ジャンル:CRAFT

谷内亮太

【谷内亮太プロフィール】
京都生まれ・京都育ちの彫金作家・谷内亮太さん。2007年、京都北白川にギャラリーショップ「ちせ」をオープンし、店主兼作家として活動。2013年より、本格的に作家活動を開始しました。宇宙や星座、神話が好きという谷内さんが生み出す作品は、どこか神秘的な雰囲気が漂います。

昨年12月には、手紙社・soelにて初めての個展『かたちの生まれる所』を開催。真鍮やシルバーのアクセサリーのみならず、鉱物を組み合わせた立体作品や吊り飾り、宝石をつかった指輪を展示しました。その物語性に溢れた作品に多くの人が魅了されました。今年は昨年のテーマの続きとして、12月12日(水)〜12月25日(火)、個展『ときのはて』を開催します。

もみじ市では、12月の個展に先駆け、ゴールドやシルバー、宝石を使った、新たなジュエリーブランド『TOKI no HATE(ときのはて)』をお披露目します。
http://ryota-t.chise.in

【商品カタログ予習帳】

一輪の花のネックレス
一輪の花の指環
一輪の花の指環
ハニカムと六角形のイヤリング
生き物と太陽と月の指環
まっすぐな鳥のピアス
真鍮のヘアゴム
花の環の指環
銀のイヤリング
真鍮ブローチ&ピンブローチ
月のピアス
一輪の花のイヤリング
TOKI no HATE ( ときのはて )
いちごの花とピンクトルマリンの指環
小さな宝石の指環
つきあかりの指環
六角星とサファイアの指環

『月刊 谷内亮太』記事一覧
8月号
9月号
10月号


【月刊 谷内亮太 8月号】

はじめまして、谷内亮太さん

今回初出店となる、彫金作家・谷内亮太さんをご紹介します。

こちらをご覧の皆さんのなかには、もみじ市で初めましての方もいれば、手紙社主催イベント・ブローチ博や東京蚤の市、手紙社店舗でご存知の方もいるかもしれません。

私(担当・ナカシマ)が初めて作品を見たのは、4年前。手紙舎手芸店 trois(現在は閉店)のガラスケースにおごそかに飾られた、輝くブローチにぐっと引き込まれたのでした。それが、プロフィール写真の「北極星と渡り鳥のブローチ」です。宇宙や生き物をモチーフにした作品に独特の神秘的な空気のようなものを感じました。

その後、手紙舎 2nd STORYでもアクセサリーの取り扱いが始まりました。現在は、私が店長を務める、手紙社の洋服店・soel(ソエル)にて展開しています。昨年2017年12月には、soelにて谷内さん自身初めてとなる個展『かたちの生まれる所』を開きました。これまで谷内さんは、真鍮を使ったブローチや耳飾りをメインに制作されていましたが、個展ではオブジェや壁飾りなどをメインに、宝石やゴールドを使ったジュエリーラインが新たに登場しました。

今年12月12日(水)〜24日(月・祝)には、『かたちの生まれる所』に続き、『ときのはて』というテーマで2回目の個展を開催します。新作ができあがると、すぐに連絡をくれる谷内さん。今回も新たな作品ができあがっているようです。

《次号予告》
次号は、そんな谷内さんの作品づくりを見るべく、京都のアトリエを訪ねたお話です。


【月刊 谷内亮太 9月号】

今回初出店となる、彫金作家・谷内亮太さんをご紹介します。今回は、作品づくりを見るべく、京都のアトリエを訪ねたお話です。

まずはじめに、銀板に描いたデザインの下書きを写します。それを糸ノコを使いカットしていきます。耳飾りや指輪、ブローチなど、どれも小さなモチーフが多く、はじまりからその細かな作業に驚きました。カット後は、棒やすりやハンドモーターを使い、やすりで削っていきます。

その後、たがねで打ち付けて模様をつけていきます。花や鳥、魚のうろこまで、カンカンと何度も繰り返し、モチーフの表情が浮き上がっていきます。最後に、銀ろうを火であぶって溶かし、金具を取り付けます。

ここで完成!

ではなく、そこから何度も洗いややすりをかけていきます。

希硫酸に入れ、汚れを取り、水洗い……。目の荒さの異なる紙やすりを使い分け、再度磨いていきます。その後、鋼のへらで力を込めて擦る「へらがけ」という作業を行います。こうすることで銀の強度を高め、より光沢を出すことができるのだそうです。

さらに細かな汚れを取り除くため、超音波で洗います。それを金属磨きで磨き、再度水で洗います。素材が銀の場合は、最後に酸化防止剤をかけます。

こうして、ようやく私たちの手元に届く作品になるのです。

《次回予告》
もみじ市当日では、こうして出来上がった真鍮のブローチや耳飾りに加え、ゴールドやシルバー、宝石を使った、新たなジュエリーブランド『TOKI no HATE(ときのはて)』をお披露目します。次号で詳しくご紹介します。


【月刊 谷内亮太 10月号】

今回、初めての出店となる谷内亮太さん。当日は、真鍮のブローチや耳飾り、シルバーの「一輪の花」シリーズなどを中心に、新作の「小さな宝石の指輪」をお持ちくださいます。さらに、もみじ市では先行発表として、新たなジュエリーブランド『TOKI no HATE(ときのはて)』をお披露目します。こちらはゴールドやシルバー、宝石を使った、特別なシリーズです。

谷内さんよりもみじ市に向けてメッセージが届きました。

「京都で彫金作家をしている谷内亮太です。真鍮や銀のアクセサリーやオブジェなどを作っています。憧れていたもみじ市に初出店出来るので、まだ見ぬ多摩川河川敷の風景を今からとても楽しみにしいます。

今回は、定番の真鍮やシルバーのブローチやピアス、ネックレス、指環とともに、12月に西調布のsoelさんで開催する個展で発表予定の、ゴールドや宝石を使った指環などの新ブランド「TOKI no HATE」を、もみじ市にて先行してお披露目致します。

またコラボ企画は、同じく京都在住の食堂スーフルさんと、「ラスクとピックセット」を販売します。スーフルさんの美味しいラスクと鳥や月のモチーフの付いた特製ピックのセットです。15袋限定販売致しますので、ぜひお楽しみに。

それでは多摩川河川敷の会場で皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。」

もみじ市の醍醐味といえば、“作り手”に会えること。谷内さんは、作品はもちろん、その穏和な人柄もとても魅力的なのです。ぜひ会場で実際に作品についてお話を聞いてみてくださいね。

 

新ジュエリーブランド『TOKI no HATE ( ときのはて )』ロゴ
指輪になる前の宝石。石によって色やカットも様々です。
宝石の形に合わせて台座を作ります。
月や花、塩の結晶など、谷内さんならではの装飾が魅力です。
『TOKI no HATE ( ときのはて )』にはオリジナルケースが付きます。
ケースの内側で金色に光るロゴマークも素敵です。
ロゴ・リングケースデザイン、ブランドイメージ by YOSHIDA;ke

(編集・中嶋風美)