高野寛「ライブ」(19日)

風の強い“土曜”の午後がポッカリ空いた
僕はギターを持って“多摩川”へ♪

2008年10月25日、土曜日の午後3時。ギターを持って登場した高野寛さんは、名曲『相変わらずさ』を歌い始めた。並んで聴いていたぼくと渡辺は顔を見合わせて、こう言い合った。
「いま、“多摩川”って歌ってたよね? “土曜”って歌ってたよね?」
ふたりとも、この曲なら歌詞カードを見なくても歌えるほどなのだ。高野さんのさりげない“しかけ”を聴き逃すはずはなく、ふたり同時に顔を見合わせた。

高野寛

もちろん、これはもみじ市での風景だ。ちなみに、本来の歌詞は「土曜」ではなく「月曜」、「多摩川」ではなく「公園」であることは、高野さんの楽曲を愛する人には説明するまでもないだろう。

このとき、高野さんの演奏を聴いていたぼくと渡辺をうしろから見ていた事務局のスタッフによると、“なんとも幸せそうで声をかけられなかった”そうで、正直、あのときは自分たちがこのイベントの主催者であることを忘れていたかもしれない……いやちがうな、自分たちが主催するイベントに、高野寛さんが出演し、歌ってくれたことが、ただ、ただ嬉しかったのだ。

高野さんのことを、「日本のポップ・ミュージック・シーンを語る上で欠かせない存在」と、音楽関係者の人は言う。もちろんそれは間違っていない。しかし、それ以上に、ぼくたちにとって高野さんの音楽は、ぼくたちの人生のシーンに欠かせない存在なのだ。

1990年に発売された『虹の都へ』を聴けば、就職1年目で“希望”しかなかったあの頃を思い出すし(あの頃はまだバブルだった)、1996年の『KAORI』 を聴けば、仕事も恋もうまくいかなくて悶々としていたあの日々を追い出す(今聴いても胸が締め付けられるようだ)。そして、『相変わらずさ』を聴けばいつも、もみじ市のことを思い出す。「散歩ついでにちょっと歌って行くよ」みたいなかっこよさで、ギター1本で歌ってくれた高野さんのあの姿を。

あれから5年。20周年の年に初めてもみじ市で歌ってくれた高野さんは、今年25周年を迎える。2013年10月(つまり今月)からの1年間は、デビュー25周年アニバーサリー・イヤーなのだという。記念するべき高野さんの区切りを、多摩川河川敷で目撃できるということ。きっとその風景は、ぼくたちのこれからの毎日に、人生のシーンに、“お金では買えない小さな宝石”のように刻まれるはずだ。


<高野寛ライブ>

10月19日 15:00〜
川を背にしたステージにて

【高野寛さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
高野寛です。10月でデビュー25周年を迎えて、めでたい盛りです。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
先日虹を見たので「虹色」ということで。

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
25周年中&カヴァーアルバム発売中でもあるので、新・旧・自作・カヴァー織り交ぜていこうかなと思います。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
通りがかりの方も、足を止めて束の間楽しんでもらえたら。
もみじ市のノドカな雰囲気、大好きです。
晴れますように!

高野寛公式サイト
http://www.haas.jp/

さて、続いてご紹介するのは、富士山と工作をこよなく愛するあのグラフィックデザイナーさんの登場です!

文●北島勲

コロリダス「ライブ」(20日)

今回のもみじ市のテーマ「カラフル」にこれほどぴったりなアーティストはいるだろうか! 今回ご紹介するアーティストは「コロリダス」。その意味はポルトガル・スペイン語で「カラフル」! ね、ぴったりでしょ!

カラフルは厳密に言うと視覚的なものですが、色彩豊かで、キラキラ光るそのサウンドは、コロリダスが奏でる音色にぴったりの表現です。ボーカルギターのしみずけんたさんの、のびやかな声。サウンドに安定感をもたらすウッドベースのぽんさん。ラテンのリズムを刻むパーカッションの英心さん。コミカルなサウンドを鳴らすトランペットの加藤さん。そして紅一点、キラキラとした音色でバンドを彩るスティールパンの、めめさん。本当にカラフルです。

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そして彼らの楽曲は本当に楽しい! 身体が自然と踊り出すような、歌い出したくなる、笑顔になる楽曲なんです。「歌詞に意味はなくて、歌いやすいものを心がけています」とはしみずさん。「うとうと♪だんだん♪とうとう♪うたたね♪」「ジャムパンにジャムパンパ~ン♪」といったように、特に意味はないですが(笑)、親しみやすくて、覚えやすくて、初めて聴いてもすぐに口ずさめるようなものばかり。それに乗りやすいサウンドが加わって、こきげんそのもの!

