【プレイベント情報】出店作家さんの作品をご紹介いたします!

出店作家さんの作品をひと足お先に販売します!

今週金曜日から開催します、もみじ市のプレイベント。本日は、ひと足お先に販売させていただく作家さんの作品をご紹介します。

01

まずは、京都を拠点に活動されている、キャンドル作家のnuriさんのカラフルなキャンドルの数々。「いつまでも飾っておきたい」と思わせるほど、その色と形は素敵なのですが、火を灯したそのときだけに見えてくる、はかなくて、優しくて、温かな世界は、言葉にできないほど美しいのです。

02

こちらは、陶芸家 五月女寛さんの作品「彩りの家」。手のひらにすっぽりと収まる小さな家は、眺めているだけでほのぼのとした気持ちにさせられます。1つだけ飾っても、いくつか並べてカラフルな街並みをつくっても楽しいオブジェ。今回のもみじ市のテーマ「カラフル」にぴったりな愛らしいお家です。

03

写真左上から時計周りに、福田利之さん、祖敷大輔さん、木下綾乃さん、柴田ケイコさん、西淑さん、ニシワキタダシさんのポストカード。イラストレーターさんの個性溢れる紙もの雑貨もずらりと並びます。

04

そのほか、「もみじ市」をテーマに制作された「旅と音楽と」や、ライブにご出演いただくアーティスト、tico moonのCDなども販売します。

今週末、皆さんのお越しを調布PARCOでお待ちしております!

【もみじ市プレイベント開催概要】
会場:調布PARCO(京王線「調布駅」前)1階正面入口および催事場
会期:10/4(金)〜10/6(日)
時間:物販/10:00〜20:30(金曜日のみ〜21:00)  ワークショップと撮影会/11:00〜16:00(土・日のみ開催)

ヘブンズテーブル「自家製酵母パン&スコーン、焼きたて酵母ワッフル」&「自家製酵母ワッフル作りワークショップ」(20日)

外を見ると、猫が一匹。ガラス戸の前にちょこんと座っている。「今日は何をしているの?」といった様子で外からこちらをじっと見ている。目が合うと、ゴロンと丸くなった。

ここは、ヘブンズテーブル。埼玉県川口市にあるアトリエでは、日々、自家製酵母やイーストを使ったパンづくりのレッスンと季節ごとのおいしい食材を使った料理教室が開かれている。仕事帰りのOLさんや主婦の方、パンづくりに興味のある若者からおばあちゃんまで、様々な人たちがここを訪れる。主催するのはトミヤマトモミさん。第1回のもみじ市から参加してくださっている作り手だ。もみじ市やイベントのときには、アトリエを飛び出して小さな食堂をオープンしたりケータリングをすることもある。“たくさんの人にオイシイ物を食べてシアワセな気持ちになってもらいたい”という思いから始まった、出張食堂なのだ。

tomiyama_photo1

トミヤマさんとの出会いは、私が料理教室に参加したことがきっかけだった。自家製酵母とはどういうものなのかまったく知らなかった私に、今まさに発酵してプクプクと泡のついた果物の瓶を見せてくれて、パンの生地がふくらむしくみと、その楽しさを教えてくれたのが彼女だった。そのとき食べた焼き上がったばかりのパンの鮮烈な香りと美味しさは、今でもはっきりと覚えている。酵母の香りを生かすために独自の方法で焼かれた、しっとりおいしいパンなのだ。

さきほどの猫は、ノラ猫の“しっぽ”。短いしっぽがくるりと丸まっている茶色の猫。目つきは鋭いけれど、甘え上手で人なつっこい。食べているものがいいのか、毛並みにハリがあり、身体もがっしりしている。しっぽは、この場所とここに訪れる人たちのことをとても気に入っているようだ。だからこのアトリエに人が集まりはじめると、それを待っていたかのようにいそいそと店先までやってくる。まるで、自分もその一員であるかのように。

tomiyama_photo2

ヘブンズテーブルは、たくさんのお客さまや教室に通う生徒さん、そしてこれまでの出会いやご縁に紡がれて、2014年4月に10年目を迎える。

「10年目に向けて、この場所を少し変えようと思っています。パンやお菓子をここで販売できるように、そしてもっとこの場所へお客さまが気軽に立ち寄ってもらえるように。初心にかえって、ゼロからスタートするくらいの気持ち」

きっかけは、トミヤマさんのご家族が大きな病をわずらったことだった。いままで当たり前と感じてきた関係性が、いとも簡単に失われてしまうかもしれないという絶対的な喪失感、そして圧倒的な無力感。食を通じて、出張食堂や教室で人と触れ合う毎日を過ごしながらも、人と人との縁、絆というもののかけがえのなさに、どこか自分は無頓着ではなかったかと自問の日々が続く。自分になにかできることはないだろうか? 彼女が出した結論は、とても根源的でシンプルだった。「ここでパンを直接販売しよう」。それぞれが“点”として存在していたご縁を、この場所で“線”、つまり、つながる場所にしよう、そう考えたのだ。

あいかわらず今日もしっぽはヘブンズテーブルにやってくる。なんでかって? しっぽは、もうとっくに気付いているのだ。ここがすでに、人と人がつながる場所になっていることに。

今年もまた、ヘブンズテーブルが多摩川河川敷にやってくる。もみじ市の公式応援歌となった「東京都調布市多摩川河川敷」を書いてくれた、夫であるミュージシャンのトミヤマカズヤスマキさんとともに。多摩川河川敷という“天国”の食卓(ヘブンズテーブル)でサーブされるパンは、そこに訪れた人と人を、そっと、だけど確かにつないでくれるはずだ。

***

もみじ市で大人気のヘブンズテーブルのワークショップを、今回も青空のもとで開催してくれます。2010年のもみじ市で初登場し、焼きたてをその場で販売して大人気だった酵母ワッフル。今回はそれをご自宅で作ることができるように、トミヤマさんが教えてくれます。

tomiyama_3

<ヘブンズテーブル「自家製酵母ワッフル作り」ワークショップのご案内>
開催日時:
10月20日(日)13:30〜15:00
参加費:3500円(当日のお支払い)
定員:8名(事前お申し込み制)
※定員に達しましたので受付を締め切らせていただきました。たくさんのお申し込みありがとうございました!

