出店者紹介,ジャンル:BREAD

koha(13日)

【kohaプロフィール】
愛知県豊田市にある自家製酵母パンのお店。自宅の敷地内に構えたお店でひとり切り盛りする店主・安田有里さんが深夜から仕込むパンの数々は、お昼過ぎには完売状態。自家製酵母はレーズンを基本に、いろいろな季節の果物や穀物、地元産のものを使って日々育てています。強力粉北海道産、薄力粉は地元豊田市産、砂糖は粗糖、塩は沖縄産など、できる限り国産、地元のものを材料にした極上のパン。素朴なテーブルパンも少しトーストして口に入れると、はっきり味わいの深さが感じられました。2回目のもみじ市に向けて、店舗もブースもさらにパワーアップ!
http://koha-omise.tumblr.com/


『月刊 koha』記事一覧

7月号「kohaが変わる!?」
8月号「kohaの改装前夜」
9月号「kohaが変わった!」


【月刊 koha 7月号】
特集「kohaが変わる!?」

kohaをリニューアルします

自宅敷地内に小さなパン屋を建て、そこで1人、パンを作り、売ってきたkoha店主・安田さん。今年、ひょんなことからお店を大改装するという決断をしました。

現在の店舗。ここで仕込みと販売を1人でこなしている

ちょうど親戚筋の施工屋さんから協力を得られることになり、販売するだけの店舗から、喫茶スペースを増築したお店を目指すことに。パン屋をはじめて10年経って、若い世代も含めてたくさんの交流が生まれてきました。ただ、販売するだけのお店では交流に限界があります。もっといろんな人と交流できる場、料理教室やワークショップ、ちょっとしたイベントなどができる場を作りたい……。開店時からやりたかったことが、ようやくここにきて実現できる状況になったのだといいます。

開店時しか見ることができない、パンがずらりと並んだ様子

「楽しんでいると、良い出会いや良い話がやってくる」と話す安田さん。今回も“来た流れに乗っかって”進んでいます。内装はご自身で手がけるということで、すでに古道具屋を巡って「これは!」というアイテムを見つけてきたとのこと。「お店は“私の中”」なのだという安田さんのリニューアルkohaは、もみじ市を新体制で迎えるために秋の竣工を目指して胎動しています。

7月のパン

トウモロコシのパンと抹茶のパン。抹茶ももちろん地元産の品質お墨付き。

(編集・小池伊欧里)

《次号予告》
いよいよkohaの改装がはじまります!


【月刊 koha 8月号】
特集「kohaの改装前夜」

もみじ市までに、これまでのパンの販売だけのお店から、喫茶スペースのあるお店へリニューアルすべく準備を進めているkohaさん。8月から(少々遅れが生じているものの)順調に改装作業が進んでいるようです。

kohaのリニューアルがはじまります

まずは、改装が始まる前の店舗を見ておきましょう。入り口はひとつ、窓も必要最低限。

さりげない鉄製の看板
レトロなシンプルさの外灯
ガラス窓から中が見える引き戸

今まで店で使ってきた引き戸や照明、看板などは新たに生まれ変わらせて使用する予定です。

長野の古道具屋で見つけた扉は、ドアノブ・蝶番付きで1つ8,000円

ライトや窓などは、新たにアンティーク屋さんで見つけたものを中心に取り付ける予定

ドアはお店の顔にもなる部分。新しい建物全体の雰囲気と合わせて、自分で色を塗り替える予定です。漆喰の白と木の茶色が全体のベースとなるので、グレーっぽくしてバランスをとるイメージとのことですが、作りながら試行錯誤していくので、現在安田さんの中には、なんとなくぼんやり色の割合で構成された全体図があるのみ。完成の雰囲気や自分にしかわからないイメージはできているので、そのゴールに向けて徐々にディテールを積み上げていきます。絵を描く方には、この過程がわかりやすいかもしれません。絵を描くようにお店をつくる。安田さんならではの考え方です。

あとは、安田さんのイメージをどれだけ職人さんたちが再現できるか。変化していくkoha、来月は外装に目処がつきそうです。

8月のパン

梅と白あんのパン。7月に作った梅シロップの梅で作ったジャムと、地元和菓子屋さんの白あんをサンドした、爽やかな酸味が甘さに転がるようなパンです。

(編集・小池伊欧里)


【月刊 koha 9月号】
特集「kohaが変わった!」

9月に入り、店舗が営業できるようにまでなってきました。まだ床は不完全、新設したトイレも稼働していません。それでも新しいkohaが動き、輝きはじめました。

外観が変わった

シンプルな小屋だった旧店舗から増築して、少し存在感が増しました。

増築して……
新しい玄関に
看板は引き継がれて新たにアレンジ

店内も変わった

kohaのイメージはやはり、白。清潔感がありますが、決して無機質な感じにならないのが安田さんならではの感覚。

リニューアルは完了していませんが、以前と同じように店舗営業をはじめたkoha。ここから、テーブルや椅子を置いてイートインスペースを作る、喫茶店営業をする、もっともっと有機的な場にする、そんなビジョンが安田さんにあります。それを実現させるには、1人ではできません。誰かを雇う? 場所を貸す? 次の一歩には相当な決断が必要です。それでも「来た波に乗る」ことを続けていれば、安田さんならきっと良い光明を引き寄せるに違いありません。新しく動き出したkohaに期待が高まります。

9月のパン

カボチャとサツマイモのフォカッチャ。この上なく秋を感じさせる組み合わせ。もみじ市が近づいています。

(編集・小池伊欧里)