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コロリダスのライブではお客さんみんなが心から音楽を楽しみ、笑顔で踊って、歌っている。そして、演じている彼らが一番笑顔で楽しそうにしている。こんなに楽しそうに演奏をしているアーティストを見たことがないぐらいに! もみじ市でもきっとカラフルでハッピーなステージになるに違いないでしょう!

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そして、彼らは20日(日)のライブステージの他に、両日行われるパレードの演奏も担当してくれます! カラフルに着飾ったお客さんたちとコロリダスの音楽が一緒になれば、楽しくないはずがありません! ライブもパレードも参加して、心をカラフルに彩ってください!

<コロリダス ライブ>
10月20日 11:00~
川を背にしたステージにて 

<パレード>
10月19日 15:30~
10月20日 15:00~

スタート場所:tupera tuperaのブース前

【コロリダスのみなさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
しみずけんた(うたとギター)、ぽん(ウッドベース)、英心(パーカッション)、加藤(トランペット)、めめ(スティールパン)で構成された、コロリダスというごきげんなラテンバンドです。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
バンド名の意味がカラフルということで、遊色(ゆうしょく)です。

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
もみじ市はお子様連れも多いので子どもたちに喜んでもらえるような演奏をしたいですし、オシャレなママもパパも、もみじ市ガール受けも意識していきます! 歌詞にメッセージ性はありませんが、心をマッサージするような演奏をしたいと思います。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
屋外ライブをした時に雨が降ったことのない晴れ男・晴れ女が集まるコロリダスがやってきますのでお楽しみに!

コロリダス公式サイト
http://coloridas.web.fc2.com/

さて、続いてご紹介するのは、19日土曜日のフィナーレを飾ってくれるあの方です!

文●竹内省二

コトリンゴ「ライブ」(20日)

コトリンゴさんの音楽は、光の雨。それは、晴れた日の木漏れ日のようでもあり、柔らかく優しい雨のようでもある。そのピアノと歌声に、わたしたちは何度も勇気づけられてきました。青空の広がる多摩川河川敷で、遠く北海道のニセコの森の中で、降り止まぬ雨の中でのステージでさえ、コトリンゴさんの歌声が響くと、キラキラと光る音の粒が降り注ぎ、顔を上げて笑顔になれる。今日という一日を愛おしく感じる。そんな音楽。

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コトリンゴさんは、ピアノの弾き語りを中心とした楽曲を手がける女性シンガーソングライター。2006年にデビューし、オリジナルからカバー曲まで幅広く手がけながら、坂本龍一さん、伊藤ゴローさんなど数々のアーティストとコラボレーションするなど、多彩な活動を行っています。ピアニストとしても一流の演奏に、柔らかく浮遊感のある歌声が重なるサウンドは、聴く人の心を晴れやかにしてくれる魔法の音。これまで、もみじ市はもちろん、森のカフェフェスやパンフェスなど、手紙社のイベントでは何度もその素晴らしい歌声を聞かせてくれました。しかも、コトリンゴさん自身、会場でおいしいものを見つけたり、お気に入りの雑貨を選んだりと、イベントをとても楽しんでくれているのだからうれしいものです。

なかでも、わたしが忘れることができないのは、しとしとと冷たい雨に見舞われてしまったパンフェスでのライブ。雨天での開催とあってスタッフの疲労もピークの中、コトリンゴさんのライブが始まったとたん、会場の空気がふわり…と優しくなりました。ぽとり、ぽとりと落ちる雨粒と呼応するように、指先から奏でられるピアノの音。優しい歌声がステージに響き、そっと背中を押されたような、じんわりと温かい気持ちになったのを覚えています。最後に歌ってくださったのは、コトリンゴさんの代表作「こんにちは、またあした」。日常の中で大切な人と交わす当たり前の会話を綴ったこの曲は、晴れた日も曇りの日も雨の日も、確かにそこに”幸せ”があることに、気づかせてくれました。

もちろん、今年のもみじ市は晴天を願ってやみません。だけど、わたしたちの人生には晴れた日もあれば雨の日もある。そのどちらにも寄り添い、さりげなく、だけど確かな光を与えてくれる。コトリンゴさんのピアノと歌声には、そんな力があるように思います。

