コトリンゴ「ライブ」(20日)

コトリンゴさんの音楽は、光の雨。それは、晴れた日の木漏れ日のようでもあり、柔らかく優しい雨のようでもある。そのピアノと歌声に、わたしたちは何度も勇気づけられてきました。青空の広がる多摩川河川敷で、遠く北海道のニセコの森の中で、降り止まぬ雨の中でのステージでさえ、コトリンゴさんの歌声が響くと、キラキラと光る音の粒が降り注ぎ、顔を上げて笑顔になれる。今日という一日を愛おしく感じる。そんな音楽。

kotringo
コトリンゴさんは、ピアノの弾き語りを中心とした楽曲を手がける女性シンガーソングライター。2006年にデビューし、オリジナルからカバー曲まで幅広く手がけながら、坂本龍一さん、伊藤ゴローさんなど数々のアーティストとコラボレーションするなど、多彩な活動を行っています。ピアニストとしても一流の演奏に、柔らかく浮遊感のある歌声が重なるサウンドは、聴く人の心を晴れやかにしてくれる魔法の音。これまで、もみじ市はもちろん、森のカフェフェスやパンフェスなど、手紙社のイベントでは何度もその素晴らしい歌声を聞かせてくれました。しかも、コトリンゴさん自身、会場でおいしいものを見つけたり、お気に入りの雑貨を選んだりと、イベントをとても楽しんでくれているのだからうれしいものです。

なかでも、わたしが忘れることができないのは、しとしとと冷たい雨に見舞われてしまったパンフェスでのライブ。雨天での開催とあってスタッフの疲労もピークの中、コトリンゴさんのライブが始まったとたん、会場の空気がふわり…と優しくなりました。ぽとり、ぽとりと落ちる雨粒と呼応するように、指先から奏でられるピアノの音。優しい歌声がステージに響き、そっと背中を押されたような、じんわりと温かい気持ちになったのを覚えています。最後に歌ってくださったのは、コトリンゴさんの代表作「こんにちは、またあした」。日常の中で大切な人と交わす当たり前の会話を綴ったこの曲は、晴れた日も曇りの日も雨の日も、確かにそこに”幸せ”があることに、気づかせてくれました。

もちろん、今年のもみじ市は晴天を願ってやみません。だけど、わたしたちの人生には晴れた日もあれば雨の日もある。そのどちらにも寄り添い、さりげなく、だけど確かな光を与えてくれる。コトリンゴさんのピアノと歌声には、そんな力があるように思います。

もみじ市にあのピアノの音が響き、空から降り注ぐ光のように温かく、優しい声に満たされる。その瞬間、誰もがきっとこう思うに違いありません。「なんて素敵な一日なんだろう」と。コトリンゴさんのライブは20日(日)の13:30〜。フィナーレの近づくもみじ市のひとときを、光あふれる音楽で彩ってくれそうです。


<コトリンゴライブ>

10月20日 13:30〜
川を背にしたステージにて

【コトリンゴさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
コトリンゴです。

Q2 今回のもみじ市のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
赤か、白か、ブルーですが、秋になって、秋っぽい色も恋しくなってきました。

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
ピアノで弾き語りです。秋っぽい曲を選んでゆこうかなと思っています。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
演奏しない時でも、いつも楽しみにしているイベントなので、お店に音楽に、ぜひ思いっきり楽しんでください!

コトリンゴ公式サイト
http://kotringo.net/

さて、続いてご紹介するのは、日光の街からやってくるあのカフェです。

文●増田 知沙