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「もみじ市2016」開催決定! 2016年9月17日(土)〜18日(日) ✳︎雨天の場合は9/19(月・祝)に順延
2016年、もみじ市の開催が決定致しました。10周年記念となる今回のテーマは「FLOWER」! 会場はもちろん、調布市多摩川河川敷。開催に先駆け、10周年に相応しく10枚のポストカード(イイダ傘店さんが描いてくれました!)を週替わりで配布します。イベントの詳細は今月下旬にオープンする公式サイトにて。みなさま、どうぞお楽しみに!
◎もみじ市2016
日程:2016年9月17日(土)、18日(日) ✳︎雨天の場合は9/19(月・祝)に順延
会場:調布市多摩川河川敷(京王多摩川駅下車徒歩3分)
◎TOPICS
・10周年記念のテーマは「FLOWER」!
・公式サイトは、7月下旬オープン!
・7/18(月)より、DM(ポストカード)を配布!
・DMのデザインはイイダ傘店。10種10枚の「花のDM」を制作!
・毎週月曜日に異なるDMを配布!(無くならないうちに早めに!)
・9週間に渡り、9枚のDMを配布!
・9枚全部揃えた方には、もみじ市会場で10枚目をプレゼント!
◎DM配布店
cafeゴリョウ(北海道)
SEED BAGEL&COFFEE COMPANY(北海道)
Siesta Labo.(北海道)
点と線模様製作所(北海道)
HITOHARI(北海道)
アンリロ(栃木県)
サカヤカフェ マルヨシ(栃木県)
日光珈琲(栃木県)
仁平古家具店(栃木県)
kuboぱん(埼玉県)
魚と鶏の居酒屋よいさん(埼玉県)
あたらしい日常料理 ふじわら(東京都)
atelier coin(東京都)
kata kata(東京都)
cotito(東京都)
coupé(東京都)
成城・城田工房 (東京都)
dans la nature(東京都)
CICOUTE BAKERY(東京都)
手紙舎(東京都)
HUGSY DOUGHNUT(東京都)
パンと器 yukkaya(東京都)
HammockRefle Kikuya(東京都)
hokuri(東京都)
マールコ(東京都)
ひなたぼっこ(岐阜県)
mado cafe(愛知県)
食堂souffle(京都府)
yamanedaisukeアトリエ(京都府)
七穀ベーカリー(大阪府)
夜長堂(大阪府)
他
◎DM配布開始日
一の花:7/18(月)~
二の花:7/25(月)~
三の花:8/01(月)~
四の花:8/08(月)~
五の花:8/15(月)~
六の花:8/22(月)~
七の花:8/29(月)~
八の花:9/05(月)~
九の花:9/12(月)~
十の花:もみじ市会場で!(9枚すべてのDMを揃えた方にプレゼント)
もみじ市へご来場いただいたみなさまへ
●写真:小野田陽一
2015年9月26日・27日、もみじ市2015「紅白」にご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。もみじ市という特別な2日間をともに過ごしていただけたこと、心より感謝いたします。
開催の3日前、雨という天気予報を受けて屋内の東京オーヴァル京王閣での両日開催を判断しました。前日と当日朝に雨が降る場面もありましたが、開催中は時折晴れ間ものぞき、ほど良い気候となりました。出店者のみなさま、毎年ご参加いただいているお客さま、そして準備を進めていた私たちスタッフ。多摩川河川敷でもみじ市を実現できないことが、残念だと感じていた方もいらしたかと思います。ただ、当日会場に流れていた空気は、まぎれもなく「もみじ市」でした。
もみじ市は、一年に一度開かれるものづくりの祭典。そこに集まる作り手は、もみじ市のために、時に頭を抱えながら、歯を食いしばりながら、作品と向き合います。一流の作り手が真摯に、魂を込めて生み出した作品は、だからこそ見る人の心に響き、だからこそもみじ市がもみじ市であり続けるのだと思います。116組の作り手のみなさま、一緒にもみじ市を作ってくださったこと、心より感謝いたします。
作り手のみなさま、半年間ともに準備を進めた事務局のみなさん、40名のボランティアスタッフのみなさん、事務局のみなさん、そして開催にあたりご支援やご協力いただいた調布市役所のみなさま、京王閣のみなさま、ありがとうございました。
開催終了後、打ち上げの場で出店者のみなさまよりひと言ずついただく、大切な時間があります。あるパン屋の店主は、涙をこぼしながら、全力でやりきったと笑顔で話しました。あるイラストレーターは、売れる作品だけではなく、自分がおもしろいと信じた作品をこれからもつくっていきたいと語りました。そんな声を聞いたある作家は、来年も参加できるならば彼らのように一年かけて、自らの表現を積み重ねていきたい、と刺激を受けていました。「この時間は、次のもみじ市のはじまりだね」と、そんな言葉を聞かせてくれた方もいました。私たちスタッフも、もみじ市のために全力を尽くしてくれた作り手のみなさまのために、彼らが生み出す作品との出会いを楽しみにされている方々のために、もみじ市という舞台を成長させていくことを約束します。
もみじ市に来て下さった方、関わって下さったすべての方に、心から「ありがとう」を。また来年、もみじ市で会いましょう!