もみじ市にあのピアノの音が響き、空から降り注ぐ光のように温かく、優しい声に満たされる。その瞬間、誰もがきっとこう思うに違いありません。「なんて素敵な一日なんだろう」と。コトリンゴさんのライブは20日(日)の13:30〜。フィナーレの近づくもみじ市のひとときを、光あふれる音楽で彩ってくれそうです。


<コトリンゴライブ>

10月20日 13:30〜
川を背にしたステージにて

【コトリンゴさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
コトリンゴです。

Q2 今回のもみじ市のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
赤か、白か、ブルーですが、秋になって、秋っぽい色も恋しくなってきました。

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
ピアノで弾き語りです。秋っぽい曲を選んでゆこうかなと思っています。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
演奏しない時でも、いつも楽しみにしているイベントなので、お店に音楽に、ぜひ思いっきり楽しんでください!

コトリンゴ公式サイト
http://kotringo.net/

さて、続いてご紹介するのは、日光の街からやってくるあのカフェです。

文●増田 知沙

空気公団「ライブ」(20日)

『おはよう通りに 今日だけの朝が来た
 電車はぐるりと 今日の街をたずねている』

これは、空気公団の「おはよう今日の日」の冒頭の一節の歌詞。空気公団の曲のなかでも、私にとってはとても特別な曲だ。ちょうど二年前の「今」、私がもみじ市当日の朝までずっとずっと、繰り返し、朝のBGMに聴いていたのが、この曲だった。初めてのもみじ市事務局。ずっと前から大好きだった空気公団の担当をさせていただくことになり、実際にお会いして、いつもはヘッドホンの向こうにいた、彼らに取材をした。取材のときは、メンバーの方が三人とも来てくれていて、ゆっくりいろいろなお話をしてくれた。聞きたいことは山ほどあったのに、緊張して聞けなかったこともたくさんあった。彼らは、真剣に、真剣に、空気公団の楽曲作りのことなどをたくさん話してくれて、空気公団の一つひとつの曲が、とても繊細で丁寧である理由が、その時にわかった。緊張した取材を終えて、いよいよ紹介文を書こうというとき。私はもみじ市の一週間前だというのに海外へ旅に出てしまった。だから、帰りの朝の飛行機のなかで、この曲を何度も聴いて、シートに備え付けの小さなテーブルの上で、文章を書き上げたのだった。 

静かな朝。電車はゆるやかに発車し、少しずつスピードを上げて走り出す。電車に揺られながら、これから始まる一日を思っている。「おはよう今日の日」は、そんな風景を連想させるような、ピアノの旋律から始まる。今日は、いったい何が起こるのだろうか。同じ今日は二度と来ないから、いつだって毎日が、特別でぴかぴかの今日。だから私は、一日の始まりにいつもドキドキしている。

もみじ市当日の朝は、ほんとうに美しい。まだ人もまばらな京王線に乗って、京王多摩川駅に降りると、「あ、あの子がいる」ともみじ市Tシャツを着たスタッフの子を見つけ、元気に声をかける。

「おはよう!」

駅を降りると、まだ太陽は隠れているけれど、空にはもう、明るい光が漏れ出していて。あと、もう少しで、太陽がこの多摩川河川敷を照らして、私たちの今日が始まるんだと実感する。それから大きく深呼吸して、新鮮な空気を、体いっぱいに感じる。

今でもとても鮮明に、あの空気を思い出せるのだ。あれは間違いなく、私にとっても、みんなにとっても、「今日だけの朝」だった。

空気公団は、1997年結成に結成されたバンド。メンバー交代を経て、現在は、歌・作詞・曲を担当する山崎ゆかりさん(空気公団代表)と、ベース・ギター・録音を担当する戸川由幸さん、鍵盤楽器・編曲を担当する窪田渡さんの3人で活動している。音源制作を中心に活動しながら、スクリーンの裏側で演奏するライブイベントや、音楽を聴きながら作品を楽しむ展覧会「音の展示」等、様々な公演をしていて、いつもその創造的な空間にうっとりとしてしまう。

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昨年11月には、アルバム「夜はそのまなざしの先に流れる」が発売されたが、そのレコーディングの方法がまた、独特であった。実際にお客さんの前で、そのアルバムの収録曲を曲順に演奏し、同時に録音を行う、というものであるが、アルバムを作るのに、役者8人がステージ上をかけまわり、ダンスをしていたりするのだ。 

