ジャンル:BREAD

かいじゅう屋(15日)

【PROFILE】
橋本宣之・橋本美香が営むパン屋。東京都目白で10年間店を開いていたが、2017年3月に多くのファンに惜しまれながらも閉店。そして、宣之さんが美香さんと出会ったという思い出の地で新規オープン。その地とは、立川市の鈴木農園。店頭には以前から評判のパンや焼き菓子はもちろん、鈴木農園の新鮮な野菜を使ったサンドイッチなど、新しいメニューも並んでいる。パンを買い、その紙袋を抱えると、焼きたての温かさと幸せな匂いに思わず、顔もほころんでしまう。
http://kaijyuya.hatenablog.com

続きを読む

ジャンル:BREAD

きりん屋(14日)

【きりん屋プロフィール】
三重県松阪市。のどかな町の山の麓に、行列を呼ぶパン屋があります。ひょっこりと現れる小さなお店の名は「きりん屋」。その扉を開けると、たくさんの可憐なドライフラワーと、レコードから流れる陽気な音楽、そして鼻腔をくすぐる焼きたてのパンの香りに包み込んでくれます。自家製の天然酵母を使用し丁寧にこねられたパンは、もちもちとした食感で噛めば噛むほど風味が増してくるのです。きりんのように首を長くしてお待ちのみなさん、ぜひお見逃しなく。

続きを読む

ジャンル:BREAD

koha(14日)

【kohaプロフィール】
今回もみじ市に初参加の自家製酵母パンのお店。愛知県豊田市にある自宅の一角で、一人切り盛りする店主・安田有里さんが深夜から仕込むパンの数々は、お昼過ぎには完売状態。自家製酵母はレーズンを基本に、いろいろな季節の果物や穀物、地元産のものを使って日々育てています。強力粉北海道産、薄力粉は地元豊田市産、砂糖は粗糖、塩は沖縄産など、できる限り国産、地元のものを材料にした極上のパン。素朴なテーブルパンも少しトーストして口に入れると、はっきり味わいの深さが感じられました。名古屋芸大出身という安田さんによるブース構成も楽しみです。
http://koha-omise.tumblr.com/

続きを読む

ジャンル:BREAD

小春日和(15日)

【小春日和プロフィール】
さいたま市大宮公園ほど近くにお店を構えるアットホームで居心地の良いパン屋さん。主にベーグルの生産販売をしており、種類は常に20種類を製作。ベーグルだけではなく食パンも人気商品。最近ではおからを入れた柔らかいパンなど様々なパン製作を楽しんでお客様に提供しています。私(担当:並木)は何と言ってもチョコベーグルのファン。柔らかいベーグル生地とチョコの甘さの具合の良さったらないのです。ひとつあるだけで心がホッとする素敵なベーグルです。

続きを読む

ジャンル:BREAD

七穀ベーカリー

【PROFILE】
別名「飛び出すパン屋」。自家製酵母パンやココナッツオイルで揚げたてのドーナツを引っさげ、日本全国の素敵な場所へと飛び出していくスタイルが人気です。店主の山本洋代さんは、毎回テーマに沿った楽しいメニューを考えてくれるほか、時にはお目当ての出店者に会いに行くほどのもみじ市好き。ひたむきな彼女の姿勢に感動して、食材を提供したり、商品をコラボするもみじ市メンバーも多いんです。
http://759bakery.jp

続きを読む

ジャンル:BREAD

CICOUTE BAKERY(15日)

【CICOUTE BAKERYプロフィール】
京王線南大沢駅から遊歩道を歩くこと10分。閑静な団地内に小麦の香ばしい匂いが漂ってきたら、そこはCICOUTE BAKERYです。4種の天然酵母を使いつくられる硬めのパンは、家に持ち帰ってからも香り続け、ひとたび口に入れると、小麦の香りがふわりと鼻を抜けます。私(担当:鈴木)は、CICOUTE BAKERYさんでパンを買うたび、おいしそうな匂いにやられ、持ち帰る途中で我慢できず、頬張りながら帰るというのが、毎回のルーティンになっています。
http://cicoute-bakery.com/