もみじ市実行委員会事務局
柿本康治
もみじ市へご来場くださるみなさまへ
雨でも楽しい「もみじ市」を目指したいです!
それは、開催の3日前のこと。両日ともに雨マークがついた天気予報とにらめっこしていたときに、ある事務局スタッフがこんなメッセージを送ってくれました。それに呼応するように、「雨ならば、こんな装飾ができるんじゃないか」「会場企画のパレード、こんな演出はどうかな?」「お客さまに向けて、雨でもちゃんとお楽しみがあることを伝えていこう!」とほかのスタッフが続いていきました。
今年も会場として予定していた調布市多摩川河川敷は、全国から集う出店者のみなさまも、ご来場のみなさまも、きっと愛してくれているもみじ市らしい場所。あの場所でまたみなさんとお会いできることを、毎日心から願っていました。でも、願いかなわず消えない雨マーク……。そんな後ろ髪ひかれる思いでいたときにそのスタッフがくれた言葉は、胸を張って会場を確定する決意を固めさせてくれました。
もみじ市2015「紅白」は「東京オーヴァル京王閣」で両日とも開催します。
9月25日現在の気象庁による予報では、金曜日が雨のちくもり、土曜日がくもり時々雨、日曜日がくもりのち晴れ、という天気予報が出ています。徐々に天気は好転しているものの、前日の雨で河川敷がぬかるむこと、繊細な作品を扱う出店者の方々がいること、そしてなによりご来場くださるみなさまにもみじ市を安全に楽しんでもらいたい、という思いで、東京オーヴァル京王閣で開催することを決めました。
もしかすると、急などしゃ降りがあったり、両日ともくもりがちな天気かもしれません。でも大丈夫。「紅白」というテーマのもとで116組のものづくりびとが表現した「紅」と「白」のカラーは、そこがどこであろうと輝きを失わず、私たちの心にそっと火を灯してくれるはず。心から彼らの表現を、そしてそんな彼らのものづくりを愛するみなさまを信じて、もみじ市を開催します。
もみじ市はたったの2日間で終わってしまいますが、その後の日々に続く奇跡のような出会いがみなさまの元に訪れることを願っています。
さあ、今年も「もみじ市で、会いましょう!」
もみじ市実行委員会事務局
編集長・柿本康治
【必ずお読みください】
◎もみじ市に関する最新情報は、今後もみじ市の公式twitter(@momijiichi)で行っていきます。もみじ市にお越しになるみなさまは、ぜひフォローいただけましたら幸いです。
◎26日が雨天予報のため、もみじ市は26日・27日ともに東京オーヴァル京王閣にて開催いたします。東京オーヴァル京王閣は京王線「京王多摩川駅」臨時改札口より徒歩3分の場所にあります。なお、京王多摩川駅の臨時改札は開きません。誠に恐れ入りますが、通常改札をご利用ください。
◎もみじ市で絶対買いたい、という作品・食品があるのですが、必ず購入できますか?
