黒澤洋行「ハチのマークの革製品KUROSAWA」

一匹のハチが、そっとバッグにとまっている。立体的にふくれあがった胴体に、つやっとした羽根。まるで本物のハチのよう。

KRS_01

鹿革の糸で丁寧に刺繍されたハチのマーク。それが、黒澤洋行さんの作品の目印です。黒澤さんが革の世界に入ったきっかけは、自分のオートバイのシートを直したことが始まりでした。「どうやって作っているんだろう」と革の奥深さにどんどん興味が湧いたそう。その後、革製品を制作する会社に13年間勤務し、2008年に独立。東京から千葉に工房を移して現在3年目。工房の大きな窓から見える、緑が豊かな景色が好きだそうです。

KRS_02

KRS_03

KRS_04

KRS_05

KRS_06

糸を通す穴を一つずつ開け、一針一針、すべて手作業。牛や山羊、羊、鹿などの革を使い分け、バッグやお財布、ポーチ、ふでばこ、ベビーシューズなどを制作しています。

KRS_07

中でもベビーシューズは、黒澤さんの人気作品のひとつ。きれいな色に染められた革を使って、さまざまな作品を制作しています。水玉柄や魚の群れ、ひまわり、白くま、うま、うさぎ、白鳥、ねこ、ちょうちょう。その色使いと、愛らしい表情といったら…。

黒澤さんが初めて作った作品は、家族のためのものでした。ベビーシューズも、娘さんのために作ったのがきっかけ。娘さんも喜んでくれて、周囲の評判も良かったことから定番商品になりました。保育園に通う息子さんの手には、白くまがついた革のバッグ。身近な人のために作る、それはものづくりの原点かもしれません。

KRS_08

7歳になる娘さんが小さい頃に履いていたベビーシューズを見せてもらいました。お花にハチがとまったベビーシューズは、しっかりと履き込まれ、革独特の使用感がありました。革だからこその味わい。小さな傷や手あかなどもすべて溶け込んで、時間が作り上げた、趣のある佇まい。大きくなった娘さんがこれを見たときに、きっと宝物を見つけたような気持ちになるのではないでしょうか。

KRS_09

KRS_10

KRS_11

KRS_12

ハチのついたバッグの裏にはてんとう虫がいたり、ポーチを開けると白鳥の顔が出てきたり、ポーチの先端から象の鼻が出ていたり。黒澤さんの作品にはあちこちに楽しい仕掛けがあります。いつもニコニコ、笑顔で話してくれる黒澤さんの人柄が、そこには表れているよう。

「できるだけ直接お客さまに会ってお話したいんです」

私が初めて黒澤さんにお会いしたのは、あるクラフトイベントでした。作品がずらっと並ぶ中、黒澤さんが、穏やかに、ニコニコした表情で座っていたのをよくおぼえています。作品のことを聞くと、とても丁寧に教えてくださいました。

黒澤さんの作品は、どこでも手に入るものではありません。個展やイベントで直接見て購入できますが、基本的には受注生産。そんな黒澤さんが、今年のもみじ市に初出店し、たくさんの作品を持ってきてくれます。

使うほどに馴染んでいく風合いと柔らかさ、優しくあたたかい肌触り、しっかりとした厚み、匂い。私たちにとって、革のバッグやお財布は、ちょっと特別なもの。大切に味わいたい革のものを探しに、緑が広がる河川敷にある、黒澤さんのお店にぜひいらしてください。きっと黒澤さんは、いつものように、笑顔でみなさんを迎えてくれるはずです。 

KRS_13

KRS_14

【黒澤洋行さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
ハチのマークが目印の革製品を作っています。黒澤と申します。今年初めてもみじ市に参加させていただきます。千葉県茂原市に3年前に引っ越し、緑に囲まれた自宅兼工房で制作に取り組んでいます。

ハチはひとつ、ひとつ、手で刺繍していますのでそれぞれに表情があります。バッグにとまっていそうなミツバチです。もみじ市当日、是非ハチを手にとって見ていただけたら嬉しいです。多摩川河川敷でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。宜しくお願い致します。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
自分を色にたとえたことがなかったので難しいですが、選ぶとしたら黄色です。元気になる色だと思うからです。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
ベビーシューズにバッグ、小物類などです。様々な色、柄のベビーシューズがとてもカラフルだと思います。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いて紹介は、あの王子の登場です!

文●鈴木静華

こばやしゆう「陶」

私たちはなんて、いろいろな物事に“とらわれて”生きているのだろう。

髪を二つに編みこんで、土の色をした膝上丈のワンピースを身にまとい、とびっきりの笑顔で迎えてくれたゆうさんを見たとき、私はそう思った。

それから両手にたくさんの荷物を持ってきてしまったことを少し後悔していた。たった数時間しかここにいないのに。

ゆうさんの家からまっすぐ松の木立の方へ向かうと100歩程でもう海だ。ゆうさんが松の木立へ登る前にサンダルを脱いだから、私もまるでゆうさんのおうちに来たみたいな気分でサンダルを脱ぎ、裸足になった。胸がどきどきしていた。それからまた少し歩いていくと、そこには大きく広くパーっと拓ける風景があった。

海だ。ここがゆうさんの海だ。

写真1

ゆうさんは、私よりずっと先に行って、白い砂浜のうえで自由だった。「なかなか裸足になることないでしょ?」そう言いながら、ちくちくと草の生えた砂の上の歩き方を教えてくれる。

波の音が心地よく耳に届く松の木の下で、私たちはいろいろなお話をした。

早朝に起きて、朝焼けを眺め、コーヒーを飲み、レーズンを何粒かかじる。そうして創作をし、海で4km泳いで、暗くなるまで浜辺で本を読み、よるごはんを食べて、浜辺にテントを張って眠る。ゆうさんは時計を持たないけど、困ることはないと言う。

「人が居る場所なら人に聞けばいい。人が居ない場所なら太陽が教えてくれるでしょ。」

それがゆうさんの暮らし。

ゆうさんは浜辺に手作りのおやつを持ってきてくれた。クッキーみたいだけど、もっと分厚くて、かたくて、ごつごつしていて、ゴマが入っている。これは一体なんだろう? 一口かじる。今までに食べたことの無い味がした。

「何だとおもう? 六種類のものが入っているよ」 

咀嚼してまた考えてみたけど、それが何だかさっぱりわからなかった。

「塩のビスケット」

ゆうさんは教えてくれた。それを聞いたあとも、私は何がどの味なんだかよくわからなかった。

ゆうさんの作った陶器でお茶を飲んだ。その陶器をそっと両手で包み込めば、作ったゆうさんの手の温もりまでも感じられて、口に当たる感じも滑らかで、とってもやさしくて、冷たいお茶の美味しさが一層際立った。

写真2

こばやしゆうさんは、陶芸家だ。こばやしゆうさんは、絵描きだ。こばやしゆうさんは、写真を撮るし、文章も書く。こばやしゆうさんは、旅人で、こばやしゆうさんは、アスリートである。

ゆうさんはあらゆるものをそのときの自分に合った方法で表現する人だから、何をやっている人か、だなんて、一言で言い表すことができない。けれど、あえて聞いてみた。ゆうさんの職業はなんですか?