続きを読む

ジャンル:BREAD

パンと器 yukkaya

【パンと器 yukkaya プロフィール】
粕谷修朗さん・奈津子さんご夫妻が営む「パンと器 yukkaya」。府中市分倍河原にある店舗に並ぶのは、奈津子さんが丹精込めて焼き上げたパンと、陶芸家の修朗さんが作る器たち。店内には、小さなイートインスペースもあります。穏やかな雰囲気のご夫婦の会話は、いつでもごはんの話題が中心なんだそう。季節の果物や野菜の味わいを感じる天然酵母のパンに、食材の彩りが映えるシンプルで美しい器。美味しいものが大好きな二人だからこそ作り上げられる、暮らしに寄り添う逸品がそこにはあります。
http://yukka-ya.jugem.jp

続きを読む

ジャンル:BREAD

petit à petit(14日)

【petit à petitプロフィール】
ほのかな酸味としっかりとした歯ごたえが、さながら精緻に形作られた芸術品としての風格すら放っている「petit à petit」(プティ・タ・プティ)中西麻由美さんのパン。その繊細かつ力強い舌触りは、ともに味わう料理やワインと互いを引き立て合い、食べる人と静かにマリアージュする。だが彼女のパンの本質は、マリアージュさせることそのものにはない。その存在を忘れるほど食の悦びに没頭させること、そんなアルチザン(フランス語で職人)のごとく透徹した美学にある。そのさまこそ、眩暈を起こすほどにエレガントで官能的で。
http://petit-a-petit2003.com

続きを読む

ジャンル:BREAD

ヘブンズテーブル(15日)

【ヘブンズテーブルプロフィール】
埼玉県川口市にあるアトリエで、パン教室や自家製天然酵母をつかったパンの販売を行うヘブンズテーブル。店主のトミヤマトモミさんは、野菜や果物、お茶、お米…四季折々の自然の恵みを酵母にし、ここでしか味わうことのできないパンを焼き上げています。天然酵母によるパンは素材の旨みがぎゅっと詰まって食べ応えばっちり。パリッとした表面ともちっとした中身とが、たまらないハーモニーを奏でます。
http://www.f6.dion.ne.jp/~h-table/h-table/

続きを読む

ジャンル:BREAD

rocaとmego

【PROFILE】
通販とイベントでしか手にすることができず、一カ月先まで予約が埋まってしまう『幻のパン』。時間をかけ、じっくり低温で発酵することで素材本来の味を引き出す王道のパンと、決して華やかとは言えないけれど、シンプルに真摯につくられた焼き菓子。奇をてらわず、だからこそ素材の味がストレートに広がる。それを口にすれば、1ヶ月以上待つことだって許してしまう。いつかもみじ市へ、と想いがついに叶い、rocaのパンが今回初めて函館からやってきてくれる。そして、そのパンに彩り添えるのが、同じく函館の陶芸家megoこと牧野潤さんの器だ。こっくりとした色合いと土の感触。持った時の安心感は、暮らしの中で毎日使って欲しいのと想いからなのだろう。食卓にrocaのパンとmegoの器が並べば、至福の朝が約束されるはずだ。
http://www.score20.net
http://mego33.exblog.jp

【商品カタログ予習帳】

しのぎ五寸皿とベーグル
rocaさんのミルクビスケット
角平皿
オーバルリム皿


しのぎ鉢

リム皿
丸マグ
スープボウル
マグ
マグ

【スペシャルインタビュー「函館からはるばるやって来る二人の作り手」】
今回のもみじ市が初出店となるrocaとmego。これまで何度もアプローチをしてきた末、ようやく念願が叶った。改めておふたりの魅力を探るべく、渡辺洋子が彼女たちの住む函館へと飛んで行きました。まずはrocaさんのお話から。

東京では初出店で注目のroca

−−−これまで東京での出店経験のないとのことですが。今回どうして出ていただけたのでしょうか?
roca:いつも出店していた「森のカフェフェス」(毎年ニセコで行っていた手紙社主催のイベント)が、今年は開催がなかったのですが、お客様に「今年はやらないの?」とすごく聞かれていて。もみじ市に出店することを決めました。

−−−今回、megoの牧野さんとご出店してくださるのですが、どういう経緯でご一緒されることになったのでしょう。
roca:牧野さんの器とは、随分前に出合ったのですが、使いやすさと佇まいがすてきで……。飾らない魅力がいいんですよね。実は、10年ぐらい前からオンラインショップでrocaのお菓子とmegoの器のセットを販売していました。でも、イベントで同じブースで出店するのは「森のカフェフェス」くらいでしたね。今回のもみじ市には、私からmegoさんを誘ったのですが、震えるほど喜んでくれて(笑)。

