ジャンル:ILLUST&DESIGN

つぼいたけし

【つぼいたけしプロフィール】
坪井健(つぼいたけし)。1979年、三重県生まれのイラストレーター・アニメーション作家。シルエットや幾何学模様を使った切り絵のようなイラストレーション、アニメーションを得意とし、視覚玩具を使った展示、ワークショップなども開催。アナログのアニメーションである視覚玩具は、「東京蚤の市」でも子どもたちに大人気。サイエンスとアートが合わさるとこんなにも面白い!
http://www.hilameki.com/


『月刊 つぼいたけし』記事一覧

7月号「視覚玩具って何だろう?」
8月号「これもアニメーション?」



【月刊 つぼいたけし 7月号】
特集「視覚玩具って何だろう?」

「シカクガング」と聞いてピンとくるでしょうか? 視覚玩具とは、文字通り人間の視覚だからこそ「動いて見える」仕掛けを持ったおもちゃなのです。つぼいさんの作る視覚玩具は、古今東西で存在してきたものの中でもデザイン性はピカイチ。「欲しいな」と思わせる魅力を持っています。視覚玩具に歴史あり。『月刊 つぼいたけし』では、つぼいさん自ら視覚玩具の世界へみなさんを誘います。それでは、はじまり、はじまり〜。

視覚玩具とは、くるくる回すとまるで魔法のように絵が動き出す、19世紀に発明されたアニメーションおもちゃ。そんな視覚玩具をいろいろご紹介していきます。

ソーマトロープ

1824年、イギリスで発明されました。円板が回転することで両面の絵が交互に見え、残像現象によって1つの画像に見えます。前に見た絵が目に残っているから、絵が次々とつながって動いているように見えます。これぞ映画、アニメーションの原点と呼ばれるものです。

フェナキスティスコープ(驚き盤)

1831年、ベルギーとオーストリアでほぼ同時に発明されました。円板を回転させ、絵を鏡に映し、動くスリットから透かして見る仕組みです。

ゾートロープ(回転のぞき絵)

1834年、イギリスで発明されました。円筒を回転させ、スリットから反対側の内側を透かして見る仕組みです。

▽動画も見てみましょう

プラクシノスコープ

1877年、フランスで発明されました。円筒を回転させ、鏡に反射して写る絵を見る仕組みです。

▽動画も見てみましょう

200年ほど昔、テレビもなかった時代の人々は、色々な工夫をしてアニメーションを楽しんでいたのですね。

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いかがだったでしょうか? もみじ市では実際に視覚玩具に触れたり、つぼいさんの作るオリジナルキットを手にすることができます。次号以降の視覚玩具ストーリーにもどうぞご期待ください。

(編集・小池伊欧里)



【月刊 つぼいたけし 8月号】
特集「これもアニメーション?」

前回ご紹介したのは、どちらかというと西洋をルーツとした視覚玩具。今月紹介していただくのは、古くから日本で伝統的に作られていたあの紙媒体です。ピンときますか? さて、今月もはじまりはじまり〜。

7月号では、いろいろな視覚玩具を紹介しましたが、おもしろさのポイントは「自分で動かして見る」というところでしょうか。昔々の絵巻物も、くるくると回しながら読み進めていたと言われています。まるで長い映画フィルムのよう。そして、絵本もめくりながらストーリーを進めている、いわばアニメーション。

「アニメーションのような本」そんな発想でわたしが作った作品を今回ご紹介します。

「四日市絵巻帖」

つぼいさんのふるさと、三重県四日市市の歴史を絵巻物風にまとめた一冊。くるくるまわしながら見ていくと、左から右へ絵が流れていきます。アナログアニメーションの元祖ともいえるでしょう。
▶︎全貌はコチラ http://www.hilameki.com/yokkaichiemakichou/

「キネマブック」

「めくるアニメーション」というテーマで作った一冊。ページをめくると場面が動く。その間を想像力で補完して、読む人それぞれのアニメーションが完成します。
▶︎全貌はコチラ http://www.hilameki.com/kinemabook/

頭の中でキャラクターや背景が動いているように想像して楽しむ、絵巻物や絵本もひとつのアニメーションと言えるかもしれませんね。

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いかがだったでしょうか? 絵巻物や絵本がアニメーションとして捉えられるとは、目から鱗でした。より能動的なアニメーションと言えるかもしれません。そして、つぼいさんのイラストレーションにかかると、古くさい印象がなくなって、モダンで上品な作品に生まれ変わっているのが素敵ですね。次号も続く視覚玩具ストーリー。どうぞご期待ください。

(編集・小池伊欧里)