【ナカキョウ工房プロフィール】
目を合わせてしまったら、思わず口元がニヤリと緩む。甘すぎず渋すぎず、なんとも愛おしい作品の数々を生み出すのは、ナカキョウ工房・中澤京子さん。2010年のクラフトマーケットへの出店をきっかけとして作家活動をスタート。今は日々自宅兼アトリエで制作を行っている。「年々細かくなっていって困る」と笑いながら施される緻密な刺繍には、もはや手工芸品としての美しさが漂っており、感嘆の声がこぼれるばかり。すらりとしてクールな外見とは裏腹に、熱いもみじ市愛を胸に秘めた中澤さん。担当2年目の今年は、柿渋染のリンゴブローチを胸に、河川敷までお伴します。
https://www.nakazawakyoko.com/
【商品カタログ予習帳】
パンジーの刺繍ブローチ(麻糸&ウール糸)
柿渋ブローチ&non柿渋ブローチ
『月刊 ナカキョウ工房』記事一覧
7月号 特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・動物編〜」
8月号 特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・刺繍編〜」
9月号 特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・人形編〜」
10月号 特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・工作編〜」
【月刊 ナカキョウ工房 7月号】
特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・動物編〜」
動物たちは無表情なのに、どうしてつられるように笑ってしまうのだろう? 見つめているとたまらなく愛おしくなるけれど、単なる「可愛い」では言い表せない独特の魅力。ナカキョウ工房・中澤京子さんの作るブローチの、そのアイディアの源はなんだろうか。「月刊ナカキョウ工房」では、作品作りのインスピレーションの元となっているという愛蔵の品々、“ナカキョウコレクション”を公開。彼女の生み出す作品と、コレクションとの繋がりを発見していく。
机の上にずらりと並ぶ、異国情緒漂う人形、絵本、布地……。ひとつひとつが強烈な個性を放つこれらは、ナカキョウ工房・中澤さんの愛する民芸品の数々。“ナカキョウワールド”を築き上げている品々だ。自宅兼アトリエの作業スペースは、ぐるりと好きなものに囲まれているという中澤さん。そんな彼女の愛する民芸品の膨大なコレクションの中から、今回は特に「柿渋ブローチ」に繋がっているという、「動物にまつわるコレクション」を用意してもらった。
民芸品の風合い。柿渋染との出会い
今やナカキョウ工房の代表作とも呼べる、「柿渋ブローチ」。デフォルメされてはいるが、実際の動物の写真などからスケッチを起こし、ブローチにすべくデザインを行なった上で、型紙を取っている。柿渋染の生地の上に、細やかなステッチを施し、小さなパーツを組み合わせ、職人技とも呼べる繊細さをもったまつり縫いを経て完成。最後にブローチピンを縫い付けて、手刷りの台紙にセットされ、私たちの元へと送り出される。
柿渋染の生地との出会いは、本当にたまたまだったという。あるクラフトマーケットで、隣り合わせで出店していたのが、今も毎日のように中澤さんが手にしている柿渋染の作り手だったそうだ。その生地は、中澤さんが思い描いていた通りの「まさに理想」の仕上がりをもたらしてくれた。愛する民芸品の風合いを醸し、年月を経て少しずつ変化する味わいをもつ素材との出会いが、今の彼女の作品作りを支えている。
ナカキョウコレクション・動物編