空気公団の紡ぐ音楽は、とても詩的だ。それは、山崎さんの歌詞が詩的だから、ということだけではなく、楽器による風景描写や、音の質感が、とっても詩的だから。春の晴れた日のように、ふわっとあたたかい空気を感じる曲もあれば、冬の雨の日のように、ひんやりつめたい空気を感じる曲もあって。朝の清々しい光にぴったりなときがあれば、夜のしっとりした静けさにぴったりなときもあって。イントロが始まり、やがて山崎さんのつぶやくような歌声が聴こえて来ると、日常のなんでもない風景も、なんだか特別な風景のような気がしてくる。

もみじ市当日の朝も、私はきっと「おはよう今日の日」からスタートするだろう。きらきらした朝を、その曲に閉じ込めるように。もみじ市の記憶と、空気公団の音楽が、今年もそっと、重なっていく。

『おはようのあいさつにあわせて ぼくらの今日が始まっていく 
 通りに新しい風が待っている おはよう今日の日』

空気公団が、またもみじ市にやって来る。

<空気公団ライブ>
10月20日 12:15〜
川を背にしたステージにて 

【空気公団のみなさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
空気公団と言います。もみじ市に参加するのは2度目です。
前回もそうでしたが、とても楽しいイベントにまた参加出来て本当にうれしく思います。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
今の空気公団は水色か白色です。空か海か。誰かが何かを描くことが出来る白い紙か。

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
空気公団3人にドラムをプラスした4人編成で演奏します。空気公団初代ドラマーを迎え、懐かしいものから新作まで演奏します。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
空が広がり、遠くに電車、たくさんの笑顔、もみじ市は小さな街みたいです。空気公団の音楽がその街で流れるのを想像するととても楽しみです。

空気公団公式サイト
http://www.kukikodan.com/

さて、続いてご紹介するのは、透き通るような歌声をもみじ市の会場に響かせてくれるあの人です!

文●池永萌

高鈴「ライブ」(19日)

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高鈴はボーカルの山本高稲さんとギターの山口彰久さんのふたりからなるアコースティックユニット。

最新アルバム「新世界」のタイトル曲を聴いたとき、私には2年前のもみじ市の二日目、夜明けの多摩川の光景が自然と目に浮かんでいた。

「こんなに朝がきれいなんて 目も眩む太陽
 こんなに涙溢れたのは 命を受けたから」

2年前のもみじ市は、1日目が残念ながら大雨と風のために中止となってしまった。2日目の朝、雨は止んでいた。まだ暗いうちからスタッフが心配そうな面持ちで河川敷に集合する。前日の雨で会場は水たまりでいっぱいだった。でも風は止んでいる。前日までの雨雲はどうやら遠くへ行ったようだ。なんとか今日は開催できそうだと安堵する。向こうの空から夜明けがはじまった。濃い蒼色とピンクが混ざったような美しい朝焼けが見えた。

「こんなに朝がきれいなんて 目も眩む太陽
 自分だけ愛してしまった 私達許して
 それでも諦められないの 世界がある限り
 それでも諦めたくないの 世界は美しい」

「新世界」という曲は、(あくまで個人的な印象ではあるのだが)あの時のもみじ市の朝を想い起こさせ、山本さんの芯の通った歌声が、力強く背中を押してくれているような気がして、もみじ市を数日後に控えたちょっと不安な気持ちの支えになってくれている。

山本さんの歌声は曲によっても大きく表情を変える。「新世界」で見せてくれる力強い印象はどちらかというと珍しく、その真骨頂はのびやかで、どこか儚げな声色にあるように思う。山口さんのギターの音色に支えられ、繊細なこころの揺らぎがその歌詞と歌声で表現されていて、それでいて芯のつよさを持っているから、聴いている者にこれだけのやすらぎを与えてくれるのだろう。

もみじ市での高鈴の登場は19日(土)の13時から。気持ちよく晴れた青空の下、河川敷の芝生に座って澄み切った高鈴の歌声を聴くのは、きっと最高のよろこびになる。

<高鈴 ライブ>
10月19日 13:00〜
川を背にしたステージにて

 【高鈴 山本高稲さんと山口彰久さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
高鈴(コウリン)といいます。京都で結成して17年になります。

今は東京に住んでおりますが、全国各地、様々な場所でライブを行ってます。日本語の深さを曲に乗せたアコースティックユニットだと思ってます。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
高鈴は灰色かな。
テーマに反してるかもしれません、、

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
ボーカルとギターのみのシンプルな編成で肌寒くなる季節にあった日本語の楽曲を存分に感じてもらえると思います。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
初めて参加させてもらいますが、この機会に是非高鈴の音楽に触れて頂けたら嬉しいです。宜しくお願いします。 

高鈴公式サイト
http://littledancemusic.com/callin/

さて、続いてご紹介するのは、世界のお母さんの味と古くから伝わるお母さんの味がコンセプトのあのお店です!