お申し込み方法:件名を「ヘブンズテーブルワークショップ申し込み」とし、ご希望の人数・お名前・お電話番号・メールアドレスを明記の上、【workshop02@momijiichi.com】へメールでご連絡ください。
お申し込み開始日:

<ワークショップの流れ>
酵母についてのお勉強(難しくないです)

生地作り

ワッフルの焼き上げ、試食

自家製酵母の場合は発酵に最低で6時間位かかるので、作ったワッフル生地を持ち帰って頂いてご自分の家で発酵させ、焼いていただく形です。(ワッフルメーカーをお持ちでない方は、フライパンでパンケーキの様にも焼けますのでご心配なく。)ワッフルの発酵状態のサンプルは、こちらで作った物を用意しておきますので、参考にしていただければ幸いです。自家製酵母&ワッフルを作るための詳しい資料もお渡しします。

【ヘブンズテーブル トミヤマトモミさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
埼玉県川口市でパン教室&酵母パン販売をしておりますヘブンズテーブルです。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
その時々で好きな色は変るのですが、今は青色かな。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
自家製酵母のパン、焼き菓子。その場で焼き上げる焼きたてワッフル。季節の飲み物。パンを使ってカラフルを表現出来れば良いのですが‥ 作戦会議中です。

今回のヘブンズテーブルのユニホームは、私たちも大好きな作家さんの布でエプロンを作りました。これはカラフルです。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

続いては、美しい北の模様を描き出すあの作家さんの登場です!

文●増田千夏

杉見朝香「絵本読みます。」

あさこちゃんという元気な女の子がいました。
あさこちゃんは本が大好きでした。
色とりどりのちいさい絵本や大きい絵本、
あっという間のみじかいお話、ながいなが~いお話、
楽しい気持ちになるお話、眠れなくなるようなこわいお話、
胸の奥がぎゅっ、となるちょっぴりかなしいお話…。
自分でじっくり読むのも、お父さんお母さんに読んでもらうのも大好きでした。
あさこちゃんのそばには、いつも本がありました。

_16S1719

あさこちゃんは大人になり、小学校の先生をしています。
大人になった今も、もちろん本が大好きです。
教室でみんなに読んだり、生徒がみんなに読んでくれるのを聞くのも大好きです。
いま、“あさこさん”の本棚には、絵本や紙しばいがぎーっしり詰まっています。

ある時、あさこさんの友達がおもしろそうなことを計画しました。
木や、土や、布、ガラスや金属をつかってものを作る人、
新鮮な野菜やくだものでとびっきりおいしいごはんやおやつを作る人、
なつかしいような、初めて聞くような、体中にじわんとひびく音楽を奏でる人、
そんな、ものづくりの人が集まる「もみじ市」です。
あさこさんはもみじ市で絵本を読むことになり、
青空の下で子どもたち、大人たち、みんなといろんなお話を楽しみました。
もみじ市は、あさこさんにとって待ち遠しい、とても大切なものになりました。

_16S1532

もみじ市の日、あさこさんはたくさんの絵本や紙しばいをかかえて、多摩川のかせんしきへ向かいます。
わくわくするお話、大笑いするお話、ドキドキハラハラするお話… 子どもも大人も、みんな一緒に楽しみたいな。
気に入ったお話がもみじ市のおみやげになったらいいな。

もみじ市のどこかでお話を読む声が聞こえたら、それはあさこさんです。

【杉見朝香さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
もみじ市、1回目から参加しています。(修学旅行とかぶった時だけ行けなくて、すごく残念だった!)その頃には生まれてなかった娘も6歳になり、最近犬(りんご・♀)を飼いはじめました。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
えー、むずかしいこと聞かないで(笑)柑橘系の色、黄色やオレンジ。明るくて好きな色です。  

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
カラフルな絵本読みます。絵本はどれもカラフル。楽しくなる本、読みますよ~!

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのは我らが自家製酵母クイーン! 青空パンづくりワークショップも2年ぶりに復活です!!

