たかはしよしこ「エジプト塩食堂」

トントン、トントントン。
ジュウジュウ、ジュワッ。

キッチンからいい音がしているな。そう思いながら開始した今日のインタビューのお相手は、料理家のたかはしよしこさんです。ちびまる子ちゃんみたいな短めのオカッパがトレードマークのたかはしさんは、初出場のもみじ市に「新エジプト塩」を使った野菜のプレートと、新エジプト塩の瓶詰を持ってきてくださるそう。
エジプトのお塩? それも「新」って?? どういうことですか、たかはしさん!

色鮮やかな野菜
たかはしよしこさん

そう問うたわたしの前に、たかはしさんのダンナさまであるデザイナーの前田景さんが出来たてアツアツの人参の素揚げのお皿を置いてくれました。
「揚げた人参に新エジプト塩をかけただけなんですよ」
お皿には太めの拍子木切りにした人参がきれいなオレンジ色に揚げてあって、上からなにやら「ふりかけ」のようなものがかけてあります。いただきます、もそこそこにパクリと頬張ると、口の中に一瞬だけカレーの香りがフワッとして、その後すぐに人参そのものの味が追いかけてきます。ザックリしたナッツの香ばしさと塩の辛さが人参の甘みを引き立てていて、すごくおいしい。こんなのはじめて!

「ふわっとした風味で異国に旅できるような味でしょ」とたかはしさん。確かに、香ばしくてエキゾチックで後を引くお味です。それもそのはず。この「ふりかけ」はアーモンド、ピスタチオ、胡麻、天然塩に数種類のスパイスを程よくブレンドし、それをすり鉢ですったものなんだそうです。クミンなどのスパイスがエキゾチックをプラスしてくれるので「エジプト塩」と名付けました。

「新エジプト塩は、野菜をたくさん食べてほしくて、自分も野菜をたくさん食べたくて考えたミックススパイスです。そのまま食べても、白いごはんにかけたり、混ぜておにぎりにしてもおいしい。ほかにも、カレーのごはんに混ぜておけばエスニック度が増すし、リーフサラダ、冷や奴や揚げ野菜・蒸し野菜にトッピングするのもおすすめ。油はオリーブオイル・ごま油・太白・植物油でも何でも合います。新エジプト塩にオリーブオイルをたらしてパンにのせたらいくらでも食べられちゃう。私は素材が大好きなので、野菜の素材を生かしつつ、食べた瞬間に、ふっと異国に連れて行ってくれる新エジプト塩をとても気に入っているんですよ」

新エジプト塩は、雑誌『マーマーマガジン』の連載ページで、読者にたくさん野菜を食べてもらおうと考案したレシピがはじまりでした。「新」とつけているのは、その頃よりスパイスを増やして、エジプト塩が進化しているから。野菜はたくさん食べたいけど料理が苦手だったり、調理する時間がない女の子でも、簡単においしく野菜が食べられるように、身体の中からきれいになってもらえるように考えられた魔法の調味料です!

身体の中からキレイに。
野菜のミッフィー

今では料理の世界で活躍するたかはしさんですが、もともとはインテリアの仕事をしていて、中原慎一郎さんの事務所で働いていました。中原さんが広尾のお店を閉めて原宿にプレイマウンテンを開く頃、その新しい店舗ができるまでの期間だけ、イタリア料理屋でホールのアルバイトをはじめました。しばらくしたら、シェフがオーナーと大げんかをしてやめてしまい、ホール採用のたかはしさんまでが急にキッチンに入ることに。料理は、自宅では当たり前のようにしていて、料理を仕事にするなんてそれまでは考えたことがなかったけれど、その時キッチンに入ることになったのがきっかけで料理の楽しさを思う存分味わい、そのまま料理の世界に飛び込んでしまいました。そこからは楽しすぎて戻ることなく、いくつかのレストランで修行を重ねます。

その後、オーガニックの食堂を立ち上げるプロジェクトにも参加。それまではお皿を作ることにしか興味のなかったたかはしさんですが、そこで、生産者から届く季節の材料を使って調理することに目覚めます。そのプロジェクトは途中で終わってしまったけれど、その頃関わった人たちに乞われてはじめたケータリングが好評で、現在のように料理家として、ケータリングとお料理教室を行うようになりました。あの話題の「クラヤミ食堂」にもシェフとして関わっています。人と一緒においしいものを食べることも、おしゃべりをするのも大好きなたかはしさんは、はじめて参加するもみじ市にワクワクドキドキしているそうです。

さて、今回のもみじ市では、その魔法の調味料「新エジプト塩」を小瓶に入れて販売してくれます! 今、ダンナさまの前田さんが瓶のラベルを考案中で、末広がり&ピラミッド型のラベルには「たかはしよしこ印」のあるマークが入り、贅沢なことにオリジナルのレシピブックがつく予定です。これも前田さんがきれいな写真を使ってデザインしてくださいます。

そして、もうひとつ。新エジプト塩を体感できる季節の野菜プレートが登場! 秋だから根菜類をたっぷりと使い、それぞれの野菜のおいしさを引き出すために調理法はばらばらです。さといも、れんこんはグリル、ごぼうは叩いて蒸す、かぼちゃは揚げる、ねぎは蒸す……。野菜ってこんなにおいしかったんだ!と証明するようなプレートです。

「もみじ市では、野菜についてわたしが考えていることをお話したり、お聞きしたりする時間があったらいいなと思っています。興味がある方はいっぱい話しかけてくださいね!」

野菜を愛してやまないたかはしさんが、新エジプト塩を使って、「野菜が大好き」になる魔法をかけに多摩川にやってきます! みんな魔法にかかって、秋の味覚を楽しんでくださいね。

*たかはしよしこさんに聞きました。

Q1. もみじ市2011で、どんな作品を発表していただけるのでしょうか?
雑誌『マーマーマガジン』のNo.10号目の連載で、「エジプト塩大研究」と題してレシピを掲載した事がきっかけで大好評を頂いた「エジプト塩」を瓶詰めにしてお出ししたいと思います。あれから色々と改良を重ね、さらに美味しくなったエジプト塩を私の中では「新エジプト塩」と名付けております!(笑)
一口食べるだけで、エキゾチックな異国を感じられる万能調味料です!
そんな新エジプト塩に最高にマッチする、季節のオージャス野菜プレートと共にお出ししたいと思います! エジプト塩に合うお料理方法とレシピをまとめたミニレシピ集も合わせて販売いたします。

Q2. もみじ市にお見えになるお客さまに、“末広がり”な自己紹介をお願いします!
はじめての出店になります。たかはしよしこと申します。
普段はケータリングでお料理をお作りするお仕事が主にですので、このようなイベントに出店するのは初めてです。
もみじ市への出店依頼を頂き感じた事。
沢山の便利グッズ、美味しいものがボタン一つで買えてしまう時代ですが、このもみじ市ではお客様一人一人の方と触れ合い、繋がり、美味しい幸せの循環が生まれるのでは?と末広がりなイメージを強く感じました。
来てくださった方に沢山の末広がりを感じていただけるようなオージャスブース!にしたいと思います(オージャスとは? サンスクリット語で生命エネルギーのこと。食べものからそのエネルギーを頂く事ができます!)。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、お客さまに一言お願いします。
みんなでオージャスいっぱいになれる市にできるよう頑張りますので、たくさんのお越しをお待ちしております!

さて続いては、もみじ市初参加の、活版ボーイズが登場!! わくわくするようなワークショップも行われますよ!

文●馬場智子