文●尾崎博一

ヒネモス「ライブ」(19日)

アー写OK

仕掛け絵本の登場人物たちが、銘々に楽器を手に、歌い、踊り、騒ぎだす。

ヒネモスの音楽は、まさにそんなイメージ。にぎやかで、愉快で、混沌としていて、とにかく楽しい。どこの国の音楽でもないのだけれど、子どものころ空想した物語の世界で聞いたような、ノスタルジーに満ちています。 

それもそのはず。ヒネモスの音楽を奏でているのは、鍵盤ハーモニカ、リコーダーなど、わたしたちが子どものころ真っ先に習った懐かしいあの楽器たち。そこに、サックスやトロンボーンなどの吹奏楽器、フィドルやギターといった弦楽器、トイピアノ、のこぎり、おもちゃなどが加わり…。あれ? だんだん「楽器」とは呼べないものたちまで混ざってきましたよ。

だけど、子どもたちは、そしてかつて子どもだった大人たちはみんな知っているはずです。世界中のすべての「モノ」は、ポンと叩けばたちまち「楽器」に変身すること。叩くだけじゃない、はじいてみたり、こすってみたり、音に対する子どもの感性はとても自由。ヒネモスの音楽には、音楽室にある楽器を使わなくてはならないなんて決まりはありません。愉快な音が鳴り響いたら、たとえガラクタだって立派な楽器。そんな子どものような好奇心で、大人たちがどんちゃん騒ぎしてしまう、ワクワクした魅力があるのです。

ヒネモスの編成は11人。ウクレレやメロディオンなどを中心にさまざまな楽器を操るタカハシペチカさんを筆頭に、十人十色な楽器を持ち寄る個性派集団です。それぞれが奏でるユニークな音の数々は、楽器も楽器ではないものも合わせて50もあるとか! 楽団員たちが何を取り出しどんな音を奏でるのか、そのパフォーマンスからも目が離せません。

「音」は目には見えないものだけれど、ヒネモスの音楽はとびきりカラフルな色であふれています。一つひとつの音に色があり、それらが万華鏡のように隣り合い、混ざり合って、空気を彩っていく。そんなおとぎ話のサーカスのような鼓笛隊が、もみじ市にやってきます。自由きままなリズムと愉快なメロディに、思わず踊りだしそうになったら、ぜひ両手を前に出してください。その右手と左手も、立派なひとつの「楽器」。リズムに合わせて打ち鳴らして、ゴキゲンな楽団の一員になりましょう!

 <ヒネモス ライブ>
10月19日 14:00〜
川を背にしたステージにて

【ヒネモス・タカハシペチカさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
現在メンバー11人を擁する無駄に大迫力な楽団。

運動会の鼓笛隊のごとき多数の鍵盤ハーモニカ、リコーダー、マーチングスタイルをトレードマークとしつつも、どこかにありそうで、どこにもない国の音楽を奏でる見所、聞き所、突っ込み所満載のサーカス的集団です。 チューバ、サックス、トロンボーン、フィドル、アコーディオン、トイピアノ、のこぎり、多種多様な玩具、ガラクタ等が一丸となって、有象無象を飲み込む独特のサウンドを形成しています。 現在までに2枚のCDをリリース。2013年9月27日放送の、仲間由紀恵さん主演 「人生がときめく片付けの魔法」(日本テレビ)では、サウンドトラックを全面的に担当しました。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
ヒネモスは無事全員到着すればメンバー11人と無駄に多く、使用楽器と楽器とも呼べない玩具類、合わせて推定50はあるかと思われますので、ほっといてもカラフルな楽団です。何色かと問われれば、虹色はたまた玉虫色 (笑)

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
普段手紙社さんのイベントに呼んで頂く時は、メンバーに「あまりカラフルになり過ぎると、『森に敷いた絨毯』みたいなことになるから、TPOをわきまえた服装で来るように」と諌めてるのですが、今回はお言葉に甘えて、普段通りのカラフルさ(とっ散らかってるとも言う)で馳せ参じたいと思います(笑)!