文●小澤亜由美

chiho yoneyama cogin works「色とりどりのこぎん刺し」

001

8月初旬の猛烈な暑さの中、私は長野県松本市へ向かった。今年初めてもみじ市に参加してくださるこぎん刺し作家、米山知歩さんに会いに出かけたのだ。

もみじ市をお休みしていた2年の間じゅうずっと、頭の片隅では「次に開催するならお誘いしたい方」を探していたように思う。そして、まさに彼女はその一人だった。はじめて彼女の作品に出合った時から、彼女の作品と彼女自身に深く深く、魅かれていたのだった。だから、もみじ市の取材を始める時は、まず最初に彼女に会いに行こうと決めていた。初めてもみじ市に出て下さる作家さんの言葉は、いつも私の心を奮い立たせてくれる。だから、私にとって本当の意味での今年のもみじ市の始まりは、この日になるような気がしていた。

002

知歩さんとはじめてお会いしたのは、今年の2月。手紙社がはじめて行った『かわいい布博』というイベントに参加してくれたときだった。こぎん刺しのような、地方に伝わる伝統技法を受け継ぐ作品は、ともすると、その地を訪ねたお土産として購入することはあっても、日常で使うものとして魅力的に映らないない場合も多い。ところが、知歩さんが作る作品は、毎日の洋服にさりげなく身につけたいと思うような、かわいらしさとクールさがちょうどよく混じり合った素敵な作品ばかりだった。会場内のたくさんの作家さんの作品の中でも、ひときわ私の心を惹き付ける魅力を放っていた。

取材に伺ったのは、その一画にアトリエを構えたご自宅であり、築300年という平屋の一軒家。周囲は田畑で、遠くには山々がぐるりと取り囲むように連なっている。揺れる稲穂とセミの声は、『日本の夏の風景』そのものだった。古い家屋は、奥に入ると薄暗く、少しひんやりしたけれど、知歩さんのアトリエは光が入る分少し蒸し暑く、時おり通る風が余計に涼しく感じられた。知歩さんはこの3月に東京から夫の実家であるこの家に移り住んだ。蔵にあった埃まみれだった家具を集めたという部屋は、きちんと整頓されていて、とても静かで落ち着く。

010

「冷房がなくて。暑くてすみません」。そう言いながら、キンと冷えたハーブティを運んできてくれた。半年ぶりに会う彼女は、以前よりも大人の女性らしい落ち着きを放ち、キリリとしているように感じた。そもそも『こぎん刺し』とは、300年以上前に津軽地方で生まれた伝統技法で、麻の生地の布目を埋めて寒さを防ぐため、また、野良着と呼ばれる作業服の補強のために施されたのが始まりだった。その後、仕上がりの模様の美しさにも注目され『こぎん刺しが上手な嫁が良い嫁』と言われた時代もあったという。青森では、現在も中学校の家庭科の授業で習うほど、こぎん刺しは一般的だそうで、青森県出身の知歩さんももちろん、その授業を受けて育った。ただ「おばあちゃんがやるもの、というイメージがあった。素敵なものという印象はなかったですね(笑)」と、当時を振り返る。

005

彼女がこぎん刺しを本格的に始めたのは、およそ3年前。なぜ大人になってから、そこへ辿りついたのだろう。

「もともとデザインの仕事をしていたのですが、プロダクトデザインやグラフィックデザインなど、工業製品のデザインがほとんどでした。でもほんとうは、自分の手で完結するものが作りたかったんです。革小物、布雑貨と、何を作りたいのかわからず、いろいろ作ってみました。ただ、作ってみては『あ、違う』の繰り返しで、なかなか夢中になれるものが見つからなくて。そんなとき、久しぶりにこぎん刺しを思い出したんです」

ぐるりと一回りした後に立ち戻ったところは、自身が生まれながらに目にしていたものだった。とはいえ、最初は思うようなものが作れなかった。けれど、やっていくうちに『これなら』というものができるようになり、せっかく作るなら、誰かに使ってもらうものを作りたい、自分の作品が暮らしの中にある姿が見たいと思うようになったのだと言う。

007

「こぎん刺しには、私の地元愛があるんです。青森を離れて10年くらいになるのですが、どこに住んでいても『地元のものに触れられている』という安心感がある。私がここまで続けられているのは、ただ『楽しいから』というよりも、地元への愛着や故郷への執着心から。青森がすごく好きだから。帰ることはないけれど、それに関わっていたいと思うんです」

ひとつひとつの言葉を噛み締めるように、知歩さんは言った。離れていても、地元を愛し、誇りに思う気持ちは誰にでもあると思う。そう、私自身にも。それを形にしている姿が、羨ましくもあり、美しく思えた。

006

知歩さんが作る作品は、ただただ伝統をそのまま受け継ぐのではなく、模様のデザインから製品として完成するまで、すべて自身でデザインし、仕立てている。基本を守りながらも、自由にするところは、自分流に。自分が身につけたいと思うような「かわいくなりすぎず、大人の女性が身につけたいと思うかわいらしさ」というラインを、自身の中でしっかりと築き上げている。

オリジナルの模様にはすべて名前がつけられ、それぞれに物語がある。たとえば、『雪の日』(写真右下)という図案。 「東京で最後に作った柄。これを見ると、すごく寂しくなるんです。今年3月に引っ越してきたんですけど、その前にすごく雪が降った日があって、外に出るものいやで。家にこもって作ったのがこの柄でした」

008

そろそろ取材も終盤にさしかかる頃、知歩さんはこんなことを話してくれた。

「何年か前に、もみじ市に行ったことがあるんです。そのときは、すごい人で。結婚前にダンナさんと2人で行ったのですが、『なにこれ?』って(笑)。彼に、説明しながら歩き回ったのを思い出します。実はその時、まだ私は作家活動をしていなかったのですが、いつかこういうところに参加できるくらいになったらいいよね、と話をしていたんです。それがホントになった! と思って。『あの、もみじ市からお誘いがきた!』って」

キュッとひとつに髪を束ね、キラキラした表情で話す知歩さん。よく見ると、髪を結んだヘアアクセサリーの模様もこぎん刺しであることに気づいた。聞けばそれは、「kamome」という模様なのだと言う。青い空を自由に飛びまわる、白いカモメたちを描こうとデザインされたもの。それは知歩さんの、生きる姿にも似ている。故郷を離れ、都会暮らしから夫の実家のある地に移り住みながらもなお、しなやかに、たくましく自身の表現を続けている、彼女の姿に。

