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HammockRefle Kikuya

【PROFILE】
ハンモックにゆったりと包まれながらリフレクソロジーを受けられる、埼玉県草加市にある古民家サロン。自立式のものを使い、イベントや野外でも施術を行っています。揺れながらもしっかりとしたリフレを行いたいと沈み方や包まれ方を研究し、リフレクソロジー専用のハンモックを試行錯誤の後創り出しました。体全体が優しく包まれ、ぎゅっと足裏や頭を押されたら、たちまち心地よい眠りへと誘われます。初めての方にお勧めしたいのは、短時間ではなく長めのコース。じっくり時間をかけてほぐされた体は、そのハンモックから出たくなくなるほど心と体が満たされます。
http://www.hammockrefle.com

【商品カタログ予習帳】

ペアでいらっしゃるお客様が多いサロン。施術待ちの間もハンモックで。帰るころにはココロもカラダもゆるゆるです。


ヘッドスパ イベントで人気のヘッドスパ。髪を濡らさず、頭全体をほぐします。目の疲れに。


ハンドリフレ 働き者なのに、普段なかなか目を向けることの少ない手の平から二の腕をほぐします。肩こりなどの疲れに。


ハンモックリフレ 店名にもなっている私たちの活動の原点。第2の心臓と言われている足裏。刺激することで血液の循環がよくなり、カラダをやさしく整えます。

【スペシャルインタビュー「幸せなひと時を、ハンモックと共に」】
埼玉県草加市の平屋で、ハンモックを使ったリフレクソロジーを行っているHammockRefle® Kikuyaの菊川太さんと妻の真琴さん。お二人に担当:上野樹がお話を伺いました。

ハンモックとの出会い

ーーーHammockRefle® Kikuyaを始める前は、何をされていたのでしょうか。
菊川 もともと大手のリラクゼーションサロンのスタッフとして数年働き、それから独立をしました。

ーーー独立してすぐにお二人でハンモックリフレを始められたんですか?
真琴 私はもっぱら受ける専門で、裏方というかイベントの際の受付などそういった役割をしています。主人がリフレをやっているんですが、独立してハンモックでリフレをと言い始めた時は猛反対しました。

サロンでは施術の間、隣のハンモックでゆったり待っていられます。

ーーー反対の立場だったのですね。
真琴 そうなんですよ。私が吉祥寺に勤めていた時にハンモックカフェを知り、主人が好きそうだなと思って、はじめは友達と行ったんです。別の機会に、独立前の主人を連れて行ったら、実はハンモックが元々好きだとわかり、「ハンモックとリフレを合わせたら気持ちいいんじゃないか」と言い出したんです。まずどこにハンモックを吊るすのか、リフレは刺激があって気持ちが良いものなのに、揺れてしまったら意味がないじゃないか、そんなものに需要はないと問題ばかりが目に付いちゃって。

ーーーその後の展開が気になります(笑)
真琴 反対したあとも主人はどうやったら上手くいくか考えていたみたいなんです。考えはじめてから1年弱くらい後に独立してやっていこうとなって、それなら何か特化したものがないとダメだよねという話になり、改めてハンモックを使ったらどうかと話題に上ったんです。当時ハンモックを使って施術している人はいなかったので、これならやる価値はあるんじゃないかとうまく丸めこまれました(笑)
菊川 そこでハンモックカフェの人たちに協力して頂きながら、どうしたら揺れながらでもしっかりと刺激があって、気持ち良いものが出来るか研究させてもらったんです。そのうちに、じゃあ週に一度、うちで実際にやってみてもいいよとお話しを頂き、そこからHammockRefle®としてスタートしていきました。その時はサロンとしてではなくて、カフェや美容室、個人のお家などに出張で伺っていました。

ーーー店舗を持たずにやられていたんですね。
真琴 サロンを持ちたいと思っていたんですが、なかなか見つからず。いろいろな場所でやっていると、この曜日はあの場所で、次の日はこの場所でやってますと、なかなかお客さんに活動拠点を伝えられずにいたのは嫌でした。2年経ってようやく西東京にある平屋に出会い、サロンをはじめることが出来ました。この草加に移ってきたのは今年の2月なんです。

ハンモックだけではなく、通常のベッドの施術もしていただけます。

ーーー新しい場所ですが、こちらも平屋でいい雰囲気のサロンですよね。
真琴 西東京のサロンの雰囲気を「癒される」「居心地が良い」と言って下さるお客さんがとても多くて、移転をする時に似たような空間をつくれる場所を探しここに決めました。

作り手との出会い

真琴 実はサロンのメインビジュアルは福田利之さんに描いてもらったんです。

ーーーそうだったのですか!
真琴 一度もみじ市が雨でお休みになった時に吉祥寺のお店で、何名かの作家さんがもみじ市を開いた時があったんです。そこに行った時に福田さんとお会いしたのが初めてでした。お話しさせて頂いている内に、福田さんと主人が同じ関西出身ということが分かって、少し話が盛り上がったんです。

福田利之さんによるサロンのメインビジュアル

ーーーそれから福田さんと交流が出来たんですか?
真琴 その時、『みんなねている』という本を購入して、その絵にとても惹かれて交流というか一方的に好きになりました。その後サロンを始められる目処がついて、お客さんに出すサロンのOPENのお知らせに誰かにイラストを描いてもらいたいね、なんて言っていたんです。ハンモックリフレのイメージを想像していたら、福田さんの絵柄の雰囲気とか絵のタッチが頭から離れなくなって、勇気を出して頼んでみたんです。そうしたら快く受けてくださって。初めてお会いした時もその時も、どれだけ凄い方かとか深く考えておりませんでした。今思うと失礼極まりないですよね。ですが思い切って話しかけたことで良いご縁が生まれました。