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
毎度ながら見所、立ち寄り所満載のもみじ市になることは間違いなく、ゆっくり腰を落ち着けて音楽を聴く心持ちではないかもしれませんが、お楽しみの息抜きに、横目ででも構いませんので、ヒネモスの音楽をしばし聞きに来て頂けたら幸いです。

あ、いや、なんでしたらこちらからマーチングにてお伺いいたします(笑)

ヒネモス公式サイト
http://www.e-hinemos.com/

さて、続いてご紹介するのは、先日の「もみじ市TV」で心に響く演奏を披露してくれたあの人たちです。

文●増田 知沙

tico moon「ライブ」(20日)

たとえば、たっぷりと時間をかけて料理をするとき、tico moonの音楽をかけながらコトコト煮込むスープはひと味もふた味もおいしくなるような気がするし、はじめて訪れる旅先のホテルでひとり過ごすとき、tico moonの音楽をかけるとその空間はあっというまに居心地のよい場所になる。家で集中して文章を書きたいときに聴く音楽は、『Daydream Garden』に入っている『森のワルツ』と決まっている。私にとってtico moonの音楽は、日々の暮らしに欠かせない音楽だ。

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tico moonは、2001年に結成された、アイリッシュハープの吉野友加さんとギターの影山敏彦さんのデュオ。友加さんの手から紡がれる美しいハープの調べと影山さんの包み込むようなギターの音は、あわただしい毎日を過ごす私たちの心をホッと癒してくれる。その旋律に身をゆだねれば、あるときは暗く静かな深海の底へ、あるときは深々と降りつもる雪景色のなかへ、またあるときは空高く飛ぶ鳥の背中にのっているような、特別な景色を見せてくれる。音楽がなりはじめた瞬間、私たちの心を一瞬のうちにどこまでも遠くへ連れていってくれる。

tico moonの音楽と出会ってから7年が経った。この7年間で、全国のカフェやレストラン、ギャラリーなどでその音楽を耳にする機会がとても増えた。偶然訪れた旅先のカフェでtico moonの曲が流れていたことは何度もある。そのたびに私は、ひとり初めて訪れる場所でもリラックスした気持ちになる。そして、その音楽を選んでいるお店がいったいどんなお店なのか、どんなメニューなのだろうかと想像がふくらむこともある。

そうなのだ、tico moonの音楽は、いつも私のそばにあったのだ。あらためて考えると、それはとても贅沢なことではないかと思う。大げさに聞こえるかもしれないが、tico moonの音楽と出会っていなかったら、私の人生は今とはまったく違ったものになっていたような気がする。時間の使い方や、休日の過ごし方、人と人とのつながり、人生の楽しみさえも。そしてたとえ悲しいことがあったとしても、包み込むようなその音楽は、私たちにそれを乗り越える力を与えてくれる。

もみじ市のライブでフィナーレを飾るのは、いつもtico moonと決まっている。だから、会場でハープとギターの音が聴こえてきたら、今年のもみじ市が終わりに近づいてきた、という合図だ。私たちはそのとき、この2日間を迎えるまでの日々に思いを馳せる。涙が出るほど嬉しい記憶も、いくつかの困難も、切ないできごとも、その瞬間にすべて浄化されていく。

川原の風が肌をすり抜けていく感触、少しずつ夕暮れ色をまとっていく光、遠くで聞こえる電車の音、小さな子供たちの笑い声。会場全体から発せられる心地よいざわめきとともに、フィナーレの幕があがる。

仲間がこう言った。「もみじ市は、曇りなく人生を肯定する2日間」と。
いま世の中で起こっている悲しいできごとや不安なこと、解決しない問題は、たくさんある。けれどもこの2日間だけは、もみじ市のあるこの多摩川河川敷に、美しい音楽と、ものづくりに真摯に向き合う作り手がいて、温かな食べ物がある。それだけで十分ではないだろうか。これ以上幸せなことが他にあるだろうか?

