ジャンル:ILLUST&DESIGN

華華世界商店

【華華世界商店プロフィール】
日本と台湾、二つの国で活躍するイラストレーター、オガワナホさんと、グ・シャオインさんによる雑貨店「華華世界商店」。オガワナホさんの描くイラストは、線とポイントカラーが魅力的。小さな子どもの心をくすぐる絵本から、大人の女性の心をつかむグッズまで、沢山の人を楽しませてくれます。グ・シャオインさんの作る作品には本物の布が縫い込まれたZINEや素材の違いが楽しめるハンドメイドのブローチなど、添えられた手仕事にときめきが止まりません。乙女心をつかんで離さない二人は、今年はどんな魅力的な作品を届けてくれるのでしょうか。
https://www.facebook.com/huahuaworldstore/


【商品カタログ予習帳】


ROUND CARD (華華世界商店オリジナル)
もみじ市のテーマ、ラウンドにあわせて作った新作。2枚セットでの販売です。


アニマルブローチ (グ・シャオイン) 一針一針心を込めて手作りしています。


フラミンゴ ポストカード (グ・シャオイン)
大判のポストカード。シャオインの鉛筆の線が美しいです。

ガーランド カード (グ・シャオイン)
つなげてガーランドのようにも、リボンキーパーとしてもお使いいただけます。

falling in waltz (グ・シャオイン)
美しいイラストを楽しむZINE。お話とイラストともにシャオイン作。

おじさんてぬぐい (オガワナホ)
アンジェ ボン・ルパスとのコラボ商品。かまわぬ製

アロマブローチ(オガワナホ)
陶器製のブローチで、裏側からアロマオイルを塗って香りを楽しんでください。

ナナとミミ こどもTシャツ(オガワナホ)
子供用Tシャツ。90(水色)100, 130(ピンク)のサイズをご用意。

ナナとミミのえほん (オガワナホ)
姉妹のお話、ナナとミミのえほんシリーズ(偕成社)
3冊ご購入いただいた方には特製ギフトをプレゼント。

わくわく台北さんぽ (オガワナホ)
オールイラストで綴った台北ガイドブック。
ご購入の方にはポストカードをプレゼント。

【スペシャルインタビュー「二人の出会いから生まれるもの」】
日本と台湾、二ヶ国のイラストレーターによるユニット・華華世界商店のオガワナホさんに、本間火詩(手紙社)がお話を伺いました。

運命の出会いは、台湾で

ーーーお二人が出会ったきっかけを教えていただけますか。
オガワ:2年ほど前でしょうか。昨年出版した「台北わくわくさんぽ」で取材させていただいたVVGの方から、「シャオインさんと合うんじゃないか」と紹介していただいたんです。それがきっかけで、去年の1月に台湾で二人展を開催しました。予約制の小さな図書館があるのですが、そこのギャラリースペースでの展示でした。そこは丁度日本統治時代の建物ということもあり、普段から日台の作家の2人展をしていて、その2番手として私とシャオインさんの展示をさせてもらったんです。

ーーーどんな展示だったのですか?
オガワ:古いライブラリールームでの展示だったので、「Books of Wonder」という本をテーマにした展示をしました。シャオインさんが持っていた、昔ディスプレイに使われていたという古い洋書を使いました。その洋書というのが、本を表紙から裏側に貫通するように丸い穴が空いているものだったので、その穴から人が出てきたり、穴をくぐりぬけたりする想像上の世界を作ろう!と。

穴の空いた本を活かした立体作品は思わず夢中になって眺めてしまいそう! ワクワクが止まりません

ーーーその展示がきっかけでユニットでの活動が決まったのですか?
オガワ:そうですね。展示をしてみて、お互い作風は違うけれど、しっくりときて、一緒にやってみたら面白いのではないかと思ったんです。

ーーー日本と台湾、離れて活動しているお二人ですが、普段はどのようにやりとりをされているのですか?
オガワ:普段はFacebookのメッセンジャーなどで、英語でやりとりをしています。シャオインさんは日本が大好きでよく遊びに来るので、その時に会ってまとめて打ち合わせをしたりします。私も度々台湾に行くので、台湾で会うことも。英語で会話をするのですが、双方にとって外国語になるので、誤解のないようになるべくシンプルな言葉で会話するように心がけています。

