【あたらしい日常料理 ふじわら PROFILE】
「日常の料理を簡単に美味しく」。そんな想いを込めた「おいしいびん詰め」の開発・製造・販売を中心に活動する、料理家・藤原奈緒さん。2014年からは、JR東小金井駅の高架下で、おいしいびん詰めと、小金井市内で採れる新鮮野菜を使った料理をふるまう食堂「あたらしい日常料理 ふじわら」の営業、自宅で手軽に作れる「あたらしい日常料理教室」を開催。イベント出店&出品にも積極的に参加。彼女の日常は「おいしいびん詰め」調味料をひとりでも多くの人に届けるためにあると言っても大げさではないくらい。保温保冷効果のある製品を俗に魔法瓶と言いますが、この調味料こそ、まさに“魔法瓶”。たかが調味料、されど調味料です。例えば誰でも30秒以内で作れる卵かけご飯に調味料を加えるだけでとっておきのごちそうに大変身! これ、ホントの話です。
http://nichijyoryori.com/
アンリロ
【アンリロ プロフィール】
「野菜が美味しいレストラン……?」と疑いの目を向けている、そこのあなた! まずは、アンリロの「人参フライ」を一口どうぞ。口に入れた瞬間に「サクッ」という音が聞こえてきそうな衣の中に潜むのは、ほのかな甘みを感じられるやわらかい人参。もうこれだけでお腹が空いてきませんか? 地元・栃木産の野菜がふんだんに使われたアンリロの料理は、五臓六腑に染み渡るような優しい味わい。類稀なる感性を持ったシェフ・上村真巳さんが考案したお食事を、どうぞご堪能ください。
https://www.facebook.com/an.riz.leau/
網代幸介
【網代幸介プロフィール】
平面、立体、アニメーションなど、幅広い表現方法で独自の世界を描き出す画家・網代幸介さん。どこにもない、けれどどこかにあるかもしれない、遠い異国の風景。そこには、他のどんなところでも味わうことのできない、網代さんだけが作り出せる世界があります。奇妙で、物悲しくもどこか愛らしいキャラクターたちの紡ぐ物語。一度足を踏み入れてみたら、網代ワールドの虜になってしまうこと、間違いありません。
https://kosukeajiro.tumblr.com/
あずみ虫
【PROFILE】
1975年生まれ。神奈川県出身。イラストレーター。安西水丸氏に師事。アルミ板をカッティングする技法で作品を制作している。雑誌・書籍・広告などの分野で活躍中。2010年講談社出版文化さしえ賞受賞。『ぴたっ!』『いもむしってね・・』(福音館書店)といった絵本を多数制作している。また「えほん寄席」(NHKエデュケーショナル)では、アニメーションも手がけた。無機質なアルミに息吹を吹き込める、唯一無二の存在。
http://azumimushi.com
アノダッテ
【PROFILE】
2006年の夏、初めてのもみじ市の準備をしていた時、とある雑誌のページの片隅に佇んでいたアノダッテのジャム。「これを作っている人は素晴らしい感性の人に違いない」。確信を持って訪れた玉川上水沿いの小さな工房。実際に食べたジャムは想像を超えて美味しく、その日以来、”史上最高のジャムはアノダッテ”の称号は、僕(担当:北島)の中で揺るぎないものになっています。10年を超えるお付き合いの中で、感性だけではない、”鬼”とも呼べるような妥協しないものづくりの精神が、可愛らしい瓶の中に詰まっていることを知りました。あの美味なるおやつとジャムは、生まれるべくして生まれ来るのです。
http://anodatte.main.jp/
【商品カタログ予習帳】
レモンのジャム。やばい美味しさです。
レモンとバニラのジャム。バニラが加わって、さらにやばい美味しさです。
プラムのジャム。どえらい美味しさです。
プラムとバニラのジャム。バニラが加わって、さらにどえらい美味しさです。
ハスカップとレモンのジャム。ハスカップとレモンを合わせて日にはあなた……
ルバーブとリースリング(欧州系ぶどうの品種)のジャム。ルバーブとリースリングを合わせられたら、ぼく、もうだめです……
最後は、トマトとルバーブとエルダーフラワーの三重奏。とにかく言いたいのは、アノダッテのジャムは、本当に、ほんとうに、ホントウに美味しいってこと!