カフェで出していたパンが人気に

−−そもそも、rocaさんはいつからパン作りを始めたのですか?
roca:2007年からで、今年でちょうど10年になります。以前は、夫婦でカフェを営んでいて、ランチに出すパンを焼いていました。そのうちパンだけを買いたいというお客様が増えてきて、3種類のパンだけ予約を取って焼いておくようになりました。そうすると、段々そちらのボリュームが増えてきて、パンだけを切り離したことがrocaの始まりです。(※現在カフェは閉店)

−−−パン作りはどこかで修行をされたのでしょうか。
roca:どこかに習いに行ったり、修行したりしたことはないです。はじめは本を参考にして、その通りに作ってみたのですが、それがあまりにおいしくなくて(笑)。それから図書館の机にパンのレシピ本をたくさん積んで、それらを読みながら「これかもしれない」と、1日にひとつずつ試作しました。材料を足したり引いたりしながら、なんとか自分の好みに合うよう試行錯誤を重ねましたね。塩バターのパンは、その頃にできたレシピです。カフェでもずっと出していたもので、rocaを始めるきっかけにもなったパンです。

母との思い出のプリン

−−−焼き菓子も独学なのでしょうか? ご両親からの影響はあるのですか。
roca:特別お菓子作りをしてくれる家庭ではありませんでした。でも、小学校2年生の時に、母が読んでいた婦人雑誌に、帝国ホテルのワンホールサイズの大きなプリンのレシピが載っていたことがあって。母に「作って!」と頼んだら、逆に「作ってみたら?」と言われたんです。次の日、学校から帰って来たら、なんとプリンを作る材料が全部揃っていて、母が「買っておいたから」って言うんですよ。レシピにもフリガナがふってある(笑)。カラメルだけは危ないから一緒に作ってくれたのですが、その時に焼いたプリンがおいしくて。それ以来、家でプリンを焼くのは私の担当になりました。今でも、ときどき母から「プリンが食べたい」と電話がかかってくるんですよ。いまも、イベントなどで販売しているプリンは、当時のレシピのままなんです。

−−−お母さんの導き方は大成功でしたね(笑)
roca:「あの時ママがプリンを作ってあげなかったのが、良かったでしょ」なんて、しょっちゅう言われています。そのたびに「ありがとう」と応えています(笑)

−−−すてきなエピソードですね。焼き菓子もその頃から始めたのですか。
roca:プリンをきっかけにして色々なものを作るようになりました。図書館へ行って、「子どもでも作れるお菓子の本を探してほしい」と司書さんにお願いしたら、たくさん本を持ってきてくれて……。「これはおいしそうだけど、スーパーに材料が売ってないからだめね」なんて、一緒に考えてくれるやさしいお姉さんでした。私でも作れそうな本を借りて、家でお菓子を作って、そのお菓子を持って本を返しに行くということを繰り返していました(笑)。

みんなで分けられるパンとお菓子を作りたい

−−−rocaさんは、奇をてらわないストレートなお菓子やパンを作られていると思うのですが、『これがrocaのお菓子である、パンである』というテーマはありますか。
roca:「これは一体何だろう?」と、食べる前から気構えてしまうようなものにはしないようにしています。子どもが見ても、お年寄りが見てもすぐにそれがどんなものかがわかって、口に入れてもらえるようなパンや焼き菓子を作りたいと思っています。自分たち用にはスパイスを作ったパンやお菓子も好んで作ります。でもそういうものは、箱をあけた時に「これは子供には食べられないからお母さん用ね」ということになるので。だから、みんなで分けられるようなパンや焼き菓子だけを販売するようにしています。

−−−今回、初めてのもみじ市ではどんなものを持ってきてくれるのですか?
roca:一番人気の塩バターのパンと、焼き菓子を持っていきます。焼き菓子は日持ちがするので、パンより多くなると思います。

ここからは、もみじ市をとても楽しみにしているというmegoの牧野潤さんにお話を伺います。今年から東京で大学生活を送っている娘さんを助っ人に伴い参戦してくれるそうです。

子どものために会社をやめた先には

−−−もみじ市をご存知でしたか?
牧野:もちろん! 手紙社さんのイベントにはいつか遊びに行きたいと思っていたんです。だからニセコの「森のカフェフェス」に声かけていただいた時は、本当にうれしかったです。今回は「もみじ市」にも出させてもらえて、念願が叶いました。

