明治時代から続く四代目帽子職人 須田英治がつくる帽子 『Chappo』です。 「手を離れたら、その人に馴染む帽子」をコンセプトに、素材選びから、パターン、裁断、縫製、型入れ、装飾、仕上げまで全ての工程を自身で行います。
Q.1. 今回のテーマに込めた思いを教えてください。
テーマ:「不易ヲ知ラザレバ基立チガタク、流行ヲ知ラザレバ風新タナラズ展」
いつまでも変化しない「不易」と、時代に応じて変化する「流行」は一見相反する二つですが、ともに根ざす根底は同じであるという、松尾芭蕉の残した有名な言葉「不易流行」から展示名をつけさせていただきました。 なんだか難しそうなテーマになってしまいましたが、僕が子供の頃に近所にたくさんいた職人さんも、今では作られなくなった道具や生地や素材も 僕の帽子づくりには、欠かせないものです。 先代の父やまわりの職人さんから教わる昔ながらの手法と、古い道具や素材を使って生み出す新しい形、伝えたいと思うものは残し、変えたいと思うものは変えることによって、僕の帽子づくりは成り立っている気がします。 なので、今回は、知らず知らずに集めていた古い生地や素材でつくる帽子と、現代の生地や素材を使った帽子、二つが混ざった帽子の、不易流行的展示を表現したいと思います。できるかなー?
Q.2. 当日はどのようなディスプレイで楽しませてくれますか?
祖父の時代から使われている、帽子を作る為に必要な道具や帽子の木型に銅型、そしてアンティークのハットスタンドと什器で帽子を飾りたいと思います。
Q.3. もみじ市へお越しくださる皆さまへメッセージをお願いします。
テーマにちなんだ帽子と、そうでない帽子といろいろ作っていますので、覗いていただけたら嬉しいです。どうか晴れますように。でもあまり暑くなりませんように。