ジャンル:CRAFT

安達知江

【安達知江プロフィール】
ガラス作家。岡山県の山の中、自然に囲まれた小さな工房でガラスのオブジェや器を制作。主にキルンワークという技法を使い、身の回りのささやかな出来事を作品にしています。豊かな想像力を武器に作品に投影する技術力には圧巻。私(担当:並木)が印象的だったのは『雨降り』というオブジェ。雲から降り注ぐ雨は濁りひとつない豊かな水で、そこに安達さんのフィルターを通し自然の豊かさや美しさを表現している作品。雨が降るという自然現象をこんなにも美しい形にしてしまったことに驚きや感動を覚えました。

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ジャンル:CRAFT

市川岳人

【市川岳人プロフィール】
愛知県にて活動する、木工作家の市川岳人さん。長い歳月を経て育まれた木目や、木材が持つ元々の色味を活かしたものづくりを行なっています。完璧なまでにシンメトリーなその作品は、息をすることすら忘れてしまうほどの美しさ。初めて作品を拝見した時、シンプルな見た目ながらも、力強さを感じさせる厳かな佇まいに、ただただ言葉が見つかりませんでした。実際に触れると感じられる、なめらかな質感にも意表を突かれます。ぜひ、あなたもこの喜ばしい驚きを感じてみてください。
http://takehitoichikawa.com/

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ジャンル:CRAFT

今江未央

【今江未央プロフィール】
陶芸家。都内アパレル会社を経て石川県九谷焼技術研修所で学び、現在金沢市にて主に活動中。伝統の磁土と和絵具を使い、九谷焼を自由な発想や絵付けで表現し、目にも鮮やかな作品を作り続けています。私(担当:並木)は今江さんのビールの豆皿が大好きです。色合い、配置、泡の描き方。全てが調和しているのです。人々のいつもの暮らしが入り込んでいる豆皿。馴染みの良い形、色鮮やかで見ていて楽しくなります。元気が出る器です。

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ジャンル:CRAFT

IRIIRI

【IRIIRIプロフィール】
テキスタイルデザイナーを経て、2000年より人形作家として活動。愛らしくもどこか妖しい魅力を秘めた人形たちは、見つめるほどに目をそらせなくなるような不思議な引力が。個展をはじめ、ワークショップやパリでの展覧会への出店など、多方面で活躍しています。カラフルで生き生きとした布の組み合わせも素敵で、「我が家にもお迎えしたーい!」と物色中です。
http://iriiri.petit.cc

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ジャンル:CRAFT

uzura

【uzuraプロフィール】
東京都足立区に工房をかまえ、完全オーダーメイドで靴をつくるuzura。一対一でじっくり話すことで、いつまでも大切に履き続けたい、一人ひとりの足に合った靴が生まれます。もみじ市当日は、uzuraのお二人によるファーストシューズづくりのワークショップを開催。お子さんがはじめて歩く瞬間に、自分が作った靴を履いていたら…。その日は、きっと一生忘れることのできない記念日になることでしょう。ワークショップ以外にも、私(担当:鈴木)もお気に入り、履き心地抜群の“うずっぱ”や靴型のブローチが河川敷に並びます。
http://www.uzura-village.com/

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ジャンル:CRAFT

緒方伶香

【緒方伶香プロフィール】
ツキノワグマ、ラッコ、ナマケモノ……自由自在に形を変える羊毛を素材に、どこかとぼけたような表情が愛らしい動物たちを生み出す羊毛作家・緒方伶香。ふわふわの羊毛を特殊な針で刺すことで、思うがままに変形します。緒方さんのワークショップで私(担当:鈴木)が大好きな光景をひとつご紹介。ワークショップ終了後、完成した動物たちを並べて記念撮影する光景! これは目撃するたびに、愛おしくて思わず笑みがこぼれます。
http://hopetosa.com/

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ジャンル:CRAFT

KIYATA

【PROFILE】
KIYATA(キヤタ)はスリランカの言葉、シンハラ語でノコギリの意。
スリランカに所縁のあった若野忍、由佳夫妻が2008年に立ち上げた木工ユニット・KIYATAは、