【スペシャルインタビュー「アノダッテの美味しさの秘密」】
2006年に始まったもみじ市。11年目を迎えましたが、数少ない皆勤賞のアノダッテ。僕自身(担当北島)も、皆勤担当です。「10年ひと昔」と言いますので、今日はふじもとようこさんと昔話をしながら、アノダッテの秘密(?)に迫ってみましょう。
みんなで丸くなった、最初のもみじ市
ーーー今回は、出店者みんなにインタビューしてるんですよ。kata kataの原稿とか読んだけど、昔のこと思い出して面白いですよ。
ふじもと:最初のもみじ市で思い出すのは、なんでこんな重いテーブルを運んでるんだろうって(笑)
ーーー前日ですよね? 夜、関根(手紙社の焙煎士)と二人で出店用のテーブルを会場(仙川にある森のテラス)に運んでいたら、ようこちゃんと稲岡くん(アノダッテの良き相談役)がこっそり視察に来てたんですよね。どんな会場だろうって。そこでばったり遭遇して……
ふじもと:とても重そうなテーブルを運んでいました。
ーーーあれ、出店者の皆さん用に作ったんですよ。ホームセンターで板を買ってきて。今じゃ考えられないんですけど(笑)。はじめてのもみじ市で、アノダッテはサツマイモのお汁粉を出してくれたんですよね。
ふじもと:森のテラスにあった火鉢を借りて温めて。
ーーーあの味、今でも思い出しますよ。そうだ、フリマコーナがあったの覚えてます? 出店者さんによるフリマ。アノダッテも何か出してくれましたよね。使い古した缶とか。
ふじもと:出しました! イベント終了後に、最後にお小遣いみたいに売上のお金をもらったのを覚えています(笑)。フリマコーナー、どこでやってましたっけ?
ーーー畳の部屋。kata kataの目の前くらい。
ふじもと:小谷田さんとか、変な場所で出店してましたよね?
ーーー床の間です。今ではありえない。小谷田さん、もみじ市の初日は結婚式だったんですよね、自分の。しかも京都で。だから1日目は出品だけ。で、2日目は東京にトンボ帰りして出店してくれた。
ふじもと:すごい!
ーーーもうあの時から、僕の中では「情熱の陶芸家」というキャッチフレーズが駆け巡っていました。
ふじもと:なるほど!
ーーー第1回もみじ市で、他に印象に残っていることは?
ふじもと:終わった後、和室でみんなが丸くなったこと。修学旅行みたいに。みんなが最後に感想とかしゃべって。
ーーー忘れられませんね。このイベントで初めて会った出店者が多かったけど、なんとも言えない一体感が生まれましたよね。ところで、アノダッテといえば、打ち上げに出ないことで有名ですが(笑)
ふじもと:そもそも人見知りなので。あと“ひとこと”が‥‥
ーーーひとことね。みんな壇上に上がって喋らないといけないから。
ふじもと:苦手なんです。
ーーー涙、涙の打ち上げですよ。ぜひ出てください。
裏切れない、諦めない
ふじもと:私は、第1回のもみじ市の時から、成長しないで止まっている気がする。ネガティブな意味でも、ポジティブな意味でもなく。
ーーー時が止まってる?
ふじもと:そうなのかな。
ーーーでも、成長していますよね、確実に。変わってない?
ふじもと:変わってない。
ーーーよく言えばずっとブレていないということじゃないですか?
ふじもと:よく言えば。
ーーー頑固?
ふじもと:頑固。それで稲岡さんにうんざりされるんです。
ーーーギリギリまで、諦めないでずっと考えているもんね、いつも。今回も、もみじ市にどんなメニューを出すか、何度も何度も自分の中でシミュレーションをしていますよね。これでいいのかって。最終的にはどこで決めるの? どこかで踏ん切りをつける?
ふじもと:踏ん切りって何ですか?
ーーー最終的にAかBか決められないけど、目をつぶって「えいやっ!」って、どちらかにするっていう……
ふじもと:それはないかな。だからみんなに迷惑をかけてる。
ーーー納得するまで考え続けるってことですよね。
ふじもと:裏切れないから。
ーーー誰を?
ふじもと:お客さんも、北島さんも。
ーーーいい話だね(笑)
ふじもと:もみじ市の出店者紹介の原稿を読んでくる人がいるから。過大評価された原稿を(笑)
ーーーいやいや、過小評価です(笑)。もみじ市って三角関係なのかもね。作り手と、我々と、お客さんの。当日だけじゃなく、その日を迎えるまでに、いろいろな関係が出来上がっている。
ーーーギリギリで出すものを変えたりします?