「旅芸人です」

ゆうさんはときに、地方で行われるトライアスロンなどのスポーツ競技の大会に出て(競争はだいきらいだけど)、大好きなかぶりものをして、わざと一番最後にゴールする。その他にも、ロングボードの上に立って、お茶目なポーズをとったりする。根っからの「パフォーマー」である。

それにしても、まさか作家ではなく芸人という答えが返ってくるとは。ゆうさんはやっぱりゆうさん、としか言いようがなかった。

ゆうさんのおうちにお邪魔したとき、そこらじゅうに陶のワニや紙でつくったワニ、絵本になったワニがあった。みんなごつごつしていて、強そうで、やんちゃそうで、ずる賢そうで、何をしでかすかわからないような、そんな目をしたワニ。だけど、どこかほっとけない魅力があるのがゆうさんの作るワニ。今回のもみじ市では、このワニの作品をたくさん連れてきてくれるという。

写真3

写真4

テーブルの上には「かきごおり」という絵本があった。今年の夏に作った絵本。「それはかきごおりを食べてるときじゃないと読んじゃいけないの」とゆうさんが言ったので、残念だけどあきらめた。

だけどその後、松の木の下にゆうさんはこの絵本を持ってきてくれて、「かきごおりは無いけど、きょうは特別だよ。」と言って「おはなし会」をしてくれた。その話は、ワニと、かきごおりと、しろくまが出てきて、あまりにも不思議で、あまりにもおかしかったので、私はお腹を抱えて笑ってしまった。ゆうさんはとっても楽しそうに本を読んだ。

写真5

そろそろお別れの時間がやってきた。帰り際、ゆうさんはおうちの前の小さなちいさな畑から何枚かバジルを摘み、「これはお土産。帰り道かじって帰ってね」と私の手のひらに四枚、そっと置いてくれた。それから「これは、とっておき。今食べてね」と言って、また別の葉っぱを一枚くれた。葉っぱをかじってみる。「甘い!」びっくりした私にゆうさんは「何だとおもう?」と聞いた。さっきのビスケットのように、やっぱり今まで食べたことの無い味がした。何度もかじって、だけど、私にはそれが何だかさっぱりわからなかった。ゆうさんは教えてくれた。

「ステビアだよ」

帰りのバスのなかで、私はたくさんの荷物が入った大きなリュックサックを両腕でぎゅっと抱えながら、ゆうさんにもらったバジルの葉っぱをちょっと齧って、ゆうさんと過ごした夢のような一日を忘れないように、忘れないように、何度も思い出して目に焼きつけた。

ゆうさんはこの日、いつからか忘れてしまったようなことや、知らなかったことをたくさん教えてくれた。それから、ゆうさんと話していると心の中がすーっと落ち着いて透き通っていく感じがした。

ゆうさんにとって海は自分をリセットできる場所なのだそう。海を眺めたり、海で泳いだりすれば、何か考え事があっても「まぁ、いっか!」と思える。ゼロに戻すことができる。海がゆうさんにとって、自分をリセットできる存在ならば、ゆうさんも、相手の心を知らないうちにリセットしてしまう、そんなパワーを持つ海のような人だった。

太陽が昇るすこしまえ、ゆうさんは目覚める。元気いっぱいに魚と海を泳ぎ、浜辺で本を読み、ごはんを食べて、眠って。そうしてまた、あたらしい太陽を迎える。

きっと、ゆうさんの暮らしに憧れるひとは多くて、だけど、それは簡単にできることじゃなくって、だからこそ、ゆうさんは母のように強くて、少女のように自由で、ゆうさんの作品にもとっても大きな「力」を感じるのだと思う。

東京・調布の多摩川河川敷の芝生のうえで、こばやしゆうさんの「作品」と、こばやしゆうさんの「感覚」に触れてみてほしい。きっと、忘れかけていたたくさんのことをふっと思い出させてくれて、「ここ」よりもっともっと遠く、輝くはるか海のむこうまで、私たちを連れて行ってくれるから。

【こばやしゆうさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
こばやしゆうと申します。形を作るのが私、あとは、土と火の力で生まれるやきものを作るのが主な生業です。ごつごつとした荒土にとても魅力を感じます。木や、鉄や、朽ちていく素材を使い、暮らしの中で使いたいものや意味不明のものを作ることも嬉しい手仕事です。絵を描くことに、至上の歓びを感じたりもします。そのとき時間は止まります。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
たぶん、色はない、です。ひそやかな望みとしては無色透明になりたい。

好きな色はあります。無彩色では、白、黒(消炭色)。あでやかな色では、古代紫、紅柄色、駱駝色、玉虫色、蜜柑色。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
作品は陶でつくった鰐です。陶の器も並びます。ゲンジツ、私の暮らしはとても地味です。淡々としています。原色の華やかさはありませんが、漆黒から群青色、藍から、曙色に染まる明けの空に毎日感動しながら朝を迎えます。私の使う絵の具のどんな色にもかないません。銅版画の2014年カレンダーもつくりました。12ヶ月の物語のように描きました。365日毎日、あなたの暮らしの友のように添いたいな、と思います。実物を見にいらしてください。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのは、初めての参加となる革の作家さん。ハチのマークが目印ですよ。

文●池永 萌

高旗将雄「たかはたまさお店」

「絵を描くのは好きですか?」

ちょうど一年ほど前、まだ会って間もない彼にこんな質問をしてみた。何気なく聞いたつもりが、彼は首を傾げて、うーんと唸って、納得した答えが出せない様子。

「これを描きたい、という衝動を僕はあまり持っていないのかもしれません。他のイラストレーターの方々と自分を比べたら、描くのが好きとはとても言えません」

少し肩を落としながら、申し訳なさそうに話していた彼。あれから一年、もみじ市の会場となる多摩川の河川敷で、彼と待ち合わせをした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