<森の奥深く 人間以外の者達が
来る者をもてなしてくれている場所
そこにあるものは……>

そんな物語を背景に、生活にちょっとしたファンタジーをプラスする、生き物をモチーフとしたインテリアを制作しています。

冬の風物詩のごとく毎年年末に開催される「手紙舎 2nd STORY」での個展は、毎回入場制限を行うほどの大盛況。そのひと足先に行われる今回のもみじ市では、河川敷という屋外を舞台に、木から生まれた動物たちがのびのびと呼吸する姿も必見です。
http://www.kiyata.net

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ジャンル:CRAFT

KUROSAWA

【KUROSAWA プロフィール】
1996年から革製品の製作を始め、技術を磨き、 2008年KUROSAWAとして活動開始。 ベビーシューズやバックなど、日常に馴染む革小物を製作しています。 2010年には工房を千葉県外房に移転。KUROSAWAさんの革製品は、実は私(担当:梶)のずっと前から憧れ。鞄はまだ自分には早いかな、でもヘアゴムなら大事に使えそう……と、ハチのマークを眺めていました。
http://hachi-kurosawa.com/

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ジャンル:CRAFT

小菅幸子

【小菅幸子プロフィール】
陶芸家の夫、1歳になるべびまるくん、愛猫のレモンと暮らす自宅兼アトリエがある三重県津市を拠点に、ブローチ、器、ボタン、フェーブ(幸せを運んできてくれると言われる陶器製の小さな置物)を制作。“おばあちゃんになるまでお気に入りで使えるようなモノ”を陶器で表現しています。インターネットで「ブローチ」「陶器」「作家」のワードを入力すると「小菅幸子」が検索結果の上位に表示され、手紙社が運営する店舗、イベントで販売の告知をすればオープン前から長蛇の列ができる、もはやブローチ界の伝説の人。彼女が生み出すブレることのない純粋無垢な作品は、どこかにありそうでどこにもない、愛らしく柔らかで、心がぽかぽかあったかくなるものばかりです。
http://kosugesachiko.com/

【商品カタログ予習帳】

ヤドリギ、ちょうちょ
忘れな草、コーヒー豆(茶色)
ブラウス、車
つゆ草、バスケット
眠る月、おどけた星
のらねこ、こねこ
ラベンダー、ピック
親指姫、フェンネル
歯車、アザミ

【スペシャルインタビュー「小さくとも偉大な存在感を放つ陶器ブローチの誕生秘話」】
もはや紹介は不要かもしれない。けれど、ブローチを手がける作家について語る時、彼女の名前なくしては絶対に始まらない。小菅幸子、三重在住。肩書きは陶芸家だ。コーヒー豆、マーガレット、ネコ。陶器で表現されるそれらのモチーフにお洒落なブローチガールたちは、こぞって「かわいい…」とため息を漏らす。お目当てのブローチを身につけられるのはごく一部、実物を目にすることだって容易ではない。現在、不定期ながらも取り扱いのあるお店は全国で10店舗ほど。それ以外で彼女の作品を手にできるチャンスがあるのは、年に2〜3回行われる個展とイベント出店の時のみ。もみじ市は、その貴重な場所のひとつである。「どんな風にして作品が生まれているのか?」

私(担当:新居)だけではなく、きっとみなさんも思っているであろう素朴な疑問の答えを探しにアトリエへ伺った。

趣味から始まったブローチ作り

———小菅さんの人気ぶりは、年々広がっていて留まるところを知らないという感じですが、やっぱり小さい時から何かしらモノ作りをしていたんですか?
小菅:ぜーんぜん! 美大系の学校にも行ってないし、就職先も一般企業でOLでしたよ。

———えぇ、なんと!! それが今、何故ゆえこんなことに!?
小菅:28歳くらいの時に粉引の器にハマって「自分で何か作ってみたい、やってみたい」と思って趣味で始めたんですよ。とある老人ホームの一角でやっていた陶芸教室に通うことにしたけど、先生はいなくて。私以外の生徒さんは、70〜80歳くらいのおじいちゃん、おばちゃんで目的は雑談。制作しているのは私だけっていう(笑)。気ままな陶芸教室だったので、何を作ってもよかったし、先生がいないので作り方も自由でした。

———その陶芸教室では、何を作っていたんですか?
小菅:ブローチや置物を作って楽しんでいましたよ。やったことも作ったこともなかったけど、私の母が多趣味で油絵、グラスアート、陶芸など、いろいろやっている人で…あ! 私が小さい時に母が紙粘土で作ったブローチ見る?