ふじもと:あります。ここでも迷惑をかけるんです。
ーーー当日出すおやつを考える時、付け加えていく感じですか? それとも引いて行く?
ふじもと:最初はいつもシンプルなんですけど、稲岡さんに試食してもらって、もうちょっとこれがあってもいいんじゃない、と言われて。それはそうだけど、今から付け加えると大変だけどなぁって(笑)
ーーーでも、最終的にはプラスしていく?
ふじもと:そうなんです。今回も確実に寝る時間がなくなるけど、それでも、やるよね、っていうふうになって、もみじ市当日を迎えます。
ーーー稲岡さんのアドバイスは、素直に聞くんだね(笑)
ふじもと:聞きます。素直かどうかは別にして(笑)。基本的に「足す」ことを言われるので。試作するごとに、5個から10個やることは増えていく。それをやったら美味しくなるのはわかるけど……。彼の場合は純粋な意見だから。直前に作業を増やすのは大変だし、素材の金額もかかってくるんだけど、と思いながら、結局はやってしまいますね。
同じ助産院で産まれた同士
ーーーもみじ市も11年目を迎えましたが、第1回から出ている、同じ皆勤賞の作家さんは、どんな存在ですか?
ふじもと:第1回目のもみじ市が終わったとき、「あれは北島学級もみじ組だったなぁ~」って思っていました。でも今皆勤賞のみんなのことは、同じ助産院で産まれて、気付かずに並んだベッドで寝ていたような……胸がきゅっとする感じかな。
ーーー泣けてくる表現ですね。ようこちゃんらしい。ぼくは、あの時以来、アノダッテのいちファンにすぎないですけどね。いちばんのファンであり続けたいとも思っているけど。一度聞きたかったんですが、アノダッテのおやつはなんであんなに美味しいんですか?
ふじもと:美味しいって思ってくれる人がいるから!
ーーーこれもようこちゃんらしい答えですね、では、いつも、どんなお菓子を作りたいと思っているのでしょう?
ふじもと:単純に、素直に、おいしいって感じてもらえるようなお菓子。食べたときに、頭の中じゃなくて、頭の上の電球がぴかぴかって光っていたらいいなって。
ーーー今回のもみじ市ではどんなおやつが登場する予定ですか?
ふじもと:「マロンクリームサンド」と「自家製フルーツドリンク」の小さなスタンドになろうと思っています。「マロンクリームサンド」は、大好きなかいじゅう屋さんの「まるぱん(ラウンドパン!)」を使って。アノダッテらしく、いえ、秋の“マロンダッテ”らしくおもいっきりデザートフルなマロンサンドにしようと考え中です。
以前tico moonの友加さんとコラボレーションさせて頂いた時も、ドキドキ嬉しい気持ちだったのですけれど、今回初めての食べ物どうしでのコラボレーションに、とってもウキウキしています! スペシャルな自家製フルーツドリンクは、こちらもまたアノダッテらしく、自家製のセミドライプラムとセミドライ無花果で作った小さなお楽しみを添えられるようにして。まんまるバターガレットやビクトリアサンドイッチケーキも焼いていきたいなぁと……
ーーーかいじゅう屋さん、相談してみて良かったですね。
ふじもと:はい。実は今回のおやつには私の中でこっそり裏のテーマがあって、今年のもみじ市のおやつは北島さんに相談して、それを素直にやってみよう! と決めていました。いままではずっと自分で考えて作ってきたのですけれど、このラウンドの記念に何かやりたいなぁと思っていて。
ーーーそうなの! 言ってみて良かった(笑)。ジャムはどんな種類を用意してくれますか?
ふじもと:日本ではまだまだ珍しく貴重な国産のサワーチェリーや、久しぶりの甘くて濃厚なバナナのジャム、西洋プラムに秋を想うスパイス、香り高い洋梨やさつまいもクリームなど並べようと思っています。
ーーー話を聞いててめちゃくちゃ楽しみになってきましたが、最後に、もみじ市にやってくるお客様に一言お願いします。
ふじもと:今年も変わらずいつもの小さな小屋で、みなさんにお会いできることをとても楽しみにしています!