販売している作品・食品などはほとんどが手づくりのもののため、数に限りがございます。売り切れにつき、お買い求めいただけないケースもありますので、本イベントの趣旨をなにとぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
◎会場内にトイレはありますか?
東京オーヴァル京王閣施設内のトイレをご利用くださいませ。数が限られているため、混雑が予想されます。余裕を持って対処されますようお願いいたします。
◎ゴミ箱はありますか?
会場内 にゴミ箱はありません。お客様ご自身で持ち込まれたペットボトルなどのゴミは、各自でお持ち帰りいただけますようお願いいたします。会場内の飲食のお店でお買い求めいただいた際に出ましたゴミにつきましては、お買い求めいただいたお店にお渡しくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
◎当日、もみじ市会場にペットを連れて行くことはできますか?
食品を扱っておりますこと、また、小さなお子さまが地面に座ってワークショップを行うことなどを考慮し、ペットの入場は基本的に禁止させていただいております。
◎入場料はかかりますか?
もみじ市は入場料無料のイベントです。ただし、混乱を避けるために入場口は一か所のみとさせていただきます。
◎何時から入場できますか?
9月26日(土)は10:30、9月27日(日)は10:00の開場となります。開場時間前の入場はできませんのであらかじめご了承ください。
◎会場MAPを手に入れるにはどうしたらよいですか?
会場MAPは有料(200円)で販売しております。入場口にあるインフォメーションブースでご購入いただけます。
◎開場時間直後のワークショップをご予約されたお客様へ
開場時間直後のワークショップにお申し込みをされた方で、入場列に並んでいるためワークショップ開始時間に間に合いそうもない方は、列から外れていただき、入場口スタッフにお声掛けください。係の者がご案内いたします。
◎会場内の写真撮影をしてもよろしいでしょうか?
会場内にカメラ・ビデオカメラ等持込みは可能ですが、出演アーティストの撮影・録音は一切禁止とさせていただきます。出店者のブースを撮影する際には、出店者に許可をいただいた上でお願いいたします。
◎落とし物をした場合はどうしたらよいでしょうか?
落とし物をした場合は、入場口のインフォメーションブースまでお越しください。また、落とし物を拾われた方もインフォメーションブースまでお届けいただけますと幸いです。
◎車で行きたいのですが、会場に駐車場はありますか?
会場に駐車場はございませんので、電車、バス等の公共の交通機関を利用してのご来場をお願いいたします。
◎自転車で行きたいのですが、会場に駐輪場はありますか?
東京オーヴァル京王閣正門の前に駐輪場がございますので、そちらをご利用ください。
◎会場内に喫煙所はありますか?
会場内はすべての場所で禁煙とさせていただきます。入場口手前の喫煙所をご利用ください。
◎小さな子どもがいるのですが、ベビーカーで入場できますか?
はい。ベビーカーでもご入場いただけます。当日はたくさんの方がいらっしゃいますので、事故・怪我などが起きぬよう、どうかお子様からお目を離さないようお気を付けくださいませ。
◎質問などがあった場合は、どの人に尋ねればよいですか?
赤いスタッフTシャツを着用しているもみじ市スタッフへ、どうぞお気軽にお声掛けください。
【もみじ市2015「紅白」の楽しみ方③】「会場MAP&スタンプラリー」「3つの会場企画」をご紹介します!
いよいよ明日より開催のもみじ市2015「紅白」。会場には「紅白」にまつわる会場MAPや会場企画などのお楽しみをたっぷりとご用意しております。それでは、さっそくご紹介してまいりましょう!
◉会場MAP&スタンプラリー
もみじ市の会場に広がる、116組の出店者ブース。会場企画もライブも見逃したくない。会場で迷わないように、よりもみじ市を楽しんでもらえるように、手持ちサイズの「会場MAP」をつくりました。入場口からすぐのインフォメーションブースで200円で販売します。開場前にもMAP販売スタッフがお待ちのみなさまの元にまいりますので、ぜひお声掛けください。販売数は限りがありますので、お早めに手に取ってみてくださいね。
また、会場MAPを手に取っていただいた方限定でスタンプラリー「ダルマの模様を探そう!」にご参加いただけます。今回のもみじ市のメインアイコンでもある紅白ダルマのおなかの模様を5つ探してそれぞれのダルマにスタンプを押したら、会場内のインフォメーションブースへお越しください。もみじ市オリジナル風船を片日先着200名様にプレゼント!