イラストレーター・高旗将雄さん。大学・大学院でグラフィックデザインを学びながら、フリーのイラストレーターとしての活動をスタート。雑誌や書籍、WEBなど様々な媒体へのイラスト提供を行っている。対象の特徴をユーモアのある視線で捉え、シンプルな線とカラーで描かれたイラストは、大人も子どもも惹かれるユニークな愛嬌がある。

takahata2

「大学の卒業論文で研究していた『郷土玩具』が好きで、自分の描く絵にもその好みが表れています。郷土玩具は大人が買って子どもに与えられることが多く、“大人向けのかわいさ”のようなものがあります。ゆるくて、弱々しくて守りたくなるような要素。バランスをとるのが難しいのですが、“こびすぎないかわいさ”が良いと思います。でも、自分は受け身な人間なので、求められれば色々描きます」

takahata3_1

takahata3_3jpg

takahata3_4

高旗さんのつくる作品は、イラストという枠に留まらない。シルクスクリーンで刷ったエコバッグやマッチ箱、石粉粘土を固めて絵つけしたブローチ、フェルトのブローチ、立体ゾートロープ、張り子の人形、オーナメント…。たまにイラストレーターであることを忘れそうになる(?)高旗さんの幅広いものづくりの動機を尋ねてみた。

「郷土玩具にも通じる“結果の美”という考え方があります。作るものに対して、それに合った手段を選び、結果的にこうなったという美しさ。学校の設備で大判ポスターが出力できなかったので、自分で印刷できるようにシルクスクリーンを使い出した。写真よりイラストの方がシルクスクリーンに合うのでイラスト制作にシフトしていき、より映えるシンプルなラインで平面的に描くようになった。こんなものを作ってほしい、と言われれば、じゃあどうやって作ろうか、という部分が楽しい。やっぱり受け身な人間ですね」

高旗さんは笑うが、それこそが高旗さんの強さなのだろう。過程を楽しめる強さ。手紙社が高旗さんとお付き合いを始めてから1年半が経過した。その間、手紙社が企画する大きなイベントから小さなイベントまで、高旗さんは皆勤賞だ。ほぼすべてのイベントに参加してくれ、イベントにあわせた作品・商品を作ってくれたり、ワークショップを行ってくれている。こんな作家さんは他にはいない。

無茶ぶりも多い。3月に行った「アカテガミー賞」(言うまでもなく、アカデミー賞のパロディです)では、アカテガミー賞受賞者に贈呈するオスカー像ならぬテガミー像を、6体作ってくれた。7月に行った「手紙舎の夏まつり」では、紐引き(複数の紐の中からひとつを選ぶと、ひとつの景品が釣れる、縁日ではおなじみの“あれ”)を作ってくれた。いずれも手紙社が高旗さんにお願いするのは、無茶な要望で、無謀なスケジュールで、無理な予算の、3拍子揃った仕事ばかり。しかしどんなときも高旗さんは、そんな我々の依頼を、「はい喜んで」と言わんばかりに、さわやかに引き受けてくれる。そして、高旗さんならではのアイデアと粘りで、「こうしたら楽しいんじゃないかと思って」と、目をキラキラさせながら、新しいものを生み出してくれるのだ。

昨年の終わりに行われた手紙社の忘年会。一年間、あらゆる場面でお世話になった高旗さんを招待した。会の終わりに、一年を振り返ってひとりずつ話をすることになったのだが、マイクは高旗さんにもまわって来た。そのときの、言葉を詰まらせながら話す高旗さんの姿が忘れられない。普段はあまり自分のことを話さない高旗さんが語ったのは、フリーで活動することで抱えていた不安と、仕事としてイラストを描かせてもらえることへの感謝。ものづくりをする人のそんな内面に触れたことがなかった自分にとって、忘れられない光景だ。好きなものについて話すときは、少年のようにいきいきと楽しそうな高旗さん。そして、あのときの言葉。僕は彼のまっすぐなところが好きだ。

最後に、こんな質問をしてみた。

「つくるのは好きですか?」

彼は迷うことなく、笑顔で首を縦にふってくれた。もみじ市初出店の高旗さん、今回は「カラフル」というテーマに合わせて“色々”なものを作って持って来てくれるようですよ。カラフルなバッグを使ったシルクスクリーンのワークショップも開く予定。こんなモチーフでブローチをつくってほしい、こんなアイテムがあればいいな、そんな声もぜひ届けに来てください。高旗さんの新しいものづくりのきっかけになるはずです。

<高旗将雄「シルクスクリーンでのカバン作り」ワークショップのご案内>
開催日時:

10月19日(土)11:00〜15:30

10月20日(日)10:30〜15:00


参加費:1,000円(材料費込み、当日のお支払い)
定員:材料がなくなり次第終了とさせていただきます。

お申し込み方法:当日ブースにて直接お申し込みください。

製作所要時間:約20分程度
*インクを乾かすためにお時間いただきますことを予めご了承ください。

【高旗将雄さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
もみじ市の末席を汚させていただきます、イラストレーターの高旗将雄と申します。初めての参加です。絵を描きながら、相模原でほそぼそと暮らしております。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
わかりませんが、カリスマカラーならセラドングリーンが好きです。なのでそういうことにしておいてください。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
ワークショップやブローチの販売など、色々です。カラフルだけに。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

続いては、自然と寄り添い、自由に暮らすあの人の登場です!

文●柿本康治

POMPON CAKES「オーガニックでジャンキーなケーキ屋さん」

「よい週末を!」

自転車で街に現れたケーキ屋さんは、そう言って人々をうれしい笑顔に変えていく。“オーガニックでジャンキー”、そんなケーキを作るのは、鎌倉を拠点に自転車でケーキの移動販売を行う「POMPON CAKES」の立道嶺央さんだ。

photo_1

photo_2

POMPON CAKESさんを初めて知った時、私は無性にこのケーキ屋さんに逢いに行きたくなった。それは美味しそうな“ケーキ”のせいなのか、私の地元にほど近い“鎌倉”を拠点にしているせいなのか、“自転車”で移動販売をしているせいなのか、はたまた何かで見かけた立道さんの“笑顔”のせいなのか。とにかく、無性に逢いに行きたくなった。

初めて会った立道さんは、まるで以前からよく知る近所のお兄さんのような人だった。「こんにちは」「久しぶり」と、顔なじみのお客さんも多く、多い時で12種類ほど用意するというケーキは、次から次へとお客さんの笑顔と共に消えていく。「たくさんのお客さんとお話をできるのが、商いをやっていて一番うれしいこと」と、箱にケーキを詰めている時も、お客さんとの会話に花が咲く。そして別れ際には「よい週末を!」と必ず声をかけてくれる。

家に帰ってケーキの包みを開けると、楽しかった一日の想い出と、立道さんが最後にかけてくれた言葉とが、ふわぁっと包みの中からあふれるようで、私をまた嬉しい気持ちにしてくれた。そして、その時食べたケーキの味は初めて食べた味なのに、どこか懐かしいような、じんわり暖かい気持ちになる味がした。

photo_3

POMPON CAKESさんのケーキは、アメリカンケーキがベースになっている。アメリカンケーキとは、パティシエが作る西洋菓子のそれとは違い、お母さんがおばあちゃんから受け継ぐ家庭の味のケーキ。POMPON CAKESさんのケーキは、お菓子研究家である立道さんのお母様のレシピを元に作られる、まさにホームメイドなアメリカンケーキだ。定番のチーズケーキ、キャロットケーキ、サバラン、ガトーショコラの他に、季節のフルーツを使ったレシピがなんと100種類以上もあるのだとか!

