出店者紹介,ジャンル:OYATSU

WOLD PASTRIES(14日)

【WOLD PASTRIESプロフィール】
東京都町田市、のどかな田園風景の中に、WOLD PASTRIESこと鰤岡さんの4畳半ほどのアトリエは現れる。店舗を持たないWOLD PASTRIESのお菓子は、インターネットで受注を開始すると全国から注文が殺到し、即完売してしまうほどの人気ぶりだ。鰤岡さんのお菓子の特徴は“自然体”であること。甘さ、香り、大きさ……どれを取っても心地良い。わたし(担当・丸本)のお気に入りは、メレンゲ菓子の口溶けが楽しい「カルダモン&カカオのムラング」。そして、なんでも笑い飛ばしてくれる鰤岡さんの爽快な人柄も。当日は鰤岡さんとの会話に花を咲かせながら、お菓子選びをどうぞお楽しみください。
https://www.instagram.com/woldpastries/


【商品カタログ予習帳】

ラベンダーチュイル
クランベリーゆず
カルダモンカカオ
黒ごま&きなこ

『WOLD PASTRIES』記事一覧

7月号 特集「季節のタルト〜7月編〜」
8月号 特集「季節のタルト〜8月編〜」
9月号 特集「季節のタルト〜9月編〜」
10月号 特集「季節のタルト〜10月編〜」


【月刊 WOLD PASTRIES 7月号 】
特集:季節のタルト〜7月編〜

美容師の道から一転、お菓子の世界に飛び込んだ鰤岡さんは、カフェレストランで修行していた過去がある。初めは簡単なマフィンや、味を想像しやすい「ニューヨークチーズケーキ」といった定番のケーキを担当していた鰤岡さん。次第に見た目だけではわからない味の奥深さを持つ“焼き菓子”に魅了されていきました。そして、焼き菓子の中でも特に難しいとされるタルト作りを夢にお菓子作りに邁進していくことになるのです。『月刊 WOLD PASTRIES』では、そんな鰤岡さんにとって特に思い入れの強いタルトを、夏から秋へ変わって行く季節の食材とともに紹介していきます。

7月のタルト:ルバーブクランブル
鰤岡さんのタルトコレクションから外せないのがルバーブのタルト。お菓子作りの基礎から教えてもらっていた“師匠”との思い出の味なのだという。当時マイナーな食材であったルバーブを教えてもらって以来、毎年夏になると必ず作る定番商品。

思い出のルバーブクランブルタルト

まずは、馴染みのない方もいらっしゃるであろうルバーブの紹介から。ルバーブは、特有の香りと酸味を持つタデ科の野菜で、見た目はフキのよう。日本では北海道や長野県など涼しい地域で栽培されており、5月から9月頃が収穫時期。

見た目はフキのよう、鮮やかな赤色が目を引く

加熱すると短時間で溶けてしまうため、一般的な料理にはあまり使われず、おもにジャムやお菓子作りなどに使われる。

砂糖とレモン汁で煮詰めると真っ赤なジャムの完成

「当時、師匠は緑色のものを使っていましたね。それも、新鮮なルバーブは貴重で冷凍のものしか流通していなかったような。わたしは長野県産の生ルバーブを取り寄せています。色は赤を。綺麗な色が出るんですよ。」と鰤岡さん。

デコレーションも自然体にこだわって

「タルトは、酸味のある食材とよく合います。」と鰤岡さん。ラズベリーに似た爽やかな酸味をもつルバーブジャムを使用したタルトは、WOLD PASTRIESでは例年6月〜7月にお目見えする。食材の入荷状況によって扱うお菓子は不定期に変わるため、インスタグラムの受注情報、イベント情報は要チェックです!