◉会場企画①:紅白パレード
1年に一度のものづくりの祭典・もみじ市を祝福するパレードを行います! 先導するのは、26日(土)ステージのトッ プバッター・コロリダス! ごきげんなラテンバンドが奏でる陽気なリズムに乗って会場内を練り歩きます。もみじ市PR大使が登場したり、大きなフラッグを もった旗手が出てきたりとにぎやかな行進です。手旗などもご用意していますので、お気軽にご参加くださいね!
集合時間:26日(土)13:20〜/27日(日)12:50〜
集合場所:会場内手紙の木の前
(※写真は東京オーヴァル京王閣で開催した2013年のもみじ市の会場の様子です)
◉会場企画②:立体ダルマMAP
インフォメーション・ブースの隣にあるのは、出店者116組のオリジナル・ダルマで作られたMAP。一つひとつがブースを象徴するアイコンになっています。こちらの写真はイラストレーター・ニシワキタダシさんのダルマです。なんてキュートなおじさんなのでしょう。
さらに、MAPのそばに用意された小石にペンなどでこんな風にダルマを描いて置けば、作り手と使い手の出会うもみじ市MAPの完成です!
◉会場企画③:手紙の木
もみじ市の2日間だけ、会場のどこかに現れる木、それが手紙の木です。第1回目のもみじ市が開かれたとき、何かのご縁に導かれて集った人々の言葉やそこに込められた思いが伝わることを願って、誕生しました。自分のこと、今日起きた出来事、ラブレター、何でもかまいません。あなたが書いた手紙を木に留めて、そのかわりに誰かの手紙を一通お持ち帰りくださいね。あなたの思いが言葉となって、もみじ市をともに過ごした誰かに伝わりますように。
【特別編/白組:Tiny N】TIny Nの岡本典子さんより、直前情報が届きました。
【直前情報】 Tiny Nの岡本典子さんより、直前情報が届きました!
今回、初の試みとして、陶芸家・安部太一さんの花器に岡本さんが花を生けたコラボ作品が 登場します。もみじ市当日に、岡本さんが選んだ植物をそれぞれの器に合うようその場で 生け、器とともに販売するというもの。植物はドライフラワーになっているもの、そのまま 置いておくとドライフラワーとしても楽しめるものが中心なので、器と一緒にいつまでも 長く楽しめるのが魅力です。価格は8,000円〜13,000円ほどだそう。 安部さんのクラシカルで美しい花器と、そこに飾られるシックな色合いの植物たち。もみじ 市にしかないこの組み合わせを、ぜひお楽しみください!
【もみじ市2015「紅白」の楽しみ方②】紅白ダルマとオリジナル缶バッジ
もみじ市2015のメインアイコン「紅白ダルマ」をご紹介しましょう。会場中に現れる紅と白のダルマはそれぞれ9種類。OYATSUのダルマはキャンディーを持っていたり、ILLUST&DESIGNのダルマはベレー帽をかぶっていたりと、9種類の出店ジャンルを表しています。会場のエリアの目印となるエリア旗にいたり、会場企画にも登場するので、ぜひ探してみてくださいね。
こちらは初の試みとして、各飲食ブースにオリジナルメニュー表をご用意して、注文を待っていただいている方にご覧いただく予定です。
また、ダルマのアイコンがデザインされたオリジナル缶バッジを自分で作るコーナーをインフォメーションブースに設けます。もみじ市にご来場いただいた記念に、お気に入りの柄でぜひ作ってみてくださいね!