「もみじ市では、『カラフル』というテーマにちなんで、いろんな色の作品を一同に見せる、ということをやってみたいと思っています。糸は自然素材で染色したものを使っているのですが、その季節、その気候などで、二度と同じ色が出せないものばかり。そんないろんな色を一斉にならべて作品に落とし込んだらきれいだろうな、と思って」

003

取材を終え、松本を後にする車の中で、私の心は清々しかった。やっぱり、彼女に会って、彼女の言葉を聞けてよかった。彼女が作る作品が、いっそう好きになった。これがもみじ市だ。2年ぶりのもみじ市が、今年のもみじ市が始まったのだ。

数年前、もみじ市の会場を歩きながら、いつか自分もこの場所に、と思いを馳せていた女性は、その後作家になり、その思いを叶えようとしている。その何年もの思いをぎゅっと詰め込んで、彼女は秋にこの場所にやってくる。

キラキラした笑顔と、美しい作品をたくさん携えて。

【米山知歩さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
こんにちは、米山知歩です。青森の伝統工芸「こぎん刺し」の技法を用いてものづくりをしています。故郷の伝統を大切に思いながら、今の暮らしに自然に寄り添う「こぎん刺し」のあり方を考え制作活動をしています。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
青! だったのですが、最近になって緑に変化してきたように思います。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
自然の恵みから生まれた、色とりどりの草木染めの糸を使った、こぎん刺しのアクセサリーを制作いたします。ご自身のお気に入りの色を見つけていただけると幸いです。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのは、子どもたちを夢中にさせるあの人です。

文●わたなべようこ

七穀ベーカリー「自家製酵母パンとおやつ、豆乳ドーナツ」

ものづくりびとにとって、最上の喜びは、自分の作ったものが誰かの人生に光を与えられたときだと思う。パンを焼く人も、料理人も、陶芸家も絵描きも編集者も、その手で何かを作り出そうとする人々は皆、作ったものが受け取った人の心に響き、背中を押したとき、ようやく満たされるのだ。その瞬間のために、作っている。

七穀ベーカリー・山本洋代さんは、わたしたちにその喜びを教えてくれた人だ。そして、山本さん自身もまた、自分の作るパンで誰かを幸せにしたいと、ひたむきに願っている人。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

七穀ベーカリーは、大阪・寝屋川市にある。駅前の細道の一角にちょこんと佇む小さなお店ながら、お客さんが絶えない。おもしろいことに、一度七穀ベーカリーのパンを食べた人は、今度は友人を連れてやってくる。取材にお伺いしたときも、ほんの数時間で3組のお客さんが「ここ、めっちゃおいしいねん。素材も一つひとつ吟味してて。一回食べてみて」と友人に話していた。小麦粉、米粉、きな粉やはちみつまで国産で安心できる素材を選び、自家製酵母を使って焼き上げたパンは、穀物の滋味ともっちりと幸福な食感で、毎日でも食べたくなる味だ。朝食にこのパンがあれば、「今日も一日がんばろう」と思える。そして、友人に「おいしいパン屋さんがあってね」と教えたくなる。そんな味。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「どんな素材で、どこで育ち、どんな人が作っているか、ちゃんとストーリーがあるものを使いたいから、素材選びはとても大切にしています。酵母は、レーズン酵母を中心にすべて自家製で。日々、酵母と向き合っていると、”生きていること”が伝わってくるんです。不思議なことに、わたしが元気がないときは、酵母の方が元気で励ましてくれたりしますよ」

山本さんはそう話すと、「そうそう」と付け加えた。

「自分で酵母を作ってみようと思ったのは、雑誌『自休自足』の特集がきっかけなんです。当時、いろんなパン教室で勉強していたけど、イーストで作るということに少し抵抗があって。『自休自足』に、果物やハーブから起こした自家製酵母の記事を見つけて、やってみようと思ったんです」

『自休自足』は、かつて手紙社の代表・北島が編集長を務めていた雑誌だ。山本さんは、同じく「小さなパン屋さんの作り方」という特集にも勇気づけられ、独立する決心をしたのだと言う。大きなオーブンや陳列棚がないとパン屋さんは開けないと思っていた。でも、小さくても自分らしいパン屋さんを開けば良いのだ、と。

「本」を作っていても、その記事一つに読者がどんな影響を受けたのか、なかなか直接目にすることは叶わない。だけど、ある時ふと「あの本で人生が変わりました」という人に出会うことがある。それは、編集者にとって涙が出るほどうれしい瞬間だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

わたしは思う。七穀ベーカリーのパンがおいしいのは、パンの素材の作り手に対して、山本さんがめいっぱいの敬意と感謝をもって接しているからだ。わたしたちにそう言ってくれたように、小麦粉にも、米粉にもはちみつにも、「この素材に出会えたおかげでおいしいパンができました」と、笑顔で伝えているに違いない。そして、その素材に恥じないものを作ろうと、真剣にパンをこね、酵母の声を聞き、オーブンに向かう。だから、パンを食べたお客さんは口々に「おいしいからあの人にも教えてあげたい」と言う。作るひとと、受け取るひとをつなぐ心からの感謝が、幸福な連鎖を生んでいく。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

