たかはしよしこさんの頭の中から飛び出したのは、小さな瓶に閉じ込められた魔法でした。その名も『エジプト塩』。
エジプト塩? エジプトのお塩?
いいえ、違います。エジプト塩は、エジプトの塩ではないのです。
エジプト料理で使われている調味料?
いいえ、違います。エジプトでポピュラーな調味料でもありません。
じゃあ、いったい何なの?
エジプト塩は、エジプトの味がする、魔法の調味料なのです。でも、あなたの知っているエジプトではありません。世界地図のどこを探しても無駄ですよ。このエジプトは、たかはしさんの妄想が築いた、異国の象徴となるイメージだから。
「ひと振りすれば、どんな料理もエキゾチックな味に大変身させてしまうらしい」
魔法のような万能調味料『エジプト塩』はまたたく間に噂となり、みんなの食卓に届くようになりました。原材料には、アーモンド・天然塩・ピスタチオ・白ごま・クミン・コリアンダーと書かれているけれど、たかはしさんの頭を飛び出した時、もうひとつスパイスが混ざり込んだような気が僕はしています。それは、エジプト塩を一番楽しんでいるたかはしさんの好奇心。だから「どんな料理に合うんだろう?」と、みんな楽しむように色々な料理にふりかけ、それぞれの異国を探し始めるようになるのです(何を隠そう、僕もそのひとり)。たかはしさんが旅のお供に用意してくれたガイドブック(ミニレシピ集)を片手に、あなたも自分だけの異国の味を探してみませんか?
たかはしさんは、また魔法を瓶に閉じ込めました。それも、エジプト塩よりも、もっと小さな瓶に。その名も『モロッコ胡椒』。
世界地図のモロッコと同じモロッコで、実際に親しまれている激辛調味料のアリッサがベースになっています。
「アリッサは好きなんだけど、ちょっと辛すぎるんだよね……」という声に、たかはしさんの妄想スイッチがカチっと音を立てて“オン”になりました。
「辛さを抑えて、日本人の好きな旨味をプラスしたらどうだろう?」
こうして生まれたのが、モロッコ胡椒。しかし、ラベルの成分表を見ても胡椒の文字はありません。
「一時期、ゆず胡椒が流行ったから、その名前にあやかって付けちゃいました」と、たかはしさん。モロッコ胡椒の小さな瓶には、コクのある旨味とピリッとした刺激、そして、たかはしさんのおちゃめさがぎっしり詰まっています。
今年のもみじ市では、そんな『モロッコ胡椒』と『エジプト塩』の共演が実現します。煮込みに、エジプト塩カラーの緑と黄色のクスクスを添えてプレートに。お好みで『エジプト塩』や『モロッコ胡椒』をプラスして、あなた好みの味で召し上がれ。
彩り豊かで、いろんな味が楽しめるエジプト塩食堂のプレートは、まさに今年のもみじ市にぴったりな、見た目も味もカラフルな一皿です。
【たかはしよしこさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
こんにちは。S/S/A/Wのたかはしよしこです。今回は2年前から2回目の出店になります。
エジプト塩という食べると異国にトリップ出来る、魔法の調味料をチームたかはしの皆で作っています。2年前のもみじ市に出場したことをきっかけに商品化したこの調味料は、その後「末広がり」というテーマだった名の通り、末広がりに愛される調味料となりました!
発売当初から変わらず、愛情をたっぷり詰め込んだ完全手作りで製造しております。多摩川に異国のカラフルな風を吹かせたいと思います! 是非チームたかはしに会いに来てくださいね!!!!
Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
断然、黄色と緑!
Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
今回は「エジプト塩食堂」ではいつも使わせて頂いている北海道の洞爺湖の素晴らしい生産者「佐々木ファーム」さんから届けて頂く完全無農薬の旬のお野菜や洞爺豆、北海道の士別町で育った美味しいサフォーク仔羊を使った『カラフル・クスクス』をお作りします!
チームのカラフルラッキーカラーである黄色と緑色で色付けしたクスクスに、あつあつのスペシャルな仔羊の煮込みがかかります。大好評の新作!「モロッコ胡椒」というさらにエキゾチックな調味料もカラフル・クスクスのお味を更に更に美味しくしてくれます!!!
夏が過ぎ、少しづつ甘みが増してきた彩り美しいみずみずしい根菜を使ったエジプト塩サラダも添えます。是非楽しみにしていてください!
カラフルな演出では、親友のフラワーアーティストの横山さちこさんとのコラボレーションでカラフルな特製エジプト塩のオリジナルBOXに食べられるお花やお野菜のアレンジメントをして頂き、展示&販売もさせて頂きます! こちらもどうぞどうぞお楽しみに!!!
Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
さて、続いてご紹介するのは、関西の鬼才イラストレーター。シュールでユーモアたっぷりのあの人がもみじ市にやってくる!
文●小木曽元哉