さらに、“毎日ぱくぱく食べられるケーキ”を広めたい、と言う立道さんのケーキは、無添加、国産、オーガニックの材料を使い、ひとつひとつ手作りで作られている。無添加だとパティシエが作るような見た目が繊細なケーキにするのは難しい。国産の素材だと原価はどうしても高くなる。さらにオーガニックとなると素材を探すのも一苦労だ。だけど「妥協しないでやっているうちにだんだん自分も楽しくなってきた。生産者さんのところに行って、直接買って作ることがとても楽しいことだと気づいた」と話してくれた。だから、同じ想いを持つ仲間と一緒に日本全国の色々な生産者さん訪ねてお菓子に使える素材を探す「素材探しの旅」はとってもとっても楽しくて、まだまだ行きたい場所がたくさんあるのだとか。

話が進み、もみじ市が開催される秋の話題になると、立道さんは本当に嬉しそうな顔をした。

「秋は、ものすごくおいしいものがたくさん。10月のことを考えるとワクワクしちゃうくらい。リンゴも出てくるし、栗も出てくるし、違った意味でのカラフルな部分、抜けた色ではないけれど、ちょっと落ち着いた色かもしれないけれど、味の豊かさのカラフルを持っていきますからね!!」

photo_4

たくさんのレシピの中から、もみじ市にはどんなカラフルなケーキを持ってきてくれるのだろう。みなさんも多摩川の河川敷で、手づかみでぱくぱくケーキを食べてませんか? POMPON CAKESさん、もみじ市初出店です!!

それでは、みなさん「よい週末を!」

【POMPON CAKES 立道嶺央さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
“鎌倉の街のどこかに突如あらわれる移動cake shop。無添加なアメリカンケーキを中心に販売しています。「オーガニックでジャンキー」を掲げて老若男女、毎日ぱくぱく食べられるケーキを作っています。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
緑。インスピレーションを森や木から受けることが多いです。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
一生懸命、心をこめてケーキを作りますので、召し上がって頂けたらすごくうれしいです。秋はとても美味しい果物がたくさんあるので、美味しいケーキがたくさん作れると思います。たくさんの方とお話できるのが、この商いをやっていて一番うれしいことです。皆様にお会いできるのを本当に楽しみにしております!

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いては郷土玩具好きなあのイラストレーターさんの登場ですよ。

文●上村明菜

甲斐みのり「こけしおかし店」(19日)

あー、なんか楽しくないな。こんな風に思ったこと、あると思います。

「甘く、かわいく、おいしいお菓子」(主婦の友社)、「乙女みやげ」(小学館)などの著者で、旅、散歩、お菓子、手土産、クラシックホテルや建築、雑貨に暮らしなど、女性の憧れを主な題材に、様々な雑誌やイベントなどで活躍する文筆家、甲斐みのりさんも冒頭のようなことを思って悶々としていた時期があるそうです。今のご活躍ぶりを見ると、ちょっと想像がつかないですよね。

そんな時、甲斐さんはこれではいけないと思い、自分の興味のあるもの、いいなと思うものを探しに出掛けたそうです。そうして出会ったのが、当時暮らしていた京都のお菓子たち。千年の都と言われる京都は古くから有力な寺社が多く祭礼のためのものや、茶の湯文化の繁栄とともに茶菓子も発達するなど、和菓子の文化がとても栄えた土地。「京都のお菓子はその文化や四季の彩りを映して色や形がとてもステキで虜になりました」。元々、伝統的なものに興味があり、好きなものを見付けるとその背景などを知りたくなる性分だった甲斐さんは、どんどんその世界にのめり込んでいったそうです。そして全国各地へお菓子を探しにいく旅に出るようになり、知識が積み重なって著書の発行に繋がっていきました。「嫌なこともありますけど、そういうことを考える時間を減らして、好きなものをたくさん見付けて、好きなことを考える時間をどんどん増やしていくと、毎日がとても楽しくなっていきました」と毎日を楽しむコツを教えてくれた甲斐さん。

kai01

そんな甲斐さんが新たに見付けた好きが「こけし」。雑誌で特集が組まれるなど、密かに注目を集めているこけしですが、これまたかわいくて奥深いそうです。震災を機に東北へ行くことが増えたそうなのですが、そこで出会ったのが、東北の各温泉地にあるこけし。もともと温泉地のお土産ものとして発達していったというこけしは、東北が本家で「伝統こけし」と言われ、その他に「新型こけし」や「創作こけし」というのがあるそうです。その土地土地で特色があり、形や色使いなどが異なり、全部で11系統もあるそう。さらに工人(こうじん)さんと呼ばれる作り手によっても違いがあり、手づくりのため、ひとつひとつ表情も違い、色んな角度から楽しめるのが魅力と、夢中になってこけしのことを教えてくれた甲斐さん。

kai02

今回のもみじ市ではそんな甲斐さんが選りすぐった、かわいいこけしと、こけしをモチーフにした甲斐さんオリジナルのお菓子が並ぶそうです。お菓子はイベントでしか買うことができない限定品ばかりだそうで、ファンにはたまらないラインナップ!「元来お菓子もこけしも贈るもの。人を想う気持ちがそこにあります。それをみなさんとシェアして、その魅力を伝えられるのが喜びです」。甲斐さんの好きと想いがいっぱい詰まったブース、ぜひ見に行って、甲斐さんの話を聞いてみてください。想いが伝わり、あなたの好きにそれが加わったら、あなたの毎日は、またひとつ楽しくなることでしょう。甲斐さんが出店するのは19日のみなので、注意してスケジュールを組んでくださいね!

kai03

 

kai04

【甲斐みのりさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
旅や散歩、お菓子、手土産、 クラシック建築やホテル、雑貨と暮らしなど 女性が好んだり憧れるモノやコトを主な題材に書籍や雑誌に執筆しています。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
ピンクでありたいなと思いますけど、ネイビーを選ぶことが多いですね。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
日本の伝統工芸やお菓子には色彩がとても豊かです。その元々ある色を使って、カラフルな世界を創り出したいです。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて続いては、街に突如として現れる移動cake shopの登場です! 美味しそうなアメリカンケーキを自転車に乗せて、多摩川河川敷まで出張販売にやってきます!