【もみじ市オリジナル缶バッジづくり】
開催場所:入場口から入ってすぐのインフォメーションブース
参加費:1個300円
*素材のご用意がなくなり次第終了となります
【もみじ市2015「紅白」の楽しみ方①】テーマ「紅白」について
もみじ市に初めてお越しの方にも、第一回目から皆勤賞の方にも、今年のもみじ市を満喫してもらいたい。そんな願いを込めて、もみじ市2015「紅白」の楽しみ方を連載でお伝えしてまいります!
本日は、今年のテーマ「紅白」について。もみじ市には、毎年全体のテーマがあります。ここ数回では「末広がり」「パレード」「カラフル」「100人の個展」などのテーマがありました。事務局で話し合って決めるのですが、「いかに作り手の魂をゆさぶるか」ということを大切にしています。このテーマを投げかけたら、いったいどんな作品が生まれるだろう。そんなイメージをふくらませて話し合います。今回は、「紅」と「白」という二つの要素がある「紅白」という、これまでの中でも新しいテーマにチャレンジすることになりました。
まずは、出店者のみなさまに「紅」と「白」から自身のテーマカラーを選んでいただいたのですが、これがまたおもしろいのです。たとえば、陶芸家の石川若彦さんは、自身の器のカラーでもある白をさらに深めることを選びました。一方、イラストレーターの高旗将雄さんはこんな理由で自分の色を選んだことをご紹介ページで綴っています。
……なんとかついていくのに必死で、どうもそれに慣れてしまっているのではないかと思います。3年前のような喜びや熱意が欠けてきているとひしひし感じております。今年はイラストレーションの初仕事から5年目というキリの良い年でもあるので、このもみじ市で一つ自身を改めて見直し、初心を取り戻したいと思っております。しかし、それでは逆行するだけなので、変化もしていきたいと思っております。紅組にしたのも白では今までと変わらないと考えたからです。僕のテーマは「初心とちょっと変化」です。そのような感じです。
高旗さんのこの文章を読んだとき、「これがもみじ市だ」と心がふるえたことを今でも覚えています。116組のものづくりびとが、自分で選んだカラーを作品やブースディスプレイに取り入れ、いままでの自身を越えた表現にチャレンジする。それぞれの紅、それぞれの白が、もみじ市という一つの会場で初めて出会う2日間。そんな奇跡のような1年に一度のものづくりの祭典を、私たちはご来場のみなさまといっしょに盛大にお祝いしたいと準備を進めています。
会場には、作り手が心を燃やして生み出した、さまざまな紅と白の作品が並びます。ぜひ、お気に入りの紅・白を探してみてくださいね!
【特別編/白組:安部太一】絵がもつ静けさと、空気感を目指して
これほど絵になる器を、私は知らない。
陶芸家・安部太一さんの器は、それだけをさりげなく置いただけで風景ができる。その花器に植物を挿し、器に果実をのせれば物語が生まれる。そんな佇まいを持っている。ずっと聞いてみたかった。この美しさは、どこからやってくるのかと。
8月のある日、島根県松江市に構える彼の工房を訪ねた。どんな場所で、何を見て、どんなものが美しいと感じながら日々制作しているのか、それを見てみたかった。
宍道湖とともにある松江の暮らし。大きな湖もそこから流れる河川も、水面と人の距離が近く、手を伸ばすといまにも水に触れることができそうだ。彼の 工房である小さな小屋は、そんな川のほとりのまだ整備されていない草むらの間にあった。対岸には高い建物が並ぶ町の中心部が見える。静かで自然が残りなが らも、人々の暮らしが感じられるのは「使うものを作る」場所にはちょうど良いのかもしれない。
工房の中は、いたってシンプルだった。窓に向かって形づくるスペースがあり、壁際にはさまざまな途中段階の作品が整然と並ぶ。奥には本棚。画集だ。
率直に聞いてみた。「器のイメージはどこからやってくるのですか?」と。すると、壁にピンをさして飾っていた1枚の絵を見せながら教えてくれた。 「静物画家のMORANDIという方をご存知ですか? この人の絵が好きなんです。絵がもつ静けさ、空気感。それを自分がつくる器で表現したい」
「そして、」と続けてくれた話によると、実はこの工房は、画家であった叔父様がアトリエとして使っていた場所なのだという。ここにある画集は、すべてその当時のものなのだそうだ。
なるほど。すべてが納得できた。安部さんが表現したかったもの。安部さんの器が醸し出す空気の源を。そして、それを実際に表現できているという、素 晴らしさを。ただもうひとつ、疑問が残った。それならなぜ、美術品ではなく、なぜ日常品としての器を作るのか? 「美しく絵になる」ことと「使いやすい」 ことは、共存できるのか?
