事務局スタッフが語る、もみじ市の本当の魅力⑳
もみじ市事務局のメンバーがそれぞれ感じた「もみじ市」の魅力についてお伝えします。もみじ市に関わる一人ひとりが真剣になって作り上げた“夢の国”。そこに訪れたら、みんながひとつになれることを渡辺洋子は語ります。
あなたは最近、ドキドキしていますか?
眠れないほど胸が苦しくなったり、不安になったり、
涙が出るほど感動したりする瞬間はありますか?
ちょうどいま、私はその中にいます。
あと数日でもみじ市が訪れるという、この1日1日と迫り来る日々は
どうしようもないほどに不安と緊張が膨らみます。
なぜ、こんなにも緊張するのか?
それは、ここに関わる全ての人が、真剣だからだと思うのです。
100組もの一流の作家たちが、
日々の仕事とかけもちしながらの、およそ70名のスタッフが、
この日のために半年以上もの月日をかけ、新しいことにチャレンジしてみたり、
お客さまをいかに楽ませられるかに頭を悩ませたりして、
たった2日間のためだけに、心を燃やす。
だから、自分も負けられないし、失敗できないと強く思う。
きっとみんながそう思っているからこそ、すべてが一同に集まった時、
もみじ市という会場が、夢の国になるのでしょう。
そして、自分がその中にいることを感じた時、鳥肌が経つ程に感動するのです。
その思いは、きっとお客様にも伝わると信じています。
仲間たちと、そしてお客様と。
みんなと一緒に、感動を味わえる場所。
それが、わたしにとってのもみじ市です。
事務局スタッフが語る、もみじ市の本当の魅力⑱
もみじ市事務局のメンバーがそれぞれ感じた「もみじ市」の魅力についてお伝えします。もみじ市で起こる、2日間だけの“奇蹟”。それは日常をより慈しむ人々の静かな、それでいて強い想いが引き起こす、と藤井道郎は信じています。
「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」
90年代東京発の音楽シーンをエレガントに彩った、ピチカート・ファイヴというサウンド・ユニットのリーダーにして現在はプロデューサー、編曲家としても活躍する小西康陽氏がよく引く、昭和の英文学者吉田健一の遺した言葉だ。
戦後日本の礎を築いたパワフルなリーダーとして活躍した時の首相、吉田茂の長男にして、政治家を継がないという規格外な自由人のコンテクストだけに、そのとらえられ方はさまざまのようだけれど。個人的には判断に迷ったときに自分にあてがう物差しとして、常に心のどこかにしまってあるようなフシがある。
そりゃあ仕事に学校に家庭にと、たくさんのことに忙殺される日々の中、「神は細部に宿る」と大上段から啓示されても、生活のディティールを追求する呼び水にはならないだろう。なにより、リアリティがない。
だが、ここにはそんな桃源郷に本気で手をのばそうとしている人たちが居る。出店者として、スタッフとして、お客さんとして。そう、みんな信じているのだ。戦争とはいわずとも、それぞれの日常をていねいに慈しむことで、目の前に広がる世界をアップデートすることはいくらでも可能だということを。そして、それはいつだって、その掌に握りしめた静かな想いこそが着火剤になっていることを。
「もみじ市」という場所にそっと、だが確かに強く灯るそんな熱が起こす奇蹟を、ぼくは本気で信じている。
事務局スタッフが語る、もみじ市の本当の魅力⑰
もみじ市事務局のメンバーがそれぞれ感じた「もみじ市」の魅力についてお伝えします。もみじ市の魅力は、作家さんと直接会話し、作品に込められた思いに触れられることだと藤崎亜望は話します。もみじ市が、みなさんと作家さんが繋がる場所になりますように。
ある日、お店で“それ”を見つけました。
ひと目見て、衝動買いに近い形で連れ帰ったお気に入りです。
ある秋に訪れたもみじ市で、“それ”を作った人に会うことができました。
その人のブースに並んでいた作品は、私には、お店で見た時よりもさらに魅力的に見えました。
そして、それが家にあることを誰かに自慢したくなりました。
作家さんに会って、作品がその手から作られたことを実感し、