七穀ベーカリーは別名「飛び出すパン屋」。山本さんは、全国あちこちのイベントに出店しては、行く先々でファンを増やしている。酵母、こね、焼きまで一人で行う山本さんにとって、休日を返上してイベントに出るのは決して楽ではないはずだ。それでも出かける理由を訪ねると、山本さんはこう答えた。

「だって、イベントには素敵な作家さんがいっぱいいるじゃないですか。その人たちに会えるのが楽しみなんです。実際に、イベントで出会って材料を使わせていただくことになった方も多いんです。もちろん、その街のお客さんとお話できるのもうれしくて」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回のもみじ市では、「カラフル」のテーマにちなんで、1日目と2日目で違ったカラーの七穀ベーカリーを見せてくれるそう。1日目は山本さんが大切に選んだ素材で大切に作ったパン、2日目はもっちりとした食感が食べ応え満点の豆乳ドーナツ。そのパンやドーナツを頬張ればきっと、もぐもぐと噛み締めるうちに、幸せで、あたたかく、ちょっと背中を押してくれたような、そんな気持ちになれるはずです。

【七穀ベーカリー 山本洋代さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
生まれ育った大阪府寝屋川市にて、母と2人で小さな自家製酵母パン屋を営んでいます。 お店(基地)でパンを焼いて、パンと共に各地へ「飛び出すパン屋」。 飛び出した先で見つけた美味しいものを使ってパンを焼き、素敵なものをお店でご紹介する、ぐるぐるご縁が繋がるパン屋でもあります。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
ピーナッツ色です。ロゴを作ってくれたノラヤさんとロゴの色の相談をしているときに、教えてもらった、始まりの色です。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
七穀らしい、自然の恵み「穀」がぎゅっと詰まったパンとおやつの他、手のひらサイズの小さなマフィンのセットなど、ハジメマシテもお届けします。また、19日と20日の2日出展ということで、19日はパン屋、20日は自信作のもっちり豆乳ドーナツ屋と、七穀の2つのカラーをお届けします☆ お楽しみに!

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

続いてご紹介するのは、青森の伝統工芸「こぎん刺し」を受け継ぐ新世代の作り手。色とりどりの作品を手に河川敷にやってきてくれます。

文●増田 知沙

【プレイベント情報】10/5(土)・6(日)の2日間、お面作りと撮影会を開催します!

05

もみじ市当日をより楽しんでもらうために欠かせないもの。それは「カラフルなお面」です。今年のもみじ市のテーマ「カラフル」にちなんで、お越しいただくみなさんには「カラフル人」になっていただき、よりイベントを楽しんでいただければと思います。プレイベントでは、みなさんにお面を制作していただくためのスペースをご用意いたします。真っ白なお面に、ペンや画用紙、マスキングテープ、ハギレなどを使って、世界にひとつしかない、カラフルなお面を作りませんか。また、もみじ市公式HPで公開する「カラフル人」の撮影会も開催します。手作りのお面と一緒に、ぜひ撮影会にも参加してくださいね。

【プレイベント開催概要】
会場:調布PARCO(京王線「調布駅」前)1階正面入口および催事場
会期:10/4(金)〜10/6(日)
時間:物販/10:00〜20:30(金曜日のみ〜21:00)
ワークショップと撮影会/11:00〜16:00(土・日のみ開催)
参加費:お面づくり/1枚100円 撮影会/無料

てふてふとうんころもち「季節のお菓子と漫画(雑貨)」

たんぽぽの綿毛が風に揺れて、ふわっと舞い上がったような。
舞い上がった綿毛の周りを、淡い色の小さなちょうちょが飛んでいるような。
とおい春をなつかしみ、ぼんやり物思いにふけるような。

それは、どこまでもやさしく広がる風景。
てふてふとうんころもちには、そんな風景が、とてもよく似合います。

わたしは、おふたりのことを書こうとしたとき、「やさしい」という言葉をなるべく使わないよう、頭のなかで、それに代わる言葉をぐるぐる探してまわりました。けれど、この言葉ほど、おふたりにぴったり合う言葉を、わたしは知らないのでした。

とある8月の、照りつける太陽がとても暑い日です。わたしは、てふてふとうんころもちの取材をするため、自転車でご自宅まで会いに行きました。

メールでは、律幸さんが「こんな暑い日に自転車なんて、大丈夫かなぁ」と、しきりに心配してくれていました。たくさん汗をかいて、やっとご自宅に到着すると、やっぱりとっても心配そうな顔で、おふたりが玄関に出てきてくれました。それから、すぐにふんわりとした笑顔になって、わたしを迎えてくれました。初めて来たのに、田舎の親戚のおうちに遊びに来たような、そんな感じがしました。

それから、木でできた、小さなダイニングテーブルがある場所へ案内してくれました。腰掛けるとすぐに、陽子さんが、手作りの、冷たいパイナップルのソーダとマンゴーのムースを出してくれました。柔らかな光に包まれたなかで食べるムース。口のなかに入れると、ほんのりした甘さと、少しのすっぱさを残して、しゅっと溶けていきます。これが格別に美味しくて、自転車をこいだ疲れや外の暑さすら、すぐに忘れてしまいました。

写真1

てふてふ」とは、お菓子作家である越川陽子さんのこと。ちょうちょモチーフが昔から好きだったのと、道を歩いてちょうちょを見つけたときのように「うれしいきもち」になるような、そんなお菓子を作りたいという想いから名付けたのだそう。陽子さんの佇まいや、表情、雰囲気もどこか、野原をふわりとかけまわる、小さなちょうちょのようでした。