文●竹内省二

charan 山田亜衣「銅・真鍮雑貨」

川原を歩いていると、私にはある風景が見えてきます。それは、はじめて多摩川河川敷でもみじ市を開催した、2008年秋の朝もやのなかで見た風景です。

全国各地から訪れる、陶芸家、料理人、音楽家、アーティスト。自分の手からものを作りだしているさまざまなジャンルのみなさんが、早朝の薄明るい朝もやのなか、次々とやってきて、言葉をかけ合っています。

「おはよう!」「おはよう!」
「ついに、来たね、来ちゃったね」
「久しぶり!」「一年ぶり!」
「今日は一日よろしくお願いします」

久々に顔を合わせる仲間も、つい先日会ったばかりのメンバーも、それぞれに声をかけ合って。そうしているあいだに、霞んでいた多摩川河川敷の空気も澄んできて、明るい日差しが差し込みます。何年たってもきっと忘れられない風景です。

そして毎年、そのなかでひときわ、明るく優しい、いつもと変わらない笑顔で「おはよう!」と声をかけてくれる方がいます。「この、朝がいいよね」と言ってくれる方がいます。

第一回目のもみじ市が始まる前から、これまでずっと支えてくれて、私たちが迷ったとき、苦境に立たされたときにもいち早く駆けつけてくれて、いつもと変わらないその笑顔で「大丈夫、大丈夫」と言ってくれるような、心を奮い立たせてくれる存在です。

今回ご紹介するのは、銅・真鍮雑貨作家の山田亜衣さん。

charan_03

私たちにとって、亜衣さんは、ひとりの作家さんというだけではなく、もみじ市を一緒になって盛り上げようと考えてくれ、楽しんでくれて、そしてこれから先もお互いに刺激し合えるような友であり続けたい、と思う人。

これまで何度となく亜衣さんの笑顔に癒され、その手から生み出される作品から私たちは、元気をもらってきました。

風景を描くように形作られた、お花のかんざし、木の葉のアクセサリー。亜衣さんの作品は、自然のなかに存在する花・葉・枝・雲・月・星・人がモチーフになったものが多く登場します。そしてどの作品にも亜衣さんの繊細なデザインが施されていて、身につけると亜衣さんの明るく温かなエネルギーをもらっているような気持ちになります。

今から4年前、亜衣さんは「大きな作品を作って表現したいという気持ちもあるけれど、お客さんが使ってくれて喜んでもらえるもの、見て楽しんでもらえるものも作りたい。両方大切にしていきたい」と話してくれました。実際、個展へ足を運ぶここ数年のあいだに、大きな作品が登場する機会が増えているように感じていましたが、それ以上に“使って喜んでもらえる作品”の種類も、とても増えているような気がします。

Exif_JPEG_PICTURE

今年7月に訪れた個展では、天井からつりさげられてくるくると回る大きなモビールやオブジェ、ストーリーを感じる絵画のような作品など、ずっと眺めていたいと思うような作品もあれば、本のしおり、新しいデザインのブローチ、髪飾り、アクセサリーなどのこまやかな作品の新作もあり、亜衣さんの作品も亜衣さんご自身も変化し、これまでひたすらに作品と向き合い、走ってきた様子を肌で感じたのでした。

「もみじ市が昨年開催されなかったのはさみしかったですね。ここ数年もみじ市があるのがあたり前だったけれど、なくなってみると、あらためて大きな存在だったのだと感じました。けれどじっくり考える時間ができました。これまでは、自分のことはさておき……仕事に夢中になってしまう節があったのですが、昨年は、今後のことを考えながらゆっくり活動できる時間をもらえた気がします」と語る亜衣さん。

「今まではお仕事にしても何にしても、まずはやってみて、後から “さあ、どうしましょう”と考える方だったのですが、これからは今までのご縁を大切にしながら地に足をつけて活動していきたいですね」

以前は、「一度作り始めると途中の記憶がなくなる程の勢いで、誰とも話さず、何も食べずに作業することがあるんですよね」と語っていたこともある亜衣さんなので心配になる時もありましたが、今年は自分自身を少し見つめ直し、ゆっくり地に足をつけて活動をする年にしたい、と言います。

charan_02

そんな亜衣さんですが、二年ぶりのもみじ市はとても楽しみにされているとのこと。今年のテーマは「カラフル」ということでお話をうかがうと……

「ディスプレイをカラフルにしてみようかな? 銅と真鍮という素材の色をカラフルにすることは難しいけれど、バラエティにとんだ作品を準備していこうかな? どんなふうにカラフルを表現しようかな?」と悩んでいる様子。もみじ市当日はどんな作品が登場するのか、楽しみに待つことにしましょう。

いつもお客さまとお話しするのを楽しみに、もみじ市に来るという亜衣さん。私にはもうすでに、川原の光景が見えています。キラキラ輝く多摩川の河川敷のあの場所で、心地よい秋風がわたるあの場所で、たくさんのお客さまとお話されている亜衣さんの笑顔が見えています。

亜衣さんの手から生み出されるその作品は、形・温度・素材・色など様々な要素を意識しながらも複雑な工程を経て作られるものばかり。もみじ市に来られたら、ぜひ亜衣さんとお話しして、どんなふうに作られているのか、どんな思いでつくられているのか聞いてみてください。

きっと今年も亜衣さんはのどを鍛えて(!?)、たくさんのお客さまとお話をするのを楽しみにやってくるはずです。

【charan 山田亜衣さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
こんにちは。charan 山田亜衣と申します。銅・真鍮の雑貨と、真鍮アクセサリーを作っています。

charan とは、茶欒(ちゃらん)という造語です。ひとりでお茶を楽しむ時間、みんなが集まるお茶の間、団欒。銅の雑貨を飾って、そんなあたたかな空間がつくれたらいいなーと思い、2000年より製作をはじめました。よろしくお願いいたします。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
からし色

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
真鍮アクセサリー、雑貨の定番ものと新作を持っていきます。普段は、素材の色が茶色、黄土色。。と、カラフルな感じではありませんが、私なりにちょっと色をつかって、つくってみようと思います! 真鍮アクセサリー、雑貨の定番ものと新作を持っていきます。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてはあのお菓子のスペシャリストの登場ですよ!

