【結城琴乃プロフィール】
木を焦がして描く“焦がし絵”という手法や細い針金を巧みに操り、独自の世界観をつくりあげるクラフト作家・結城琴乃さん。焦がし絵でつくる建物や船といった作品は、ノスタルジックなモノクロの世界へと誘ってくれます。蝶々や葉脈といった針金でつくるアクセサリーやオブジェは、繊細で儚く、機微を感じられる類い稀なものばかり。その粛々とした美しさは、心の奥底にそっと閉じ込めている部分を刺激してきます。結城さんのつくられた作品には、すべて物語が秘められているといいます。作品に触れ、その物語に一歩足を踏み入れたとき、新たな物語が始まることとなるでしょう。
http://kotono1218.exblog.jp
ユーリ白樺かご
【ユーリ白樺かごプロフィール】
自ら樹皮を採取し、幾重にも編み重ねることで“白樺かご”を作る。20年前、北欧で暮らしたことをきっかけに白樺の木に出逢い恋に落ちる。白樺かごを編み重ねてゆくことは、生きることそのものと語るユーリさんの目はあまりにもキラキラとしており、本当に恋をしているのだとわかるほど美しい。白樺への愛に満ちた作品は、少女らしい無垢さと女性らしいしなやかさを秘めており、身につけるだけでホッと落ち着くような安心感がある。
liir
【liirプロフィール】
福井県に構えるアトリエで、ガラスの自然な振る舞いをそっと留めたような、美しい作品を作る森谷和輝さん。2011年から、liir(リール)という屋号で活動しています。吹きガラスの技法で作られる透明な作品と、キルンワークという技術を用いて作る、リサイクルガラス独特の表情を持つ作品。異なるガラスの性質を活かして作られる作品には、ガラスという素材に魅せられて作品作りを始めたという、森谷さんの想いが表れています。彼が作る作品の魅力は、作品そのものとしての凛とした佇まいのみならず、暮らしの中で見せてくれる、気取らない姿にあります。「ふとした時に綺麗だなと思えるものを作りたい」という森谷さん。日々の中で、使うたびに愛おしくなるliirの作品の輝きを感じてみてください。
http://www.liir1116.com/
Ren
【Renプロフィール】
京都に工房を構える金工作家の中根嶺さん。金鎚を使い金属を叩いて加工する「鍛金」という技法で、アクセサリーやカトラリー、オブジェにランプなど、暮らしを豊かにするようなモノを製作している。手の動きの一つひとつが確かに刻まれた金工作品は、無機質なのになぜか温かさを感じる。触れると壊れてしまいそうなほど繊細なものもあれば、ときに場の空気を変えるほどの力強さをも感じさせることもある。そんな様々な要素を孕んだ彼の作品を目の当たりにすると、ついつい目が離せなくなってしまうのだ。
http://ren-craftwork.com/
roca(13日)とmego
【rocaとmegoプロフィール】
rocaは函館にある小さなパンとおやつのお店。「お店」と言っても店舗は持たず、通販とイベントのみで販売している。時間をかけ、じっくりと低温で発酵することで素材本来の味を引き出す王道のパンと、決して華やかとは言えないけれど、シンプルに真摯につくられた焼き菓子。それらには、飽きずに、毎日でもいただきたい安心のおいしさがある。それは、rocaさんご本人が、材料を足したり引いたりしながら、自分の好みに合うよう何度も試行錯誤を重ねてたどり着いた味だからなのだろう。「子どももお年寄りも、みんなで分けられるようなパンや焼き菓子を届けていきたい」、という言葉から伝わるrocaさんの優しさも、味の奥底にプラスされているのかもしれない。
http://roca.shop-pro.jp/
megoこと牧野潤さんは、函館を拠点に活動する陶芸家。もともと興味を持っていた陶芸を初めて体験し、「本気で取り組んでみよう!」と決めたのが30歳の時。主婦であり母であるという存在は、制作する器にそのまま反映され、普段使いしても大丈夫な器、自分が使いたいもの、かっこいいと思うものを目指して制作を続ける。その結果生まれたのは、土色と黒の2色のみの展開。黒い器は彩の良い野菜の色をさらに引き立たせ、土色の器はどんなお料理を盛ってもさまになる。手にしたときに感じる軽やかさを持ちながら、洗った後に重ねても大丈夫と思える安心感があり、「気づけば食卓にいつも並んでいる」、そんな存在の器。
http://mego33.exblog.jp
wakastudio
【wakastudioプロフィール】
陶芸作家・石川若彦さんがパートナー綾子さんと制作している陶器を送り出しています。1960年、彫刻家の長男として文京区本駒込に生まれた若彦さんは、1990年に益子町に移住したのをきっかけに陶芸を中心とした造形活動を開始。自ら作り上げた住居と工房、ギャラリーを拠点としています。轆轤(ろくろ)を使いはするけれど、手びねりでの造形が、やはり面白いと言います。wakastudioの仕事は“手でつくる”ことへの讃歌です。地元の陶器市では陶器だけでなく鳥も焼いて(一応焼きもの?)提供しているほどの若彦さん。その器は食との相性抜群。シンプルで洗いやすいお皿は私(担当:小池)の家でもヘビーローテションです。
https://www.instagram.com/wakastudio/