陽子さんは、製菓の専門学校に通い、新潟のケーキ屋さんで一年働いたのち、上京。カフェで6年働き、その間店長などの経験を経て、独立しました。

「迷う余地もなく、お菓子を作ってきました」

とっても柔らかで静かな口調だけれど、陽子さんのお菓子に対する決意のようなものを、その芯のある言葉と、笑うとまあるく膨らむ、あかるいほっぺのうえに感じました。

写真2

昨年のクリスマス。とある催しで、てふてふのアイシング・クッキーを買いました。靴下と、雪の結晶の形をしたクッキー。その可愛い小さなお菓子ひとつひとつに物語を感じ、あまりにも可愛すぎて、もったいない気持ちになって、ぎりぎりまで家に飾っていました。飾っているときも幸せな気持ちになったけれど、食べたときの幸せな味は、寒い冬の一日を温かく包み込むようでした。そこにはしっかりと、てふてふの“愛”があるような気がしました。

陽子さんの横で、穏やかに話を聞いているのは、漫画家の越川律幸さん。陽子さんとは、ご夫婦です。律幸さんは、いまや大人気の漫画「うんころもち」の作者。律幸さんの書く漫画は、人をおだやかにする小さな魔法です。

鉛筆で柔らかな線を描いたら、ぽんぽんと淡い色がのって、世界ができてゆく。「うんころもち」は、漫画のなかで、こんなふうに自己紹介しています。

ぼくの名前は 「うんころもち」さ
うんこか もちかは 分からないんだ
生まれた街は うんこロンドンさ
ぼくは うんこロンリーだから 旅に出ることにしたんだ

写真3

ふんわりやさしく、たまにシュールでちょっとビター。うんころもちや他のキャラクターが繰り出すまさかの展開に、ふふふっと思わず口元が緩んでしまいます。うんこかもちかは、分からない。それはすべて、見る人に委ねています。

「みんなの生活に、すーっと入っていけたらうれしい。生活と一緒にあるものをつくっていきたいです」

律幸さんがそう言うように、うんころもちは、ファンタジーだけど、「わかる、わかる」と頷いてしまうような、日常の生活に寄り添ったお話ばかりで、読者が自由に想像できるような余白がたくさんあります。本を読んでみると、うんころもちは、ゆっくり生きながらも、いつも何かに悩んでいます。だけど、道を歩けば、ちょっと良いことがあったりして、「なんだか悪くないな」と思い、またゆっくりと歩き出す。

わたしは、うんころもちを読んでいると、日常のなかにある「ちょっとだけ気持ちがうごく瞬間」を、もっともっと見つけて、抱きしめてあげたい気持ちになります。

いっぱい悩んだり、ときにさびしくなったり、悲しくなったり、だれかのやさしさに触れたり。そういうことをたくさん知っていくうちに、うんころもちは、やさしく強くなっていく。まだまだわからないことはたくさんあるけれど、季節や人との出会い、別れを通して、少しずつ、いろいろな想いに触れる。そのひとつひとつのエピソードは、こころに寄り添いながら、わたしもうんころもちと一緒に、ゆっくりと歩いているような感覚になります。

10月末には、初めての絵本「うんころもち列車」を出版するという律幸さん。実は、この絵本は、一昨年のもみじ市にあわせて作った本を新たに描き直したもの。出版もちょうど、今年のもみじ市と時期が重なっていて、少し運命的な出来事なのでした。

今回のもみじ市では、てふてふとうんころもちのコラボレーションが見られます。今までにもたくさんコラボレーションしているおふたり。たとえば、こんなに愛らしい、うんころもちのアイシングクッキーは、見ているだけで幸せな気持ちになります。まるで、うんころもちや、ともだちの毛玉ちゃんがすぐにでも動き出しそう。今回はどんなコラボレーションが見られるのか、とっても楽しみで、想像するだけで、微笑んでしまいそうです。

写真4

「誰かに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい」

てふてふとうんころもちの、そのピュアな想いは、美味しいお菓子や雑貨となり、あなたのもとへ、とんでゆきます。

それはまるで、野原を舞う、てふてふのように。
心にそっと寄り添う、やさしさという、おくりものなのです。

【てふてふ 越川陽子さんと、えちがわのりゆきさんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
「てふてふとうんころもち」は、お菓子屋「てふてふ」とまんが家の「えちがわのりゆき」からなる二人組です。

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
僕らの色は、淡くて優しい色であれば良いなと思っております。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
今回は、うんころもち柄のカラフルな可愛い布バッグにてふてふのお菓子を詰めたものをメインで販売する予定です。そのほかにも、色々なお菓子やグッズもご用意しようと思ってます。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いては大阪よりやってくる飛び出すパン屋さんの登場です!

