HammockRefle Kikuya「ハンモックにくるまれてリフレクソロジー + お休み処 はんもっく」

ハンモックリフレ

自然と口がぽかん、と開き、反対にまぶたがするするとおりてきた。ゆら、ゆら、心地いい揺れに身体をあずける。「ハンモックは、リラックスモードのスイッチがすぐ入る」と、菊川さんが言ってたのは本当だな。パチッ、とスイッチが入った私の体から、力が抜けていく。さらに抱き枕とひざ掛けの登場で意識が遠のくのだけど、菊川さんの手に包まれた足裏への刺激で、意識の一部はクリアに目覚めていた。眠りと覚醒の境界線上をふわふわと漂っているような感覚は、初めてだった。

JR武蔵境駅からのんびり歩くこと20分。玉川上水を越えて空気が変わったのを感じる頃、大きな木のある、緑の濃い一区画に到着。築150年の古民家「和のいえ櫻井」の敷地内にある「HammockRefle Kikuya」のサロンで、菊川太さんと相方(と菊川さんが呼ぶ奥さん)の真琴さんが迎えてくれた。平屋を改装したサロンには、チェア型のハンモック、柱にもハンモック、施術用ベッド、そして縁側。日本人のDNAが反応するのか、早くもくつろいだ気分になる。

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サロン内ハンモック

「Kikuyaの雰囲気は相方が作ってるんです」と菊川さん。棚に並ぶ雑貨や絵本は、ひとつ一つ選ばれたことがわかる物ばかり。お勤めしている真琴さんは「私が一緒に施術できるようになれば、いちばんいいんでしょうけど、やらないの。私は受ける専門だから」と明るく笑う。ふたりを見ていて、バランス、という言葉が浮かんだ。

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リフレクソロジー(Reflexology)は「reflex=反射」と「-logy=学問」のふたつの言葉からできていて、身体の臓器や器官の反射ゾーンを刺激し、血液やリンパの流れをスムーズにする。足裏のイメージが強いけれど、手のひらや耳、目にも反射ゾーンがあるそう。足もみはエジプト文明の頃から存在し、壁画にもその図が残っているんだとか。

菊川さんがリフレクソロジーの道へ進んだきっかけ。

「スーツに憧れて営業の仕事もしたけれど、これは違うと思って辞めて。学生の頃、バレーボールをやってて、ケガの治療で接骨院でもんでもらうのが好きだったから、自分がして欲しいことをしようと思って。そのタイミングでリフレを受ける機会があって、ハマっちゃったんですよね」

その後、リフレクソロジーの学校に通い、サロンで経験を積んだ。ハンモックはどこから?と聞くと、「子どもの頃から旅に憧れがあって。旅=リゾート、といったらハンモックだった」と笑う。

吉祥寺のハンモックカフェに行った時のことだ。「楽~な椅子でリフレ、ええなって、ハンモックに座ってすぐに言いだしたんですよ。私は猛反対!だってハンモックなんて、ゆらゆらして安定しないし」と真琴さん。2010年に独立する際、どうオリジナリティを出すか?と考えた時、菊川さんのハンモックへの情熱がふつふつと再燃した。ハンモックカフェにて店員の足を借り、いろいろ試させてもらううちに「月に1回ここでやってみない?」とオファーがあり、HammockRefleが誕生した。

菊川さんのハンモックの野望。ヘッドスパやハンドリフレ、オイルリフレもチェア型ハンモックで出来るように、ハンモックを改良すること。もっとコンパクトなチェア型ハンモックスタンドを作ること。本業はリフレなのに、ハンモック屋みたいですけど、と笑いながら話してくれた。

「使い始めてわかったことやけど、脱力感がたまらない。暑い国では寝具だし。けど、ちゃんとした寝かたを知らないと、落っこちたり気持ちよく寝れない。ハンモックにいいイメージのない人にこそ、寝てみてほしい」

お休み処はんもっくイメージ

今回初参加となるもみじ市では、ハンモックでのんびりできる「お休み処 はんもっく」のスペースも用意してくれるそう。ひざ掛けがあるので、スカートの方もご安心を。そして、ハンモックリフレは10分1,000円から。体験したい人は10分、ちょっと休みたい人は20分、お疲れの方は30分。もみじ市の会場を歩き回った後で素足になるのは…という方もご心配なく。靴下、ストッキングのままでもOK。

多摩川河川敷の大きな木の下、ハンモックにくるまれて青空を見上げるあなたのもとに届くのは、音楽と笑い声と、幸せな時間。

【HammockRefle Kikuya 菊川太さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
座った瞬間、なぜか笑顔になってしまう魔法のイス、ハンモック。

そのハンモックにくるまりながらリフレクソロジーを受けていただく、HammockRefle Kikuya 菊川太です。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
好きな色は明るい緑。芝生みたいな色。黄色も今年は好き。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
ハンモックで会場を彩ります!!子どもも大人も楽しくくつろげる空間をつくります。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのは、色鮮やかなイラストで会場を彩ってくれるあの人です。使う画材は赤や黄色のカラフルな“砂”

文●小澤亜由美