−−−先日送っていただいた器をいくつか拝見して、緊張しないでどんどん普段使いしたくなる器だと感じました。ご自身としては、お気に入りの作品はありますか?
牧野:できあがって満足度の高いのは板皿です。少し手間がかかり、ロスが出やすいということもあります。亀裂が入って全部だめになることもあるんですよ。だから、うまくいくと「やった!」という気持ちになります。

−−−器作りを始めてどれぐらいになりますか?
牧野:13年ぐらい経つと思います。その前はフルタイムの会社員として働いていました。でも娘との時間を大切にしたくて、子供が年中になった時に会社を辞めたんです。それ以来、これまで出来なかったことや、習いごとなどを全部一緒にやろうと決めて、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。そんな日々の中で、娘と一緒に行った陶芸教室の体験で、土に触れてみたら「もう、これでしょう!」と感じてしまって。

−−−ビビっと来るものがあったんですね。ずっと陶芸に興味があったのですか?
牧野:小さいころから茶道を習っていたので、焼き物がいつもそばにある生活でした。日々さわって見ていくうちに、焼き物への興味が湧いてきて、器の収集も始めました。実は陶芸をするのは老後のお楽しみに取っておくつもりだったんですけどね(笑)

娘さんの就学を機に独立

−−−陶芸を始めてからは、師匠につかれたのですか?
牧野:はい、先生のところへ行って「給料はいらないので勉強をさせてください」と伝えました。1年ほど勉強させてもらって、すぐに仕事にしようと決めました。ちょうどその頃、娘が小学校に入ったのですが、「ただいま」と帰ってくる時間にいられるように、家で仕事ができたらと思い始めて。それで、工房付きの家を建てたいと主人にプレゼンしました(笑)。作品が売れなかったら教室をやるとか、収支まで出して説得しましたね。

−−−すごい行動力ですね。
牧野:やるなら本気でやろうと思ったんです。これまでの人生、中途半端で生きてきたのですが、これだけは全うしようと決めたのが30歳の時でした。

−−−独立までが早かったので迷いもあったと思うのですが、何か作りたいもののビジョンはあったのですか?
牧野:最初は手探り状態でしたね。まず苦労したのが土選びです。知識もまだ浅かったので、ある程度「これだ」という土に絞って試してみて、土に合う釉薬を作っていました。最初は粉引を3年ぐらいやっていましたが、粉引はデリケートなんですね。これだと普段使いが難しいと限界を感じて、普段使いしても大丈夫な器作りをしようと思いました。今作っているような白っぽい器にシフトチェンジして、もともと作りたかった黒の器を作るために、黒の釉薬の調薬も始めました。

−−−そして今のスタイルになったというわけですね。基本的に白と黒の2色使いですか?
牧野:全部1色のパターンと、外側と内側の付け分けがあって全部で4パターンです。他の色や絵付きの器も作ってみようかと考えることもありますが、自分で使うことをイメージすると、最後はこの2色に落ち着きます。やはり自分が使いたいと思うもの、かっこいいと思うものを作りたいですね。

もみじ市はmegoにとっての運命!?

−−−作家として活動したり、販売したりするために、どのようされてきましたか?
牧野:器作りを始めてすぐの頃から、函館のリーヴズというカフェ&レストランで作品を置かせてもらっていて、rocaさんと知り合ったのも、ここで作品を買っていただいたのがきっかけです。営業したり初対面の人とお話したりするのが苦手なのに、次々と人に恵まれて、ここまで来ることができたことに感謝しています。rocaさんとのつながりから手紙社さんへと……。

−−−今回もみじ市に持ってきていただくのはどのような作品ですか? 今回のテーマは「ラウンド」ですが、四角の器もすてきですね。
牧野:丸と四角、両方のプレートがあるので迷っています(笑)。あれもこれも持って行きたくなりますが、北海道から配送するのである程度絞らないと……。でも、なるべく多くの種類を見ていただきたいなと思っています。

−−−今後、こんなふうに続けていきたいというビジョンを教えてください。
牧野:お店にも卸したいし、ギャラリーで展示もしたい、イベントにも出たいですね。ちょうど娘が今年から東京で大学生活をしています。だから東京での活動を増やしたいと思っていたところだったんです。そんな時にもみじ市に誘われて、感動しちゃって。なんだか運命を感じているんですよ。

〜取材を終えて〜
ちょうど今頃、遠く函館の地で、もみじ市のために準備を進めてくれていると思うと、もみじ市当日が楽しみでなりません。rocaさん、牧野さん、ありがとうございました。(手紙社 渡辺洋子)

【もみじ市当日の、rocaとmegoさんのブースイメージはこちら!】