 文●池永萌

hokuri「青空ネイル」

何だかとてもわくわくする日。念入りにスキンケアをして。新しいシャンプーの香りに鼻を寄せる。伸びかけの髪をアップにして。明るい色の服をおろす。ヒールの高い靴を選んでみた。うん。今日の私、悪くない。女の子の楽しみ。自分を飾ること。私が好きな私になること。窓から見えるのは限りない青空。さあ、今日は何色のネイルを塗って出かけようか。

「体のパーツで、爪だけじゃないかなと思うんですよね。自分のためにきれいにして、それを自分がすみずみまで見られるという場所は」

私の爪に筆を落としながら、上間さんは言う。なるほど、と片手を差し出しながら納得する。今日、私は人生初のジェルネイルを体験している。私がいるのはhokuri。上間美絵さんがひとりで営むネイルサロンだ。

Exif_JPEG_PICTURE

上間さんが作るネイルを初めて見たとき、こんな表現もあるのかと驚いた。それまで私がネイルアートに対して抱いていたイメージは、ラメとかでキラキラしていて、色は赤とかピンクとか白で、グラデになってたりもして、とにかくすごく女っぽいやつだったから。それはもちろん可愛いのだけれど、私の好きな可愛いとは違っていて。それに自分の爪は丸くて小さいし、ネイルをしても映えないんだろうなという諦めもあって。だから興味はあっても、「やっぱり違う」と思っていた。

「”女であるための爪”はたくさんあるけれど、他がないなと思ったんです。色んなタイプの女の人がいるのだから、私と似たタイプ、私と意気投合してくれる女性が来てくれるサロンがあってもいいと思って」

ネイルの学校に通っていたころ、似たような傾向のデザインサンプルしかないことに疑問を抱いていたという上間さん。サロン、エステ勤務を経験し、縁があってバーでの出張ネイルを始めることに。仕事帰りにバーに立ち寄る女性の爪の手入れをし、様々な話に耳を傾けながら色を塗る。普段は出会えないような人たちとの時間の交差に面白さを感じながら、さらに自分の思うネイルを形にしていくため、2009年の冬に荻窪にお店をオープンした。

「お店を出して、前より生きやすくなりましたね」 

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

まる、さんかく、しかく。あお、きいろ、みどり。今まで見たことのない形と色の組み合わせが、爪に描かれている。メタリックカラーやラメも、上間さんが使うとレトロになったりポップになったり、思いもよらない表情を見せてくれる。アクリル絵の具で描かれる絵本のような世界。そのどれもが、一点もののオリジナルだ。あえて、デザインサンプルは作らず、ケアをしている間に過去のデザインを見ながら、お客さんの希望を汲み取っていく。だから、出来上がるのは自分のためだけのネイルだ。

「本当は控えめなデザインのつもりだったのに、色を載せてみたら何だかうれしくなってきちゃって。”もうちょっといっちゃいますか!” みたいに言って下さるのが、”みんな女だな~” と思って面白いです。ネイルが仕上がった後、みなさんが笑顔で帰られるのを見るのが一番ですね」

小学生3年生のころ、立て筋の多い自分の爪が気になり、爪みがきセット(クリームと鹿革)を買ってみがいたところ、そのつるりとした触り心地に「わあ!つるっとする!」と感激した。その後、緊張したときや焦ったときに、つるつるの爪を触ると心が落ち着くようになり「つるつるだとうれしい」と思った。上間さんがネイルに興味を持ったのは ”飾ることへの憧れ” ではなく ”自分がうれしいから” という理由だった。

「ここに来る方の中には ”全部は伝わらないって諦めて、今までネイルサロンに通っていたんです” と仰る方が多いんです。それを聞いた時にすごいびっくりして。お金を払って行くところに、最初から諦めた気持ちで行くところなんてあるんだ! って思って。私でよければがんばります、という気持ちになりました」

自分のために塗られるネイル。それは、自分の魅力をアピールするためのネイルとはちょっと違う。自分がうれしくなったり、気持ちが奮い立ったり、自信を確認したりするためのネイル。上間さんが施してくれるのは、そんなネイルだ。

上間さんと話しているうちに、人生初めてのジェルネイルは仕上がった。いつもとは違った指先を見て、少しどきどきした。帰り道、気がつくとずっと爪を見ていた。触ってみたり、手を広げてみたり。きっと、顔はにやついていただろう。ああ、私はうれしいんだなと思った。つるつるで、かわいくて、私の好きな、爪だから。

さあ、hokuriがもみじ市に初参戦です。ポリッシュ(マニキュア)とジェル両方のメニューを用意して。今回のために考えてくれたのは、可愛くて見ているだけでわくわくする、もみじ市オリジナルのデザイン。施術内容も特別バージョン。時間を短縮し、お得なお値段で爪をカラフルに彩ってくれます!

Exif_JPEG_PICTURE

普段からネイルサロンに通っているという方はもちろん、初めての方もぜひ、上間さんのネイルを体験してみてください。仕上がったとたん、触ってにやにや、眺めてうふふと、うれしさに包まれること間違いなしです。さあ、カラフルな両手を広げて、多摩川河川敷を闊歩しましょう!

hokuri「青空ネイル」のご案内

開催日時:
10月19日(土)11:00〜15:30
10月20日(日)10:30〜15:00

参加費:
・ポリッシュ(爪の整形、アート)¥3,500-
・ジェル(爪の整形、アート)¥7,500-

お申し込み方法:当日先着順に整理券を配布いたします。(整理券分が終わり次第、その場で随時お申し込みいただけます)

所要時間:約30分(メニュー、爪の状態により前後します)

※自爪(マニキュアやジェルがついていない状態)でのご来場をお願いします。

※ジェルネイルは、落とす際も施術が必要となります。また、つけている間は爪を切ることが難しくなってしまうことをご了承ください。

【hokuri 上間美絵さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
ネイルサロンhokuri(ホクリ)です。爪が仕上がったあとの嬉しい気持ちを音にしたら、という店名です。多摩川で青空のもと、お客様のホクリとした笑顔と出会える事を楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします!

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
透明にあこがれるレモンイエローです。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
アクリル絵の具を使ってにぎやかな爪に仕上げます。ポリッシュ(マニキュア)とジェルメニューで3デザイン6パターンご用意します。お仕事や日常に戻ってからもカラフルな爪をながめて、楽しい気持ちが続いたらいいなと思っています。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

さて、続いてご紹介するのは、大人気のあのキャラクターとお菓子屋さんのコラボレーション。どうぞお見逃しなく!