小菅さんのお母さんが作った紙粘土のブローチ。まじまじと見させていただきましたが、とても細かく丁寧に作られていました。

———◎△$♪×¥●&%#?! かわいいぃぃ!! 小菅さんの作品に通ずるものがありますね。
小菅:「ブローチを作ろう」と思ったのは母の影響を受けていたのかもしれないなー、今思うと。作り始めたその時は「ブローチだったら自分で付けて楽しめる」って思っていたけど(笑)

ブローチが導く陶芸家への道

窓から差し込む光が清々しいアトリエ。色付けされる前のブローチかズラリ100個以上も並んでいて「これをひとつひとつ手作業で色を付けていくのか…」と開いた口がふさがりませんでした。

———趣味で始めた陶芸を本格始動させたのはいつからですか?
小菅:先生のいない陶芸教室では、何を作るにも独学だったので、そのうちに「学校でちゃんと習いたい」と思うようになって。仕事を辞めて、愛知県瀬戸市にある陶芸の学校に通い、それからは製陶所に勤めました。就職先の製陶所では、仕事とは別に自分の作品も作ってよかったのでやっぱりブローチをメインに作っていました。

———お店でブローチを販売されるようになったのはこの頃から?
小菅:陶芸の学校に通う前くらいに自分でHPを作って、そこで販売していました。モチーフの違うブローチ一点一点を撮影してはHPにアップして。当時はSNSもなかったので、何かの検索でたまたま見つけてくれた人が注文してくれる程度。3ヶ月に1人くらいでしたよ。だから、自分が身につけて楽しんでいました。陶器のブローチを付けている人も少なかったので、付けていると「何それ? かわいい」って言ってもらえて。褒められると嬉しくなって「じゃーあげる」ってプレゼントしているうちにお店をやっている友人たちが「ブローチ置いてみる?」と声をかけてくれるようになり、徐々にお取り扱いのお店が増えていきました。気がつくと仕事の合間だけでは制作が追いつかなくなっていて、独立することに。陶芸家として活動ができたら素敵だけど、そんなことは夢みたいな話で絶対にないって思っていたのでありがたい話です。

———ブローチのモチーフは、昔と今で変化ってありますか?
小菅:あんまり変わってないかな。今も昔も鳥とか花とか誰でも思いつくようなものばっかり(笑)。でも、お取り扱いのあるお店の方の希望や提案を参考にする時はあるかな。レンコンのブローチは、madoさん(愛知県岡崎市にあるカフェ『mado cafe』。今回のもみじ市にも出店されます)が「野菜のイベントをするから、野菜モチーフのブローチを作ってほしい」というお願いがあって作ったんですよ。まさかこんなに人気が出るとは…(笑)

ひと塗りひと塗りサッサッサッと手早く仕上げていく小菅さん。職人技を感じたワンシーンです。

どこかにありそうでどこにもないデザイン

———現在、ブローチのモチーフは何種類くらいありますか?
小菅:うーん60個とか? 数えたことがないのと、毎回全種類を作るわけではないのではっきりと言えないけれど、多分それくらいはあると思う。

ブローチの原型を作り、そこに石膏を流して取った型。この型も60個くらいあるわけです。

———数々のヒット作がありますが、アイデアやイメージはどのように?
小菅:どうやっているんだろうねー好きな本とか旅先の思い出とか? 先日、友人が住むイギリスへ家族旅行に出かけたんです。スコットランドにも行ったのですが、国花がアザミだって。だからアザミのブローチを作りました。そんな感じです(笑)。新作は半年に2個くらい作っているかな…とくに決めてはいません。ゆったりとぼんやりと考えて、頭の中でイメージができたら一応スケッチをしたりラフを描いたり。イメージさえ固まれば、割と形になるので試作もそこまでしないんです。

イギリス旅行がきっかけで作った新作のアザミブローチ。「向きがラフと反対になっちゃった」(小菅さん)。

今年のもみじ市に並ぶ陶器のブローチは?