もみじ市には、会場全体に満ちる、独特の雰囲気がある。なんとも表現しがたい、あの幸福な感覚。それはtico moonの演奏が始まるころに、最高潮を迎える。

今年のもみじ市では、tico moonが現在レコーディング中のニューアルバムの曲と、もみじ市にゆかりのある曲の演奏を考えてくださっているという。もみじ市に訪れたなら、いつもと変わらない多摩川河川敷の流れと、そこにある日常の風景を慈しみながら、家族と恋人と、大切な仲間と一緒に、tico moonの演奏に耳を傾けてほしい。嬉しくて、美しくて、切ない日曜日の午後2時半まで、もうすぐだ。

<tico moonライブ>
10月20日 14:30〜
川を背にしたステージにて

【tico moonのおふたりに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
ハープ/吉野友加、アコースティックギター/影山敏彦によるデュオユニット、ティコムーンです。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
青と藍色の間くらい。(影山敏彦)
緑と抹茶色の間くらい。(吉野友加)

Q3 今回はどんな演奏をしてくださいますか?
現在レコーディング中のニューアルバムの曲を中心に、もみじ市にゆかりの曲も織り混ぜて演奏する予定です。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!
2年振りのもみじ市、僕達も本当に待ち遠しかったです。気持ちの良い川べりでの二日間、是非一緒に楽しみましょう!(影山敏彦)
久しぶりのもみじ市、たっぷりと楽しみましょう〜♪(吉野友加)

tico moon公式サイト
http://www.ticomoon.com

さて、続いては、もみじ市の時にだけ特別に結成されるお菓子ユニットの登場です!

文●増田千夏

うんころもち劇団「うんころもち劇団とゆかいな仲間たち」(19日)

なんと、いま日本でもっとも、のんびりした三人組がもみじ市にやってきてくれます。ステージで人形劇とライブをしてくれる「うんころもち劇団」のみなさんです!

「うんころもち劇団」は、漫画「うんころもち」から飛び出したメンバーである、うんころもちさんと毛玉ちゃん、それから、のりゆきおにいさんの三人からなる劇団です。

写真2

優しくて、ちょっぴり恥ずかしがり屋なのりゆきおにいさんが、ギターを弾いたり、歌をうたったり、のんびり屋のうんころもちさんや、いつもふわふわな毛玉ちゃんが、のりゆきおにいさんの音楽に合わせて、ゆらゆら踊ったり、楽しくおしゃべりしたりします。

2011年秋に行われたカフェ&ミュージックフェスティバルにて、初めてステージに立ったうんころもち劇団のみなさん。彼らを観ると、ついついほろりと口元が緩み、その場所にいるみんながたちまち、にこにこ笑顔になってしまう。そんな、どこまでもやさしい雰囲気に包まれた、とっても素敵なステージでした。

今回はどんなステージを見せてくれるのでしょうか? 何しろ、とっても謎多き三人組なのです。わたしは彼らのことをもっと知りたくなったので、うんころもちさんのご自宅におじゃましました。

毛玉ちゃんがお世話しているのかな、きれいに整えられた花壇がきれいです。あ、ちょうちょも飛んでいますよ。もう昼間だけれど、うんころもちさん、起きているかな。

私:
うんころもちさん、毛玉ちゃん、こんにちは!
今年の夏にすこしお会いしましたね。
あの日もご自宅におじゃましましたが、うんころもちさんはベッドですやすや眠っていて、あまりにも気持ちがよさそうだったので、起こしませんでした。今日はお会いできて、とーってもうれしいです。よろしくおねがいします。

うんころもちさんは、いつものんびりしている印象ですが、どんな毎日を過ごしていますか?

写真1・そのときの様子

うんころもちさん(以下 う):
のんびり暮らしているけど、いつもいろんなことを考えながら生活してるよ。
みんなとおなじように、たのしい日もあればつまんない日もあるよ。 

私:
うんころもちさんにもつまんない日があるんですね。なんだか、ほっとしました。
わたしもつまんない日があるけれど、うんころもちさんの本を読んだりして、
たのしい気分になっていますよ。

うんころもちさんは「これをすると、とってもいい気分になる」というものはありますか? 

う:
ぼくは毛玉ちゃんと近所の公園にいくのが好きだよ。

私:
ああ、そういえば、いつだったか夏の暑い日に公園で見かけたことがありました。
毛玉ちゃんといっしょに馬を見ていた気がします。
とっても楽しそうにしていたから、話しかけずに遠くから眺めていました。

 あの、そぼくな疑問なんですが、うんころもちさんはどんな食べ物が好きですか?

