【mado cafeプロフィール】
愛知県岡崎市でお店を始めて9年。愛知まで行ったら無理してでも寄りたいカフェのひとつではないでしょうか。煙突屋根に暖炉、手づくりとアンティークのしつらえ。柴田真史さん・友香さんのコンビネーションでつくられる店内の雰囲気は、“くつろげる場所”のひと言。私(担当:小池)も行く度に新しいメニュー(特に甘いもの)を楽しんで、癒されています。もみじ市とは相思相愛。今年も白い衣装に身を包んだお2人が、思い出に残る一品を提供します。
http://madocafe.jp/
【商品カタログ予習帳】
マドのオムライス(野菜たっぷりの和風のピラフに自家製のケチャップとグリル野菜を添えました)
クレープ(デザート系は2種類。お食事系クレープも1種類を予定)
クレープをラウンドに
カフェオレ(森彦の深煎りコーヒーを水出しにしたものを使用するのでミルクに負けない香りとコクがあります)
チャイ(芦屋のティーサロンuffuのアッサムティーにオリジナルでブレンドしたスパイスと少し甘みを加えたチャイです)
カスタードプリン(地元のこだわり卵を使った少し洋酒の香る自家製プリン)
【スペシャルインタビュー「開店10周年を前にしたもみじ市出店、とにかく楽しみます」】
愛知県岡崎市に佇む煙突のある建物。いつもお客さんで賑わう「mado cafe」の柴田真史さん・友香さんに、お話をうかがいました。
“喫茶店”でありたい
ーーーはじめてお会いしたのは北海道、ニセコで開催していた「森のカフェフェス」でしたね。私がまだ知らない人ばかりの中でドキドキしている時に、気さくに接してくれて嬉しかったことを覚えています。
友香:歳も近かったですしね。そして私たちは出店者の中でコメディー担当だと思ってますから(笑)。
ーーーmado cafeで使っているコーヒー豆は同じくカフェフェスにも出ていた「森彦」さんが特別にブレンドしているものですよね? カフェフェスでの縁で?
真史:いえ、それはもう店を始める頃に遡ります。お店で出すコーヒーをどうしようかと思って、全国のこれはというお店から豆を取り寄せたんです。愛知には「コーヒーといえばあそこ」というくらいのみなさんご存知の名店があって、みんなそこの豆を使っていたので、それ以外で美味しいコーヒーを出したいという思いがありました。中でも森彦さんのコーヒーは抜群に美味しくて、すぐに札幌まで行きましたよ。そこで(森彦オーナーの)市川さんに直々にコーヒーについて教えてもらったり、淹れ方を指導してもらったり。
友香:もう恐れ多くて、出されたお菓子だけで胸がいっぱいで。忘れがたい貴重な経験をさせていただきました。
ーーー市川さん直伝のコーヒーだったんですね! mado cafeのコーヒーは手紙社スタッフでもファンが多いですよ。
真史:あくまでうちは気軽に使ってもらえる“喫茶店”でありたいので、どんなコーヒーを出すかは大切にしていきたいです。
節目のもみじ市
ーーー来年4月で10周年なんですよね。お店に対する考えは開店当初と変わらずですか?
真史:基本的な姿勢は変わらず、「料理の中の野菜を感じて欲しい」というのと「喫茶店の定番をしっかり出したい」というところは意識しています。ただ、節目節目でやはり思いの強さが変わるというか、1年目はとにかくもう無我夢中で、5年目で「ちゃんと喫茶店をやりたい」という気持ちが強くなって、10年を迎えようとしている今は、次の段階に向けての準備という感じです。
友香:同じ飲食店で働いていたことで私たちが出会って、お店を開いて、最初は本当にお客さんもほとんど来なかったんですよね。それでも続けていくことでだんだんお客さんもついてきて、5年目にはもみじ市にもお声かけていただけました。
ーーー節目にもみじ市、良いですね。もみじ市のことはご存知だったんですか?
真史:(もみじ市をつくり、現在手紙社代表でもある)北島さんが編集していた「自休自足」を読んでましたからね。
友香:ある時北島さんたちがmado cafeに来てくれたんです。ネットでみなさんの顔を少し知っていたので、「もしかして北島さんかも」とざわつきました(笑)。そこからイベントに声をかけてもらって、もみじ市にもつながりました。
ーーーもみじ市は素敵なカフェがたくさん集まっていますが、今ではmado cafeさんを楽しみにしてくださる来場者も多いです。
真史:いつもお客さんがたくさん来てくれるか不安ですよ。
友香:そういえばこの間、何年か前に大雨が降って大変だったもみじ市に来てくれた方が、東京から岡崎のお店まで来てくれて、「あの日一番にオムライス頼んだ者です」って! 嬉しいですよね。もみじ市で知ってくれて、実店舗まで来てくれる方がけっこういて、ありがたいです。
真史:他のお店との交流も楽しみですよ。意外と地元のカフェ・喫茶店とかと「何か一緒に」っていう機会はないんです。だからもみじ市に出ているお店の方がお話する機会も刺激もらえることも多いですよ。
新メンバーと迎えるもみじ市
ーーー今日も平日なのにモーニングからお昼まで、お客さんが絶えずウェイティングも出ていましたね。
友香:本当にみなさんに申し訳ないです。気軽に寄って、くつろいでもらえるような喫茶店でありたいんですけど、お待たせしてしまうことが多くて。
真史:この春からスタッフを2人入れて、4人体制にしてなんとか1日に使っていただけるお客さんの数を増やすことができました。それでもまだ足りないので、10周年に向けて屋根裏のスペースを客席にしたいと目論んでいます。
ーーーそれはまた楽しみです! 新しい若者二人は頼もしい戦力ですね。
真史:良い2人に来てもらえました。料理の方も成長してくれていますし助かっています。今までよく2人だけでやっていたな、と思います。4人体制になったらなったで、回転率が上がって忙しさはそう変わらないんですけどね(笑)。
ーーー最後に、もみじ市を楽しみにしているみなさんへ、ひと言お願いします。
友香:1日目は特製のクレープを、お食事系1種類とおやつ系2種類、2日目は和風ピラフを使ったオムライスをご用意いたします。他にもプリンとドリンクと、持っていけたら焼き菓子にジャムも! ぜひいらしてくださいね。
真史:はじめての新メンバー4人での出店。とにかく楽しんで、最後まで無事に終われるようにがんばります!
ーーー柴田真史さん、友香さん、どうもありがとうございました。もみじ市でそろう4人の最高の笑顔、楽しみにしています!
〜取材を終えて〜
真史さんと友香さん、それぞれのアダ名の頭文字からとったという「mado」。お二人の人柄がそのまま写し出されたような店内は、いつまでも居たくなるなるような心地良さがあります。madoの一員に新しく加わった2人が、もみじ市への意気込みを口を揃えて「緊張するけれど、何よりも楽しみたい」と言っていたのも、お店の良い雰囲気を表しているようです。10周年に向けて一段とパワーアップしつつある新生mado cafeのもみじ市、素敵な2日間になる予感しかしません。(手紙社 小池伊欧里)