ジャンル:CRAFT,出店者紹介

左藤吹きガラス工房

【左藤吹きガラス工房プロフィール】
1964年大分県玖珠郡出身。那覇市与儀(当時)奥原硝子製造所見習いからガラス工芸を始め、現在は千葉県九十九里にてアトリエを構え制作の日々を送っています。瑞々しくひかりを通すガラスは、見る人の目を奪い、その確かな重みとともに心に残ります。
http://www2.odn.ne.jp/tebuki/


【商品カタログ予習帳】


バターケース


モール小皿


フリーカップ


モール小瓶


リンカモール小鉢


カトラリー立て


型吹きリンカ小鉢


沖縄風コップ


茶縁チョク


『月刊 左藤吹きガラス工房』記事一覧

特集「食とうつわ」
特集「酒とうつわ」
特集「暮らしを照らすもの」
特集「新作とコラボレーション作品」


【月刊左藤吹きガラス工房 7月号】

特集「食とうつわ」
新しいお皿を選ぶ時、どんな料理に使おうかと考えを巡らせるのも楽しみのひとつ。今回は左藤さんの作品の中から2点を、器に合う料理と共にご紹介いたします。ガラスそのものも美しいですが、料理がさらに「容れ物」としての魅力を引き立てるのです。

【ピクルス(クリア)】
「ピクルス」という名前の器には、素直に、野菜のピクルスを盛ってみました。2017年から制作し始めたというこちらは、漬物や一人分のサラダにぴったり。冷製スープなども合いそうです。

-左藤さんより-
同じ形で蕎麦チョクくらいのフリーカップをずっと作ってきましたが、
それなりに量があって汁気があったりする、
まさにピクルスのようなものを無造作にポンと突っ込めるよう、
さらにフリー対応な形になっています。
浅漬けやその他の漬物全般、私はクッキーや駄菓子なんかも入れたいですね。

【シノア(セピア)】
少し深さのある大皿「シノア」には、左藤さんの奥様お手製の、鯵の南蛮漬けを盛り食卓のメインに。汁気のある果物や、この時期には冷やし中華にもよさそうです。モール模様の光がテーブルに落ちる姿も涼やかです。

-左藤さんより-
真冬でも冷やし中華を食べる愛好家がいると聞き、
うちの技術では少し難しい深みのある皿に、
コールドシノア略してシノアと名付けています。
写真のセピアのほかクリアと青緑も作っています。

 
 
 
【月刊左藤吹きガラス工房 8月号】

特集「酒とうつわ」

日々の生活に欠かせないもの……。私たちにとっても、左藤さんにとってもそれは「お酒」。今回は左藤さんの作品の中から2点、毎日でも使いたいコップをご紹介いたします。こんな暑い夏には、涼しげなコップで一杯いかがですか?

【居酒屋コップ】】
定番のコップに注いだのは、乾いた喉を潤すレモンサワー。晩酌ではギュッとレモンを多めに絞って、真夏の暑さを吹き飛ばしたいですね。コップの飲み口はわずかに薄く、胴体はしっかりと厚みのあるつくりです。

-左藤さんより-
こういうプレーンなタイプのガラスについて
私は好みがはっきりしているので、
これがうちのガラスです、
といった看板のようなつもりで並べています。
自分の家でもよく使っています。

【ワインコップ】
シノギ紋様が雰囲気のあるワインコップ。今回はウイスキーのソーダ割を注いでみました。よく冷えたいつもの味に、思わず食も進みます。こういったシノギの紋様を入れるために使う鉄製のモールも、ご自身で作られているというので驚きです。

-左藤さんより-
どういう理屈か分かりませんが縦のストライプがあると手が滑りにくく、
かなり酔っていてもコップを取り落とすことが少ないので
酒飲みのコップと言えるかもしれませんが、
そんなになるまで飲まないのが一番いいですね。

《次号予告》
もみじ市にも登場する、今年の新作作品をご紹介いたします。

(編集・梶みのり)


【月刊左藤吹きガラス工房 9月号】

特集「暮らしを照らすもの」
毎日使う、コップや器。左藤さんが吹きガラスで挑むのは、それだけにとどまりません。今年の新作として登場するのは、ガラスの揺らぎが美しいペンダントライト。存在感を放ちつつも、暮らしにさりげなく寄り添う灯りです。


【ペンダントライト】
ガラスのシェードはもちろん、細部まで左藤さんの手仕事が詰まったペンダントライト。すらりと伸びるシェードの線を邪魔しないように、かつ、磁器製のソケットが目立つよう、金具は真鍮を切り出して作られました。すでに今年の春、夏の個展やイベントで発表されていますが、「もみじ市」でのお披露目は初めて。会場では電球を灯した姿もご覧いただけるとか……。暑く長い、ガラス職人には厳しすぎる夏を越え、迎えるもみじ市の秋。多摩川の光を透かすガラス作品の数々、ぜひ会場でご覧ください。

-左藤さんより-
すでに何人もが手掛けている中でかなりの後発組なので
少しプレッシャーのようなものも感じながらの制作で、
気を付けたのは、コードから金具を経てガラスのシェードまで違和感なく
一本の植物の茎に花が咲くようにスーッと天井からぶら下がるように細部を作り込むことです。
出来ればこの先たくさん作りたいので、そのためにはまず売れてくれることを願っています。


【月刊左藤吹きガラス工房 10月号】

特集「新作とコラボレーション作品」
「月刊左藤吹きガラス工房」最終回は、新作のバターケースとコラボレーション作品をご紹介いたします。定番アイテムに加え、今回のもみじ市に向けて制作された作品の数々がずらりとブースに並ぶ日を、皆様どうぞお楽しみに。

【黒のバターケース】
一瞬、本当にガラスだろうか、と思うほど、深いブラックオリーブ色の新作バターケース。アルミ製の蓋も左藤さんが打ち出し作られたものです。これまでのクリアや青色のバターケースとは異なる雰囲気を醸し出しています。その名の通りバターの容れ物にも、スパイスや茶葉、アクセサリー入れなど、使い道を考えたくなりますね。

-左藤さんより-
こういう色の濃いものは吹いているときにガラスの厚みを一瞬目で確認できないため
やっていてとても気持ちが悪いのですが、
今回は透明と青のガラスで充分練習してから臨んだので
大きな失敗もなく悪くない出来だと思います。

 

【ドーム型標本容器・ペーパーウェイト】
今回、革小物作家KUROASAWAさんとのコラボレーションで生まれた2作品。同じ千葉県の外房にアトリエを構えるお二方ですが、革とガラスという異なる素材からの作品作りは簡単ではなかったようです。考えた末に生まれたのは、標本容器とペーパーウェイト。どちらも、ガラスと革が両者を引き立て合いながら交わる、素晴らしい作品になりました。こちらももみじ市の会場で初めての展示・販売となります。どうぞお見逃しなく、ご覧ください。

-左藤さんより-
革の作家さんとの共作なので今回は「水気」と縁のないものを作らないといけない縛りがあって、
自分の引き出しでは完成までは無理かもとか思いましたが
黒澤さんが何とかしてくれました。
革の縫い目の美しさをよく見てほしいですね。

 

(編集・梶みのり)