コレクションの中でも一際異彩を放っていたネズミ(?)の人形(写真左手の2体)は2001年頃、バリを訪れた際に出会ったそうだ。口を開けると白い歯と赤い舌が覗き、どこか凶悪さを感じてしまう。実は背中にチャックがついていて、中にバッグも入っているのだが、決してエコバッグのような便利なものではなく、人形本体を入れるといっぱいになってしまうという仕様。「この記事では絶対にネズミを写したい」と実は中澤さん一押しの逸品だ。ゆるく微笑むマーライオンのような生き物(写真右下・オレンジ色の動物)は、パナマのモラというパッチワークで作られた手工芸品。緑色のひだに色鮮やかな刺繍の生える布はインドのもの。「この辺の色使いや刺繍のみっちり具合は参考にしている」のだそう。色鮮やかなブリキのオーナメントはメキシコ産、ポシェットの出自は不明だが、どちらも土産でもらったものだという。
大きな目とふわふわとした毛糸の表情が愛らしい人形(画面左手から右手奥にかけて並ぶ6体)は、メキシコで作られたもの。中にハギレが詰まっているのか、みっちりとした触り心地。精巧な刺繍に艶のある生地が美しい5体の人形は、曰くおそらく中国の干支をモチーフにしているのではないかとのこと。なんと手紙社の「関西蚤の市」で出会ったそうだ。繊細な手仕事は、中澤さんのブローチを思わせる。
子供の頃から好きだという世界の民芸品。風合い、施された手仕事、“整いすぎない”魅力。ここに集まった品々が、ナカキョウ工房の作品作りに独特のスパイスを効かせているのかもしれない。
(編集・本間火詩)
次回「ナカキョウコレクション・刺繍編」
【月刊 ナカキョウ工房 8月号】
特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・刺繍編〜」
ナカキョウ工房の代表作・柿渋ブローチ。しかし実は柿渋ブローチを作り始める前から、ナカキョウ工房のアイコン的存在として活躍し続けている作品があるのをご存知だろうか。今回ご紹介するのは、その黎明期からの代表作、中澤さんの作家活動の原点とも呼べる「パンジーの刺繍ブローチ」。太めの糸でみっちりと刺繍を施した花は、手のひらがいっぱいになるくらいの特大サイズだ。今回はそんな刺繍にまつわる“ナカキョウコレクション・刺繍編”を見せてもらった。
「刺繍のみならず織や染めをほどこした布が好きです」という中澤さん。集まったコレクションを眺めてみると、図案だけではなく刺繍に用いられた素材や色合いなど、実に個性豊かなことに気づかされる。中澤さんの作るパンジーのブローチには刺繍糸ではなく、ウールや麻の太い糸が用いられているのだが、曰く「こうした布を普段から眺めていたことが影響して、刺繍糸以外の糸を使うことにためらいがなかったのではないかと思います」ということだ。色遣いも、実在のパンジーの色に縛られず、その時々に中澤さんが美しいと思った色を選んでいるそうだ。
写真上がウール糸、下が麻糸を使ったパンジーのブローチ。糸を変えるだけで随分と印象が変わることに驚かされる。以前は「春夏は麻や綿、秋冬はウール」と糸の使い方を決めていたが、ある時ナカキョウ工房も出展する手紙社のイベント・布博でお客さんが「今の時代はお客さん側が工夫してつけるからいいのよ」と真夏にウールのブローチを買っていくのを見て以来、ルールを緩やかにしているそうだ。秋のもみじ市には、ウールだけではなく麻糸のものも並べる予定だと言う。
ナカキョウコレクション・刺繍編
写真左の鮮やかな青が目を引く布地は、メキシコの土産品の飾り布。ウール糸を用い、ふっくらと立体的な刺繍が施されている。隣のリボンを縫い重ねたような帯は出自は不明だが、おそらくインドで、スカートのウエスト部分に用いられたものではないかとのこと。写真中央の植物の刺繍が施された布には、光沢のあるシルクのような糸が用いられいる。こちらも出自は不明だが、調べたところウズベキスタンのものではないかと言う。様々なタッチで植物が刺された布は、中澤さんご自身の祖母の家で見つけられた刺繍練習布。右端の星々が散りばめられた布はインドのスカートだ。鏡を縫いこむ“ミラー刺繍”が施されているので、ずっしりと重みがある。
