1999年1月浅川町の自宅の酒屋倉庫の一室を改装してパン屋「get well soon」を始める。インターネットを通じての地方発送を中心に、酒屋の店先でも販売。2007年7月に棚倉町に移転。インターネットと店頭販売のほか、自然食品店やこだわりのお店への卸しやイベント出店なども行う。スタート当初から体に負担のないエネルギーあふれる食べ物作りをコンセプトに掲げ、2005年に子供が生まれてからはマクロビオティックなども取り入れてより一層、人と自然とが喜ぶようなものづくりに力を入れるようになる。酵母は、秋田県産の無農薬全粒粉と北海道産の小麦粉と伊豆大島の深層海塩ハマネとで16年間種継ぎしている酵母と、無農薬無肥料栽培の玄米から作った自家製の甘酒を発酵させた酵母の2種類を使い分けている。基本的に、動物性のものと白砂糖は使わない(一部例外もあり)。今後はより自然の力全般に目を向けて、体の助けになるような、エネルギーあふれるものを生み出していきたいと思っている。
ADDRESS:
福島県東白川郡棚倉町上台字カハキ沼1-10
TEL:0247-33-8130
URL:http://getwellsoon.jp
Q.1. 今回のテーマに込めた思いを教えてください。
テーマ:「自然の力とパン」
わたしはパンを作る人だけれども、わたしひとりではなにも生み出すことはできないと思っています。おいしくてパワフルで食べると元気が湧いてくるようなパンを作るためには、力強い材料が必要だし、それらをうまく発酵させて熟成させて旨味を引き出してくれる微生物(酵母)たちのチカラをうまく使わせてもらえることが重要だと考えます。すばらしい素材をどう生かすか、ストイックな素材(動物性、白砂糖不使用。油分、糖分控えめ)からいかにふくよかなパンを生み出せるか、目には見えないものたちを味方につけることができるかどうか。それらは、作り手の感性にかかっていて、微妙な感覚を研ぎ澄ませていく必要があります。日々、自然の微細な働きと向き合いながら、畏敬の念を抱きながら、わたしもそんな自然の一部に溶け込みたいと思いながら、パンを作っています。少しでも自分がパンの一部になって、自然の一部に溶け込むことができたとき、良いパンになるような気がしています。
Q.2. 当日はどのようなディスプレイで楽しませてくれますか?
テーブル二つ分ずらりと、季節の移り変わりとともに変遷をとげる種類たくさんのパンを並べたいと思います。季節の素材を使ったパンを中心に作ろうと思っています。最後のテーブルでは、get well soon 工房内の微生物の働きによる発酵ドリンク2〜3種くらい? をご用意できればと思っています。梅酵素シロップ、ルバーブシロップ(微発酵)、あんずシロップ(微発酵)、のハーブティー割り、もしくは、豆乳で割ってラッシー風のお飲物、などを考えています。できれば、ですが。
Q.3. もみじ市へお越しくださる皆さまへメッセージをお願いします。
毎年季節ごとのパンやお菓子を作っていますが、ぐるぐると年を重ねるごとに定着していったり変化していったりして、今はだいぶ成熟してきて幅も広がってきている感じがしてます。
9月の末ですので、りんご、ブルーベリー、ルバーブ、あんず、ぶどう、とうもろこし、かぼちゃ、などが間にあうかなと思っています。それらの自然の季節の恵みを存分に取り入れて、2つの酵母の力を借りて、目にも鮮やかでパワフルな食べ物たちをどーんとお届けしたいと思います。
梅酵素シロップと、ルバーブシロップと、あんずシロップのお飲物もご用意しますが、こちらはパンの販売が少し一段落する頃からスタートできればと思っています。お腹をすかせて、わくわく楽しみにお越しください!