ーーー今後二人でやってみたいことはありますか?
オガワ:また二人で展示ができたらいいなと話しています。前回は台湾だったので、今回は東京でできたらいいなと。

ーーー展示、見てみたいです! お二人は普段どのようなお仕事をされているんでしょうか。
オガワ:私は基本は雑誌や書籍などのエディトリアル系のお仕事が多いのですが、シャオインさんと出会う前から、アメリカや香港、ヨーロッパなど、海外での仕事もしていました。ニューヨークの美術大学に通っていたこともあり、そこで売り込みやプロモーションの仕方を教えてもらったんです。ポストカードや簡単なブックレットを作って雑誌社に送ったりしていました。シャオインさんは元々、演劇をされていた方なんです。実際に演者として舞台に立ったり、舞台美術や衣装などを手がけられていました。イラストレーターとしての仕事を始めたのは30代中頃くらいだそうですよ。そのこともあってか彼女はお洋服やファッションが好きで、作品に出てくる女の子の洋服も可愛いですよね。今も“off off theatre”っていう名前で自分の作品をブランディングされています。

ーーーそうだったのですね! 国際的に活躍するイラストレーターになるためには、どんなことが必要だと思いますか?
オガワ:今はInstagramやFacebook、webポートフォリオサイトなど、自分をプロモーションするために色んなツールがあると思うので、それを活用するのがいいんじゃないでしょうか。どんどん自分の作品を作って、発信していくことが大事だと思います。世界中の人に自分の作品を見てもらえる時代なので。

2度目のもみじ市に向けて

ーーー今年、ROUNDというテーマに際して、素敵な新作を作ってくださったとお聞きしました。どんなものか教えていただけますか?
オガワ:二人で丸いポストカードを作りました! 形だけを決めて、それぞれ自由に描いて入稿したので、お互いドキドキしながら作品を見せ合いました。そうしたら全く違う、それぞれのタッチが出ていて、面白いものになったんじゃないかと思っています。

ーーー円形のポストカード、可愛らしいですね! その他にオススメのものはありますか?
オガワ:シャオインさんの作品なら、ブローチが一番のオススメです。彼女のブローチは、イラストをプリントした生地に刺繍を施して、ひとつひとつ、丁寧にシャオインさん自身の手で作られているんです。わたしはアロマブローチがオススメです! 香水を垂らして使う、陶器製のブローチで、オリジナルアロマオイルとセットになっています。お手持ちのオイルでもお使いいただけますよ。

ーーーありがとうございます。最後に、オガワさん、もみじ市に向けての意気込みをお願いします!
オガワ:去年は初めての参加だったので、緊張したところが多かったのですが、今回は2回目なので、自分たちも楽しめたらいいなと思います。実際にお客さんにお会いできる機会はなかなかないので、お会いできるのを楽しみにしています!

5月にはっと閃いたもの

ーーー台湾のシャオインさんさんからもメッセージをいただきました!
ーーーもみじ市に新作を持って来てくださるそうですが、どんな作品ですか?
シャオイン:Someday in May(五月)I flashed an idea in my mind “I would like to design own embroidery shoes”! So I designed two patterns and found the local maker to make it. it’s a fresh approach to combine my illustration and traditional footwear. I am going to develop more patterns of shoes in the future.

5月のある日、はっと閃いて「刺繍靴をデザインしよう!」と思ったんです。台湾には伝統的な刺繍靴があり、私のイラストで刺繍靴を作ったら面白いものができるのではないかと。今回は2足のデザインを地元の靴職人さんにお願いして作ってもらいました。今後もっと色んな柄をデザインしたいと思っています。

台湾の伝統ある刺繍靴。シックな黒地に咲くシャオインさんの刺繍は、とびきりの愛らしさです

ーーーもみじ市にお越しになるお客さんに、メッセージをお願いいたします。
シャオイン:Welcome to visit “華華世界商店“ and explore what we prepare for. Hope everyone has a great time and enjoy もみじ市2017!

ぜひ“華華世界商店”に遊びに来て、じっくりと作品を見に来てくださいね。もみじ市2017にお越しになる全ての方が楽しい時間を過ごせますように!

ーーーオガワさん、シャオインさん、ありがとうございました! もみじ市でお二人に会えることを楽しみにしています。

〜取材を終えて〜
今回の取材では、オガワさんにお二人のこれまでのお話を伺った後、シャオインさんにもメッセージをいただきました。シャオインさんとは英語を使ったメールでのやりとりをさせていただいているのですが、外国語を使ったやりとりながら、所々に日本語を使ってくださる文章から優しさと暖かさを感じました。オガワさんはとても穏やかでゆったりとした雰囲気が素敵なお方。実はお二人に別々に同じ内容でメールを送った際、何気ない返しに全く同じお言葉を使われていたことがあり、なんて息ぴったりなんだろう! と感動していました。当日、お二人のブースに伺うのが今からとても楽しみです! 二人展の写真を見て、とてもとても素敵だったので、東京での展示も心待ちにしています。
(手紙社 本間火詩)

【もみじ市当日の、華華世界商店さんのブースイメージはこちら!】
真っ赤なテントが目印の華華世界商店さんのブース。お二人の笑顔に会いに、遊びに来てくださいね!