コレクションの中には、布にまつわる書籍も。インドネシア、インド、メキシコなど、アジア系の国々が多いところに中澤さんの好みが窺える。一番新しく手に入れたという『ミャオ族の刺繍とデザイン』は、本とコーヒーtegamishaで行われたトークで実際に刺繍を目にし、「あまりの細かさにため息しかなく、気を失いそうになりました」と中澤さん。
モチーフも、素材も、色遣いも、民族ごとに個性を色濃く残した刺繍の数々は、“刺繍”という技法の奥深さ、自由さを感じさせてくれる。様々な素材を操り作品へと落とし込む、ナカキョウ工房・中澤京子さんの手から生まれる品々には、長い時間をかけて育まれてきた、異国の手仕事のエッセンスが織り込まれているのだ。
(編集・本間火詩)
次回「ナカキョウコレクション・人形編」
【月刊 ナカキョウ工房 9月号】
特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・人形編〜」
ここ数年、ブローチと並んで人気を集めているナカキョウ工房の“カザリモノ”シリーズ。ポンポンの上に動物が乗ったオーナメントや、デッドストックのガラス瓶を抱えた花瓶人形など、インテリアにぴったりな愛でて楽しむ作品が揃う。今回は、そんな“ただそこにあるだけ”で嬉しいアイテム、ナカキョウコレクションの人形たちを紹介する。
今回は“人形”のコレクションの中から、特にお気に入りだという子達を厳選してもらった。中澤さん曰く「私が毎日を楽しく、健やかに過ごすためにとても大切なもの」。特別な役目がある訳ではないが、ただただ愛おしい。そんな“カザリモノ”たちの魅力に迫る。
玉乗りオーナメント
空中に浮かぶ色鮮やかな水玉模様。一つひとつのボールの上で、動物たちが器用にバランスをとっている。アクセサリーやインテリア用途で人気を集め、中澤さん自身も好きだという“ポンポン”。大好きな動物と組み合わされた『玉乗りオーナメント』には、彼女の愛が詰まっている。「普通のサイズを作っても面白くないので」と特大サイズに仕上げられたポンポンは、一つ飾るだけで存在感抜群。綺麗に毛並みの整ったポンポンの裏には苦労も多いそうだが「出来上がりの愛おしさに負けてやめられない」というのが中澤さんらしい。毛糸でできたポンポンの他、季節やイベントによってサーカスのボール風なものや、森をモチーフにしたものなど、特別バージョンが登場することも。そしてこのオーナメントは“裏側”もポイント。写真では見られない隠れた魅力は、ぜひ会場で“発見”して欲しい。
花瓶付き人形
「お人形のようなものが作りたい」という気持ちから生まれた『花瓶付き人形』シリーズ。『FLOWER』がテーマだった2016年のもみじ市で、立体マップとして制作した女の子の人形が始まりだ。動物よりもお客さんの好みが分かれると言う人物モチーフ。「果たして売れるだろうか……」という彼女の不安も束の間、そのほとんどが旅立ち、今ではすっかりナカキョウ工房のおなじみのコレクションとなった。その後動物モチーフも登場。写真のウマやクマの他、ネコやパンダなど続々と仲間を増やしている。
ナカキョウコレクション・人形編
「これはコレクションのほんの一部。視界に入るだけで嬉しくなってしまうくらい、特別お気に入りの子達です。」素材やつくり、表情など、作られた地域の文化を色濃く反映し、個性豊かな中澤さんの人形コレクション。それぞれのお気に入りポイントやエピソードを伺った。