文●増田千夏

食堂souffle「souffleと京都の仲間たち」

食堂souffleは、京都市の西にある円町という小さな町の、さらに小さな商店街の中にある。ゆるやかな坂道をのぼり、桜の木のある公園を通り過ぎると、やがて鮮やかな黄色いひさしが見えてくる。その黄色は、souffleそのものだ。あたたかく光にあふれ、元気と笑顔をくれる色。黄色いひさしを目にすると、扉の向こうにある“彼女”の笑顔が浮かび、自然と心が明るくなる。

この小さな食堂がオープンするまでの間には、たくさんの物語がある。それは、食堂souffleができるまでの物語でもあるけれど、同時に手紙社とsouffleをつなぐ大切な「縁」の物語でもある。 

souffle_1

食堂souffleの店主・田中沙由理さん。約1年前まで、京都を拠点にケータリングや出張カフェを中心としたフードデリバラー「souffle」として活動していた。小さいころから、料理上手のお母さんのそばで、気がつけば包丁を握っていたという。そんな沙由理さんが「お店を開きたい」と夢を抱いたのは、近所のお姉さんと一緒に初めてパンを作ったとき。オーブンの中でムクムクと膨らむパン生地にワクワクして、いつまでもオーブンの前を離れなかった。成長したお料理好きの少女は、パン屋さんやレストランで働きながら、いつか自分の店を持つ日のためにフードデリバラーとしての活動をはじめる。

souffle_2

手紙社とsouffleとの出会いはこのころだ。まだ店もなかった頃から手紙社のwebを見ていてくれた沙由理さんは、つつじヶ丘にカフェができたと知って、一人で京都から訪ねてきてくれた。さらにその後、当時の勤め先だったカフェレストランの仲間とともにもう一度。さらにさらにその後、もみじ市のボランティアスタッフとして、京都から夜行バスに乗って駆けつけてくれた。彼女の信念はこうだ。「会いたい人には、自分から会いに行かなくちゃ」。その行動力と、会う人みんなをあたたかい気持ちにしてくれる笑顔で、souffleはあっという間に手紙社にとってかけがえのない存在になった。

ある日、カフェ手紙舎に最大のピンチが訪れる。大人数のディナー予約が入っているというのに、シェフが急病という一大事。このとき、電話を受けてすぐに新幹線に乗り込み、新幹線の中でメニューを考え、わずか数時間でとびきりおいしいディナーを用意してくれたのが、沙由理さんだった。それはまるで映画のようなエピソードだけど、彼女にとっては当たり前の行動だったのだと思う。souffleは、いつでもどこでも誰かにおいしいものを届けたいと願っている。「距離なんて関係ない」と言うだろう。「私のごはんを思い出してくれてうれしい!」と、満面の笑顔で。

souffle_3

souffleの料理は、沙由理さんの人柄そのもののように優しく、心地よく身体に沁みわたる。洋のメニューに少しだけ和のエッセンスが加えられていたり、季節の野菜や果実をさりげなく取り入れたり、手間と時間を惜しみなく注ぎながらも、気取ることなく自然体だ。だから、一口いただくとほっとして、するすると心がほぐれていくのがわかる。「souffle」とはフランス語で「息」という意味で、おいしいものを食べてほっとする瞬間を作りたいと名付けたという、まさにそんな感覚だ。

souffle_4

 

souffle_5

食堂souffleをオープンするまでの間、沙由理さんは何度も落ち込み、涙していた。「物件が見つからない」「両親がお店を始めることに反対している」「工事が間に合わないかもしれない」…。その度に、souffleのごはんに励まされてきたたくさんの人たちからエールが送られた。だから、沙由理さんは「私には作ることがある」と、もう一度顔を上げて笑うことができた。オープンの日には小さな店を埋め尽くすほどの花束が届いた。

オープンしてから半年余り、店には毎日誰かが訪れる。フードデリバラーとして活動していたころからの友人・知人はもちろん、円町に暮らす人々、通勤通学途中に立ち寄る人、ご近所の商店街の人々…。その誰もを、沙由理さんは「おかえり」と言ってくれているかのような笑顔で迎える。

「フードデリバラーをやっていたころは、『souffle=人』でした。でもお店を持って、この場所にみんなが来てくれることがうれしい。『会いたい人には会いにいく』が信念だったけど、今は会いたい人たちがここに来てくれる。だから『souffle=居場所』になれる店を作っていきたい」

souffle_6

その顔はもう、食堂souffleの店主の顔だ。明るいスマイル印のイエローは、太陽のように強くあたたかい黄金色へと変化し、新たな一歩を踏み出したかのように見える。3年前、もみじ市の会場で汗だくになってテントを運び、「いつか自分も店を持ってもみじ市に出店したい」と語っていた彼女。そのsouffleが、今年多摩川河川敷にやってくる。カラフルで心躍るおいしいごはんと、誰もをあたたかく迎えてくれるハッピーイエローの笑顔とともに。

【食堂souffle 田中沙由理さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
食堂souffleです。スーフルとはフランス語で息。2007年から京都を中心に、出張カフェ、イベント出店、ケータリングなど、ほっとしたりふぅーっと力の抜けるおいしい時間をニコニコお届けしています。隣にいる人が、笑ってくれることが幸せです。2013年春、中学生からの夢を叶えるべく京都の西・円町に『食堂souffle』を開店しました。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
よく みんなに スーフルは黄色だね、と言われます。お店のオーニングが黄色いこともありますが、きっと、声が大きくて元気なイメージだからだと思います。ひまわりとか太陽とかみたいに 明るく元気な人で在りたいといつも思っています。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
souffleのコーヒーと焼菓子、京都市左京区のパンとお菓子と雑貨のお店「ちせ」のtorajam、自家製の果実酒や自家製ジュース、そして1日目は、食堂souffleのカラフル定食をお出ししたいと思っています。京都の友人たちとお揃いの服を着て、青空の下、ニコニコとみなさまを迎えられるよう元気にお待ちしています。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いては、第1回より参加してくれている銅・真鍮を使った雑貨の作り手。河川敷にこの人の笑顔がこぼれるのも2年ぶりかぁ。

文●増田 知沙

西淑「紙もの」

nishi1

その絵をはじめて見たとき「静かだな」と感じた。だけどしばらく見つめていると、澄んだ音が聴こえてくるような気がした。キンと響く冬の星空の瞬き、風の声、葉擦れの音、湖にぽとりと雫が落ちる瞬間…。ひたひたと迫る夕闇のように、西淑さんの描く世界に包み込まれていくのがわかる。

「怖い」と思った。

それは、「美しい」とか「愛おしい」という印象と同じくらい強く、心の中に小さな小さな痛みのようなものを残した。その感覚は、今も西淑さんの絵を見つめるたびによみがえる。

nishi2

西淑さんは、京都在住のイラストレーターだ。アクリル絵の具などを使った切り絵の作品を年数回の個展で発表しているほか、書籍の装丁や挿画、紙もの雑貨など、多方面で活躍している。淑さんの描くモチーフは、少女、星、馬、森、食卓の風景や暮らしの道具など。しっとりとしたタッチと深みのある色彩で描かれたそれらは、一つひとつが語りかけてくるかのような詩情に満ちている。