文●吉田茜

10/4(金)〜10/6(日)の3日間、調布PARCOでプレイベントを行ないます!

来る10/4(金)〜10/6(日)の3日間、京王線調布駅前にある「調布PARCO」1階にて、もみじ市のプレイベントを開催いたします。

parco

陶芸家、布作家、イラストレーターなど、もみじ市に参加してくださる作家さんの作品のほか、パンや焼き菓子、ジャムなどもひと足お先に販売いたします。また、今年のもみじ市のテーマ「カラフル」にちなんで、みなさんも『カラフル人』になってもみじ市に参加してくださるよう、お面制作ブースを設置。『カラフル人撮影会』も行いますよ。今週末は、カラフルな装いで調布PARCOに遊びに来てくださいね!

【プレイベント開催概要】
会場:調布PARCO(京王線「調布駅」前)1階正面入口および催事場
会期:10/4(金)〜10/6(日)
時間:物販/10:00〜20:30(金曜日のみ〜21:00)  お面制作ブースと撮影会/11:00〜16:00(土・日のみ開催)
実施内容:
・もみじ市出店作家による商品の販売(クラフト、紙雑貨、パン、焼き菓子等)
・お面制作ブース(参加費:100円)
・カラフル人撮影会(参加無料)

six「出張蚤の市」

ステーショナリー。いや、文房具。小学校の頃、駄菓子と一緒によく買っていたのを思い出します(当時、文房具店には駄菓子も売っていました)。気にいったシャーペンを何色も買って、買った日はいつもより丁寧に字を書いたり、勉強をがんばったような気がします。みなさんにも、文房具にまつわる思い出があるのではないでしょうか?

sixの店主である佐藤達郎さんは文房具を企画デザインする「DELFONICS」(デルフォニックス)を1988年に立ち上げ、その6年後の1994年、東京・自由が丘にsixをオープンさせました。

瀬戸内のおだやかな町で育った佐藤さんは言います。

「小学校の前にあった文房具店には元気な子供たちがいっぱいで、ワクワクやドキドキにあふれていました。まるで宝物さがしでもするかのように、毎朝、店内をひと回りしてから教室に向かいました。文具店に一番活気があった、あの頃のたたずまいや匂い、ワクワクやドキドキを伝えていけないだろうか。当時たしかにあったその魅力を、今の時代の中で再生していきたい。けっして再現ではなく、現代なりの、自分なりの解釈を添えて」

six1

sixの店舗は地上から少し階段を下って入ります。そしてトビラをくぐった瞬間に一気に広がる世界は、佐藤さんが伝えたかったというワクワクやドキドキを感じずにはいられません。店内にはペンやノート、消しゴムにテープカッター、便せんにハサミなど、私たちが子供の頃から文房具店で見てきたアイテムや、アンティーク時計、スノードーム、ポスターなどの雑貨が、ところ狭しと並んでいます。

six2

six3

これらのアイテムは佐藤さんとsixのスタッフさんたちが、フランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパや北欧などの国に行き、直接仕入れたもの。「欲しい」と思って仕入れたものです。今では多くのお店で見かける海外の文房具ですが、sixがオープンした約20年前には、まだ日本ではなかなか見かけることがありませんでした。人気があるから、ではなく、自らの足で見つけ、長きにわたって海外の文房具を見続け、文房具を自ら企画デザインもする佐藤さんならではの視点、解釈を、アイテムひとつひとつから感じることができます。

佐藤さんがセレクトをする際にいつも言っているという言葉をスタッフの伊藤妙子さんに聞くことができました。

「文房具を使うシーンに緊張感があること、その一方で雑貨も含めた遊び心も忘れたくない、という様々な良さに惹かれもの選びをしています」。

文房具というのは仕事で使う場面が多く、オンタイムのもの。だからある一定の緊張感が必要で、その中にも使う時に楽しい要素を、ということなのでしょう。

six4

six5

今回のもみじ市のテーマはカラフル。「ひとつのボールペンでも様々なカラー展開がある文房具は今回のテーマぴったりです。国や地域ならではの色が、文房具にもあります。それをぜひ楽しんでください」と伊藤さん。子供の頃、文房具店訪れた時のような気持ちで、sixのブースに行ってみてください。文房具を選ぶワクワク・ドキドキ感を、そして文房具を使う楽しさを、きっと思い出させてくれますよ。

【sixスタッフ伊藤妙子さんに聞きました】
Q1 もみじ市に来てくれるお客様に向けて自己紹介をお願いします。
お店では文房具と雑貨を扱っていますが、年に何度かヴィンテージのものを集めた蚤の市を行っています。もみじ市ではその蚤の市の出張版で臨みます!

Q2 今回のテーマは「カラフル」ですが、あなたは何色ですか?
カラフルな色彩が映える白でしょうか。

Q3 今回はどんな作品をご用意してくれていますか? また「カラフル」というテーマに合わせた作品、演出などがあれば教えてください。
文房具はカラー展開が豊富なので、カラフルなアイテムをご用意します。そして様々な国や地域のアイテムが持つ性格、色を楽しんでください。

Q4 ご来場くださる皆さんにメッセージをお願いします!

続いてご紹介するのは、初出店の方です。この人の手にかかれば、みんなツメの先までカラフルになれますよ!

文●竹内省二