左上の母子の人形は、メキシコのもの。パッと鮮やかな色彩と、何ともユルい表情に「このラフな顔は私には作れません」と中澤さん。隣の張り子の人形は、長くメキシコを愛するご友人から譲り受けたという大切な一体。赤く染まった頰とブルーの瞳が愛らしい顔立ちが、「特別にカワイイ」と気に入っているのだそう。ヴェールを被った、パッと目を見開いている人形はインドの物。縫い目など作りはラフだが、細かい意匠が施されている。右下のヤシでできた飾りものは、ヤシの葉をナイフ1本で器用にカットして作られた、バリで使われているお供え用の飾り物だ。「7月号のネズミ同様、はじめて見たときは興奮が止まらず、その後訪れる度に探していました」と、今回の一押し品だ。土産物用の簡易なものから精巧な作りの本格的なものまで、現在では5、6体も持っているそう。民族衣装を着た人形たちは、子どもの頃からの付き合い。いかにも“お土産風”の民族衣装を着た人形に弱いという中澤さん。特に寝かせると目を閉じる、“スリープアイ”のタイプが理想なのだとか。これまでアジア系のコレクションを多く紹介してもらったが、民族衣装を纏った人形は、幾重にも重なったスカートや、丁寧に施された刺繍など、アジアにはない繊細さをもつ西洋のものに惹かれることが多いそうだ。
顔があるものは“瞳”が大切で、制作する上でも特に気を遣うのだと中澤さんは言う。いくつも数を作って“作業”になってしまうと可愛さが失われてしまうため、一度に同じモチーフをたくさん作ることはやめているのだそうだ。一つひとつ、想いを込めて丁寧に作られれる“カザリモノ”。じっと瞳を覗き込んで「これだ」と思う一体との出会いを“発見”してみて欲しい。
(編集・本間火詩)
次回「ナカキョウコレクション・工作編」
【月刊 ナカキョウ工房 10月号】
特集「好きから生まれるモノづくり〜ナカキョウコレクション・工作編〜」
ナカキョウ工房の出店するイベントがあるたび、スタッフが密かに楽しみにしているものがある。「もみじ市」や「布博」などで、毎回出店(展)者が決まったテーマを元に手作りする「立体会場MAP」用のアイコンや「ウェルカムアイコン」だ。錚々たる作品が並ぶ中でも一際目を引く“力作”を作ってくれるナカキョウ工房のアイコンを、心待ちにしているファンも多いのではないだろうか。今回は特別に、普段はイベント当日にしか見ることができない、過去の立体会場MAP用アイコンシリーズを紹介する。
子どもの頃から工作が好きで「憧れはノッポさん。手を動かすことが大好きで、今の作品作りも全てその延長」だと言う中澤さん。そんな彼女の“工作好き”が最も顕著に表れているのが、この立体アイコンではないだろうか。ずらりと並んだ作品たちは、普段の作品にも増してユーモアたっぷり。この“課題”とも呼べる作品作りを、彼女はこっそりと楽しみにしてくれているという。今回は、遊び心とサービス精神がぐっと詰まった、珠玉の作品の数々をご覧いただきたい。
もみじ市編
もみじ市には「立体会場MAP」という、その年ごとに設定されたテーマに沿って制作してもらうアイコンを、大きな会場図上に並べる展示があった。こちらはそのアイコン作品たち。一番に目に飛び込んでくるカラフルなお面は、ナカキョウ工房がwato kitchenと共にコラボ出店と言う形で初参加した際のもの。2013年のお題は「お面」。当時はファーで作ったヒゲも生えていたそうだ。もみじ市のテーマ「カラフル」に合わせてwatoさんと2人で双子仕様で作ったと言うお面は、同じ素材を使っているのだが「2人の個性が出て面白かったです」と中澤さん。
*2014年は出店者によるMAPの制作無し
続く2015年の作品は、なんとも愛らしい、全長3cmほどの小さなダルマ。「紅白」がテーマのもみじ市、ナカキョウさんは白組だったそうだ。ダルマの裏側の、頭から覗く3つの星の生え際には、こっそり日の丸のような赤い丸が隠れている。頭上の星と、白と金の配色、豊かな口髭、穏やかな表情……。2本の指先に乗るような小ささだが、どこか包容力さえ感じてしまいそうで、縁起の良い人形だ。
翌年、2016年はもみじ市のテーマ「FLOWER」にちなんで花瓶を持った女の子の人形を制作。人形編で紹介した『花瓶人形』の先駆けだ。もみじ市10周年の年を記念して、実は裏側には「祝 10」の文字が隠れている。そして昨年のMAPのお題は「ケーキ」。もみじ市のテーマ「ROUND」にちなんで、「ラウンドガール」のポーズをとった少女の人形が乗っている。ケーキの上のドットやケーキの“下側”の生地は、一つひとつ丁寧に金のピンで留めつけられている細やかさ。その年のブースには、この人形と姉妹のような出で立ちで、ケーキの代わりにサーカスのボールに乗り、花を掲げた人形も登場した。
