早稲田大学ジャグリングサークル〜infinity〜「infinityジャグリングパフォーマンス」

もう何年も使っていない言葉を文字にしたら、なんだか照れくさくなった。
「青春」
彼らを見ていると、そんな言葉が思い浮かぶ。照れくさい? いや、本当はうらやましいのかもしれない。だって彼らは、キラキラ輝いているから。

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待ち合わせの場所に指定されたのは、早稲田大学のキャンパスからすぐのところにある戸山公園。制服や部活のユニフォームを着た学生、小さな子どもを連れたお母さん、昼下がりを楽しむおじいちゃん。都会の真ん中とは思えない緑溢れる環境の中で、それぞれの時間を穏やかに過ごす、微笑ましい風景があった。早稲田大学ジャグリングサークル〜infinity〜のメンバーたちが集う一角を除いては。

テンポのいい音楽と、公園いっぱいに響き渡る笑い声。ボール、ボックス、コマなど、舞うはずのないものが空を駆け巡る。
「何だ、あれ?」
通りすがりの人も、ついつい足を止めてしまう、インパクトのある光景だ。

「授業がない時間にふらっと来てみるといつも誰かがいるんです。練習するのは、木曜日と土曜日って決めているんですけどね、いちおう」

そう話してくれたのは、早稲田大学3年生の藤森壮也さん。彼らのジャグリングを見るのが初めてだった私に、彼はいろんなことを教えてくれた。サークルとして結成されたのは7年前で、当時のメンバーは5人しかいなかったこと。現在の部員数が70人を超えていて、OBだけでも100人以上いること。そしていま、ジャグリングに夢中であるということを。

藤本さんが、早稲田大学に数あるサークルの中でジャグリングを選んだのは、友人が入っていたから。ジャグリング未経験だった彼は、最初はものを投げることも受けとることもできなかったという。でも、ジャグリングが楽しかった。ここに来れば仲間もたくさんいる。練習が苦になることはなかった。

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「サークルに入る人の半分が経験者、半分が未経験者なんです」

どの競技においても言えることだけど、努力をすればするほどできることが少しずつ増えていく。藤本さんも日が経つにつれて、空にいろんなものを飛ばせるようになった。だんだんとジャグリングの魅力にはまっていった。

「合宿に行く時は、大きな体育館を借りて1日中ジャグリングをやっています!」

テレビの出演、企業、保育所、老人福祉施設のイベントなど、あらゆる方面からオファーがあるという。アマチュアと言えども、プロ並みの活躍だ。実際、彼らからは“アマチュア感”は漂って来ない。もっとうまくなりたい、たくさんの人を楽しませたい。そんな熱い想いが、しっかりと伝わってくる。

「1曲を通して、やってもらうことってできますか」
練習風景だけでも、「おー」「わー」「すごーい」とはしゃいでいたけど、やっぱり最初から最後まできちんと見ておきたいと思った。音楽が始まり、手に持った道具がリズムと一緒に宙を舞う。道具ひとつで人を愉快にさせたり、驚かせたりできるジャグリングっておもしろい。

「ジャグリングの魅力ってなんですか」
最後に問いかけてみた。
「どんなやつでも、ヒーローになれるんです」
なんてこった! 予想以上にイキイキと、キラキラとした答えが返ってきた。ひとことで言えば……、やっぱり青春だ。

【早稲田大学ジャグリングサークル〜infinity〜さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
早稲田大学ジャグリングサークル〜infinity〜です。コマやボールなど、ものを投げたり、取ったりしながら、常に1つ以上のものを浮かせた状態を保つパフォーマンスを披露します。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
赤、青、黄色など、あらゆる色を持つ虹色です。使う道具や人によって、全く違うカラーのジャグリングを披露します。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
自由にパフォーマンスをすることで、当日にしか見られないジャグリングが生まれると思います。楽しみにしていてください。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのはもみじ市では毎回大人気の手彫りはんこのあの人の登場です!

文●新居鮎美