福岡に生まれ、鳥取、京都、東京と、絵を学びながらあちこちで暮らした。描くことを仕事にしようと思ったのは23歳のとき。雑誌のイラストなどの仕事を手がけながら、さまざまなギャラリーで個展を開いた。そのころは、今のような作風を見つけられていなかったと淑さんは言う。 「描きたいものが定まらなくて、だんだん『白い紙に描くこと』が怖くなってしまったんです。一度線を引いてしまったら、もう後戻りできないから…」

転機になったのは、2009年、長野のギャラリーBANANA MOONで開いた個展「おりがみの馬」。安曇野の森の中に佇む小さなギャラリーでの個展ということもあり、淑さんの頭の中には美しい森のイメージが浮かんでいた。だから、福岡の実家に戻り、薪ストーブと寝袋で暮らしながら創作した。迷いながら、淑さんは自分の絵を表現する手法を試行錯誤していた。

一度描いた絵を、切る。そうすると、「面」の中にいた木や、馬や、鳥たちが、生命を与えられたかのように淑さんの手のひらにやってきた。それらを貼り合わせ、また一つの絵を作り上げていく。この手法は、まるで淑さんに選ばれることを待っていたかのように、絵の世界観にぴたりと重なった。

nishi3

モチーフのかけらを集め、新しい世界を描いていくこと。それは、淑さんのインスピレーションにも通じる。彼女は「拾う」ことが好きなのだそうだ。美しい縞模様の石、種子や葉っぱ、枝や木の実、小指の爪のような貝殻…。散歩に出かけても、旅に出ても、自然の作り上げた小さな造形物を見つけると拾い上げ、こう思う。

「自然の作るものには、自分の描くものはかなわない」

nishi4

淑さんは知っている。夜空の星にどんなに手を伸ばしても、届かないこと。美しい森は、時に残酷なほどの闇を秘めていること。そこに暮らす動物たちが、いつかはそのいのちを終えること。少女の時代は、永遠には続かないことも…。彼女が描く世界は、一遍の詩のような美しい情景を持つファンタジーだけれど、そこに宿るのは幻想ではない悲しみや孤独だ。

「何を描きたいかはぼんやりと心の中にあって、言葉にしようとは思わない。でも、自然の中には生死があって、日々の暮らしに当たり前の営みがある。いつもそれを忘れずにいたいんです」

淑さんの絵をはじめて見たときに感じた、小さな小さな「怖さ」。それは「孤独」を知っているからだ。その美しい色彩と繊細な描線の奥には、届かないもの、終わってしまうものへの無力さや寂しさが秘められている。その一方で、淑さんは食卓の風景や、台所、針仕事の道具など、日常のささやかな場面も描く。淑さんが心に留めているもう一つのこと、「当たり前の営み」だ。今日も、食卓に小さな灯がともる。それは、ありふれた日常の光景だけれど、温かく慈しみに満ちた希望の光だ。

もみじ市がお天気の神様に祝福されたとき、澄んだ青空と河川敷に吹く柔らかい風が描き出す、奇跡のような美しい光景が現れます。そこに集う人たちが笑う、当たり前のようで喜びに満ちた時間。自然の風景と人々の笑顔が溶け合う場所で、西淑さんの絵は、わたしたちの心に儚くも美しく、温かい灯をともしてくれるに違いありません。

【西淑さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
西淑です。絵描きです。紙を塗って削って切って貼って絵を描いてます。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
あいいろ。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
今回は紙雑貨とちいさい絵、てぬぐいなどの新作の商品もご用意する予定です。自分なりに精一杯の「カラフル」な衣装で参加するつもりです。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いては夢を叶えたあのフードデリバラーがもみじ市へ! とびきりの笑顔でみなさんを迎えてくれるでしょう。

文●増田 知沙

たいやきやゆいとお菓子屋ミモザ「たいやきと焼き菓子」(20日)

8月11日、日曜日。ことしの夏は、少し天気がおかしかった。体がおかしくなるほどの高温と、突然の激しい降雨。この日も東京は猛暑日を記録し、かと思えば14時を回ったころ、土砂降りの雨と大きな雷が街を襲った。少しの停電もあった。

夕方、私は一軒のお店を訪れた。その頃には雨はやみ、暑さだけが残っていた。

taiyaki01

かき氷、という文字が書かれた看板を確認しながら、ドアを開いた。閉店まであと少しの店内の席はほぼ埋まり、家族連れや常連風のおじさんたち、若いカップルらが和やかに甘いシロップのかかったかき氷を頬張っている。正面を見ると、カウンターの中でかき氷機を回す人がいた。「いらっしゃいませ」と、ゆいさんが笑った。 

2012年11月、「たいやきやゆい」の由井尚貴(ゆいなおたか)さんと「お菓子屋ミモザ」の由井洋子(ゆいひろこ)さん夫妻が営む、一軒のお店が国立にオープンした。店内には穏やかな音楽が流れ、L字のカウンターとテーブルに古家具のイス。まるで町の喫茶店のように居心地のよいお店。秋から春の間は洋子さんが作るパンと焼き菓子が並ぶ「パンとお菓子mimosa」。夏から秋にかけてパンはお休みに入り、尚貴さんのかき氷が始まる。

taiyaki02

尚貴さんが国立でたいやきを焼き始めてから、今年で5年目になる。リヤカーで屋台をひきながら曜日毎に決まったお店の前に立ち、街の人たちに焼きたてのたいやきを届ける。昔ながらの「一丁焼き」という手法で、職人さんが作った鋳物の型を使って一匹ずつ焼いていく。北海道のあずきで作られた特製のあんこは、尚貴さんが毎日炊いている。あんこを頭からおしりまでたっぷり詰めることができるのも「一丁焼き」の特徴だと、教えてくれた。

taiyaki03

「毎日、同じものを作っています。たい焼きを焼きながら、お客さんと話しながら、小豆を炊きながら、日々色々なことに気づきます。だから、同じものを作っていても、少しずつ変化していっている。それが、伝わったらいいなと思っています。ずっと食べ飽きないものを作りたいですね」

taiyaki04

2年前の夏、尚貴さんはかき氷を始めた。暑くなり始める6月ころ、たいやきの販売が終わり、かき氷が始まる。たいやきの焼き型をくるくるとひっくり返していた手が、かき氷機のハンドルをくるくると回す手に変わるのだ。そして、秋が深まる10月ころ、再びたいやきに戻る。かき氷のシロップは尚貴さんと洋子さんが自ら収穫した有機栽培の苺を始め、甘夏、レモン、あんずにマンゴーなど。秋に入るとりんご、いちじく、かぼちゃと季節によって変わっていく。さらにたいやきにも使われているあずきや、京都の抹茶、沖縄の黒糖を使った黒みつ。全て、尚貴さんが実際に食べておいしいと思った素材たち。丁寧に削られた山盛りの氷の上に、たっぷりとシロップがかけられ、氷がとけた後も最後までおいしい。それは、あんこがたっぷり詰まったたいやきと、どこか似ている。

taiyaki05

「かき氷とたいやき、形は違うけど思いは一緒です。自分が食べておいしいと感動したものを、お客さんにも食べてもらいたい。それでお客さんも感動してくれるのを目の当たりにすると、とてもうれしいです」