う:
好きな食べ物はフライドポテトだよ。じゃがいもとさつまいもが好きなんだ。 

私:
わぁ、おいもが好きなんですね。わたしもとっても好きです。
じゃあ、これからの季節は焼き芋なんかがおいしくなって良い季節ですね。
焼き芋パーティーとかもいいなぁ。

うんころもちさんは、誰と食べるんだろう。うんころもちさんには、どんなお友達がいますか? 

う:
いつも一緒にいるのは毛玉ちゃん。あと散歩中によく会うのはカメラじいさんだよ。きっとカメラじいさんも散歩が好きだからだろうね。 

私:
なるほど。うんころもちさんは、やっぱりお散歩が好きなんですね。
うんころもち劇団で一緒に歌をうたったり、お話をしていたりする、
のりゆきおにいさんはどんな人ですか? 

う:
のりゆきおにいさんはいつもいろんなことを教えてくれるよ。
落ち込んでるときは励ましてくれる。その逆のときもあるよ、ふふふ。

でも小言も多いからそういうときは適当にうなづいて流してるよ。 

私:
ふふふ。とっても仲がいい、ということですね。
今回のもみじ市でもおふたりのかけあいが楽しみです。
うんころもち劇団では今年が初めてのもみじ市出演ですね。 

う:
うん、前に手紙舎さんの「グッドフードマーケット」にもうんころもち劇団で遊びにいったんだけど、お客さんがとってもあたたかく見守ってくれたから、もみじ市もとってもたのしみにしてるよ。 

私:
あの時はうんころもち劇団を観たい! というお客さんで会場がいっぱいでした。
良い雰囲気で、本当に盛り上がっていましたよね。   

きっと、もみじ市も素敵なステージになるとおもいますよ。
今回は特別にうんころもち劇団の“仲間たち”が来られるそうですね。
どんな“仲間たち”が登場するのでしょうか? 

う:
今回はお友達の「ジ・オーナメンツ」が参加してくれるよ。
ジ・オーナメンツは昨年のクリスマスに結成したフォークグループなんだ。 

 メンバーは、
サックスのアルトン。お父さんはtupara tuperaさんだよ。
ウクレレのウクミちゃん。お母さんは木下綾乃さんだよ。
そしてタンバリンのジョイ・バミューン。お父さんは福田利之さんだよ。
彼はちょっと変わってるんだけどムードメーカーなんだ。 

私:
すごーい! それはビッグゲストですね。
ジ・オーナメンツの皆さんのお父さんやお母さんも、もみじ市に参加されるし、とっても楽しみですね。
さて、うんころもちさん、今日はいろいろお話をうかがってきましたが、
いま、もみじ市に向けてどんな気持ちですか? 

う:
いいお天気になることを願っているよ。
そして、たくさんの人に会えるのをたのしみにしてるよ! 

私:
みなさんもきっと、うんころもち劇団に会えるのを楽しみに待っていますよ。
うんころもちさん、毛玉ちゃん、今日はどうもありがとうございました! 

外に出たら、夕暮れがやってきていました。うんころもちさんと毛玉ちゃんは、にこにこしながら、わたしが遠く、見えなくなるまで、大きく手をふってくれました。

うんころもちさんと毛玉ちゃんに会ったら、なんだか心が「ふかふか」になって、のんびり自転車をこいで、おうちに帰りました。明日はきっと、いいことがありそうです。

今回なんと、もみじ市のステージのトップバッターをつとめてくれる、うんころもち劇団。秋空の下、のんびりした空気で、みなさんの心を柔らかくほぐして、ふかふかな気持ちで、その日いちにちを満たしてくれることでしょう。

【うんころもち劇団とゆかいな仲間たち うんころもちさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
こんにちは! うんころもち劇団のうんころもちです。
うんころもち劇団は、「ぼく」と「毛玉ちゃん」、そして「のりゆきおにいさん」の三人組だよ。
のんびりした三人組だよ。
お話をしたり、のりゆきおにいさんが歌を歌ったりするよ。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
ぼくは何色かなぁ。ぼくが好きな色は「白」と「黄色」と「紫」だよ。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
今回はすごく広い場所でのライブで、にぎやかにできたらいいなぁと思っていたら、お友達の「ジ・オーナメンツ」ももみじ市に来てるみたい。なので、ちょっと参加してもらう予定だよ。きっと色もカラフルになると思うよ。ぜひ遊びにきてね!

さて、続いてご紹介するのは、あのパン屋さんですよ!

文●池永 萌