「自分が作る器は、長く使ってもらえるものでありたい。ならば使いやすいことは不可欠だと思っています。目指す形と使いやすさには、必ず接点があると信じています。そのバランスを探し続け、自分の作品を深めて行きたいと思っています」
作品の途中段階を見せていただきながら思った。深めていくことが、どれだけ作品づくりに時間を費やすことになるのか。細部まで磨き上げ、納得する色がるまで焼き直すこともあるという。だからこそ、使い安さと美しさの共存が存在するのだ。
部屋に絵画を飾るときに静かな喜びを感じるかのように、器が日々の暮らしに喜びを与えてくれる。安部さんの器はそんな存在なのだと思う。もみじ市で安部さんの器を見て、触れることができる日まで、あとわずか。
文●渡辺洋子
安部太一さんのご紹介ページは、こちら。
もみじ市の新しいつくり手、23組をご紹介します!②
9月26日(土)27日(日)開催のもみじ市2015「紅白」。第11回目となる今回は、新しいつくり手を23組お迎えします! 前回のご紹介に続き、今回はこちらの11組をご紹介いたします。
九谷焼伝統の白磁のキャンバスに描かれる、カラフルな和絵の具。
◎今江未央
出店ジャンル:CRAFT
出店の組:白組
出店テーマ:カラフル
手縫いの新たな可能性を感じさせてくれる刺繍作家。
◎a t s u m i
出店ジャンル:CRAFT
出店の組:白組
出店テーマ:にがおえ刺繍屋さん
食べはじめる前から、食べ終わるまで。記憶に残る食卓の風景をつくりだすフードデザイ
ナー。
◎モコメシ
出店ジャンル:FOOD
出店の組:白組
出店テーマ:白にはさまれる、いろいろ。
秋刀魚やカボチャ、秋の味覚をぎゅっと一枚のプレートに乗せて届けてくれる、埼玉の名店。
◎魚と鶏の居酒屋 よいさん
出店ジャンル:FOOD
出店の組:紅組
出店テーマ:和
どんな一日も、この店で過ごす時間が特別なものにしてくれる。キノコなど旬の素材を使った料理とお酒が楽しめる店。
◎hanaiguchi
出店ジャンル:FOOD
出店の組:白組
出店テーマ:多摩川きのこ狩り
そこはまるで、アメリカのアンティークモール。所せましと並べられたアイテムの中から、とびきりお気に入りなイラストを探してみてください。
◎そで山かほ子
出店ジャンル:ILLUST/DESIGN
出店の組:紅組
出店テーマ:antique mall
のぞきこめば、そこに現れる不思議なアニメーションの世界。
◎坪井健
出店ジャンル:ILLUST/DESIGN
出店の組:白組
出店テーマ:アニメ見世
白樺の木と出会い、その物語を編み重ねるかご作家。
◎ユーリ白樺かご
出店ジャンル:CRAFT
出店の組:白組
出店テーマ:The last letter
心にすっと広がる砂糖菓子のような硝子オブジェ。
◎Mellow Glass
出店ジャンル:CRAFT
出店の組:白組
出店テーマ:森の中からもみじ市へ
京都からやってくる、秋の気配をまとった和菓子。
◎日菓
出店ジャンル:OYATSU
出店の組:紅組
出店テーマ:クスッと楽しい和菓子
おなかを空かせた旅人をあたたかく迎えてくれる、赤い屋根がトレードマークのカフェ兼ゲストハウス。
◎cafe ゴリョウ
出店ジャンル:FOOD
出店の組:紅組
出店テーマ:ダイチノメグミ