挑戦(後編)「デザイナー岡崎直哉さんとのユニット『66』立ち上げ」
これまで数々の出店者と共同で作品を作ってきた小谷田さん。いずれももみじ市だけの限定コラボレーションでしたが、今年はもみじ市が終わった後もともに何かを作っていきたいと、デザイナー岡崎直哉さんとともにユニット「66」(ロクロク)を立ち上げます。
「66」では、「機械を超えたい」を合い言葉に、二人が作りたいものを手作業を通して、好きなように作っていきます。名前の由来は、小谷田さんが陶芸のろくろと、岡崎さんが愛用する写真のフィルムのサイズ(6×6サイズ)。ともに本業で愛用する道具たちが由来となっています。
そして、その記念すべき最初の作品は「Tシャツ」。もちろんお二人の手によってプリント、未来に向けたメッセージに加え、かわいらしさを大切に考えてデザインしたTシャツに仕上がっています。また、当日はそんな「66」のシンボル・キャラクターの募集もあるそう。お子さまも参加OKなので、ぜひご家族でご参加ください。
小谷田潤さんからのメッセージ
これまで、もみじ市のたびにほかの作家さんとコラボをさせてもらってきました。
今年は、北海道・ニセコの『森のカフェフェス』がきっかけとなって、何年か前から仲のよいグラフィックデザイナーの岡崎さんと新たな試みをしてみます。
そこで今回は、もみじ市が終わったあとも何かをともに作っていけるように「66」というコンビを組みました。
「66」とは、陶芸のろくろと写真の6×6サイズというともに本業で愛用するものが由来です。
読み方は、そのまま「ロクロク」です。
そして、その記念すべき第一弾作品は、Tシャツです。
自分たちの手で好きなように作りました。かわいいメッセージ 性のあるTシャツです。こどもサイズを豊富に取り揃えてます。日常にさらっと着てもらえればうれしいです。
また、当日ブースのほうで「66」のシンボルキャラクター「ロクロくん」の絵を募集します。
小さいポストが目印です。賞品もあるので、お子さんはぜひ参加してくださいね。
■66公式サイト
【特別編】
陶芸家・小谷田 潤さんの新たな挑戦(前編)
文●藤枝大裕
もみじ市に出店すること11回、つまり初回からの皆勤賞! 陶芸家・小谷田 潤さんは、その出店のたびに新しい挑戦を続けています。
羊毛作家やイラストレーター、キャンドル作家、デザイナーなど異なるジャンルの作家との合同作品。また、今までに作ったことのない新作やテーマに合わせた作品の発表。もみじ市だからこそできること、もみじ市ならではのコンテンツをともに作ってくれている作家のおひとりなのです。
いつだったか、「人がやらないことをやってみようと思ってるだけだよ」と話してくれたことがありました。それは“ものづくり”においてとても大切なこと。その時に話してくれた言葉は、今でもずっと僕の心に残っています。そんな小谷田さんの今年の挑戦は2つ。前編と後編の2回に分けてご紹介いたします。
陶芸家・小谷田 潤さんの新たな挑戦(前編)「紅い器の製作」
今回、もみじ市のテーマ「紅白」から「紅」をテーマに臨んでくれている小谷田さん。実はこの「紅」、「カラフル」をテーマにした2013年のもみじ市のときに一度挑んだことのある色。そのときは「やっぱり難しいんだよね」と、器として形になるにはいたらなかったのです。その経緯が強く記憶に残っているからこそ、「紅」で行くと聞いた時に小谷田さんの“本気”を感じました。
小谷田さんの中にあるイメージに近い、追い求める色を出すため、試作にはかなりの時間をかけ、何度も何度も試行錯誤を繰り返してくれたそう。そうして出来上がった色が写真の「薄紅色」。得意とする白の器とも調和が取れ、日々の暮らしの中で自然と手に取りたくなる、小谷田さんならではの”紅い器”はこうして誕生しました。
Q1. 今回のテーマに込めた思いを教えてください。
紅組;出店テーマ「赤」
赤がテーマです。画像は、釉薬のテスト中のもの。当日までに試行錯誤して自分なりの赤い色の器を出したいと思います。目標は白と調和する赤い器。できんのかな?
また、陶器だけでなく、岡崎さんとの出力手作業ユニット「ロクロク」で、Tシャツも作ります。ぼくらにしかできない赤を表現します。