マクロビオティックのお店で、スイーツ部門を担当していた洋子さんが作る焼き菓子には、卵と乳製品はいっさい使われていない。パンも卵を使わずに焼いている。

「アレルギーのある人にもない人にも、同じようにおいしいと思ってもらえるものを目指して作っています」 

taiyaki06

ビスコッティや、クッキー、スコーンにマフィン。粉や素材そのものの優しい味がするお菓子はとてもおいしくて、一口一口、大切に味わって食べたくなる。

「自分で作ったものを食べて『あ、これすごくおいしい』と思うことがあるんです。そう思えるものをずっと作りたい。でも、季節や体調で味が変わることもあって。変わらずにおいしいものを作りたいと思いながら、日々作っています」 

「ひとりだったら、お店はやっていなかった」。そう語る尚貴さんと洋子さん。お互いが尊敬して、信頼し合っているのがわかる。けれど「自分が食べて納得したものを作っているから、お互い、意見を言われても聞かないよね」と、顔を見合わせて笑う。自分の味覚に対しては頑固と言えるほど真剣なところも、とても似ている。

2年前のもみじ市の取材では「いつか一緒に、街に根付いた小さな甘味屋さんを開くのが夢」と話していた尚貴さんに、お店を開いて、夢はかないましたか? とたずねると、

「ここは第一ステップです。駅からも遠いので、たいやきはまだ屋台で販売しています。いつかは、たいやきもお店で売れるようになりたいです」

2人の前に、夢はまだまだ大きく広がっている。

夏は終わり、秋の風が吹くもみじ市でまた、たいやきの屋台に長い列ができるだろう。その横には、スコーンを始め、優しい色の焼き菓子が並ぶ。

「おいしい」

シンプルだけど確かな幸せが、そこにはある。

【たいやきやゆい 由井尚貴さんと、お菓子屋ミモザ 由井洋子さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
たいやきとお菓子のお店です。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
きいろ

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
たいやきと焼き菓子をご用意して参加させていただきます。たいやきと焼き菓子を食べた皆様の顔の表情がもっとカラフルになっていただきたい! そう思っています。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

お次は、初参加のイラストレーターさんの登場です。詩情に満ちたそのイラストは思わず息を飲むほどに美しい。

文●吉田茜

カオリーヌ・かのうかおり「チーズのためのジャムとチーズケーキ」(20日)

「チーズはお漬物だと考えてほしい」

フランスチーズ鑑評騎士(シュヴァリエ・デュ・タストフロマージュ)の資格を持つ“カオリーヌ”こと、かのうかおりさんの言葉に、「へ?そんなんでいいの?」と力が抜けていきました。まるで、ちょっと遠い存在で憧れのあの子の意外な一面を知り、ぐっと距離が縮まった時のように…。

ピンチョス、チャコリ、ガルビュール、マミア、ガトー・バスク、バカラオ・アル・ピルピル… 、何かの呪文のようにも聞こえるこの言葉たち。気になったあなた、さては食いしん坊ですね! これらはすべて、バスク地方の食べ物(料理)。スペインからフランスにまたがるバスク地方は、まさしく食の聖地。世界中の食いしん坊たちはバスクに吸い寄せられるように、食の巡礼に出かけるのだとか。海あり、山あり、渓谷ありのバスク地方は、ワインにチーズ、生ハムに魚介、新鮮な野菜にフルーツなど、あらゆる食材が豊富。お菓子もおいしい。家庭料理もおいしい。バルでのちょい飲み・ちょい食べも最高。食いしん坊たちのお腹と心を満たしてくれる、素晴らしい場所なのです。カオリーヌさんも(実は私も)、そんな懐の深いバスクにすっかり魅了されてしまった食いしん坊の一人なのです。

2002年、恋人(現在のだんなさん)の友人がバスクで料理の修行をしていたところを一緒に訪ねたのが、カオリーヌさんの初バスク。その頃はバスクに一目惚れというよりも、好きな旅先のひとつくらいだったとか。でも、バスクってじわじわ来るんです。そう、友達だったのがいつの間にか好きに…というタイプ!

カオリーヌさんのお父さんのご実家は、壱岐の焼酎酒蔵。それもあってか、大学時代、カオリーヌさんは酒の肴にぴったりの「いかの塩辛」の研究をしていたそう。焼酎&塩辛からワイン&チーズへ興味は広がり、チーズスクールにも通い、「結婚して自由になったの」というカオリーヌさんは、だんなさんを日本に残してフランスへ旅立ちます。チーズ農家に住み込みでチーズ作りを学び、パリではチーズの販売も経験。帰国後は、チーズ講座と料理教室の『カオリーヌ食堂』と、チーズケーキ等を販売するWEBショップ『カオリーヌ菓子店』を立ち上げ、お子さんを育てながらもバスクを再訪したりと、楽しくパワフルにチーズの旅を続けています。

「チーズは派手なものでなくていい。お漬物なんだから」

そう語るカオリーヌさんが今年のもみじ市のために準備しているのは“チーズのためのジャム”。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

バスクの伝統的なチーズの食べ方は、「羊のチーズに黒サクランボのジャム」の組み合わせ。

それをヒントに、このチーズにはこのジャム、あのチーズにはあのジャムという具合に、数種類のおいしい組み合わせを提案してくれるとのこと。フルーツやスパイスを使ったジャムそのものがおいしそうなのに、チーズと一緒になるとどんな世界が待っているのでしょう?百聞は一食にしかず。確かめるしかありません!

IMG_0565

他にも、カオリーヌといえばこれ! の「ブルーチーズのチーズケーキ」や、発泡水「サンペレグリノ」も並ぶ予定。多摩川河川敷に1日だけ姿を現すカオリーヌのバスク食堂へ、一緒に旅に出ましょう!!

momiji1735[1]

【カオリーヌ・かのうかおりさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
チーズのフィールドワーカー(野外調査人)、カオリーヌ・かのうかおりです。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
ワイン色!商いのラッキーカラーです。好きな色は緑や青。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
チーズのための“カラフル”なジャムを持っていきまーす。お楽しみに♪

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いては国立の伝説のたいやき屋さんの登場ですよ。美味しい焼き菓子と一緒にどうぞ召し上がれ。

文●小澤亜由美