(編集・丸本菜穂)

《次号予告》
8月のタルト: ブルーベリー


【月刊 WOLD PASTRIES 8月号 】
特集:季節のタルト〜8月編〜

鰤岡さんが作るタルトは、フレッシュなくだものを惜しみなく使用しているのが特徴。夏が旬のブルーベリーは、毎年自身が朝摘みに行くほど、気合いと思いのこもったタルトです。お母さまの紹介で知り合った神奈川県橋本にあるブルーベリー農家さんには、かれこれ10年以上お世話になっています。こちらの農家のお気に入りは「有機栽培であること」と「牧場に囲まれて空気が美味しいこと」。除草剤を散布していないため、生い茂る草をかき分けブルーベリーを摘んでいきます。通い始めた頃は、近寄ることもできなかった虫も、今ではへっちゃらなのだとか。大粒のブルーベリーがふんだんに乗ったブルーベリータルトを、ご覧ください。

8月のタルト:ブルーベリータルト

大粒のブルーベリーがふんだんに
茂みをかき分けて、やっとありつけるブルーベリー

鰤岡さんが作るタルトの中でも、特に愛らしいデコレーションのブルーベリータルト。そして、甘酸っぱいこちらのタルトは娘さんの好物なのだとか。ふっくら丸いブルーベリーを、嬉しそうに飾っていく鰤岡さんの姿が印象的でした。

(編集・丸本菜穂)

《次号予告》
9月のタルト:いちじく


【月刊 WOLD PASTRIES 9月号】
特集「季節のタルト〜9月編〜」

季節が夏から秋へ移ると、鰤岡さんのタルトコレクションもガラッと秋の装いに変わります。鰤岡さんの秋は「いちじく」から始まります。アトリエから徒歩10分のところに、お気に入りのいちじく農家が。すでに摘まれたものの中から、綺麗で美味しそうなものを自ら選別します。

鰤岡:このタルトは、昔から特定のお客さまに根強い人気があるんです。「いちじくまだ?」と問い合わせがあると、もう秋なんだなって思い出させてくれる、季節の変わり目を感じるくだものですね。

季節はすっかり秋。みずみずしいいちじくのタルトをご覧ください。

9月のタルト:いちじくタルト

いちじくの生タルト
焼き込みタイプのタルトにはオートミールを乗せて
身がぎゅっと詰まったいちじくを惜しげもなく盛ります

気付けば来月に控えたもみじ市。一気に秋がふけていきます。次号は、食べると口の中がぽっと温かくなる、ブランデーが効いた秋のタルトの代表「マロンタルト」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに!

(編集・丸本菜穂)

《次号予告》
10月のタルト:マロン


【月刊 WOLD PASTRIES 10月号】
特集「季節のタルト〜10月編〜」

月刊 WOLD PASTRIESの最終号は秋の味覚で締めくくります。芋栗南京……旬の食材は山ほどありますが、実りの秋といえばやっぱり「栗」でしょう。もみじ市でも出品予定のマロンタルトは、ブランデーが効いた大人の味。喉を通る時のポッと温かい感覚がたまりません。マロンの香りが口に残っている間に、珈琲も口に含んで一緒に楽しんでいただきたい一品です。芳醇な香りで滑らかなクリームがたっぷりのマロンタルトをご覧ください。

10月のタルト:マロンタルト

マロンタルトに使用する栗は、9月号で紹介したいちじく農家さんから仕入れています。栗は大きいのが良い、と鰤岡さん自ら選別します。栗の加工は4日間かけて行う大仕事。手塩にかけて作るマロンタルトはそれはそれは贅沢な風味を醸し出します。

丸みをおびた大きな栗
マロンクリームの下にも生クリームが敷き詰められています
秋のタルト 上:柿 右:いちじく 左:マロン

マロンタルトは、10月13日(土)、14日(日)に開催のもみじ市にも出品予定です! 当日は、カットケーキを用意してみなさんをお待ちしています。口いっぱいに頬張って、旬の秋の味覚を堪能してくださいね!

 

(編集・丸本菜穂)