*おやつを含めてすべて土曜日から並べて無くなり次第終了となります
*エコバッグのご協力お願いたします
*内容は変更することもございます
〜取材を終えて〜
もみじ市の歴史と同じ、出会って11年。面と向かってインタビューをするのはこそばゆい気がします。話していると、「あの頃と何も変わっていないな」と感じて、なんだか安心します。こういう、純粋なものづくり人に囲まれて今の僕たちがあるし、これからも“この世界”で生きていきたいな、と改めて感じることができました。それにしてもかいじゅう屋さんとのコラボが実現して良かった。言ってみるものです(笑)。みなさん、もみじ市に来たら、絶対にアノダッテのお店にお寄りくださいね。何度も何度も言いますが、アノダッテのおやつは本っ当においしいですから! (手紙社 北島 勲)
【もみじ市当日の、アノダッテさんのブースイメージはこちら!】
いつもの小屋でお待ちしています!
甲斐みのり
【甲斐みのりプロフィール】
本と雑貨、2つのフィールドを軸に、幅広い活動をされる甲斐みのりさん。文筆家として30冊以上の著書をもつ傍、「女性の永遠のあこがれをかたちにする」というテーマで雑貨やイベントを企画する「Loule」(ロル)の主宰も勤めています。2つの活動に共通するのは、旅や贈り物、手土産、お菓子、パン……女性の好きなものを多くの人に届けているということ。見過ごしてしまうような街並みに、宝物を見つけ出す天才。少女の心を宝物のように持ち続け、日々ときめきを届けてくれるのです。
http://www.loule.net/
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キノ・イグルー
【キノ・イグルー プロフィール】
日本中のカフェや雑貨屋、書店、ブーランジェリー、美術館などのさまざまな空間を、世界各国の映画を上映しながら演出してゆく移動映画館、「キノ・イグルー」。120年におよぶ映画史をくまなく紐解ける博覧強記なまでの映画愛が屋台骨にありつつ、どこか彼らのディレクションがいわゆるシネフィル(フランス語で映画通、映画狂)のそれとは一線を画すのは、映画そのものに対する論説ではなく、彼らがどこか映画との出逢い方をこそ慈しんでいるから、ではなかろうか。誰と、どこで、どんなふうに――つまり、映画と出逢うこととは、人生の愉しみそのものなのだと。
http://kinoiglu.com
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杉見朝香
【杉見朝香プロフィール】
たくさんの絵本と紙芝居を鞄に詰め込んで颯爽と河川敷に現れる、ものがたりの魅力の伝道師・杉見朝香さん。ありったけのわくわくやはらはら、どきどきで子どもたちの瞳を輝かせつつも、誰よりもそのストーリーを楽しんでいるのは、他ならぬ彼女自身なのだろう。「読み聞かせではなく、読み語りでありたい」と願う彼女の眼差しは、いつだって“教える”ではなく“学ぶ”歓びに満ちているからだ。そして身分やステータス、経験さえも脱ぎ捨てた、上も下もないフラットな地平にこそ豊かな生の意味があることを、この語り部の声は知っている。
Tiny N
【PROFILE】
花生師・岡本典子。Tiny N主宰。園芸生活学科卒業後、イギリスへ留学。花コンペティションで多数の優勝や入賞を果たす。現在は雑誌、TV、広告の撮影を中心に、展示会・パーティー装花、店舗ディスプレイ、講師、イベント出店など多方面で活躍中。誰かへの贈り物だったり、思いを伝える時など、花はあらゆる場面で私たちのそばにあるもの。岡本さんは、その有り難みを誰よりも大事にしている。もみじ市では、頭を花器と見立て、生花を即興で生ける。花と人が一体化することで、心のみならず、からだ全体がエネルギーに満ち溢れるのだ。
http://www.tinynflower.com
HammockRefle Kikuya
【PROFILE】
ハンモックにゆったりと包まれながらリフレクソロジーを受けられる、埼玉県草加市にある古民家サロン。自立式のものを使い、イベントや野外でも施術を行っています。揺れながらもしっかりとしたリフレを行いたいと沈み方や包まれ方を研究し、リフレクソロジー専用のハンモックを試行錯誤の後創り出しました。体全体が優しく包まれ、ぎゅっと足裏や頭を押されたら、たちまち心地よい眠りへと誘われます。初めての方にお勧めしたいのは、短時間ではなく長めのコース。じっくり時間をかけてほぐされた体は、そのハンモックから出たくなくなるほど心と体が満たされます。
http://www.hammockrefle.com