少しの会話だったけれど、使う人を想った優しさに触れることができたからだと思います。
作家さんの人柄に触れ、作品に込められた思いを感じる事ができる。
それがもみじ市の魅力だと思います。
陶芸、染物、イラスト、料理、農業、音楽など、様々なジャンルの作家さんが集まる2日間。
みなさまと作家さんが繋がる場所でありますように。
事務局スタッフが語る、もみじ市の本当の魅力⑯
もみじ市事務局のメンバーがそれぞれ感じた「もみじ市」の魅力についてお伝えします。一日の始まりがウキウキするように、もみじ市は朝、この場所に集うすべての人々がそんな気持ちでいる、と藤枝大裕は語ります。もみじ市は始まりの“朝”から来るのもオススメですよ。
「もみじ市は朝が良いんです」
もみじ市を立ち上げた3人の中の1人、藤井千夏の言葉です。僕も訪れる人にもみじ市の一番の魅力を伝えるとしたらやっぱり“朝”をお勧めしたいです。
例えば、早起きして出かける旅行の朝。運動会や文化祭、お祭りの前。いつもとは違う特別な一日の始まりは心がウキウキしませんか? もみじ市はみんながそんなウキウキした気持ちを持って集まってくるイベントだと思っています。朝はそのウキウキが一番フレッシュな時間なんですよね。出会ったときにみんながすごく良い顔をしてくれる。事務局、ボランティアスタッフ、出店者さん、お客さん、どの立場の人も。みんなが良い顔で声をかけてくれるからこっちも自然と笑顔になれる。その輪が広がって、広がって、会場を包み込んで、あの場所にいる人みんなが共有できる。だから、“この日、この場所にいる誰もが曇り無く人生を肯定できる”もみじ市ならではの幸せな空気が生まれるんだろうなという気がします。その輪が広がる瞬間に出会いたいっていう気持ちもあるし、自分でも積極的に広げたいから、朝が好きなんです。
あと、すごく個人的な意見ですが、もみじ市の朝礼が好きです。お客さまにはおそらく何をやっているかはわからないかもしれないのですが、開場の30分くらい前に出店者とスタッフが1カ所に集まって朝礼をしています。その場所で出店者さんを愛と敬意を持って一人ひとり紹介しているんですよね。出店してくれる方、それぞれにスポットが当てられて、もみじ市という舞台に上がっていく瞬間です。その風景が終わって、そして、開場。幸せに満ちた一日が始まります。
もみじ市にしかない特別な朝の空気をみなさんにもぜひ感じてもらえたらと思います。そのワクワク感といったらもう本当にすごいんですから。
事務局スタッフが語る、もみじ市の本当の魅力⑮
もみじ市事務局のメンバーがそれぞれ感じた「もみじ市」の魅力についてお伝えします。身体中で感じられる特別な空気が、もみじ市には流れている。もみじ市だけの空気をあなたにも味わってほしい。そんな願いをこめて、藤井千夏が語ります。
「もみじ市の会場全体をつつむ空気」
それは、なんとも表現しがたい独特の雰囲気をもっていて、言葉で伝えるのはむずかしい。けれど、もみじ市だけがかもしだす特別な空気がそこにはある。
遠くから聞こえる電車の音、子供たちの笑い声、ステージから響くハープとアコースティックギターの音色、するりと頬をなでてゆく秋の風……。その場所にいるだけで、なんとも幸せな気持ちになる瞬間がある。
もみじ市では、イラストレーターが美しい線を描くのを目の前で見て、音楽家が奏でる美しい音色を肌で感じて、農家が丁寧に育てた野菜の話を直接聞くことができる。
また、ライブ感あふれる料理人のパフォーマンスを見て、できたての料理を食べることもできる。自らの手でつくり出す“ものづくりびと”たちの作品に触れることもできる。野外なのに映画だって楽しめる。もみじ市には、なんだってある。
あの幸せな空気をつくりだすもとは、何なのか……。実は私もまだ、これという一つの答えは見つからない。
けれど確かにある、もみじ市だけの特別な空気。多摩川河川敷に訪れたならば、ぜひゴロンと寝ころがって空を見上げてみてほしい。そして心地よいざわめきとともに、もみじ市の空気をたっぷり楽しんでもらえたらと願う。