ーーーこのイラストには、そんなストーリーが隠されていたんですね。
真琴 福田さんにイラストを描いて頂いたおかげで、手紙社さんともお知り合いになれたんです。福田さんが手紙社さんでポストカード展をやる時に、施術をしてくれませんかという話になり個展期間中にハンモックリフレを手紙社さんでやらせて頂き、知って頂くことが出来ました。サロンのビジュアルとして描いて下さった絵がポスターの1枚に選ばれていたのも嬉しかったです。

気持ちの良い場所で

ーーーそこからご縁が生まれて、もみじ市にご参加となったのでしょうか。
真琴 第2回の東京蚤の市が最初のイベント参加です。ずっともみじ市には出たかったんですがなかなかチャンスはなく、きっかけは2013年のテーマが「カラフル」の時のもみじ市で、河川敷にカラフルなハンモックが並んでいたらいいよねという話しから声を掛けてもらいました。独立してからの夢の一つが、その時叶ってしまったんです。

菊川さんの優しい笑顔に、自然とリラックス出来ます。

ーーーずっと出たかったもみじ市に出た時の印象はどういったものでしたか。
菊川 外でやると非日常感を味わえますよね。自然を感じながら出来るって普段では出来ないものです。とくにあの河川敷は気持ちいいですよね。お客さんも私たちも気持ちが良い。あとは周りの作家さんたちも魅力的な方ばかりなので、とても楽しいです。

ーーー福田さんもそうですが、出店者さんの繋がりもありますか?
真琴 uzuraさんの靴作り教室に個人的に通っています(笑)。西東京ではご近所だったコッペさんやあたらしい日常料理ふじわらさん、ナカキョウさんとは色々話せるお友達です(笑)。でもみなさんスターですので、その中に私たちがいるのは恐れ多いですね。どちらかというと私はファンの1人として、どっぷり各作家さんの世界に浸かりたいですね。
菊川 他のイベントにも出させて頂いたりしますが、やっぱり参加している作家さんが凄いですよね。その方達が1箇所に集まるのが面白い。
真琴 普通に話しかけちゃいけないくらい、偉大な方ばかりですよね。でも話しかけると気さくな方が多くて、そういった作家さんと交流出来るのも醍醐味です。

ーーー今年のテーマはROUNDですが、イメージを教えて下さい。
真琴 私たちは形を作れるわけではないので、内容として表現出来ればとは思っています。日常の疲れをハンモックリフレを通して穏やかに。血液循環とか、巡りをよくするとかそういったもので「心を丸く」をテーマにしていきます。

気持ちのいい日差しが入り込むサロンで、菊川さんが施術します。

ーーーリラックスも出来る、楽しそうなブースになりそうですね。
真琴 いつも何か楽しいものが出来ないかなと考えてはいるんです。今、ハンモックリフレクソロジーの講座も開いていて、色んな方がハンモックで行うための手技やハンモックの使い方を学んで下さっています。セラピストの人だったり美容師の方だったりジャンルの様々な人が来て、何か新しいことを始めようとしているんです。そういうの見ていると刺激にもなりますね。今はネイルとハンモックリフレを組み合わせられないか考えています。
菊川 揺れながらだと、ネイルを描いている途中でズレちゃいそうで怖いね。でも受けている時の待っている時間にリフレも受けれたら楽しそうだよね。

ーーーハンモックリフレクソロジーが一つのスタイルとして、どんどんそれを取り入れて新しいものが出来たら良いですよね。
菊川 そうですね。ハンモックリフレ自体、またまだ贅沢な括りのものだと一般的に思われています。でも僕がやりたいのは、体に目を向けてもらうということ。幸せに生きていくための体づくりを目指しましょうというイメージ。壊れてしまったものを治すのは医療行為だけど、そうではなく壊れる前のメンテナンスの部分に注目しています。治療でニュートラル、ゼロの状態に持っていくことは出来るが、そのあとどうするかは本人次第なんです。僕としては、より良い体になるために日々どうしていくか、というのに意味を見出して、それのお手伝いが出来たら嬉しいですよね。

ーーー菊川さん、真琴さん、ありがとうございました。より良い体験が出来るハンモックリフレクソロジーを河川敷でみなさんに受けてもらいたいですね。

〜取材を終えて〜
東京蚤の市で見かけた時から、お客さんがとても気持ちよさそうに揺られているのを見て気になり続けていたHammockRefle Kikuyaさん。今回遂に伺うことができて、実際にハンモックにも乗らせていただきました。最初は薄いネットのようなところに座るのが正直怖かったのですが、思い切りゴロンとなって平気ですよと言って頂けたので勇気を振り絞ってチャレンジ…するとふわっと全身を包みこまれるような気持ち良さ。足をマッサージしてもらいながら、体は優しく包みこまれていて、もうここから出たくない! と思うほどでした。整体やマッサージに行ったことがある人でも是非菊川さんのハンモックリフレクソロジーを受けて、非日常を味わっていただきたいです。(手紙社 上野樹)