———もみじ市は、ことしで11回目なのですがご存知でしたか?
小菅:知ってましたよ! お客さんとしても行ったこともあります。出店のお話が初めてあった2014年はとくにびっくりしましたよ。お声がかかる度に「絶対にやる!」って思う。

———私だけでなく、みなさんが気になっている今年の内容について教えてください。
小菅:ブローチをひとつでも多く並べたいと思っています。8月に個展を行って、その時にお客さんが「秋冬っぽいブローチを並べてほしい」って言ってくれたのでそういうモノを並べようかな? お客さんのほうが、私の作品について詳しいんですよね。「久しぶりに○○のブローチ作ってください」なんてことも言われて「…あ〜あった!あった!そのブローチ」と。並べられるといいなー(笑)

———新作のアザミブローチもですが、最近、銀や金のブローチをよくお見かけします。それは並びますか?? 今までの作風とは少し違う、大人っぽい雰囲気が個人的に気になっています。
小菅:陶器に銀彩や金彩を合わせているブローチですが、コートや厚手の洋服に付けたら素敵ですよね。私が作るブローチは、基本、自分が身に付けたいモノ。ここ数年は落ち着いた、渋めのモノが気になっています。元々アンティーク店で並んでいる高価なモノ、100年くらい前のシルバー、ダイヤモンドを使ったブローチに興味があるんです。自分で作れたら楽しいし、手頃な価格で購入できたらいいかなーって。もみじ市でも多分ある…かな?

———当日まで何が並ぶかはわからないってことですね(笑)
小菅:そうそう内緒! いっぱい、たくさん見てもらえるように頑張ります!

これらのブローチが当日並ぶかどうかはわかりませんが、今回のもみじ市のテーマ「ROUND」を意識してパシャリと一枚。

〜取材を終えて〜
つくづく不思議で、つかみどころのない方なのだ。第一印象は、おちゃめでかわいい。だけど、話すほどに知るほどに何だかしっくりこなくなる。ある時は大胆でかっこよく、ある時は繊細で控えめ、ある時は…。約2時間の取材、その後に小菅さんのご家族と『喫茶tayu-tau』(三重県津市にあるお店で今回のもみじ市にも出店されます)に出かけたので計3時間ほどの時間を一緒に過ごしたけれど、その時その時で印象がまったく違う。思えば、小菅さんが手がけるブローチにもそんな気配を感じていた。自身の直感と閃き、好きや憧れといったものを素直に思いのままに表現する小菅さんの作品には、たくさんの妙味が秘められている。言葉では説明できない、解き明かすこともできない、それこそが彼女の作品の最大の魅力なのかもしれません。(手紙社 新居鮎美)

【もみじ市当日の、小菅幸子さんのブースイメージはこちら!】

陶器のブローチをたくさん並べる予定です!

ジャンル:CRAFT

coupé

【coupéプロフィール】
中丸貴幸さん・美砂さんご夫婦が、お互いの得意分野を活かしながら靴作りを行うcoupé。つま先のゆるやかな丸みと、どんな服装にもそっと馴染む風合いの靴は、その屋号の通りまるでコッペパンのような親しみやすさです。「長年愛用したい」と思わせる魅力いっぱいの靴は、手紙社内にも多数のファンがいるほど。かく言う私(担当:藤枝)もその一人で、1月の「オーダーメイドの日」では、一目惚れした「コッペシューズ」をオーダーしました。まだ完成していないのですが、出来上がりを楽しみに待つこのワクワクを、みなさんにも味わってほしい!
http://coupe-shoes.com/

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