布博編
もみじ市の他に、ナカキョウ工房が出展する手紙社のもう一つのイベント「布博」。布博では、会場に並べる「立体会場MAP」、あるいは「ウェルカムアイコン」と呼ばれる作品と、出展者自身が身につける「出展者目印」を制作してもらっている。
左端に立つランプシェードは、2016年春のもの。配布されたシェードの土台に、出展者ごとに装飾を施してもらった。中澤さんの作品は、柿渋染の馬のシルエットに、パッチリとした目の刺繍、手綱やたてがみが縫い付けられ、裏面にはこちらも刺繍で「Welcome to NUNOHAKU」の文字。周りには消しゴムはんこ(ブローチの台紙でお馴染み!)で星が彩られる豪華な作りだ。ランプシェードの足元で可愛らしく頬を染めている額縁は、同時に制作した出展者目印。お腹のりんごの縁には、ブローチ同様綺麗に刺繍が施されている。
同年夏の開催時に制作したのは、鮮やかな青を背景にカモメが舞う刺繍枠。翌2017年春の開催では、MAPのアイコンとして「魚」を、出展者目印として「丸いブローチ」を制作してもらった。魚のヒレにはまさに鱗のような光沢を放つ、メタリック素材が使われている。実はナカキョウ工房の『Shake(シャケ)』ブローチの母親をイメージしているのだとか。丸いブローチの顔の周りを囲うのはみっちりとした刺繍。『インド人ブローチ』として、黎明期から愛されているブローチをベースに、ドットが彩る豪華仕様だ。そしてその隣に愛らしく並ぶキツネとロバは、「フライヤーに掲載したいので作品を貸してください」とお願いした際のもの。既存の作品がほとんどの中、こんなにも豪華な新しい作品を用意してくれる。そのサービス精神は、ナカキョウファンが絶えない理由の1つだろう。
2017年夏の開催に合わせて用意してくれたのは、ひらひらとした緑の布が、まるで生い茂る葉のようにあしらわれた、ナマケモノのガーランド。事前に送ってもらったのだが、箱を開けた瞬間あまりの可愛さ、精巧さに感動し、一躍事務局内でアイドルと化した作品だ。ガーランドが好きだという中澤さん。「我ながらやりすぎ(笑)でも特別に楽しかったです」と語ってくれた。
今年の春の布博を彩ってくれた「花」のアイコンは、柿渋と刺繍を組み合わせた豪華仕様。花だけでも可愛らしいのだが「生きものを入れたかったので勝手にハチを入れました」と加えてくれたハチの存在によって、思わず頬が緩んでしまう。同時に出展者目印として作ってもらった蝶ネクタイは、ブローチと重ね着けする仕様。実はリボンはリバーシブルに使えるのだとか。
右端、大きな瓶の中に佇むのは、ナカキョウ工房のブースのウェルカムドール。春の布博ではグリーンの洋服を、夏の布博ではブルーの洋服を着て、来場者の目を楽しませてくれる。実は初登場は2015年のもみじ市。洋服の下には「momiji ichi」の文字も隠れているのだとか。今回のもみじ市にも看板娘として連れてきてくれるそうなので、どんな装いをしているのか要チェックだ。
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販売される作品にも増して、中澤さんの得意とする工作要素が詰め込まれた、総勢25作品。先月開催された自身初となる個展「KOBEYA CIRCUS」でもそのパワーは遺憾無く発揮され、「来る人を楽しませたい。ニヤリとさせたい!」という中澤さんの作品作りの原点が伝わってきた。今回のもみじ市では、八重樫茂子さんとのコラボレーションアイテムが立体会場MAPの代わりに登場する。作品を通してニヤリとしに、ナカキョウ工房のブースへ、ぜひ足を運んでみて欲しい。
(編集・本間火詩)